赤いボサボサのショートヘアが特徴的な少女。 見た目は極々普通の少女であり、特段気に留めるような存在でもない。 特筆するような事件を起こすことも無く、 誰の記憶にも、何の記録にも残らない学園生活を送っている。
異能―【映らない姿見】― 自身の意思に関わらず、己を認識した人間の記憶を消去する能力。 この能力により、何度出会っても彼女は誰にも覚えてもらえない。 彼女の記憶を保持できる時間は、顔を合わせて会話し、共に過ごした時間に比例する。 2〜3分の雑談であれば5分前後でその記憶は消去される。 例え10時間以上共に過ごしていたとしても、睡眠をとった時点で彼女に関する記憶は完全に消える。 記憶の消去後、彼女の名前、写真などを見たとしても「初めて見た」としか認識出来ない。
この能力の発露により、彼女は身寄りを失いこの島へと流れ着く。 極めて稀な異能の症例として学園に保護される形で在席している。 異能の研究者たちは、彼女が異能をコントロール出来るようになれば 様々なことに応用出来るとして期待を寄せてはいるが、 その期待も3分以内に消去されるため、 「学園に記憶消去の異能を持つ少女が居る」としか認識されていないのが現状。
【ヘルメットさん】 御影が己の存在を認知してもらうために始めた「怪異ごっこ」。 「北条御影」としては誰にも認識してもらえないため、ヘルメットを被って悪戯をすることで、 せめて「ヘルメットさん」として自分を認知してもらおうという悪あがきでしかない。 「ヘルメットさん」の認知度はじわじわと上がってはいるが、 結果として彼女の孤独は微塵も癒されることはない。
彼女は今日も「はじめまして」を繰り返す。
「いい友達になれそうだね」といったあの子にも。 「一目ぼれです」と言ってくれたあの子にも。 「お前のことは忘れない」と言ってくれたあの人にも。
等しく彼女は「はじめまして」と言い続ける。
※相手の記憶に残らないので、 一方通行な既知RPを振る可能性があります。 |
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