2015/07/03 - 20:02~22:04 のログ
ご案内:「◇考古学試験会場」にサリナさんが現れました。<補足:メガネに制服。後ろで結った長い髪。※順番待ちや、見学目的の乱入ならどうぞ>
サリナ > ───考古学試験、というのはダンジョンを攻略するらしい。

今、野外試験会場の考古学試験を受けに来ている。目の前には試験用の遺跡がある。
とりあえずは中に入る前に荷物を置いて中身の確認をする事にした。

それと共に少しここまで来た経緯を思い出す。

サリナ > 私は少し前に考古学のアルベルトゥス先生に"熱烈"、そう…"熱烈"に授業への参加を勧められた事がある。
"猛烈"と言ってもよかったかもしれないが、とにかく断るのが難しくて考古学の授業の参加を余儀なくされた。

…と、言っても実際の所は他の授業との折り合いもあるのでこれまで受講した回数は片手の指で数えられる程だったが。

そして試験前のある日、掲示板に試験の告知があるから見てほしいと言われて見てみたが、
それがなんと、『ダンジョンを踏破しろ』というものだった。

筆記試験もあるらしいが、知識の程は授業量的に不安だったので実技の方を選んだのだった。
とにかく試験で結果を出せばとりあえずは単位の方は頂けるようなので私としては気が楽だ。

サリナ > アルベルトゥス先生の授業で唯一興味を引いたのは魔道具の取り扱いだった。
私は常日頃、学園や開拓村で遺跡群へ行く人に向けてそういう物を作っては売って生計を立てていたりする。
今日は授業で習った爆弾も用意してきた。

「…スクロールよし、爆弾よし、掘削のロッドよし」
いずれも緊急用だ。全て売るつもりでいる物なのでできれば使いたくない。
それに子供がほとんどのこの学園で命の危険に晒す程の試験なんて早々ないだろう。

あとは…通信記録素子もある。これは試験に必要なものらしいので身につける必要があった。

(そろそろ行こう…)
荷物を検め終わったのでダンジョンの中に入っていく事にした。

サリナ > ■1ターン目 [1d15→13=13]
サリナ > ■1ターン目 謎の石版の連なる部屋

しばらくダンジョンを進んでいって、入り口の光が届かなくなると、私は詠唱した。

「…」
短い詠唱を終えると、光の塊が私の少し前の方の頭上に現れた。
これは私の構成した術者を追尾する光源魔法で、暗い道を歩く時に重宝する。

ダンジョン内は薄暗いが、目を凝らせば見える。が、やはり灯りは多いに越した事はない。
灯りで周囲を照らすと、通路の先に部屋があるのが見えた。私は用心してその部屋の前で立ち止まると、そこから内部を覗いた。
妙な石版がいくつも並ぶ部屋。…そういえばこれは授業で見た気がする。つい最近の授業だった。

…他には特に何の気配もない。地面も照らしてみるが何もなさそうなので入る事にした。


いくらか石版があるが、それぞれが違うものだった。
おそらくこのどれかの石版から情報を引き出せ、というものなのだろう。
手近にあった私でも扱えそうな石版に手を翳し、魔力を込めた。

石版に光る文字が浮き上がり、私はそれを読んだのだった。


(こんなものかな…)
石版に書いていた内容はどうやら次の部屋に関する事のようだった。
私はその情報を頭に記憶して次の部屋へと向かう事にした。

サリナ > ■2ターン目 [1d15→14=14]
サリナ > ■2ターン目 人の頭と獣の体を合わせた像

次の部屋も、一応入り口で止まって覗き込んでから、地面、部屋の構成を見てから入る事にした。
地面には何もないが、部屋の中には妙ちくりんな石像があった。

(…もしや石像が動くのでは?)
と思ったが、ここで立ってても先に進まないので入る事にした。
部屋に入ってから周囲を見回すと、どこにも次の場所に行く通路がない。
意を決して石像を調べてみると、その横に文字が書いてあったのに気付く。

『朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?』

これは…先程の部屋の石版の情報を思い出す。内容は確かこうだった。

『赤ん坊は四本、大人は二本、老人は杖をついて三本』
というものだ。つまりこの生き物というのは…

「人間…」
ついて出たその言葉と共に壁から新たな通路が現れる。つまる所、正解だった訳だ。
確かな手ごたえを感じて私は次の部屋へと進む事にした。


…そういえば、この問題、わからなかったり間違ったりするとどうなるのだろうか。

サリナ > ■3ターン目 [1d15→6=6]
サリナ > ■3ターン目 石の番兵

次の部屋も確認してから入る運びにするが、覗いてみると動く物体が一つ、目に付いた。石でできたゴーレムだ。
部屋は広く、奥行きがある。つまりあれをどうにかしろ、という事だろう。

ゴーレムなら私の元の世界にも存在するものだった。
物理的手段で解決するならなら強い衝撃を与えるのが好ましい、が私は魔術師なので魔術で解決すればいい。

よく観察すると動きは緩慢であまり危険を感じない。あれならもしかしたら早歩きでも逃げられるのではと思ったが、
逃げたあとで追ってくるとも限らないのであれを破壊する事に決めた。

部屋に踏み出せば、侵入者である私に気付いたのか、こちらに向かってくる。
やはり、動きは遅い。ならば少し私の魔術の威力を実験してみよう。

こちらからも近づき、距離が5mの差し迫った所で足を止めて詠唱を開始した。

「… …… …」
詠唱が終われば手の平をゴーレムに向けた。手の先から青い炎が燃え上がり、それが真っ直ぐに向かってくるゴーレムを覆い尽くした。
青い炎の放射…これは魔力を燃焼させて放射する。その間に酸素も供給してるので青く、そして高温になるのだ。鉄とかは普通に溶ける。

