2015/06/03 - 18:31~21:21 のログ
ご案内:「闘技場」に川添 孝一さんが現れました。<補足:時代錯誤なヤンキーファッション。>
川添 孝一 > (闘技場―――その日は特に観客が多かった)
(開催が珍しい、武器の所持が許可された勝ち抜き戦であったからだ)

(しかし観客が見たものは)
うおらぁ!!(素手で木刀を持った相手と殴りあう)
(勝ちを重ねる武器不携帯の川添孝一)


(しかしレフェリーも観客も、対戦相手も気付かない)
(川添が違法薬物―――異能変質薬剤『変革剤』を隠し持っていることに)

川添 孝一 > オラ、オラ!! 俺と闘ろうってんならポン刀持ってこいやぁ!!!
(対戦相手を殴り倒し、両腕を振り上げて勝利を誇示する)

(放送部のエースが今日は実況だ)
「おおっと、川添孝一が勝ち残ったぁ!! 素手で木刀相手に勝利、剣道という“武”が暴力に負けた瞬間です!!」

(内心、川添はほくそ笑む)
(負けそうになったら変革剤を使い、反則負けになろうが相手を殴り倒せばいいのだ)
(今日は単位ではなくストレスの解消が目的、試合に負けても勝負に勝てばいい)

川添 孝一 > (放送部の実況に熱が篭る)
「この男、川添孝一!! 男伊達とはとても言えない不良ですが、実力は確かです!!」
「今まで三人の挑戦者……木製の薙刀、杭打ち用ハンマー、木刀を持った対戦者をことごとく打ち破ってきました!!」
「そのうち二人は武の道を志す者!!」
「至純の暴力に負けたとあっては、心がけすらも疑われると見て間違いありません!!」
(闘技場の上で仁王立ちのままニヤニヤ笑っている川添を前に放送部の実況が観客側に煽る)
「私は見てみたい!! この暴力を打ち破る更なる力を!! 闘技場では挑戦者を募集しています!!」
「血に飢えた悪鬼を討伐するのは誰なのか!!」

ご案内:「闘技場」に軍ヶ浦 十乃さんが現れました。<補足:父親から譲り受けた鉄片のような髪飾りと、金色の混じった桃色の髪が特徴的な学生服男子。>
軍ヶ浦 十乃 > その勝負、買うッ!

 (急ぎ気味に手続きを済ませてから、飛び込んで名乗り出る少年。
  左手には普通の7m程の鞭を携帯している。)

……と、ダンナ、狂悪鬼(ルナティック・トロウル)の川添 孝一だろ?
何でもAAランクっつー話じゃねーか、ふらりと立ち寄った甲斐があったっつーもんだ。
さっきの試合を見てもすげーもんだ。っつー訳で、胸を貸してくれねーかい。

ご案内:「闘技場」にミウさんが現れました。<補足:白いワンピースを着ている。白い翼が生えている神。>
ミウ > (観客席の最後尾、そこに突然現れる翼の生えた外見9歳程の少女)
(その少女は、地面から足を外し、宙に浮いていた。そしてアリーナにいる二人の見知った顔を確認する)
はたして、どちらが勝つのかしらね……。
(そう、優雅に笑ってみせる)

川添 孝一 > (観客の声援と実況の声)
「おおっと、新たなる挑戦者です!!」
「手元の資料によると相手は軍ヶ浦十乃!!」
「一年に籍を置く挑戦者は手に鞭を持っています!!」
「鞭は非合理的な武器に見えて達人が振れば先端は音速を超えるという威力を秘めた得物!!」
「挑戦者の力量に期待がかかります!!!」

(川添は腕を組んで笑う)
キヒヒ、よく知ってるじゃねぇか。
お前のことも知ってるぜ、軍ヶ浦ァ……
噂じゃお前、強ぇんだろ? それじゃあよ…一つ見せてくれよ………
この俺に!!(両手を広げる)その鞭でどんな曲芸をするのかをよォ!!!

