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ご案内:「考古学試験会場」に獅子島 一兎さんが現れました。
獅子島 一兎 > 考古学試験を告知する紙を片手に遺跡を歩く大男。
目前に開くダンジョンの入り口を見つけ、目的の場所に着いたことを悟る。

「ほぉ。意外と本格的じゃねぇか」

大男、獅子島は2年生の生徒である。
だがいまだに1つも単位を取得していない。
気分が乗らねぇとあらゆる授業をサボり続けてきたが、偉い人に「近日中に何か1つでも単位を取らなければ不自由な生活をおくることになる」と脅され、こうしてめでたく初の試験に挑みに来ている。

獅子島が考古学試験を選んだ理由は2つ。

1つに、ダンジョン踏破なら肉体のみで解決できそうだと思ったから。
昔の映画で大きな玉が転がってきて潰されそうになるトラップが出てきたが、自分ならあの程度の玉は片手で止められる。

もう1つの理由は、誰とも会わずに1人で終えられそうだったから。
獅子島は誰とかかわることも嫌っていた。

獅子島 一兎 > 慣れない手つきで通信記録素子を装着し、気合いを入れるように両手で頬を叩く。
渋々と消去法で選んだ試験だったが、こうしてダンジョンを前にすると意外にも気分は高揚していた。
グレてはいても、獅子島はこういうのが結構好きだった。

最初の部屋へと足を踏み入れる……

獅子島 一兎 > [1d10→5=5]
獅子島 一兎 > 5.
うわー床一面に麻痺蛇の群れが這いまわっているぞ!この蛇に噛まれると致死性は全くないものの数時間体が痺れて動けないはずだ。出口まではこの蛇たちをどうにかしなければ渡れそうにない。数は多いが異能で蹴散らしたり、あるいは壁走りとかしてみるといいんじゃないかな?!

「クソが、マジかよっ…!!」
最初の部屋の光景に思わずそう声が漏れる。

獅子島には、誰かを傷つけると同じ痛みを味わってしまう異能がある。
この能力は自動的で、動物にも適用される。
つまり、この蛇たちを傷つけると自分もどうなってしまうか分からなかった。
踏みつぶしたりしたら最悪だ。まだ普通に噛まれた方がマシだった。

獅子島 一兎 > ゆっくりと壁の端に体をこすりつけながら急いですり足で進む。
蛇を踏まないように細心の注意を払い、足に登ってきた蛇は慌てながらも優しく剥がして放る。
厚手のジーンズを履いていたことが幸いし、服の上から噛まれるということはなかった。
だが、その様子はひどくダサい。

「…誰もいなくてよかったぜ…」

奇跡的にどうにか出口まで到達すると、先行きに不安を感じながら次の部屋へ。

獅子島 一兎 > [1d10→4=4]
獅子島 一兎 > 4.
異邦人のきのこによく似たマッシュ族が一人ぽつんと困っている。彼の言語は独特かつ複雑だが、解読方法は授業でやったぞ。
(内容を思い出して正しく読み取れるなら彼はここを訪れたものから一つアイテムを受け取る役目があることが判るだろう。アイテムを上げるならすぐに出口へ案内してくれる。だがアイテムを渡さなかったり、話が通じず険悪になると怒って数時間眠ってしまう胞子を吹き出してしまうぞ!気をつけよう!)

目の前のきのこを前に、獅子島は途方に暮れる。
彼はまともに授業に出ていなかった。

「おい、テメー…。おぉ? こんにちは? はろー?」

きのこの顔とおぼしき場所にがんを飛ばしながらコミュニケーションを図るが、一切通じていない。
獅子島が次第にイラつきはじめ、態度が威圧的になってくると…

ボフンッ

という音とともに紫色の胞子がまき散らされる。
獅子島はその光景をなんとなく綺麗だなと思い、それを自覚する間もなく……意識が……遠の……

獅子島 一兎 > 2時間後。
体中紫の胞子だらけの獅子島はようやく目を覚ました。
きのこはいつの間にか消えている。

「クソが…」

眠気に目をこすりながら、またもそう呟く。獅子島の語彙は貧弱だった。
大きなあくびをし、ラジオ体操のように体を少し動かしてから次の部屋へ。

獅子島 一兎 > [1d10→4=4]
獅子島 一兎 > 4.
異邦人のきのこによく似たマッシュ族が一人ぽつんと困ってい

獅子島はダッシュできのこの脇を駆け抜けた。

獅子島 一兎 > [1d10→8=8]
獅子島 一兎 > 8.
ああ、なんということでしょう!この部屋には三つ首の番犬が鎖に繋がれている!幸い彼は寝ているようだ。そっと忍び足で抜けてしまうのが良いだろう。ただし寝起きが悪いので起こしてしまうと大変だぞ。
(※この番犬は特殊な訓練を積んでいるので生徒を殺したりは絶対にしません。ちょっと気絶させたりするぐらいだよ!
 あと絶対にわんちゃんは気絶させるぐらいに手加減してあげてね!)

