【公安委員会第122回報告書16ページより引用】
本学生は本名を「否支中 活路(ひしなか かつろ)」。 20XX年X月X日現在22歳。16歳で入学し5年生である。留年回数は2。 4年前における最終計測身長と体重はそれぞれ181cm、75kg。 おそらく大幅な変化はないと思われる。 髪は黒。瞳は緑。 低度の第三種妖精眼(非光学的視覚能力)。遠隔電脳操作(ニューロマンス)能力なし。 日本国関西圏出身で、医療従事者の両親ともに健在。妹が一人。祖母がレムリア転生人。 入学動機欄は「バラルの解決に協力するため」。 成績優良の取得単位は 『比較神話学』『肉体操作法』『混沌魔術』『現代社会心理学』 『幻想医学入門』『ル・ドゥッド式戦闘法』『呪的書道』 所属部活なし。
本学生は、2年前に違反部活『ロストサイン』が隠匿していた『開放固定門』を単身で破壊。 学園創立後最初期に成立し、 不法入島者や違反学生の温床となっていた巨大組織ロストサイン崩壊の切欠を生んだ。 ロストサイン体制の崩壊及び 隠匿されていた開放固定門の消滅という結果はおおいに賞賛されるべきものであるが、 事件に関しての当委員会による聴取一切を拒絶しており、以後2年間授業出席率0%。 学生活動に従事せざることはなはだしく、2年連続での留年・ニなっている。
現在では先の事件をとって一部学生から“破門(ゲートクラッシャー)”とあだ名されており、 東側歓楽街(引用者注:落第街を指している)への出入りに関する目撃情報多数。 未確認ながらロストサイン残党との接触も噂もある。
当委員会は『ロストサインの門』が開放していた状態を確認していない。 ロストサイン幹部の大半は死亡または消息不明であり、 長期間の開放状態だった門をどのように運用していたかについて 断片的な情報を持つのみである。 さらに、本学生が門をいかなる手段を以って破壊したのかも確定的情報を持たない。
当委員会にとって本学生の行動は非常に疑念を抱かせるものであり、 学園の公共安寧にとっては好ましからざる状態と表現せざるをえない。
よって本学生を要注意対象から引き上げ。非公式に準違反学生とし監視対象とする。 なお、本人は常に顔を包帯で覆っているので注意。 これは当委員会所属の上級審査学生以上にのみ開示可能な機密情報とする。
『公安委員会直轄第九特別教室 光岡緋蜂』
【引用終了】
【公安委員会第122回報告書17ページより引用】
本学生の魔術授業による成績は並程度であり、意図的に手を抜いた形跡は見受けられないと複数の講師により証言されている。 よって本学生による『ロストサインの門』の破壊を行ったものは、本学生の持つ異能によるものと推察される。 短時間で閉じない門が少ないため、発動する機会がなかったものと思われる。 この能力を、本学生の異名よりとって“破門(ゲートクラッシャー)”と暫定的に呼称する。 “破門(ゲートクラッシャー)”がいかなるプロセスで門に干渉しているのかは現時点ではデータの一切が不足している。 場合によっては、“破門(ゲートクラッシャー)”は逆に門を開く事ができる可能性をはらんでいる。 本学生が出頭した際には“破門(ゲートクラッシャー)”の解析を行うことを強く要請する。
【引用終了】
既知ロール・設定流用は自由。戦闘ロール、敗北可。 私書箱【wayout】をご使用いただければスムーズです。 ※四年前が使いにくいと感じたので人と会う前に2年前に変更。
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