2015/08/02 - 14:26~16:20 のログ
ご案内:「美術室」にアルスマグナさんが現れました。<補足:インディー・●ョーンズ錬金おっさん。考古学とかの教師>
アルスマグナ > 夏の日差しが差し込む廊下を改造セグウェイに乗ったアルスマグナがのんきに疾走する。
ブイーン、実にマヌケな光景である。
だがこの常世学園の敷地内は広大すぎるし、さすがマンモス校と呼ばれるだけの校舎の数と関連建物数を誇る。
いちいち徒歩であっちいったりこっちいったりしてたら時間がもったいないのである。
そこで考えたのがこのセグウェイ。安全速度でなおかつ疲れず移動できるすぐれもの。
今なら価格もお手頃に入手できます。
まぁその他移動手段は、魔法のほうき、自転車、ローラーブレード、スケートボードなど各種あるのだが今日はセグウェイの気分だったのだ。
目的の美術室前につくとじゃまにならない所にセグウェイを停めて降りる。
すでに参加生徒が教室内に集まっているところへのんびりと入っていく。
顔見知りの相手には軽く手を上げて挨拶する。
アルスマグナ > 美術用品はあいにく持ち合わせがないので、貸出のものを借りる。
『何、先生も絵なんて描いたりするの?』と生徒に面白がられれば
おう、気晴らしだよ気晴らしと笑って返す。
さて、一応ヨキから簡単なデッサンの描き方や心得については生徒に混じって受けたものの自分は美術の心得はそうない。
過去の石器や土器、壁画、あるいは彫像などを見るのは大好きだが自分で何かを作って表現するというのはなかなか難しい。
とりあえず、周りの生徒に混じってモチーフを囲み、イーゼルを立てながら場所の確保をしよう。
自分の両手両指を写真のファインダーみたいに見立てて、四角くモチーフを切り抜いて見る。
さて、どこがいいか…… [1d10→1=1]
アルスマグナ > うーん、この角度も良いがさっきの場所も良かった気がするし……
なんてもたもたやっていたらすっかり生徒たちが良い場所を各自見つけてとってしまった。
あちゃあ、と心のなかで自分の優柔不断さを呪う。
まぁ仕方ない。余った場所で、よその邪魔にならぬようイーゼルを立て、画板と画用紙を乗せると
開始の合図とともに鉛筆を持ち、モチーフの観察を始める。
いやしかしこの構図、初心者には難しすぎるし場所が悪い気がする。
ストライプの敷き布がちょうど高さが付いている部分が手前に来ていて他のモチーフを遮るようになってしまっている。
これではきちんと他を描くことが難しそうだ……。
【構図:1】
アルスマグナ > とりあえずまずは大体の物の位置を画面の中に決めて、どこから描き進めるか決めてしまおう。
鉛筆を立てて、それぞれの大きさや位置関係を測り紙に落としこんでゆく。
こういった美術の本格的なデッサンはしたことがないが、過去異世界での遺跡調査やなんやらで、記録用の簡単なスケッチ程度はしたことがある。
が、出来た絵はあまり褒められたものではなく大体その手の心得がある学術調査員がきちんとスケッチしたものが採用されてきた。
さて、では一番手前にある布地から描いていこう。とりあえず足元は大事だよな。接地面…… [1d10→8=8]
アルスマグナ > 芯を予め出しておいた鉛筆を寝かせるようにして紙面を塗っていく。
すっと面が出来てゆけばこれはこれで楽しい。テンション上がってきた!
