2015/06/05 - 19:45~22:47 のログ
ご案内:「東急デスティニーランド」に川添 孝一さんが現れました。<補足:ヤンキーファッション…ではなく、普通のシャツにジーンズ。>
川添 孝一 > (東急デスティニーランド、それは夢の世界)
(子供たちの笑い声やカップルの嬉しそうな顔に満ちたこの場所に)
…………ツイてねぇ…
(そう溢すごく普通の格好をした、それでも眉毛のない男)
ご案内:「東急デスティニーランド」に能見さゆりさんが現れました。<補足:優等生のお姉さん……?>
能見さゆり > 【そして傍らには私服……フリルの入った白のワンピースにクリーム色の上着を羽織った能見さゆり。
カップルとしてはもしかすると少し不釣り合いにも思えるかもしれないが、むしろ少女のほうが乗り気に思える】
ふふ……前から一度来てみたかったんですよね。ここ。
今日はよろしくおねがいしますね?
【いつもの笑顔で……いや、いつもより嬉しそうな笑顔で、微笑んだ】
川添 孝一 > オウ……よろしく。(胃痛を超えて口から胃がはみ出そうだった)
(毒を食らわば皿までの気持ちでデスティニーランド行きにイエスと言った川添であったが)
(風紀委員会刑事課特別役員と夢の世界に来るとは前世でどんな悪行を積んだかと内心嘆いた)
(当然だが彼は現世で悪行を積んでいるが)
さて、マップを見てくれ。今日は比較的早い時間帯だが、それでも150周年イベントで人が多い。
このマップで見て右回りに園内を回る。
昼食の時間は12時30分予定、それを軸にテーマパークを回る。
並びたくねーから狙いはファストチケットメインだ。
何か質問は?
能見さゆり > ええと……すいません、ファストチケットというのは何でしょう?
【さゆりは、基本的に風紀の仕事しかしていない。
こうしたテーマパークでの行動自体はもともと不慣れというのはあるが、デートのような状態である以上
彼の口から説明を聞くことを優先とするため、逆に下調べをあえて行っていなかった。
故に……ファストチケットが名前からはある程度理解するもののどういったことを指すのかわからなかった
とりあえず示された内容を聞くとずいぶん効率的だな、と思う。
あまりこういった効率重視での遊園地巡りというのはさゆりは知らなかったので、素直に感心しつつ。】
川添 孝一 > ファストチケットってのは時間指定券だ。
デスティニーランドは大人気だ、人が多い。
テーマパークは一時間以上並ぶことだってある。
だがこのファストチケットを園内でゲットしながら進みゃ、とにかく時間のロスが少ないってこった。
(デスティニーマウスのデザインがあしらわれた腕時計を見る)
んじゃ、まずはスプラッシュライドだ。
ちょっと待ってな。
(手早く園内に設置された端末を操作し、ファストチケットを二枚得る)
ほれ、これが能見さゆり……さんの分。
(チケットを差し出して)
スプラッシュライドは8人乗りのボートで急流くだりみてーなことを楽しむ。
濡れるかも知れないから入り口で雨合羽を借りるぜ。
(川添孝一は手馴れていた)
能見さゆり > ……すごいなあ、何でも知ってるんだね。
ありがとうございます……あ、さゆりでいいですよ。
今日はプライベートですから、風紀委員じゃないですし、川添くんは呼び捨てのが呼びやすいでしょう?