「だからなんで生き物なんだよっ…! チョーシのってんじゃねーーーぞ…!!」

遺跡の試験なら相手はトラップや痛覚のないゴーレム、もしくは動く死体だと思っていたのだが。
どうもこの遺跡は生物の生息に適した環境のようだった。

とにかく相手が生き物では獅子島に倒すという選択肢はない。
起こさないように忍び足で息を潜めて歩く…

獅子島 一兎 > しかしでかい図体が災いし、こっそり歩くつもりでも大きな足音がたってしまう。
敏感な番犬はその音を聞き逃さずに起きてしまった。

グルルルルルル……

三つの首から唸り声の三重奏が響く。

「くっ…! んだコラァァア!! ナメんじゃねーぞオラァアア!!」

獅子島も負けじと威圧する。
人間相手なら彼の見た目の怖さもあってこれで結構逃げてくれるのだが、動物にはあまり通用したことがない。
動物は、獅子島が抱く「戦うことへの恐怖」を感じ取れるようだった。

グゥゥ ガウッ ガウッ ガウッ

「て、てめぇぇえ~~いい度胸じゃねぇか~~……」

案の定、番犬は怯まない。
じりじりと部屋の隅へと追い込まれていく獅子島。
背に壁がつく。もう後がない。
彼の試験はここで終わってしまうのだろうか。

獅子島 一兎 > 「くんなっつってんだろーーーーがっっ!!!」

ヤケクソ気味にそう叫ぶと、部屋の壁を拳で思いっきり叩く。
今流行の壁ドンだが、獅子島は怪力の異能もちだ。
至近距離で大砲が発射されたような爆音とともに、壁が大きくえぐれ、瓦礫が散乱する。

………

その光景を見た番犬は、吠えかかって口をあけたままの状態で呆気にとられている。
これは好機だ。このワン公との立場を逆転するのは今しかない。
獅子島が大声を上げ、両手を大げさに振り回しながら犬へと向かうと、犬は体を反転し駆け足で逃げていった。

「…口ほどにもねぇ」

そう捨て台詞を吐くと、次の部屋へと向かう。数え間違いでなければ次で最後だ。

獅子島 一兎 > [1d10→8=8]
獅子島 一兎 > 8.
ああ、なんということでしょう!この部屋には三つ首の番犬が

獅子島はダッシュで犬の脇を駆け抜けた。
数え間違いだったのでもう1部屋回ることになった。

獅子島 一兎 > [1d10→10=10]
獅子島 一兎 > 10.
ここは休憩所らしい。机の上にアルスマグナ特性の疲労回復ポーションが人数分置いてある。
毒などは入っていないので、遠慮せずにぐぐっと飲んでHPやMPを回復しちゃおう。
※そのまま飲まずに拝借して途中で飲むというのもありです。ただし本数はPT人数分だけしかありません。

他の部屋とは違う、平和そうな雰囲気。
机の上の薬には疲労回復の効果があるらしい。
あまり深く考えず、とりあえず飲んでみることにした。

「…うまくはねーな…」

だが体に活力が戻ってきたことは感じる。
薬の効き目は確かにあったようだ。
しかし、この部屋で最後なのであまり意味はなかった。

「最後までふざけたダンジョンだぜ…!」

獅子島 一兎 > 最後の部屋
最後の部屋にはガチャガチャに似た機械が置かれており、初めにつけた記録素子をコイン代わりに入れてがちゃがちゃすると成功の証明書であるボールが出てくる。
複数名いる場合は全員分入れようね。1d7を振って出た数字の星がボールに描かれているぞ。やったね!

機械の中の玉が目に入り、試験の終わりを悟る。
「へっ 楽勝だったな」
若干強がり混じりにそう呟き、記録素子を機械へと入れハンドルを回す獅子島。
星が少ない方がなんとなく強そうなので、できれば星1つのやつに出て欲しい。

獅子島 一兎 > [1d7→6=6]
獅子島 一兎 > ガチャガチャ…ガチャン! ゴロロロ…

ガチャガチャそのものの音と共に星の6つ入った玉が転がり出る。

「ちっ、6つかよ」

面白くなさそうに吐き捨てるが、内心では、手に持ったその玉のずしりとした重みに達成感を覚えていた。

獅子島 一兎 > ともあれ試験は成功だ。
授業には一度も出ていなかったが、試験告知には『とりあえずクリアすれば単位はあげる』と書いてある。
つまり、これでとりあえず単位は取れたわけだ。
…取れたよな?
少し不安が残るが、先公がゴネたら胸ぐらを掴んで脅せば多分なんとかなるだろう。

獅子島 一兎 > そして、無事に単位が取れたら…今度は少し、この考古学とかいう授業を真面目に受けてみるのもいいかな、と思った。
ダンジョンという未知の試練に立ち向かう今日の試験は、ずっとくさり続けていた獅子島の胸を久しぶりに高鳴らせていた。

…だが、次はできれば生き物の襲ってこないダンジョンがよかった。
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