2015/06/07 - 15:02~01:51 のログ
ご案内:「路地裏」に川添 孝一さんが現れました。<補足:時代錯誤なヤンキーファッション。>
川添 孝一 > (路地裏で川添が二級学生たちの前に立っている)
(カツアゲ―――――ではないようだった)

……すまねぇ、今まで金を巻き上げたり、恫喝したりして。
(川添が二級学生たちに頭を下げる)
更正……してぇんだ…悪かった。
(二級学生たちが顔を見合わせる)

川添 孝一 > 「更正……? 一体なんで急に…」

(その問いに頭を下げたまま答える)
……不良をやめたい、ただそれだけだ………

(二級学生の一人である少女が涙を流した)
「……けないでよ……」
(少女が顔を上げる)
「ふざけないでよ!! 私たちがお金を取られてどんな気持ちになったと思っているの!?」
「いまさら頭を下げて善人ぶりたいだなんて、頭おかしくなったの、川添孝一!!」

(少女が近くにあった、赤錆びた鉄パイプを振り上げる)

川添 孝一 > ……すまねぇ………今まで取った金は働いて返す、それに…
(顔を上げた)殴りたいなら好きなだけ殴って構わねぇ。
俺はそれだけのことをしてきた。当然の報いだ。

(鉄パイプを振り上げたまま話を聞いていた少女が)
「ふざけるなああああああああああぁぁぁぁ!!!」
(そのまま川添の頭に振り下ろした)

(血が吹き出て、川添が後ずさり、そのまま尻餅をつくように倒れこむ)

「ふざけるな! ふざけるな! ふざけるな!!」
「あんたがニヤニヤ笑いながら私たちを恫喝して!!」
「そのたびにどれだけプライドが傷ついたと思ってるの!!」
「あんたにお金を取られた帰りにどんなに惨めな気持ちになったと思ってるの!!」
「死んで! 死んでよ!! 謝るんだったら今すぐ死んでよ!!」

(少女は何度も何度も鉄パイプを倒れた川添に振り下ろす)
(他の二級学生たちも顔を見合わせながら、それを止めようとはしなかった)

川添 孝一 > (声も上げず、何度も鉄パイプで殴打される川添孝一)
(それを見ながら残った二級学生たちが声をかけた)

「今更、そんなこと言われても……俺たちだって感情の整理がつかない」
「僕は……今君を殴っている女の子と同じ気持ちだよ…?」

(何度も何度も殴られる)
(川添孝一の罪は重く、深い)

ご案内:「路地裏」にエンガさんが現れました。<補足:風紀委員の格好はしていない(異装届けを出しており受理されている)>
エンガ > (路地裏……そこには初めて来た。
今まで来なかったのはエンガに恐れがあったのかもしれない。
路地裏で一つ事件を収めたところで何になるのかと
そういう恐れだ。だが何もしないということは
やはりひっかかるものがあった。故に来た。
そこで目にしたのは川添が鉄パイプで殴られている姿。
風紀委員でも良く聞いたワルだ。その川添が無抵抗に殴られている
おそらく被害者が川添に復讐心から暴行を加え
川添は良心の呵責から無抵抗なのだと推測した。
エンガはライターを取り出す。そして火を灯すと
その火が縄のように変形し殴っている女の子の周りを
縛るように取り囲もうとする。拘束のための技だ)

川添 孝一 > 「!!」
(川添を殴っている二級学生の少女が周囲を火で取り囲まれ)
「だ、誰よ……邪魔しないでよ!!」

(二級学生たちが色めき立つ)

エンガ > 鉄パイプで殴られている現場を看過しろというのか?
例えどんな事情があろうとも……"番人"となる決意をした
私にそれはできない
(コツコツと路地裏に足音を響かせ歩いて集団に近づく
その口調は淡々としているが強い意志をこめたものだった)
風紀委員……といっても君たちには恨まれる対象でしかないだろう
(エンガの表情からは読み取れないが悲しい気持ちだった)

川添 孝一 > 「………っ!!」
(エンガの言葉に少女は鉄パイプを投げ捨てて逃げ出そうとして)