(そこで鳴り響くゴング、そして実況)
「ここで開始の鐘が鳴る!! この戦い、目が離せない!!!」

軍ヶ浦 十乃 > ……と、勢い余ってつい飛び出しちまったが、
魔術の方の使用はありだったか忘れちまったな……。
(そう、ぽつりと呟く。まぁどっちでもいいか、と気に留めない事にした)

ははっ、そりゃありがてーなッ!
んじゃダンナに合わせて名乗るとすっぜ。

……《轟鞭》の十乃が相手してやらぁッ!

(テンションを上げれば鞭を奮い、川添の足元を叩きつける。
 勢いを余らせ石畳にヒビを入れると共に衝撃を発生させ、川添のバランスを崩させる狙いだろう。)

川添 孝一 > (大きな歓声に負けない熱い実況が始まる)
「さて、本日のルールを確認しましょう!!」
「武器の所持と使用を許可され、魔導具・魔導書・触媒はひとつまで携帯を許されています!!」
「川添孝一は今日は使っていませんが、恐らくいつもの偽書、世界は蜜でみたされるを持っていることでしょう!!」
「禁止行為はシンプル!! 金的と薬物の使用のみ!!」
「それらに抵触しなければ何をしても許される恐ろしいデスマッチ!!」
「観客も固唾を呑んで戦いを見ています!!」

この川添孝一がぶっ潰してやらぁ!!!
(相手が鞭を振り上げた瞬間にサイドステップ)
(鞭と同じリーチの技――――伸縮する腕で軍ヶ浦に向けて右ストレート)

「なんと!! こちらからではわかりづらかったのですが、なんと軍ヶ浦十乃が持つ鞭は長ぁぁぁぁい!!」
「鞭は本来、自分の身長の倍程度の長さに留める武器!!」
「この長さの鞭を使いこなし、さらにあの威力まで高める武芸、まさに見事!!」
「一方で川添孝一はいつもの伸縮する腕で殴りつけたぁ!!」

ご案内:「闘技場」に士尺 流雲齋さんが現れました。<補足:杖をついたお爺ちゃん>
ミウ > “狂悪鬼(ルナティック・トロウル)”……。
以前にも見たけど、やはり戦闘では便利な異能よね。
“轟鞭”は、そんな相手にどう対処するかしら。
(そうにこりと、呟いてみせる)
(まさしく神の如く傲慢に、この試合を見て楽しんでいるようだった)

軍ヶ浦 十乃 > 「だぁ、らあッ!」

 伸びる腕へと、"頭突きを叩き込む"。
 鈍い音とともに軽く額が割れるものの、無防備な被弾は避ける。
 後、魔術の使用は大丈夫と認識すれば、戦術の一つに組み込んだ。

「っ、いってえ、間近で見ると思ったより速ぇー……――が、石頭にゃ自信があるんでな。」

 一息入れて痛みから復帰。
 その際に、伸ばしきった鞭を、手首だけで静かに奮う。
 こっそりと川添の足を絡めとりに攻めるだろう。

士尺 流雲齋 > ほほう、これはまた。いつになくとてつもない熱気じゃの。
【観客席の通路側、手すりに寄り掛かるようにして、杖をついた老人が立っている。視線はもちろん、今行われている試合だ】

川添 孝一 > ………!!
(右拳が傷つき、血が吹き出る)
こ、こいつ……!! 俺の伸縮腕に頭突きを合わせやがった…!
ヘッ、ならその頭が割れるまで殴………
(右足首に絡みつく鞭)な、何ィ!!?


「おおっとぉ!! 軍ヶ浦十乃、パンチに頭突きぃ~~~~!!!」
「川添孝一の伸縮腕はノーモーションで最速最短一直線に向かうため軌道が読みづらい卑技!」
「それに対応する反射神経だぁぁぁぁぁ!!」
「おおっと!? さらに川添孝一の足が鞭に絡め取られる!! 悪鬼の動きは封じられたか!?」

軍ヶ浦 十乃 > はっ! 頭突きなら多少後手でも避けるよか少ない動きで済むからなぁ
――避けられそうにねーなら迎え討つしかねーッ!