【コレがいつものあの荒々しい態度で問題行動を起こすような人物とは思えないほど、丁寧でそつがない
こういった仕切りが出来るのはむしろ小グループのリーダーになりそうなものだが、面倒見も良いようだし一部から慕われているのではなかろうかと想像した
そうでないならきっと自身で遠ざけているに違いない
などと別の思考を走らせつつ、チケットを受け取りながらその様子を微笑ましく見守った】
川添 孝一 > 何でも知ってるわけじゃねぇよ。(顔を背けて)
デスティニーランドのことだけだ。(かっこついてない)
……わ、わかった。さゆり。
(一体どんな罠が仕掛けられているのか―――――呼び捨てから始まるデスティニーランド地獄変と心の中でナレーションを入れる川添であった)
(スプラッシュライドまで歩きながら何を話したかを川添は覚えていない)
(その間、ずっとデスティニーランドのキャラクターの話をした――とは思う)
(美人が隣にいて、夢の世界にいて、あるのはただ緊張であった)
それじゃスプラッシュライドだ。
(キャストに会釈してチケットを渡し、乗り込む)
………あっ。雨合羽忘れた。(緊張からの凡ミス)
能見さゆり > ココだけのことだとしたって、それでも何か、熱中できるものでこれだけ上手く説明できるっていうのは感心しちゃうな。
雨合羽? それはそれであったほうが濡れないけど……くすくす、構わないよ。
今日は天気もいいし……少しぐらい濡れたほうが、楽しいんじゃないかな?
……私もちょっと緊張してたみたいです、なんだか口調が風紀の時みたいになってたし。
【風紀、というか学校では割りとですます調を崩さない。
オフ、というかクラスや知り合いなどと話す時はややフランクになるのがさゆりのパターンだが、ですます調がでているくらいには緊張している。
実際に緊張するわけではないが……少なくともそう言う性格で行動していた。
そして……実際、ちょっと嬉しかった】
川添 孝一 > ………さゆりには熱中できるもの、なんかあるのか?
そ、そういうもんか………よし、覚悟決める。
(スプラッシュライドが動き出す)
ここの一番面白いところは滝つぼって設定のすげぇ坂を下るところだ。
(そうだ、楽しもう―――隣にいるのが風紀委員会刑事課特別役員であろうと楽しまないのはテーマパークに失礼だ)
(その純粋な気持ちを乗せてボートは動き出す)
(運よく先頭に乗れた川添と能見)
(二人を乗せて冒険のクルーズ、途中ワニが出てきて白い煙が噴出しだり)
(デスティニーランド特有の演出が賑々しい)
(そして傾斜に差し掛かり)
わー!(子供のようにはしゃぐ川添だった、でも濡れた)
能見さゆり > ……熱中、と呼べるほどではないと思うけど……、頼まれごとをしている時の自分は、好き、かな。
【さゆりは結局命令や設定、基本行動方針に従うのは好きなのだ。
もう少し正確に言えば、そういったことを喜ばしいと思わせる設定がそうさせるのだが、彼女自身の感想としてはそうだった。
ただ、そんな質問を受けたことはないから……自身でも確認不十分だ。もっと確認して設定を詰めておくべきかもしれない。】
わぁ……可愛い……これ、あのウサギさんどうなっちゃうの……?
なるほどそういう……きゃあああああ!
【さゆりには全て新鮮だった。
そもそもこういった設定をアトラクションとして娯楽施設の基本動機付けとして使うことや、物語仕立ての進行も
こうした娯楽施設としてわざと水を被らせる行為も、こうしたレジャーそのものが初体験である人形には
そのシステムを解析するだけでも面白い。
おそらく人間が楽しむのとはやや違うかもしれないが、嫌がっているようで嬉しそうな声を上げながら水を浴びるのは面白かった】
あはははは、濡れちゃったぁ……♪
【そう言う意味では今日作るいつもの笑顔は少し違っていたかもしれない】
川添 孝一 > そうか………じゃあ頼まれてくれよ。
今日一日を楽しんでくれ。
(まるで自分に言い聞かせるかのように)
おっほー!(可愛らしく笑う能見と別に不良とは思えぬ声を出す川添だった)
(川添にとってデスティニーランドは幸せの象徴であった)
(それを楽しんでくれているのだ、風紀とも意外と話せるのかも知れない)
お、おう。(顔を赤くしてボートから降りて)
そ、その服だと少し透けるかも知んねーから。
キャスト(スタッフ)の人に頼んでタオル貸してもらえ。
俺も借りっから……(ポケットに手を突っ込んで)
能見さゆり > うん、じゃあ、今日はいっぱい……楽しもう!
くすくす……川添くん……あ、私が名前なんだから、そっちも今日は孝一でいいよね……それともこーくんのがいい?