待ってくれ!!(ただ無言で殴られていた、ボロボロの川添が声をかけて)
こ、これ……今までお前たちからとってた金の、今月の返済分…
(血塗れの手で懐から金の入った封筒を取り出し、這ったまま差し出す)
受け取って………くれ……

(複雑な表情を浮かべていた二級学生の少女が、川添からその金をひったくるように受け取り)
(そのまま二級学生たちは逃げ散るように立ち去っていった)

う………(その辺に血を吐き捨てて)
わ、悪かった……助けてもらっちまったな……
風紀委員、か?(男に声をかけながら何とか壁に背をもたれて座る)
俺は川添孝一だ………ただの、元・不良の…

エンガ > 礼はいらない。そしてやはりあの集団はお前の被害者か……
(一連の流れを見て淡々と言う)
川添孝一……風紀委員なら知っている。
札付きの不良あると聞いているが……本当に更正したのか?
(傷口をえぐるように疑問をいう)
そもそも更正の前に償いも必要ではないのか?
一応言っておくがさっきの鉄パイプで殴られるようなことは償いとは
思っていないからな私は
(川添を助けたがそれはあくまで自分の覚悟と使命に従っただけであり
川添に肩入れしているわけではない。そのため容赦の無い言葉を言う)

川添 孝一 > そうだ………俺がカツアゲのカモにしてた奴らさ…
(力なく笑い)ヘヘッ……そうだな…
償うべきだ、俺は……でも、どうしたらいいのかわかんねぇ…
今まで壊すことしかしてこなかったから、どうしても思い浮かばねぇんだ……
(男の言葉に反抗したり言い返すこともしない)
あいつらの心を傷つけたのは俺だ。
心のキズは取り返しがつかない……なら…どうすりゃいいんだろううなぁ…

エンガ > 法的には刑事的には刑事罰を、民法的には損害賠償を払えば
カタがつくだろう。だけどそんなことをしても傷跡は癒えない
(淡々と現実を述べる)
壊すことしか能がないのは私とて同じ。戦闘の能しかない。
だが……日常を壊すものを壊すことができる……
そう思い剣と炎を取った。
(自分の境遇について話す)
償いをしたければ……自分が善いと思う行動を起こすしかないだろう
それは間違っているかもしれない。後悔するかもしれん。
辛いこともあるだろう。
けれど行動を起こさずに償っています……というのは笑い話にもならん

川添 孝一 > ………ああ、ああ。
(壁に手をついて何とか立ち上がる)
そこまで言われりゃいくらバカな俺だってわかるよ。
(ハンカチを取り出して顔の血を拭う)
これからの学園生活をかけて怪異と戦う。
そのための組織を作るぜ………二度と、怪異なんかに人間が負けないように。
傷つけた以上に、人を守るんだ。それしかない。
……あんた、名前は?(男に名前を聞く)

エンガ > エンガだ。風紀委員に所属しているしがない一委員。
偉そうな事を言っておきながら、この学園の闇をどうにもできない……
そんな力のない人間だ
(自嘲気味に力なく言う)
だが
(さっきとはうってかわって強い口調で)
諦めるつもりはない……そんな不器用な人間だ

川添 孝一 > エンガ。風紀委員のエンガか。
はは……そうだな、弱い人間が諦めたら弱いままだ。
強く。強くならなきゃな。
(それは誰にでも勝つための力を言っているのではない)
(誰をも守れるための力のこと―――――川添は誓う)
(誰かのために手を差し出し続けようと)

……じゃあな、エンガ。次に会う時は甘いモンでも奢らせてくれや。
(そのまましっかりとした足取りで路地裏を後にした)

(この後、川添孝一は私設組織である怪異対策室三課を立ち上げることになる)
(このことがどのような影響を学園に与えるかは、まだ誰も知らない)

ご案内:「路地裏」から川添 孝一さんが去りました。<補足:時代錯誤なヤンキーファッション。>
エンガ > 甘いモノは別に好きではないのだが……
(困惑気味に言う。そしてその場を去った)

ご案内:「路地裏」からエンガさんが去りました。<補足:風紀委員の格好はしていない(異装届けを出しており受理されている)>