叩き割るのも構わねーが、その前に……リングアウトもねーみてーだからな。そぉらッふっ飛べぇ!

(川添を絡めとった鞭を強引に横に奮う。人一人の体重でも上等と、川添の身体を力一杯コロシアムの壁に叩きつけようと試みた。)

川添 孝一 > うおおお………!!!(足首を絡め取られたまま振り回される)
(結果、闘技場の壁に叩きつけられる川添)
ガハッ………!(衝撃を逃がすこともできず、肺から空気が搾り出される)
こ、この野郎………!!(足首に鞭が絡みついたまま、左手の人差し指を軍ヶ浦十乃に向ける)
死ッ!!(人差し指の骨が銃弾として射出される)ねええええええええええぇぇ!!!
(貫通力、速度ともに実銃には遠く及ばないが衝撃力は十二分)


「軍ヶ浦十乃、川添孝一を壁に叩きつけたぁ!!!」
「川添孝一は身長175cmの76kg!! これを振り回す膂力!! まさに剛勇無双!!」
「一方で川添孝一も反撃に出た!!」
「骨の銃、これに敗れてきた挑戦者数知れず!!」

ミウ > (ご老人を一瞥する)
(この前も闘技場に来ていたご老人ね? 確か教師だったわね)

(そして、試合の方へと視線が戻る)
《轟鞭》十乃君、 “狂悪鬼(ルナティック・トロウル)”孝一君を相手に押しているわね。

ご案内:「闘技場」から川添 孝一さんが去りました。<補足:時代錯誤なヤンキーファッション。>
ご案内:「闘技場」に川添 孝一さんが現れました。<補足:時代錯誤なヤンキーファッション。>
士尺 流雲齋 > 【視線を感じれば振り返って一礼するが、顎に手を当てて、再び2人の動きを注視する。】
ふうむ、あの軍ヶ浦という少年。鎖鎌や分銅と並んで扱いの難しい、テクニカルな動きを要求する武器じゃが、その特性をよく理解しておる。《轟鞭》、と名乗るだけのことはあるか…。

軍ヶ浦 十乃 > ちッ……!

(指を向ければ、それがビームなり気弾なり何なりを放つと予測した。
 指を向けるモーションがある以上予測が立てられる。軍ヶ浦 十乃の中では、伸縮腕よりは幾らか対応が楽であった)


(が、"力一杯"振り終えたタイミングでは勢いが残っており、それは避ける方向には向かず、回避が難しい。
 咄嗟に路を開く様に片足をすらし、正面ではなく側面から川添を見る様に身を翻す。それでも、左肩を骨弾が掠めた。)

ぐ、っ……

(鞭を握り直し、痛みを堪えながら相手の出方を伺う。)

ミウ > (宙に浮きながら、ご老人の傍らへとやってくる)
(浮きながらの移動なので、視線を浴びていた)
鬼も、こんな場所に訪れるとは、随分と酔狂なのね。
(そう、優雅に笑ってみせる)
>流雲齋

川添 孝一 > (相手がこちらの出方を伺う際にニヤリと笑う)
オウオウ、そんなにノンビリしてていいのかよォ?
(鞭で絡め取られていた右足が糸状に細くなり、拘束から逃れる)
ホレ、抜けちまったじゃねぇか。キヒッ、キヒヒヒヒヒ!!!
(闘技場に一足飛びに立つと口の中の血を吐き出す)
ま……なんだ………お前強ぇよ。
この俺の狂悪鬼(ルナティック・トロウル)を武芸で上回ってる。
いやぁ、参った参った……(懐に手を入れる)
じゃあ俺も奥の手を使わなきゃなァ……!
(取り出したのは、銀色のケース)
(開けば中に注射器が並んでいる)
よくも俺をモノか何かみてぇに振り回してくれたなァ……ぶっ殺してやるよ!!
(指先で注射器の一本の先端のカバーを弾き飛ばし、腕に薬液を注入した)
ギヒッ………!!(顔の血管が浮き出た、全身に痛みが走る)
い、痛ぇぇぇぇ!!! だが負けるよりはいい!! 負けるよりはぁぁぁぁぁあ!!!
これで俺の異能はサードステージッ!!
『変革剤』の力を見やがれ、ドサンピンがぁぁぁぁ!!!


