【表記例】 装飾なし:地の文 「」 : キャラクターのセリフ 『』 : 他NPCのセリフ等 【】 : 固有名詞など強調表現 () : 心理描写など
【名前】スアマ=東(すあま あずま) 【身長】145cm 【体重】30kg 【体型】年齢の割りに華奢 【好き】褒められること、父親と母親、研究の進展 【嫌い】何もできないこと、病院
【外見】 灰褐色の癖髪と黒い瞳、そして年齢の割りに華奢な体が特徴の少年。 所謂ハーフであり、その体つきと相まってどことなく人形の様な印象を与える。 服装は黒い丈長のローブを好んで身にまとい、大きめの眼鏡をかけている。また喉にはマイクに似た奇妙な機械をベルトでくくりつけている。
【性格】 大人しく少々引っ込み思案な部分があるが、基本的には真面目で優しい性格。
目標に対しては粘り強く取り組む根気強さを見せるが、同時に自分のことを余り省みない危うさも見せる。 よく言えば責任感が強く、悪く言えば自己管理力が低い。 人の言うことを聞くいい子として振舞おうとするが、根本的な部分では他人に甘えたい欲求があるようだ。
【特徴】 ある事情から自分の喉で発声することが出来ず、喉にくくりつけた発声補助機で会話する。 このため、発声補助機が無い場合身振り手振りでの会話が主となる。 また体がかなり弱く、激しい運動などは基本的に困難。
【概略】
常世学園に研究の為にやってきた少年。
生まれはある地域に暮らす言語の研究を生業とする一族であり、 高齢の父と母の一人息子として生を受けた。
この一族は、かつて神話に名を残したバベルの塔、 その崩壊と共に失われた言語が如何なる物であったかを 明らかとすることを目標として研究を続けていた。
その研究は当初こそ無為なものとして扱われていたが、 大変容以降の様々な怪異や異端、魔術の発見を通じ 「バベル以前の言語の存在」がにわかに真実味を帯びたことにより、 にわかにその動きを活発化させていった。
だが……スアマの両親は高齢と体調不良から研究の継続が困難になり、 自らが研究することを断念し、一族の他のメンバーに自分達の 研究を引き継いでもらおうと考えていた。
そんな折、一人息子であるスアマが自分が研究を引き継ぐと言い出した。 両親の背中を見て育った彼は両親の研究書や一族の研究資料を読みふけり、 子どもながらにその内容を理解していたのであった。
だが――両親としては、その申し出は複雑なものであった。
彼が研究書を読みふけっていたのは、研究で忙しい両親と同じ物を知ることで、少しでも接点を増やそうとしたため。 真面目にそれに取り組んでいたのも、両親の手伝いが出来ればと思ってのことであり……それゆえに、外で遊ぶこともせず、 独りぼっちになってしまっていた。
真面目で手のかからないいい子。
そうしてしまった自分たちに不甲斐なさを感じつつ……しかし、 親として子が初めていったわがままに、 そして研究者として子が自分たちの研究を受け継いでくれることに。 彼等はやがて首を縦に振り、自らの研究を受け継がせると共に―― 様々な知識が混沌と集う常世学園へと、自分たちの子どもを送り出した。
あるいはそれには、外の世界に触れ、友達を増やしたり、 色々と世界を知って欲しいとする両親の願いが含まれていたが…… 常世島での彼は研究に没頭して引きこもり、 自分の身の回りのことも危うい有様であった。
そして――研究の最中。
偶然発見した一つの語を読み上げようとして…… その言葉の力により彼は魔術的な呪を喉に受け、しゃべることが出来なくなってしまう。
だが……それでも。 両親に心配をかけない為。 そして、大好きな両親の研究を進める為に。
発声機を自作して自らの声を補い、 両親への報告が行くことを恐れて保健室に掛かることなく 自分だけで呪への対応とその解決法を探しつつ。
今日の島の片隅で、黙々と研究を続けるのであった
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