そして、この炎は魔力も備わっているので、仮に炎自体が効かなくても、ゴーレムを突き動かす魔の力には確実にダメージが入るのだ。

この青い炎は透明度があるので放射してる間もその先の視認が容易だ。
ゴーレムの石の体は赤熱し、十秒もすると表面が溶け出していって動かなくなった。

そこで魔法を止めて、ゴーレムに近寄っては様子を見た。

「いくらか放射しつづければ石も溶ける、と」
実験は成功、そしてこの部屋の障害も片付いた。私は次の部屋へと進んだ。

サリナ > ■4ターン目 [1d15→9=9]
サリナ > ■4ターン目 開いている扉と閉まっている扉

次の部屋も観察を先にしてから入った。ようやく思い至ったが、部屋の入り口に意地悪な罠とか置いてないのではなかろうか。
部屋の奥は扉が開いていて、普通に通路が続いているがそことは別に閉じた通路を発見した。

中に入って閉じた通路の方を見てみるが、その横に変な仕掛けと何かよくわからない文字で書かれた碑文がある。

(授業で習ってない…)
ついに懸念事項が出てしまった。こういう事も授業内でやってるとは聞いたけれど、自分はその授業に出れてなかったのだ。

しかし、幸いにも他に通路がある。もしかしたらヒントがあるのかもしれない。
下手に仕掛けを作動して何かあっても困るので私はそっちを先に進む事にした。

サリナ > ■5ターン目 [1d15→9=9]
サリナ > ■5ターン目 ※出目が同じなので振り直し [1d15→5=5]
サリナ > ■5ターン目 蛇の群れ

通路を進んだ先で一度突き当たって、道を曲がった。そうしてついた先の部屋が真っ暗だったが、先にぼんやりとした光が見えた。
もう罠とかないだろうと高をくくっていたのでそのまま部屋に入る事にした。


───そこで"何か"を踏んづけた。

「…ひっ」
足の感触と共に同時に気付いた。得体の知れないものが大量に地面を這い回っているのだ!
私は急いでその部屋から飛び出した。元の通路に戻って突き当たりまで走って逃げた!


「…はぁ、……はぁ」
息を整えつつ、汗を拭う。振り返って何も来てないのを確認して少しだけ安心した。

「ま、まさか虫とかじゃないわよね……ね…」
余裕が無くなって独り言がついて出る。正直に言うと私は地面を這い回る得体の知れないモノに恐怖を感じる。
得体を知っていても恐怖を感じるモノもあるが…とにかく、先ほど足に感じた感触を思い出す事にした。

確か、ぐにゃりと、やわらかく、踏んだ時に音は立たなかったような。
…何かやわらかいモノを踏んだというのはわかった。虫じゃありませんように…そう願いつつ部屋に戻ろうとする。

慎重な足取りでしっかりと照らされた地面を見ながら歩を進める。
部屋の入り口には細長い物体が横たわっている。……これは蛇だ。私が先程踏んづけたもののようで、頭が潰れて動かなくなっている。

部屋に灯りを入れてみれば、地面を這っているのも全て蛇…つまりそこまで恐れる必要はなかった。
噛まれなかったのはその一匹だけが入り口付近に居た上で頭を踏ん付けて死んだからだろう。

先程の私の恐怖は一体なんだったんだろう……急に妙な気持ちが込み上げてくる。
…とにかく、蛇は冷血生物なので冷気に当ててやれば動きが鈍る。

「…」
短い詠唱とともに手を前に出すと、そこから軽い冷気が放射された。
これを蛇の群れに当てて、動きが無くなった所を通る…それを繰り返してるうちに難なく向こう側の通路へとついた。


「…はぁ」
自分が油断して部屋に入る前に確認を怠ったのも悪いがこういう地面を這い回るようなのはやめてほしいと願った。
虫じゃないだけよかったけど…

サリナ > ■最後の部屋 [1d7→6=6]
サリナ > ■最後の部屋

次の部屋はしっかりと確認した上で入った。部屋の奥の通路からは外からの光が差している。

部屋の左手には変な機械があって、右手には閉まった扉がある。地面に何もなし。
まずは左手の機械に向かった。…そういえば歓楽街で見た形だ。確かこれに通信記録素子を入れるはずだった。

私はそれに通信記録素子を入れて、仕掛けで動かす。

《がちゃがちゃ、ごろん》
…星印が6つ見える珠が出た。これがダンジョン踏破の証明だったはずだ。

「6つですね…ふむ」
私はなんとなく6という数字が好きだった。なんとなくなのでなんとなくとしか言い様がないが…
その珠を手にして振り返ると、閉じた扉がある。

……そういえば、ダンジョン内の構造的にここから真っ直ぐ行くとさっきの閉まった扉に行くような気がする。

「…つまりあそこで扉を開けていられれば私が蛇に恐怖する事もなかった訳ですか…!」
ついぞ愚痴が口に出る。本当に怖かったのだ。今度先生に会ったらああいうのは無しにするよう進言しよう。


閉まった扉への関心も失せると、出口に歩き出した。
結構気合を入れたつもりだったが、そこまで難易度も高いものでなく、楽々単位が手に入る事を考えれば少しは心も晴れたのだった。

サリナ > ■ サリナ・イバルラ・アマビスカ ダンジョン踏破成功 ■
ご案内:「◇考古学試験会場」からサリナさんが去りました。<補足:メガネに私服のワンピース。後ろで結った長い髪。色々入った背負い鞄>