「おおっと!! 川添孝一、卑劣なり!!」
「何らかの違法薬剤を使った模様です!! 当然、反則だ!!」
「反則負けです、レフェリーが止めに……入れる状況ではありませんが!!」
「この男、勝つためなら手段は選ばない!!」
「最低にして最強、川添孝一が相手を倒すためだけに試合を捨てたぁ!!」

ミウ > 薬物……!? まさか異能を暴走させるものではないわよね!!?
(孝一君を警戒する)
(もし『異能暴走(オーバーロード)』が起これば、観客達にも被害が及びかねないからだ)

軍ヶ浦 十乃 >  後出しジャンケンが好きなものでなぁ――っと、お前、何使いやがった。
 流行りのオーバーロード……じゃねーみてーだが、ありゃ兎に角やべーな……ッ

(鞭を軽くしならせ、鞭の自由を戻す。)

レフェリーストップにゃ期待ができねーともなれば……
……ちッ、やるしかねーか。

川添 孝一 > 血反吐ブチ吐きなぁ!!(拳を相手に向けて放つ)
鬼角拳!!!(伸縮しながら、巨大化する拳)
(膨張し、巨大になった拳が唸りを上げて軍ヶ浦十乃に襲い掛かる)

士尺 流雲齋 > 【鬼と見破られれば、驚いた様子で目を開き、やがて愉しそうにくっくっと笑う】
ほう、お主“こちら側”じゃなあ?
なに、狂悪鬼の異名で有名じゃからの、一目見たいと思ってやってきたのじゃよ。しかしどうやら、雲行きが怪しくなってきたの。委員会が常駐してるとも思えんし、儂も注意しておくかのう
【そう言って変容する少年を見守る。だがその眼は、心配そうな口調とは裏腹に、炯炯と輝いている…。】

軍ヶ浦 十乃 > ――ちっ、精霊術だ。《土の行使》ッ!

(咄嗟に句を紡ぎ、土の気質を持つ障壁を展開する。
 が、それは巨大な腕の前には容易く破壊され、軽く威力を減衰させるに留まる。

 先ほど己がやった様に、コロシアムの壁に叩きつけられるか。)

く……ったく、トロールっつーかバーサーカーじゃねーか……

(口の中が切れた、血混じりの唾を吐き出しつつも、句を紡ぐ。
 何も起きない、が、何かの術が維持された様に見える。) 

ミウ > ええ。“こちら側”ね。
(にこりと、笑う)
わたしは『神』よ。名前はミウ。

その “狂悪鬼(ルナティック・トロウル)”は、随分と勝ちに拘る……というか、卑怯な手を使うものね。
もし彼の異能暴走が観客席にまで被害が及ぶようなら、その時はなんとかする必要があるわね。
(優雅な笑みで、試合を見守る)
>流雲齋

川添 孝一 > 「な、なんということでしょう!!」
「川添孝一の拳が膨張して襲い掛かりました!!」
「彼の異能に巨大化の能力はないはず!!」
「先ほどの違法薬剤が関係しているのでしょうか!? 軍ヶ浦十乃大ピンチだ!!」
「あれだけの質量を持った拳を使いこなす以上、川添孝一は日常的にあの薬剤を使っているのか!?」


(醒めた表情で拳を振り、障壁を破った元の大きさの右拳を軽く振っていた)
(が、すぐに喜悦の笑みを浮かべる)
キヒッ、キヒヒヒヒヒ……ゲハハハハハハハハハ!!!
これだ!! この圧倒的な力ぁ!!
これさえあれば俺は誰にも負けねぇ!!!
俺の異能は、サードステージなんだぁぁぁぁ!!!
(拳を再び構えて)鬼ッ!! 角………拳!!!
(巨大な拳が壁際の軍ヶ浦十乃に襲い掛かる)

軍ヶ浦 十乃 > ったく、確かにさっきのがセカンドステージなら、それよりゃ厄介だな。
が、勝利の要素にゃにゃパワーだけじゃねー、ブレインもあるんだぜ。ま、俺のはてんで大したことねー浅知恵だけどよ……!

