学生通りから分かれる路地に入れば、大小さまざまな部活施設、商店などが立ち並んでいる。まさに商店街である。
学生街のほとんどは商店などの施設で占められており、常世島の住民たちが生活する中心となる。
生活するに必要な食糧などは全てここで手に入る。
※商店街の路地に限らす、商店街にある施設なども含んでロールすることができます。






参加者(0):ROM(1)
Time:21:53:22 更新


ご案内:「商店街」から小鳥遊日和さんが去りました。 (04/15-00:49:20)
ご案内:「商店街」から東山 正治さんが去りました。 (04/15-00:47:53)
小鳥遊日和 > 「……」
お互いの静寂。 どこかを見ているような目。
相手の表情から読み取れるのは、”今”ではないどこかを観ていることだった。

「いいえ、今日は連れ歩いてしまいましたし、 それにほら…休憩もしてませんからね。」
我に返った相手に、努めてにっこりと笑いかける。
理由のひとつもあれば、きっと彼も気に留めたりはしないだろう。

「そのままだと種とかハーブとか渡しちゃいそうで、これならと思ったんですけど…。
 よかったです、ありがとうございます。」
ネクタイピンは確かにと思ったのもあるけれど、何か少しだけ…過去を見る彼に、
繁茂のデザインがあるものを渡したかったのだ。
相手の何かを思い出すかのような仕草、そして何より受け取ってくれたことに
胸をなでおろした。

「あっ、ご飯良いですね! この辺であれば…ハンバーガー屋ありますよ、大きいやつ。
 わたし、よく勘違いされるんですけど食生活は全然菜食じゃないんですよね。」
少し考えていくつかお店の案を出しながら、踵を返して店を二人であとにするのでありました。

後日生徒たちに『先生が男の人と仲睦まじく歩いてるのを見た!』と激しく糾弾されたのは別の話である…。
(04/15-00:45:39)
東山 正治 >  
こういうのを見ていると、子どもを持つ親の気持ちはこんな感じなのか、と思ったりはする。
既に成人している男性に抱く感想としては、不適切かもしれないが
何処となく犬っぽい、子どもっぽい気質がそう感じさせた。

「…………」

それこそもう、過ぎた話だ。もう何もかもが遠い過去である。
家庭を持っていた頃の記憶だって、もう何もかもおぼろげだ。
全てが崩壊し、残った後悔と憤怒が今も尚心に燻っている。
自然と険しくなっていた表情の中、不意に差し出されたネクタイピン。

「んぁ、ああ…悪い、ちょっとぼーっとしてたわ。
 ……それで、ネクタイピン、ね……ふぅん……。」

ツタと葉をあしらったネクタイピン。
彼らしいセンスがにじみ出たワンポイントだ。
何時もの気抜けた表情に戻り、まじまじとそれを見つめる。
人から送られるものというのも、久しぶりな気もする。
そして、思わず苦笑。

「つーか今更だけど、同性に送るもんじゃねぇよなぁ……。」

それこそ昔女性にプレゼントされた記憶だ。
そう、懐かしい。きちんと法廷に立っていたあの頃の自分。
身だしなみに気を使うから、シンプルな物を付けていたっけ。
くつくつと喉を鳴らして笑いながら、いやいやと首を振った。

「いや、悪い。ケチをつけるわけじゃないんだ。
 いいよ、うん。見た目カワイイし、気に入った。ありがたく受け取るよ。」

差し出されたネクタイピンを受け取れば手の中で一瞥し、懐にしまった。

「まぁ、色々と動き回ることは多いけどねぇ。
 なんとかに暇はなしって奴?そうだ、ついでに飯とかどう?」

ここまできたら、とことん彼に付き合うとしよう。
もう何処へなりとも、日が変わるまでは何処までも、だ。
(04/15-00:28:33)
小鳥遊日和 > 「ええ、是非!」
にこにこと相好を崩しながら相手に答え、大事そうに種の入った袋をそっと抱きしめた。
「ええ、生き物は繊細です。 なるべく影響が内容にしてあげたくて…。」
よしよし、と袋を撫でながら一緒にお店にたどり着いた。
ぴしっとシックな色合いで統一された店内は、まさしく瀟洒な雰囲気である。

「あっ、そうなんですね? 東山先生も…色々苦労なさってそうですもんね。」
深くは聞かないけれど、なんとなくの相手のつぶやきに思うものがあるのか、
少しだけ静かに答えた。
足を止めた相手のとなりに立ち、問いかけに頷いて見せる。

「ええ、せっかくですから気にいるようなものを!」
いそいそと店内の奥へと赴いて、店員さんと会話をしてから物品を眺める。
ちょこちょことレジに行ってから、小走りで戻ってきた。

「はいこれ、今日のお礼です!」
人に褒めてもらいたい犬といった表情と様子で差し出したのは、
ツタと葉をあしらったネクタイピンだった。

「東山先生、よく活動されるみたいですからね。
 ネクタイ留めておくとすごく動きやすいですから。
 今日は園芸店に一緒に行ってもらったので、植物モチーフで…。」
そわそわ。期待と不安が混じった瞳で相手を見つめる。
(04/15-00:01:54)
東山 正治 >  
「ま、時間が出来たらもう少し話を聞かせてもらおうかな。」

せっかくだから、というのもある。
日常に潜む神秘、というよりは単純に彼の話が面白い。
またゆっくりと話を聞いてみたいものだ。
話す彼は見ていて面白い。嫌味の一つ位は飛ばさせてほしいものだ、なんて思ってしまう。