すごく優しいね? いいんだよ、そんなに気使わなくても。疲れない?
でも……気を使ってもらうのはそれはそれで嬉しいんだけど!
【タオルを貸してもらいつつ、さゆりもちょっとはしゃいでいた。
自身の行動としては若干、意外でもあったが、どうもこういったことは、設定行動を抜いて考えても嬉しいらしかった。
よく考えて見れば普段、それほど気を使われることもないし、優秀であるがゆえに全て自身で済んでしまっていた。
必要なら適度に他人の手を借りるが、それは必要から行うことで、コミュニケーションは素性の偽装と対応の円滑化のためだと
思っていたが、そうじゃないコミュニケーションの取り方をあることを知った。
コレは彼に感謝すべきことだ。】
川添 孝一 > あー………こ、孝一で頼む。こーくんはさすがにちょっと……
いんだよ、俺……妹がいたからこういうの慣れてっし。
(いた―――過去形ともとれるそれは川添の過去)
(それからしばらくしてホラー系であるネヴァー・オブ・ザ・デッド)
(SF的世界観で光線銃を持ってエイリアンを撃つスペース・ファンクション)
(物販店でお土産のチェック、それらを挟んで昼食の時間となった)
……疲れてねーか。(時計を見る、ジャスト12時30分)
(ハンバーガーとコーラ、それとやや小ぶりなハニーチュロスを注文して屋外席についてる)
次、行ってみたいところがあるなら言ってみな。
質問も今、受け付ける。
能見さゆり > ん、じゃあ今から孝一で。ふぅん、そうなんだ。
【過去形には言及しないでおく。少なくともとりあえず。】
ふふ、疲れてるようにみえる? 風紀の実働組が?
えっとね……正直、ぜんぶ面白いわ。
実はこういうところ初めてで、全く来たことなくて。
こういった娯楽施設っていうのをちょっと甘く見てたところはないとはいえないんだけど……全然面白くてびっくりした。
だから、私が行きたいって言うより、案内してもらったほうがもっと楽しいかな。
……あまり余計な先入観なしに楽しく説明してもらって、素直に楽しんで、素直に喜んだほうがいいってそう思うの。
って言う建前で、実はね、ちょっと忙しくて下調べも出来なくてよく知らないから。
あ、帰りになんかおみやげが買えればそれでいいかな?
【ビッグサイズのジュースを飲みつつ、苦笑しながら、割と本心を語った。
まさか自身が娯楽施設でこんな感想になるのは予想外だったため、嬉しい誤算といえる。
経験による実測は重視すべきだろうと思った。
あと、西園寺や風紀に土産を買って帰ろうと思った。当初、それはあまり予定していなかったのだが】
川添 孝一 > それを言うなら俺も不良だよ、お互いバイタリティがないと勤まらねーな。
そうか! 楽しいよな、面白いよなぁ!
(身を乗り出して嬉しそうに言う)デスティニーランドは夢の世界なんだ。
子供たちが行ってみたい、恋人たちが楽しみたいと願う気持ちの結実なんだよ!
ここでは人は一時だけ現実を忘れる。夢の世界で心を癒すんだ。
ネヴァー・オブ・ザ・デッド怖かっただろ? あれも不快にならないぎりぎりのラインでさー。
スペース・ファンクションは面白かっただろ? 大人用光線銃の疲れない程度の心地よい重さがさー。
(一通り語った後に赤くなる)ウ………わり。
そうかそうか。んじゃあ帰りにお土産買うか。
オススメは小物だな、もらう人も困らない。
でも俺が好きなのは目覚まし時計だなぁ。キャラクターの声で起こしてくれるんだぜ!
