2015/07/04 - 12:44~15:55 のログ
ご案内:「考古学試験会場」に薄野ツヅラさんが現れました。<補足:赤いジャージにヘッドフォン。右手に金属製の前腕部支持型杖。>
ご案内:「考古学試験会場」に空閑 栞さんが現れました。<補足:着崩した制服と赤いバラのカチューシャの少女>
薄野ツヅラ >  
『今回の定期考査の試験作ってみたから講義受けてくれた生徒のみんなは
 ぜひぜひふるって受けてね!
 とりあえずクリアすれば単位はあげるからがんばれ若人ヽ(`▽´)/』

────単位の全く足りていない彼女がこの試験会場に足を運ぶのは想像に容易い。
且つ、同居人が誘ってきたのだ。
「不本意ながらも試験を受けて単位が取れました」と云うのはなかなかなもの。
断る理由もなく、彼女はとことこと杖をつきながら同居人の後を追って此処に来た。
考古学の授業は取ってはいたものの一度も出席していない。
幾ら自分の知識に自信はあるとはいえ、まっさらな状態でペーパーを受けるよりはよっぽどいい。
面倒なのは纏めてこの同居人に任せておけばいいのだ。


「任せたわぁ、後ろからのんびり行くからよろしくねェ?」

空閑 栞 > 「うん、任せてよ。ちゃんと出席はしてたからね」

誰かさんと違って、と言外に示しつつ軽く屈伸。
家に帰ってから最低限の復習はしている。
何かトラップがあれば異能や魔術でなんとかすればいい。
念の為に薬を2種類持ってきている。
もちろん、使わないに越したことはないが。

「とりあえず行こっか。
 私から離れないでよ?」

薄野ツヅラ > 「では」

言外の其れを聞いたかのようにおもむろに転移魔術に同居人を突き飛ばして、
自分はのんびりのんびりと同居人の方へと歩みを進めた。

薄野ツヅラ > [1D15→12=12]
薄野ツヅラ >  
■1部屋目
【12.
 なんだかあまりいい匂いがする部屋ではないな。壁や床から謎の液体が染みだしている……。
 古代生物の知識があればその液体が下着を残して何故か服だけ溶かすスライムであると見抜けるだろう。
 蹴散らすも良し、回避するも良し、あえてえっちな展開に持ち込むも良し。ただしお色気は少年誌程度でね!】

空閑 栞 > 「屈伸してる人を突き飛ばしてはいけない。
 ……それより変な匂いしない?なんか周りが壁とかドロドロしてるし」

異臭に顔を顰める。
これの原因がスライムだなんて思いもしない。
古代生物の時間は何かの作業をしていて聞いていなかったのだ。

「えっと、どうしよっか。
 普通に行っちゃう?」

忍び寄るドロドロには気付かず、ツヅラにそう問いかけた。

薄野ツヅラ > 「まァこう云う場所なら変な匂いもするものよぉ………」

入り口でぼんやりと部屋を眺めながらカツカツと上機嫌に杖を鳴らす。
こう云う部屋ではなにが起きるか解らない。
戦闘向けの異能も魔術も持たない自分は、先ず自分の安全の確保が大事だ。
故に────

「ちょっと見てきてくれるかしらァ?」

毒見をさせるかのように、一歩もその場を動くことなく栞を思い切り杖で殴り飛ばした。

空閑 栞 > 「わっ!?わっとと……危ないなぁ……」

唐突に殴り飛ばされてバランスを崩すも、途中でなんとか踏みとどまる。
しかしそこはスライム達のど真ん中。
不定形の生物はじわじわと、確かに距離を縮めてきていた。

「とりあえず危ないところはない、かな?」

そう言って一歩踏み出す――――スライムの上に。
靴が溶け、靴下が溶け、そして素足があらわになった。
突然のぬめぬめとした感触に驚きの声をあげた。

「ひっ!? な、なにこれなにこれ! 私の靴は?!」

突如起きたその状況に混乱し、足からゆっくりと登って来るスライムに対応はできなかった。
スカートの端がスライムに少し触れる。

薄野ツヅラ > 「あッ……そうねェ……あッは…………
 危ないことはッ…………なさそ……ふっふふ………」

ヒイヒイと目に涙を浮かべて爆笑する。確かに危ないことはない。
それ以上に捕まれば人として大事な尊厳を失うところだった。
やはり先導してもらえるのは有難いことだ。犠牲は最小限で済む。
スカートを溶かしながら栞の身体に絡みつくスライムを見て、
触手モノかしらぁ、と腹を抱えて笑う。