(攻撃を行ったタイミング。その一瞬を反射的に捉え、発動を待機させていた術を対抗的に発動する。
 ――風の行使。不可視且つ無数の魔力の矢が、川添へ向け四方から放たれる。

 ……そしてまだ痛みこそすれど、身体の自由は効く。小さな動きでは致命打を防げないと見れば、全力で横に飛び跳ねて攻撃をやり過ごし、ブレーキを掛ける様に地面に手を付いた。更には再び句を紡ぐ。)

士尺 流雲齋 > 【耳の後ろをポリポリ掻きつつ、ミウに応える。】
『変革剤』と、そう聞こえたが、儂の空耳かのー。
…ともかく、サードステージとやら、おそらくは学生の間で流布しておる異能のランク別分類じゃな。自らを高めるのに鍛錬ではなく、外部の力を借りるとは愚かなものよ、神様も、そう思わぬかの?

川添 孝一 > (巨拳が闘技場の壁を破砕する)
チッ!!(舌打ちをした瞬間、体に何かが穴を穿つ)
う、おお!?(体のあちこちから血が流れる)
クソッ、質量を拳に移しすぎたか!! 防御力が!!
(慌てて拳を戻して元の大きさにし)
何がブレインだ!! 搦め手なら間に合ってンだよ!!
こんな風になぁ!!!(髪の毛を伸ばし、射出する)
(その髪の毛は相手の足を縛り付けるという意思を持って飛来していく)


「一体何が起きたのか!! 川添孝一の体から血が出ました!!」
「軍ヶ浦十乃の攻撃でしょうか!! であれば、不可視の攻撃(インビジブルアタック)です!!」
「これを川添孝一は防ぎきるか、あるいは攻撃で圧倒するか!! 目が離せません!!」

軍ヶ浦 十乃 > くそ、口が痛む。微妙に舌が回らねー。ちっと噛んじまった。
このままじゃジリ貧で。ったく……

(にゃにゃ、と発音してしまった事で自身のダメージの程度、重さを認識しつつ。
 そう思っていた矢先、足を縛り付ける髪の拘束。)

ちっ……狡い真似しやがって。
確かに間に合ってるみてーだな……。

(絡め取られれば動かず、句を紡ぐ。
 振り回される覚悟は決めた、のかもしれない。)

ミウ > ええ。
『変革剤』とわたしも聞いたわ。
(ひとまず、『異能暴走(オーバーロード)』と関係なさそうで安心する事にしよう)

つまり、サードステージになった事で、先程までのセカンドステージよりもさらに上位のランクへと上がったという事ね。
(以前から○○ステージとは聞いていたが、何が基準のランクなのかも不明だ)
彼のやっている事は、とても愚行だと思うわ。
今の狂悪鬼の力は、自分の物ではないものね。
そんな力で例え勝てたとしても、皮肉でしかないわ。
それに、違法薬物というぐらいだから、その副作用も放っておけるものではないでしょうね。
(上品に笑いながら、答えてみせる)
>流雲齋

士尺 流雲齋 > ほう、やはり空耳ではなかったか。ここに少なくとも2名、証人ができた。この単語、しかと記憶しておくとしようぞ。
【同意を得られたことに微笑み、その後に続いた副作用という言葉に苦笑する。】
…なるほどのう、確かに薬物ならば副作用が心配じゃ。まあ、そのあたりは自業自得じゃがの。