(それからしばらく二人はあちこちを見て回った)
(そして)
(夕暮れの観覧車に乗り込む)
能見さゆり > だいじょうぶ、構わないよ、孝一のそういうところ眺めるのも面白いから。
それに、そういう話はきらいじゃないし、むしろもっと聞きたいな。
こういう夢の世界とかそういうのを作るっていうのはすごいと思うし、それが全部説明してもらえるっていうのもすごく、ありがたいし。
【夢の世界、というのは真の意味で自分に理解できることではないが、理屈としてはわかる。
むしろさゆりの楽しみはアトラクションの表面上の楽しさより、仕掛けや仕組みに向いている、故に人間の視点でそれを説明してもらえるのは充分にありがたいのだ。
そもそも、好きなことでの自分語りは大抵の人間は好きなのだから、機嫌を良くしてもらうためにも必要だし、何よりそれがこちらにも得があるなら止める理由はない。
むしろもっと話が聞きたかった。
論点はずれているが両者の利害と思惑はだいたい一致しており、そう言う意味では非常に良好なデートといえる
さゆり自身、その点については評価を改めていた。】
ふふ、やっぱり観覧車なんだ。
なんだかんだ言って、普段あんな態度のくせに完璧なコースじゃない?
もしかして孝一もココだと夢の住人になってるのかなぁ?
【茶化しつつ二人で観覧車に乗った】
川添 孝一 > ……そうかよ。(安心したように笑った)
(悪鬼として学園で暴れる彼)
(友人と笑顔で接する彼)
(学園の真実を求めて奮闘する彼)
(デスティニーランドについて語る彼)
(そのどれもが本当だ、彼の真実の姿だ)
(それでも彼の罪は許されない)
おい、舐めてんのか。俺はデスティニーランドの超達人だぞ。
誰を誘っても完璧に楽しませてみせるってんだよ、夢の住人上等だオラ。
(普段通りの口調を使って見せて)
なぁ……さゆり。なんだかんだで今日は楽しかった、サンキューな。
……テーマパークに誰かと来れば面白いなんて、当然のことだろうにな。
(夕日が差し込む、外を眺める)気分が上向いたよ。
能見さゆり > うん、私もこうしたテーマパークがこんなに楽しいっていうところだって知らなかったから、すごく良かった。
今日一日でいろんなことが変わったみたい。
今までずっと風紀の仕事を中心に回してきたから……
【さゆりは、偽装及び円滑な行動のためのコミュニケーションと行動しか知らない。
こうした、純粋にストレスフリーにするためのはずなのに、わざとストレスを掛けたり、神経をとがらせるようなことをしたうえでそれをリラックスに使うような方法までは取ったことも受けたこともない。
今までの行動には足りなかったはずだし、そうしたことが原因で素性を疑われることもあったろうと考えると、今日一日でずいぶん行動方針に置いて進化成長したといえる。
コレについてはほんとうに感謝しかない。
さゆりは、今までそういったことを体験したことがなかった】
ねえ……ひとつだけ、あんまり良くないこと、聞いてもいいかな?
孝一はどうしていつも……あんなに悲しそうに焦ってるの?
変われっていうんじゃないし、他人がそんなこと強制するものじゃないし。
……でも、孝一のこと……もっと知りたいよ。こんなんじゃ、いつもの孝一は悲しすぎる。
【どう考えても、これだけのことが出来る人間がいつものあの生活態度は、おかしい……何かある。
コレはさゆりにとっても、謎だったし、そうした複雑な心情は機械には理解できなかった】
川添 孝一 > そうか……変わった、か………
(へら、と笑って)俺も変わりてーな。
変われるかなぁ……無理かな……どうしたもんやら。
…………焦ってる、か………そうかも知れねぇ。
いいか、さゆり。俺は学園の、常世財団の真実を知った。
常世財団はいくつかの秘密を抱えてて、その隠された真実の表層に俺は触れたんだ。
……龍害は知ってるか? 異世界とのゲートが開いて怪異が来る事件のすげぇやつだ。
貴種龍…ノーブルドラゴンがやってきて人がたくさん死ぬ。
そして常世財団の目的の一つは『ドラゴンのコントロール』だ。
あの島で異能使いが異能を使う際に発生する余剰エネルギーを餌に財団が開いたゲートまで龍を誘導しているんだ。
異能は餌なんだよ、財団にとっての。あるいは、ドラゴンにとっての。
それを知った時、俺は世界に絶望した……
どうしようもねえ。常世財団に敵うやつなんかいねえ。
ドラゴンに勝てるやつもいねえ。
あの島は異能を使わずに一日たりとも動かねぇ。
そう考えると何もかもどうでもよくなった……
擦れたように日々を過ごしてる間に、俺は不良って呼ばれてた。
俺は卑怯者だ……真実と向き合う覚悟がなくて、人を傷つけることで誤魔化してる…
最低の男だ…………
(沈黙が支配した)
忘れろ。観覧車が降りたら夢の世界に戻るんだからな。
能見さゆり > そうですねえ……じゃあ、もしですよ。
ディスティーランドや私、その他いろいろ大切なもの。
そういうのが危険にさらされるんだよね?