「其れ何とかしないとボクここから動けないから頑張ってェ?」

パシャパシャとタブレットで連写しながら肩を震わせてひとつ。
戦闘向きじゃないと云うのはいやはや不便なものだ。

空閑 栞 > 「いやっ、と、取って! 取って!」

涙目になりながら手でスライムを払いつつ、ツヅラに駆け寄る。
穴だらけになったサイハイソックスとボロボロになったスカートを気にする余裕もなく、ツヅラの目の前で転んだ。
水色の下着が溶かされたスカートから覗く。

薄野ツヅラ > 「あッは、来ないでほしいんだけどぉ───……?」

爆笑しながらボロボロの栞をひたすらカメラに収め続ける。
自分もあんな面白いことになる趣味はない。
寄ってきたスライムに対して地面ごと抉れるような距離で散弾を撃ちこみつつ、
子供のように大騒ぎする栞に声を掛ける。

「魔術で焼き払っちゃえばいいんじゃないのかしらぁ?」

肩はやはり震えていた。

空閑 栞 > 「魔術、魔術、魔術……」

集中しろ、これは消してもいい。焼き払ってもいい。
これは敵だから、きっと大丈ぬめぬめする気持ち悪いぃぃ……

完全に集中を乱され、魔術をうまく使えない。
なんとか集中をして右手だけに魔力を込めると、不可思議な疼きとともに電撃を帯びる。
電撃を帯びた手でスライムをぺちぺちと叩くと、スライムは逃げ去っていった。
穴だらけのサイハイソックス、半分以上溶かされて機能していないスカート、そして少し溶かされたシャツからちらりと覗くおへそ。
このような惨状になりつつもなんとかスライムの撃退に成功した。

「よ、よかった……」

そう言ってその場にへたりこむ。
安堵からか、頬を涙が伝っていった。

薄野ツヅラ > (完全に少年誌でお見せできるギリギリなんだけどぉ───……)

泣きだす栞を傍目に自分もあまりの面白さに目尻に涙を浮かべる。
少年誌でもお見せできる限界が近づいているのはさて置き、
あっさりと思考を切り替えて次の部屋のことを思案する。
こんな面白いことがここから続くのかと思いながら、栞の頭をぽんぽんと叩く。

「オツカレサマ、えーと………アリガト」

かつり、杖をつきながら次の部屋へ向かう転移魔術装置へ。

空閑 栞 > 「もうやだぁ……」

そう言って涙を流すも、ツヅラに頭を叩かれて涙を拭う。
目尻に涙は浮かべているものの、やる気はなんとかありそうだ。
露わになった下着を隠そうと、上着を腰に巻いて簡易スカートに。

「次からはもっと気をつける……」

ツヅラにそう言って、同じく転移魔術装置へ。

薄野ツヅラ > [1D15→14=14]
薄野ツヅラ > ■2部屋目
【14.
 四足の獣を象った石像が据えられている。その横には現代語で何か書きつけられている。
 「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?」
 謎に答えられなければ石像が動き出し、自分たちを襲ってくるようだ!】

薄野ツヅラ > 「はァ?
 そんな足の数が可変する生き物なんて存在しないに決まってるわぁ?」

この問題は何を言いたいのか、といわんばかりに不機嫌そうな声を上げる。
ぶつぶつと文句を垂れ流しながら栞をちらと見遣る。
彼女は、なぞなぞの類が壊滅的なまでに苦手だった。

「此れ問答無用で襲ってくる石像倒すゲームじゃないのかしらぁ」

空閑 栞 > 「え、なぞなぞ? 私得意だよ」

そう言って問題を見る。
小さな頃、読んでいた本になぞなぞの本があった。
そこからなぞなぞが好きになった彼女は、時たまネットなどでなぞなぞを解いたりもしていたのだ。