ゆっくり、白と黒の模様をつけ、布の薄さ、ひねりや高さを付けた空間を意識して描き出す。
次に、その他の見えにくいモチーフにも薄く手を入れていこう。
一番見えやすいりんご、その次にケトルの口や持ち手、さらに一番見えにくいコンクリートブロック……。
りんごは赤く、丸く、ケトルは金属で硬くつるりと、ブロックも固いが表面はザラザラとして反射は一切しない。
そんなことを念じながら濃さの違う鉛筆を色々と試して持ち替えながら描いてみる。
初心者ながら、タッチとか駆使して見ちゃったりして……
うむ、それなりに見分けはつくような感じには描けたようだ。
【質感:8】
さて次はそれぞれの位置関係を調整し直そう。 [1d10→2=2]
ご案内:「美術室」にラジェルさんが現れました。<補足:長い銀髪。漆黒と白銀のオッドアイ。魔女風貌。>
アルスマグナ > 平面である絵の中で奥行きというものを意識して描くのは結構厄介だ。
目で見ているものは全く違和感ないのに、それを目を通し頭のなかで処理しながら手に出力するとこれまた違和感が出てくるのだ。
特に初心者は見たものをありのまま描こうとして、物と物の位置、あるいはその厚みや大きさなどが上手く描けないことがある。
アルスマグナもそこにすっぽりとはまってしまった。
何度練り消しで消して書きなおしても、どうも同じ場所にそれぞれが乗っかっているように見えない……。
「ああーん?何が悪いんだこれ……」
眉を寄せ首をひねりながら自分の描いたものとモチーフを見比べる。
ちょっと横目で周囲の学生の絵を見るとなんかやっぱり自分と違う……。
ちょっとここで一呼吸置いたほうが良さそうだ。冷静に、そうビークール。
一旦休んでからもう一度見直し、描き直してみよう。
【奥行き:2】
ラジェル > 【参加生徒の一人――奇特な格好はいやでも目に付くであろう魔法使いの格好をした我がいる。
我は鉛筆を片手に目元に立て片目を閉じる『絵描きがやってるポーズ』を真似て既に形のアタリを取り始めていた。意味はよく分からん。
帽子を掴みなおし、目元に揺れる蝶のアクセサリが邪魔だったので寄せてやる。
少々影が重なる場所、この位置からでは陰影の濃さが強く出ている。ぶっちゃけ日差しの出ている場所側にイーゼルを置いているここはとても暑いのである。】
「フッ、アルスマグナ殿。芸術に終わりは無い。良い悪いは時間の内に自ずと答えが見えてくるというものだ。」
【およそ先生に対する口調ではない。構図の出来栄えの程は.】 [1D10-1→1+(-1)=0]
アルスマグナ > かけられた声に気づくとそちらに視線をやる。
自分の受け持った講義に出ていた生徒、確か名前は柿こおり……いやラジェルだったか。
彼女の絵を覗き込みながら笑顔で返事をした。
「よーぅラジェルちゃん。参加してたんだ。
先生はね、芸術見るのは好きだけど自分で作るのは苦手なの。
で、そういうラジェルちゃんの絵は、っと……」
……????
めっちゃ画面の構図がガタガタに見える……?
自分の絵とこれではどっこいどっこいではなかろうか。
思わず絶句した。
「…………。うん、個性的っすね」
ラジェル > 【我は時代を先取りした光と闇を使い分ける美術センスを以って、コンクリートブロック、リンゴ、ペーパーを配置していく。うむ、完璧である!
ものの配置は済んだ。なぜか周囲と違って我の描いたものは内側に密集して線もがたがたにみえるものの、我の視界から見たらそんな風に映るのである。眼球を交換しろというならそれは土台無理な話であろう。
鉛筆の筆のノリは悪くない。今日の我は絶好調だ。すらすらと描いて行ける。】
「フッ、久しいものだな。アルスマグナ殿もこうした機会に触れることは悪いものではないであろう。
あなた絵を拝見させてもらったが、そう悪いものではなかろう」
【五十歩百歩。】
「くっくっく、これぞ未来の芸術だ」
【構図:0】 [1D10-1→9+(-1)=8]
アルスマグナ > 休憩がてら彼女の後ろに立って、その絵が進められていく所を眺める。
うむ、言動が個性的な子はこう、表現も個性的なのかもしれない。
そう考えれば構図は悪いものではない、気もする……?