別に戦えとかそう言う話じゃないし、立ち向かえって言うわけでもない。
私もこの間ドラゴンを目の前にしましたけど敵う気はしないし、逃げるしかないって思うし。
だから、逃げるのもいいと思うし隠れるのも正しいと思うよ。そこに特に誰かが行動を押し付けるわけに行かないし。
でもね。
逃げるときに、他人を押し倒してまで逃げる必要はないんじゃないかなって思うんだ。
隠れた先で子どもに八つ当りするとか、自分が不安だからって他人の不安を煽るとかさ。
そうしたくなるのは仕方ないしそうなる気持ちもわかるけど。
女の人の手を引っ張って逃げたり、不安がってる子どもを元気づけたりしてあげるくらいは出来るんじゃないかなって。
私は少なくとも、それくらいしか出来ないと思いながら風紀をやってるよ?
……あは、ごめんね。
なんかしんみりしちゃって。
でも、孝一があんまり眩しく見えたから、さ。
こういう孝一を皆が知らないのは勿体無いなって……ちょっと、そう思った。
【少し申し訳無さそうに、苦笑した。コレも自分があまり見せない笑いで、それは意外だった。
今まではもう少し立ち向かうとかそう言う綺麗事を言っていたような気がする。
予想以上に語ってくれた。これも嬉しい誤算だったが、自身の行動を弾き出した機械は自身の行動にも意外だと思っていた】
川添 孝一 > …………。(俯いた)
(自分がやっていることが恥ずかしかった)
(何が不良だ、何が悪鬼だ)
(自分がやっていることはただ自分の不安を誤魔化すために人に当たっているだけだ)
……眩しい? 俺が…?
そんなの……夕日が反射してるだけだ………
俺自身の輝きじゃねぇよ………
(川添孝一はそれきり黙っていた)
(観覧車から降りても最低限の会話しかしなかった)
(土産物を選んで、帰り道へ向けて歩く)
(ただ、それだけだった)
能見さゆり > ふふ……反射でも、いいじゃない?
照り返すだけの輝きがあるんだから。
太陽の反射だから月に魅力がないなんて、そんなこと言う人、いないでしょう?
【さゆりはそれでも、終始嬉しそうだった。
少なくとも……自身の見識に新しい情報を与えてくれたぶんの礼は何かしたかった。
だがさゆり自身気づいていない。
今までならその礼は、単にコミュニケーション上必要だったからしていただけの事だったはずなのだから。
だから、今もそのために必要なこととしてやっている。少なくともさゆりのAIはそう認識していた。
今までと違った手法を取り入れた……だけのはずだ。】
それじゃ、また今度誘ってね!
あ、でも今度は……今回みたいに私のおごりじゃないからね!
【別れ際に「また」と言って、手を振った。
今日は行こうと言い出したのは自分だし、そうすると言っていたし、そうした。
どうしてもというところ以外はだいたい。
だが、次回があるならせいぜい割り勘だ。もっとも、金など殆ど使わないさゆりには、だいぶ余裕があるのだが。
そして次回があるといいな、と。なぜだか分からないが少しそう思った。
……少し理由を探してみるが、断片的な情報ばかりで、確固たる理由が出てこないが。】
ご案内:「東急デスティニーランド」から川添 孝一さんが去りました。<補足:ヤンキーファッション…ではなく、普通のシャツにジーンズ。>
ご案内:「東急デスティニーランド」から能見さゆりさんが去りました。<補足:優等生のお姉さん……?>