川添 孝一 > 振り回すよりも恐ろしい末路をテメェに与えてやる。
(拳を真上に向け、腕を伸ばす)
どうだ? 理解したか……? キヒ、キヒヒヒヒヒ!!!
(上空で拳が巨大化していく)
サンキュー、軍ヶ浦十乃……良いストレス解消になったぜ、お前!
形式だけの勝ちをもらって病院に行きなぁぁぁぁぁぁ!!!
鬼角全壊拳!!!(軍ヶ浦十乃に向けて巨拳を振り下ろす)


「おおっと!! 川添孝一が勝負を決めにきた!!」
「これは危険です!! あまりにも危ない!! 止めるべきですが、風紀委員はまだ到着していません!!」
「軍ヶ浦十乃、絶対絶命だー!!」

ミウ > 『変革剤』とはおそらく、落第街あたりに出回っているものかしら……?
(きょとんと首を傾げて考える)

孝一君が『変革剤』を飲む回数が多いのだとすれば、副作用にも毎回耐えているという事になるわね。
(勝つために必死というか……なんというかね)

孝一君の必殺技ね。(巨拳を見て)
このままはたして、勝負が決するのかしら……?

軍ヶ浦 十乃 > そー来るか、投げ飛ばすかのと思ったぜッ……!
なら仕方ねー、一矢報いっから浄土の土産に持っていけ――ッ!

(そう言って、鞭を捨てた。
 そして、待機させていた二つの精霊術を展開する。
 火の行使。己が身体に火の気質の力を二重に纏わせ、一時的に身体能力をヒートアップさせ増幅させ――)

――ッンのぉおおおらァアアアアッ!

(足を縛られた少年が、裂帛の気合を以って紅く輝く拳を放つ。
 全力で放たれた拳の衝突は、観客席の最奥までをも揺るがす振動を起こす。)

士尺 流雲齋 > 落第街…儂あのあたりあまり行かなくての。そうか、確かにそういう噂はあるようじゃ、が……ッ!?
ほ、言うとる間にものすごい衝撃じゃ!
【手すりにしっかりしがみつく、しかし、さっきから技の名前を聞くたび、眉がぴくぴくしている】
それにしても鬼の角、か。なんとまあ、あのような形で鬼を名乗るとは少々、不快ではあるのう。
【鬼のすべてが薬中というわけでもあるまいし、アル中は居そうじゃがと呟く。】

ミウ > (周囲の客は衝撃波で悲鳴をあげたり、何かに捕まっているのかもしれない)
(だが、宙に浮いているわたしは、その衝撃になんの反応も示さず、至ってクールだった)
あの辺りは、良い噂を聞かないわよね。
見た目通りのスラムとでも言うべきかしら。
(衝撃の中、淡々と答えてみせる)

鬼にとっては確かに、薬物を扱った技で、鬼を名乗られるのは良い気はしなさそうね。
神も結構、技の名前で名乗られたりするものなのよね。
(困ったような、あるいは苦笑しているかのような表情を見せる)

川添 孝一 > (衝撃が闘技場を揺らす)
(時間が静止したかのように、静かだった)
(次の瞬間)

うおおおおおおぉぉぉ!?
(振り下ろした巨拳が紅の拳に弾き飛ばされ、多大なるダメージを受けた)
お、俺の鬼角全壊拳が破られただとぉ!?
(拳を引き戻すと血塗れの手を押さえて軍ヶ浦十乃を睨みつける)
まだ終わったわけじゃねぇぞ、コラ!!
左手一本でも俺は負けな………

(次の瞬間、駆けつけてきた風紀委員たちに取り押さえられる)

グッ!! うおおお!! まだ戦いは終わってねぇぞ!!
てめぇら、どきやがれ!! そいつをぶっ殺すんだよぉ!!!
(砕かれた拳では抵抗すらままならない)
(実質、彼の戦闘能力は半減したに等しい)
(これ以上戦っても泥仕合になるだけだっただろう)

