外界であれば決して信じられないような摩訶不思議な出来事。 それらはこの学園都市に於いては容易に事実となり得る。 時代が、常識が移り変わっても尚、理解できない奇妙な事象というのは起こるものだ。 この学園都市で起こるそれらの出来事は【七不思議】として語り継がれてきた。 ある時はよくあるオカルト的な話の種として。 ある時は人を律する教えの一つとして。 またある時は命知らずたちが挑む一種の度胸試しとして。
人によって様々受け取り方はあれど、【七不思議】はもはや学園都市に刻み込まれた歴史の一つとなりつつあった。
この【異次元通り】はその一つ。 概要は以下の通りである。
ある日突然街中に出現する不可解な道。 何時まで経っても出口にはつかず、 不審に思って道を引き返しても元来た通りへは出られない。 視界の先に交差する通りが見えているのに、 いくら歩いてもそこへは辿りつけないという次元が捻じれた道。
異次元通りはどこにも通じておらず、 一度入ってしまえば出ては来られない。
異次元通りはどこにでも通じており、 何処を歩いていようとふとした弾みで迷い込んでしまう。
この島に住み着く異世界の住人の悪戯だとも、 この島に隠された何かが起こす超常現象だとも言われるが、 詳細は不明。
万が一迷い込んでしまった時は、決してパニックを起こさないこと。 貴方が迷い込んできた場所。 貴方が行きたかった場所を強く思い浮かべて歩き続けるといい。 きっとそこへとたどり着けることだろう。
だって異次元通りはどこにでも通じているのだから。
けれど、パニックを起こして我武者羅に走ってしまえば、 永遠に元の世界へと戻ることは無いだろう。
だって異次元通りはどこにも通じていないのだから―
【迷い込んだ人】 「No.9 レイチェル=ラムレイ」 買い物からの帰路で異次元通りへ迷い込む。 爆薬による構造物の破壊を試みた際、次元が歪むのを察知。 連続した大規模な爆発により強制的に次元を解れさせる。 次元の解れが修復する前に己が異能により時空間を圧縮し、 超高速で次元の解れを潜り抜けることで脱出。
「No.93 瀬名翔一」 探索からの帰路で異次元通りに迷い込む。 通常とは異なる理論による魔術で異次元通りの構造物を破壊。 姿無き「何者か」の意識を引きずり出すことに成功。 何者かが次元修復を試みるも、翔一の魔術を把握しきれず、 異次元通りから強制的に排除される。
Tips:【異次元通り】は何者かが引き越している人為的現象であることが証明されました
「No.46 白崎玲刃」 落第街にて異次元通りに足を踏み入れる。 先に迷い込んでいた「須藤雄一」から 異次元通りの概要を聞き、共に脱出。 後に再会する約束を交わすも果たされることは無かった
Tips:【異次元通り】は何者かの異能によって引き起こされている現象であることが明らかになりました その異能は迷い込んだ者の心象風景を元に異空間を形成するというもの 学園暗部はその概要を把握しているようです
【PLからメタ的なこと】 ・学園都市内のどこかに出没して待ち構えています。 ・入室してきた方が足を踏み入れればイベント開始。 ・脱出までGMとして演出致します。 ・既に利用者が居る部屋に出没して巻き込んだりはしません。 ・既に利用している方が居る状態での乱入も問題無いです。 皆で協力して脱出、というのも一つの楽しみかたかなぁ、と。 ・七不思議に関しては知っていてもいいですし、 全く知らない状態で足を踏み入れても構いません。 ・小規模な突発イベント装置と考えていただければ。 |
|