「足の数が可変の生き物って……なぞなぞなんだから固く考えても始まらないよ?」

何度繰り返したかわからないこの問答。
楽しくなって意地悪をしたくなるが、これは試験。
早く答えて次の部屋に行かなければ。

「答えは人間。赤ちゃんは四つん這いだから4本足、大人は普通に歩くから2本足。お年寄りは杖をつくから3本足。
人間の一生を1日に見立ててーっていうなぞなぞだね」

恐らくこれが正解だろう。堂々とそう答えた。

薄野ツヅラ > 「………生産性のないモノはあんまり好きじゃないわぁ」

チッ、と舌を打ちながらぼやく。
幾度となく栞になぞなぞの問題を出されては大真面目に解答して莫迦にされたのを思い出す。
固く考えても始まらない、というのは何度も言われていた。
案外思考系統は真面目な彼女は、なぞなぞと出題者になった栞は大の苦手だった。

「別に1日に見立てる必要がないしお年寄りじゃなくったって杖ついてるけどぉ?
 問題が悪いのよぉ、問題が!」

正解だったのであろう、転移魔術陣が作動する。
かつかつと杖を鳴らして魔術陣のもとへと歩みを進める。

空閑 栞 > 「視点を変えるのも大事だけどなぁ……」

案の定不機嫌そうなツヅラを見て苦笑する。
何度なぞなぞを繰り返しても大真面目に解答するツヅラは、とても可愛らしかった。とても。

「とりあえず正解だったみたいだね、よかったよかった」

そう言って少し上機嫌に転移魔術陣に足を踏み入れた。

薄野ツヅラ > [1D15→11=11]
薄野ツヅラ > ■3部屋目
【11.
 おっとここは古代の拷問部屋の跡地だったらしい!苔むす壁の上からすごい勢いで水が流れ込んでくる!
 制限時間内に部屋に仕掛けられたスイッチを探しだして解除しよう。
 スイッチの探し方は授業でやったぞ、よく観察して壁や床におかしな所がないか冷静に探してみよう。
 (※水は天井ちょっと下まで上がりきった後は自然と排水されます。失敗しても溺れ死なないから安心してね。)】

薄野ツヅラ > 脚を踏み入れた瞬間、部屋に轟轟と水が流れ込む音がする。
運悪くまた"面白い"部屋を引き当ててしまった。

生憎彼女は水が大の苦手だった。
故にプールや海でも隅っこでパーカーを羽織ってぼんやり眺めるしかしていなかった。
そんな彼女が閉鎖空間で水責めに遭っているとすれば。

「栞ぃ、ちょっと無理っぽいんだけどぉ───……」

冷や汗をかきながらちらり、栞に向き直る。
平静を装うために普段の調子でポシェットからチュッパチャップスを取り出して口に放る。
膝丈ほどまで水は上がってきている。

空閑 栞 > 「水は私がなんとかするからスイッチ探してもらえない?
 何かあっても私が守るから大丈夫だよ」

笑顔でツヅラにそう言う。
既にほぼ素足である以上、濡れてもなんの問題もない。
ツヅラがこれ以上濡れないように抱えあげた。所謂お姫様だっこの姿勢。
そして水の上にある空気を固定し、足場を作って天井付近まで歩いていく。

「ここならとりあえず大丈夫だと思う。
 あれ、やってみてくれる?」

お姫様だっこをやめようとはせず、笑顔でツヅラにそう言った。

薄野ツヅラ > うー、と涙目で唸りながら口の中でチュッパチャップスをガリ、と噛み砕く。
長身の栞に抱きかかえられれば安心したように溜息をひとつ。

「───精神掌握、区分004。物的読心…この部屋の24時間以内の状況を読みこむわぁ」

普段からあまり使わない異能の行使。
トリガーであるキャンディスティックを小さく振って、杖を持ったまま右手で天井に触れる。
流れ込むのは他の受験者が突破する映像。
小さな釦を押して、徐々に水が引いていく様。

