彼の名前は山南次栄(やまなみつぐえ)、常世学園三年生である。 身長は175cm、体重65kg 至って平凡な彼にも異能の力が備わっていた。 その名も【交響広告機甲《オーケストラ》】、それは「自分の見聞きしているものを公共の電波を使ってラジオ・テレビに配信出来る」能力。 特別表立って強さのある能力ではないが、彼はその能力を使いラジオパーソナリティ「南J(なんじぇい)」として主に夜間のラジオ放送をささやかな趣味としていた。
しかし、そんな彼に人生の転機というか不幸の・nまりが訪れる。 どこで話を聞きつけたのかNo214,ゼフィランスが、彼の能力を目当てに接近してきたのである。 平和な学園生活と少しの楽しみで生きてきた彼にとって突然の淫ピンサキュバスの降臨に、当初彼は舞い上がったが、すぐに考えを改める事となる。
ゼフィランスは自身の能力と、彼の能力を使い学園内のラジオジャックを敢行。 夜間限定、周波数固定とはいえ公共の電波を真っピンクにしたのであった。
……… …… …
「だがしかし、奴は風紀委員に目を付けられ退学処分を受けた!」 「いたいけな小市民の能力を悪用するからだ!」 「お陰でこちとら女子の声聞くのも憂鬱になったんだからな!」 「ザマーミロ!!フハハハハハハ!」
\山南ー、ゼフィさん停学処分とけたってよー/
「……え?マジ?」
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