「お、おう……ラジェルちゃんにそう褒められたなら……
ちょっと不安に、いや自信持っていいのかなーなんて……」
腕組みしながら彼女の言葉にあやふやに頷く。
だが鉛筆が進められていくにつれ、不思議とそのガタガタな構図のモチーフたちに質感が出てきた。
それぞれよくかき分けられているように見える。
なんかだんだんと本当に自分と近しい絵になってきていないか?とちょっと首をひねった。
ラジェル > 【しっかりと尖らせた鉛筆でしゃっしゃっしゃっとそのまま肉付けを開始する。具体的にはリアリティを意識した、物体に"メリハリ"をつけていく。
色濃い場所ははっきりと、薄い場所には意識を重ねて。我は物体の表面、ひいては素材を意識して描き続ける。構図自体が可笑しいから違和感を覚えるなどといってくれるな。
眼で見える範囲は非常に限られる。遠くから見える質感をそのまま意識して描く。これは感覚的なものだ。我は思うが侭に、何となく授業で聞いたことをそのまま実行する。
その辺の雑兵共よりも上手く描けているのではなかろうか。クックック。】
「無論、自信を持って構わんさ。アルスマグナ殿とて初心者であろう。我を手本にするといい。そして我の雄姿、しかと眼に焼き付ける目撃者とな」
【「はいそこー、静かにして下さいねー」先輩に怒られたので粛々と続きを描くことにした。】
「……最近暑い日が続くな」
【話題を思い切り変えた。】
【質感:8】 [1D10-1→7+(-1)=6]
アルスマグナ > 「う、うん……ラジェルちゃんの絵を手本に、ね。
そういえばラジェルちゃんってば美術とか詳しいの?
もしかしてこーいうデッサンとかやったことあるのかな?」
学生に睨まれて注意されればおっと、と肩をすくめて声を潜める。
ここに来て彼女の筆が乗ってきたのか、奥行きも自分よりかよほど上手く描けているように見えてきた。
それぞれが持つ周りの空気感が出てきているような……。
こうしちゃ居られないと、そろそろ休憩をやめて自分の絵の前に戻る。
「そーねー、暑いねー。おっさんもう歳だから暑いの堪えるわー。
いやでもそこめっちゃ日差し入るから尚の事そう感じるんでしょうよ」
ひそひそと語りかけながら再度鉛筆を持ち、描き始める。 [1d10→3=3]
ラジェル > 「――いや、美術は好きだ。どちらかといえばアルスマグナ殿と同じように観賞メインだが。更に言えば武器、兵器には憧れる。
描いた経験はあまりない、が。我は天才だからな。この程度ならこなせないこともない」
【無駄な自信を表すよう胸を張った。
奥行きの表現はそこそこといったところだ。やはり基礎がガタガタだが、ある程度立体に見えなくもない。
筆をくるくると回そうとして失敗しながら、拾い上げた鉛筆で鉛筆の後ろで頬を突く。口を尖らせて我は先生のほうへと向いた。】
「何をいう。おっさんといえど人間に限界はあるまい。そんな遺跡探索をして大岩に追いかけられていそうな服をして、アクションもこなせるのではないか。
アルスマグナ殿は欲望が渦巻く緑の物体X割り(※スイカ割り)にでもこないか。式典委員会では絶賛スイカ割り中だ。ついでに食べ放題もやっている」
【しまっておいた委員会の腕章を見せびらかしながらけたけた笑う。ふふんどうだどうだ、とでもいいたげな風。
ちなみに暑いのではないかと指摘されても、別にここにいたいからいるのである、と筆を更に走らせる。心なしか早く終わらせたさにややぞんざいにも見えた。】
【奥行き:6】 [1D10-1→1+(-1)=0]
アルスマグナ > 「あ、そう言えばあの試験の時も刀剣類に憧れてたなぁ。
俺おすすめの博物館の展示も見てくれた?見てないなら今夏季特別展示もやってるから行ってみてね」
なるほど、武器や兵器が好きとは物騒だが面白い。
天才という自負には、ふぅんとためつすがめつ相手を見る。
そうこの年頃にはよくある万能感だ。自分もなくはなかった、後で思い返してめちゃくちゃ恥ずかしいのだが。
とりあえずあまり刺激をしないほうがいいだろう。
見せられた式典委員の腕章に意外そうな顔をする。
「あれ、式典委員だったの?意外~ラジェルちゃんってもっとこう、図書委員とか静かめの委員会入りそうだったからさぁ。
壁殴りは先生いったよー。あれ楽しいな、スイカ割りも今度行ってみるさ。
なんなら一緒に今度遊びに行ってみる?ってもう友達とかと海は堪能しちゃったかな、なんて……」
自分について褒められればまんざらでもなさそうな笑みを浮かべる。
と、話に夢中になりすぎて手が疎かになってしまった。
少し急がねば完成にこぎつけない。ちょっと休憩しすぎた気がする。
急いで最後の仕上げにかかるが、それでも時間がたりなさそうだ。
結局そこまでと声をかけられて、出来上がった絵は描き残しが見られるものだった。
「うーんこんなもんかねぇ……」
納得出来ないものになってしまったが、まぁ最初ならばこんなものであろう。
とりあえず完成したものを提出しに行く。
【時間:3】
ラジェル > 「うむ、休日中に遊びに行った。興奮しすぎて館長に少々怒られたが、非常に有意義な時間を過せた」
【しかし夏季におけるイベントはそれぞれ異なるものもあるだろう。時間によって様々。8月も後半になればまた別のイベントがあったと聞く。
――天才という無駄に自信のある無駄な自負を鼻にかけ、我は膝を組み手を合わせる。】
「フッ、以前にも所属はしていたが、もっとアクティブに我の力を示す場が欲しいと思ったのだ!