「栞、あの壁の裏に釦あるから押してきてくれるかしらぁ?」

ひょいと杖で対面の薄い壁を指差す。
この段階でやっとお姫様抱っこをされているのに気付けば不機嫌そうに目を逸らした。

空閑 栞 > 「はいはい、お姫様」

不機嫌そうに目を逸らしたのを見て、愉快そうに笑う。
恐らく後で殴られるだろうが、これくらいはいいだろう。
ゆっくりと虚空に降ろす。
何も見えないだろうが、確かな床がそこにはあった。

「この辺りかなっと……」

言われた通りの壁を触り、小さなボタンを見つける。
これを押せば次の部屋。
ボタンを押し込むと水が止まり、徐々に引いていった。
それを確認してすぐにツヅラのもとに駆け寄った。

「お疲れ様。次の部屋、行こっか」

笑顔でそう言ってもう一度お姫様だっこ。
足場がわかるのは自分だけなのだから仕方ないだろう。
水の引いた地面に降り立つと、すぐに転移魔術陣に向かった。

薄野ツヅラ > 「うるさい」

苦手なものは仕方ないわぁ、と云いながら発動する魔術陣をぼんやり眺める。

(……一人で来なくてホントによかったわぁ)

薄野ツヅラ > [1D15→2=2]
薄野ツヅラ > ■4部屋目
【2.
 長い直線上の坂道がずっと続いている……。足を踏み入れしばらくすると後ろから巨大な球状の岩が転がってきた!
 (ただしスポンジ製、それでも巻き込まれると苦しい!)
 岩を迎え撃っても良いし、俊足で逃げ切るのも良いだろう。】

薄野ツヅラ > 「坂道?」

何をするでもなく、杖をかつりと鳴らして一歩踏み出す。
ンッンー、サービスかしらぁ?と呟きながらまた一歩。
其の二歩目で何処かおかしなぷつり、と何かが切れるような音が聞こえる。
不審に思い、ゆらり振り向けば背後に迫るは巨大な球状の岩。
一瞬の間の後、ちらりと自分の右手右脚を見る。
杖で無理矢理動かしている右脚は走ることは望めない。
厭な汗がまた彼女の頬に伝う。

「栞さん………?」

ぎこちない笑顔を浮かべて、ひとつ。

空閑 栞 > 「ええー……岩って……最悪破られるんだけど……」

ツヅラのぎこちない笑顔を見て嘆息する。
守るためならば仕方ない。学校には伝えていない空気の圧縮を使うことにした。
目を閉じ、息を吸う。
岩との距離はまだあるはず。
ゆっくりと目を開いて岩に右手を向けた。
圧縮――――そして、固定。
堅牢な空気の壁を眼前に作り出す。

「止まれ」

薄野ツヅラ > 岩は問題なく止まり、何もなかったかのように部屋は平穏を取り戻す。
最初に自分は何もしない、と宣言はしたもののあまりに何もしていない事実に
あっは、と小さく笑う。
異能を使いこなす栞を見遣りながら小さく欠伸をしてかつかつと足を速める。
転移魔法陣が輝く。
次で最後の部屋だ、と意気込みながら満面の笑顔で栞に笑いかける。

「栞ッ、次で最後よぉ!」

飴の棒をひょこひょこ煙草のように揺らしながら、楽しげに笑った。

空閑 栞 > 「ん、んー……? なんかすごい軽いような……」

岩が来るならばもっと強烈な衝撃が発生するはずだ。
その違和感に首を傾げつつ、ツヅラを追いかける。

「あ、ほんと? 最後くらい楽したいなぁ……」

満面の笑みを見て、こちらも楽しげに笑みを浮かべる。
最初の部屋のようなトラップでなければいいな。
そんなことを考えつつ、転移魔術陣に足を踏み入れた。

薄野ツヅラ > [1D15→2=2]
薄野ツヅラ > 【振り直し】 [1D15→11=11]
薄野ツヅラ > 【振りなおさせて】 [1D15→4=4]
薄野ツヅラ > ■最終部屋(5部屋目)
【4.
 異邦人のきのこによく似たマッシュ族が一人ぽつんと困っている。
 彼の言語は独特かつ複雑だが、解読方法は授業でやったぞ。
 (内容を思い出して正しく読み取れるなら彼はここを訪れたものから
 一つアイテムを受け取る役目があることが判るだろう。
 アイテムを上げるならすぐに出口へ案内してくれる。
 だがアイテムを渡さなかったり、話が通じず険悪になると怒って数時間眠ってしまう胞子を吹き出してしまうぞ!
 気をつけよう!)】