「意外なる結末!! 最終能力(ファイネストアーツ)を破られた川添が風紀委員に連行されていきました!!」
「かの悪鬼に相応しい罰が与えられることを祈ります!!」
「そして勝者は……軍ヶ浦十乃だぁぁぁ!!!」
「観客から割れんばかりの拍手!! 私も拍手で彼を祝福したいと思います!!」
「狂悪鬼を討伐した、軍ヶ浦十乃の名をこの場に居合わせた誰もが忘れることはないでしょう!!」
「では皆さん、今日はこれくらいで!! お疲れ様でした!!」

軍ヶ浦 十乃 > (後先を考えず、獲物である鞭を捨て、全力の一撃を叩き込むその姿は。
 武人ではなく、闘士である事が伺えるか。)

破るにはやぶった、……ち、もうだめ……ぽ……い……な……

(全力を出し切れば仰向けに倒れ、歓声の中、意識を失った。
 ……川添が取り押さえられなければ、甚振られていたかもしれない。
 それほどまでに無防備で、消耗している。)

ご案内:「闘技場」から川添 孝一さんが去りました。<補足:時代錯誤なヤンキーファッション。>
士尺 流雲齋 > さて神様よ、けが人を保健室へ運ばねばならぬ、手伝ってくれるかの?
【軍ヶ浦に歩み寄りながら、ミウへ声をかける。】
もし、少年。意識はあるかの?……ううむ、駄目そうじゃのう

軍ヶ浦 十乃 > (声を掛けられれば、しばらくしてから目を覚ます。
 既に数名の医療班は到達していた模様だ。彼らは流雲齋へ手伝う様に、お願いするだろう。
 少年も、意識は一度戻したが、今にも落としそうに見える。)

 ん……あ、ああ……ダメだ……

ミウ > そうね。
(十乃君の傍らへと瞬間移動してみせる)
大丈夫そう……ではないわね、十乃君。

士尺 流雲齋 > やれやれ、では担架を運ぶのを手伝うとしようかの。
【医療班の一人と息を合わせ、静かに軍ヶ浦を担架に乗せようとする。】
大丈夫、致命傷は避けたようじゃ、疲れもあるじゃろう、ゆっくりお休み……

軍ヶ浦 十乃 > ああ、ミウか。打ち破れた事が奇跡みてーなもんだっつーの……。

……つえーなぁ。アイツ。良くも悪くも、"自分が納得できる勝ち"に拘ってやがる。ありゃ、一つの信念だな……。
……ま、それ意外の事は俺は知らねーに何もいわねーけどよ。色々してるみてーだが。

(仰向けに倒れたまま、ポツリと呟いた)

が、一言云うなら、もったいねー……

軍ヶ浦 十乃 > おう。そりゃそーだ、最後の一撃までは、
致命傷に至る直撃を避けるのが俺のスタイルだぜ。
……自己紹介はまた今度、な。

(その言葉を皮切りに、再び意識を失う。
 何もなければ、医務室へ運ばれるだろう。)

ご案内:「闘技場」から軍ヶ浦 十乃さんが去りました。<補足:父親から譲り受けた鉄片のような髪飾りと、金色の混じった桃色の髪が特徴的な学生服男子。>
士尺 流雲齋 > あとで、風紀委員会にも顔を出さなければの。さんざん言うたが、川添も心配じゃわい。
【呟きながら、医療班と担架を運んでいく。】

ご案内:「闘技場」から士尺 流雲齋さんが去りました。<補足:杖をついたお爺ちゃん>
ミウ > 試合は、あなたが勝ったわ……。十乃君。
(そう優しく笑ってみせる)

確かに、多少歪んでいても信念だと言えるかもしれないわね。
でも、その勝つための方法が薬物だなんて、残念ね……。
孝一君には素質があるのかもしれない、それが薬物で潰されているのなら、確かにもったいない話だわ。

ミウ > (担架で運ばれる十乃君と鬼のご老人を見送る)
お大事にね、十乃君。またね、鬼のご老人。
(自分に出来る事はなさそうだと悟ったわたしは、その場から瞬時に消えていった)

ご案内:「闘技場」からミウさんが去りました。<補足:白いワンピースを着ている。白い翼が生えている神。>