毎日が楽しいぞ!ばかみたいなばかどもが沢山いてだな……!」
【そう話す言葉に、完全にばかにした言葉は無いものの、どこか生き生きとして見えた。】
「ほう――我は構わんぞ。遊びに行くか! 我のオーラ迸る電光についてこれるのならな!」
【友達とも約束はしているが、夏は沢山あるのだから、1日くらい別に構いはしないだろう。うむ、我は寛大で謙虚である。先生殿からの誘いと在らば答えぬ理由は無い。】
「……は、はやいな。しかし」
【まだ、時間を食っていた。結局描きあがるまでは提出時間ぎりぎりになるだろう。】
【時間:0】
アルスマグナ > 「お、嬉しいなぁ。ひひひ、あそこの館長口うるさいけど熱心な子には優しいから足繁く通うといいことあるかもよ。」
自分が勧めたもので生徒が喜んでくれるのはとても嬉しいものだ。
これで彼女の興味関心が高まって他にも様々なことを学んだり挑戦してくれればなお良い。
その経験は生涯に渡る大事な宝になるはずだ。
「式典委員ってのは賑やかなこと大好きなお祭り好きの人種が多いって聞くしな。
踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損ってやつだ。
毎日君がそういう人達と楽しく過ごせているなら先生としても喜ばしいことだよ」
嘘偽り無く彼女の言葉に満面の笑みを浮かべる。
色よい返事が返ってくれば、こちらも乗り気の表情で
「OK。なら今度日時を決めて浜辺に集合しよう。
詳しいことはメールで連絡するわ」
そういってラジェルの提出を確認する。
自分と話したせいで彼女の集中を途切れさせてしまったかもしれない。
そこは申し訳ないことをしたなぁと頭をかく。
「いやぁでもなかなか楽しかったな。絵なんて普段描かないから頭の別の部分使った気がしてよかったわ。
それじゃ俺、そろそろ行くよ。また今度海ででも会いましょ」
一つ伸びをしてから彼女に向けて手を振る。
後片付けをしてから美術室を出ると、停めてあったセグウェイに乗ってまた何処かへ去っていった。
ご案内:「美術室」からアルスマグナさんが去りました。<補足:インディー・●ョーンズ錬金おっさん。考古学とかの教師>
ラジェル > 「留意しておこう」
【頭をとんとんと叩いて首肯した。我は満足を表して深く息をついた。
先生が思うことまでは読みとれん。アカシックレコードを記した時空事象は読めても、人間の意図を解するなど難しい。
我はなんとなくそういう気持ちなのか、とは思っておったがな!】
「フッ、まるで先生のようなことを――否先生だったな。これは失敬」
【尊大な口調で手をひぃらりと揺らす。悪びれもしない常通りの応対。
続けられた日時設定、および浜辺への集合との連絡。先だって授業で連絡先の確認は終えていたからこそ繋がりがあって省くこともできた。
それはそれで大きな収穫と言えよう。
さておき、先生にさようならを告げる生徒がいる中、無言で集中して書き始めていた。
結局終了時刻となるギリギリの秒数まで粘って提出したものは、お世辞にも良い出来とは言いがたかった。】
ご案内:「美術室」からラジェルさんが去りました。<補足:長い銀髪。漆黒と白銀のオッドアイ。魔女風貌。>