薄野ツヅラ > 「いや日本語か英語かドイツ語ならなんとかなるけれども」

異世界の言語は流石に対象外よぉ、と呟きながら栞を見遣る。
あくまで他力本願。
生憎キノコと喋る手段は持ち合わせていないわぁ、と困ったように呟いた。

空閑 栞 > 「ちゃんと講義を受けないからだよ……」

苦笑しながら頬を掻く。
そういえばきのこに似てる異邦人の話を先生が言っていた気がする。
その授業を思い出し、何が言いたいのかを理解した。

「なんか1つアイテムを受け取らないとなんだってさ。
 私は特に持ち込んでないし……どうしよう」

困ったようにツヅラを見る。
無視して出口を探した方がいいかな、などと考え始めた。

薄野ツヅラ > 「アイテム───……」

キノコと交流する栞をジト目で眺めながら、座り込んでポシェットの中身を出していく。
公安の名前の記されていない生徒手帳に腕章。
回転式拳銃。タブレット端末にスマートフォン。
それから軍用のスモークグレネードに財布。
一番奥から出てきたのはチュッパチャップス。
其れを栞に向けてひょいと投げる。

「アイテムって其れでも大丈夫かしらぁ?」

空閑 栞 > 「うーん、多分大丈夫なんじゃないかな?
 とりあえず渡してみるね」

チュッパチャップスを受け取り、そのままマッシュ族の前に置く。
これで問題がなかったのだろう。
マッシュ族は、すぐに出口への案内を始めてくれた。

「あ、大丈夫だったみたい。よかった……」

マッシュ族に歩いてついていく。

薄野ツヅラ > 同じようにとことこと後を追う。
次でようやく最後の部屋だ、これでようやく単位にありつける。
随分と長かった。次からは授業に出てペーパーを受けるのもいいかもしれない。

そして出口の大きな扉が開かれる────

薄野ツヅラ > [1D7→7=7]
薄野ツヅラ > ■出口
最後の部屋に辿り着いた栞とツヅラ。
彼女たちの目の前には一台のカプセルマシン型装置。其れ以外にモノはない。
こぎれいなさっぱりとした空間だ。
記憶素子を装置に入れてぐるりと回せば出てきたのは星が7つ刻まれたボール。
試験の踏破を告げる声が装置から響く。

薄野ツヅラ > 「わーい、単位取れたわぁ」

疲れ果てた様子で小さくガッツポーズ。
栞に向けて出てきたボールを見せる。星7つ。悪い気はしない。
にっこりと笑顔を浮かべて帰ろうか、と。

空閑 栞 > 「よかったね、ツヅラ」

ガッツポーズを見て微笑む。
そういえば肩代わりした課題は家に忘れてしまった。
後で渡さなければ。
そう思いながら、どこかで見たようなボールを見た。

「おっと、私も回さなきゃ」

自分の記憶素子を装置に入れてぐるりと回す。
――――ガチャコン
[1d7→5=5]
空閑 栞 > 出てきたのは星が5つのボールだ。
なんとなく負けた気分になる。

「別々のボールだったね。
 ちょっと疲れたし帰ろっか」

笑顔を返し、ゆっくりと歩き始める。
楽しげに話しながら、二人の家へ向かって。

「そうそう、課題終わったから取りに行かなきゃ。
 それと今日のご飯は――――」

ご案内:「考古学試験会場」から薄野ツヅラさんが去りました。<補足:赤いジャージにヘッドフォン。右手に金属製の前腕部支持型杖。>
ご案内:「考古学試験会場」から空閑 栞さんが去りました。<補足:着崩した制服と赤いバラのカチューシャの少女>