「確かに。一応生き物である以上繊細だもんねぇ。」

せっかく買ったのにダメになってしまっては悲しい。
物を大切にする姿勢は素直に高評価だ。
さて、そうこう言っている内に付いたのは男性用品店。
当然ながら男ものの小物やら衣類やらが並んでいる。
さっきの店とは違い、何処となく清楚な雰囲気はちょっと懐かしい。

「……こういうところ来るのも久しぶりだなぁ……。」

ぼんやりなぞるのは過去の記憶。
薄っすらと思い出すのは現役時代。
見た目やおしゃれに気を使っていた時期なんて、当の昔だ。
それこそ、人と来ることなんて最早ない。
思わず足を止め、何処かを見る視線は何処となく遠い。

「……そこは小鳥遊ちゃんのセンスに任せるよ?」
(04/14-23:37:18)
小鳥遊日和 > 「はい、そうおっしゃってもらえると嬉しいです! 
 たとえば車、犬種、植物に服…興味がない人には同じに見えるかもしれませんが、
 蘚苔類はそれを今まさに掘り下げている最中ということなんですよ!」
うれしい!というオーラを全身から放ちながら、瞳を輝かせて相手の言葉に答えた。
もうちょっと若かったら今にでも飛びついていたかもしれない。、

「はい、傷も困っちゃいますし、配送に至るまでの温度や環境も気になります。
 少なくても、自分で運んでいる限りはある程度はわかりますからね。」
静かにうなずきながら二人で歩く。 途中で懐に手をやる相手を見れば、
少しだけ歩くペースを音した。

「あっ、大丈夫ですよ。 時間もありますから一休み入れて頂いても!
 荷物も持たせてますし、園芸店の中でも歩きましたしね…。
 こうしてお付き合いいただいたことへの感謝の印ですよ!」
もらうほどでもない協力といえばそうなのだろうけれど、
自分にとってはすごく嬉しかったのだ。 その気持ちだけでも
受け取ってほしい!とばかりにアピールする。

「ありがとうございます! そしたら、邪魔にならないものが良いですね…」
男性用品店は眼の前である。 少し何かを考えながら、二人で店内へと足を踏み入れた。
(04/14-23:23:17)
東山 正治 >  
「言われると確かに……あんまり知りたいと考えたことねぇな。
 どういうモンかって言われるとわからないし、調べることの楽しさはわかる…かな?」

言われてみるとこういう感想が真っ先に出てくる。
そんな事気にしたこともなかったが、だからこそなんだろう。
そういう意味では合点がいく。知るという事は、学ぶとは楽しいことだ。
案外、小さいところに解決策は転がっているのと同じだろう。

「一応ナマモノ?になるしな。
 配送中に傷でもついたらちょっとイヤだよねぇ。」

万が一という事もある。
それに、こういうのは自分の手で持って行くから楽しいのもある。
子供の頃買ったプラモやゲームみたいな感覚なんだろうな。
丁寧に詰め込むのを手伝いつつ、一旦二人で店をあとに。

店を出れば軽く首を左右にコキコキ。
どうにもショッピングっていうのは体力を使うみたいだ。
若い連中が羨ましい。ふぅ、と一息付けば懐に手を入れ…
…何もせずに、取り出した。流石に他人の前でいきなりタバコはよくないな、反省。

「次はどこに……って、俺に?そんな大したことはしてないんだけどねぇ。
 それに、もらった所で置物になっちまうよ。俺、あんまり職員室や家に戻らねぇし。」

仕事上、そこにいる事自体が珍しい。
東山自身の気質もあるが、あまりものは持たない主義だ。

「……まぁ、どうしてもって言うなら付き合うよ?」

とはいえ、無碍に断るのも悪い。
所謂お付き合いだ。軽く自身の首をなでながら、ヘラヘラと答える。
(04/14-23:05:35)
小鳥遊日和 > 「どこにでもいるのに、だれもその実態に詳しくない…。
 それをきちんと分類してあげることで、蘚苔類が
 明らかになっていくわけなんです。 すごく楽しいですよ。」

ばたばたとした騒ぎのあと、お買い物の籠を抱いたまま、
レジへと向かった。相手の問いかけには首を横に振り、
大丈夫、と応える。
「重たい荷物は後で配送してもらいます。 種はどうしても
 かさばりますし、配送してもらうのもちょっと心配なので…。」
手際よくレジ袋に様々な種類の種を詰め込んでいく。
2つできた荷物のうち、一つは自分、もう一つは相手に持たせた。
「これでOKです。 ふふふ…楽しみですね…!」

買い物袋を持ちながら外に出たところで、問いかけには頷いた。
「男性用品店にいきましょう! その…お付き合い頂いたので、
 お礼のひとつも差し上げたいなと思いまして…。
 おいやでなければ、なのですが…。」」
次の行き先はもう決まっているとばかりに宣言はしたものの、
果たして相手は喜んでくれるだろうか。
心配そうな顔で見上げ、小首をかしげた。
(04/14-22:47:42)
東山 正治 >  
「小さな違い……って奴?学者肌って奴かねぇ。
 まぁ、コケが一気に壁を覆ったりとかはあんまり聞かないねぇ。」

残念ながら今一伝わっていないのだが、彼なりに楽しみがあるらしい。
やればわかる、という奴なのか。思えば、そういう細かい趣味はあまり持たない。
のんびりとした感じではあるが、本気だと言うのは伝わってきた。
嫌味な男ではあるが、人の趣味にケチをつけるほど愚かではない。
軽く頷きながら、適当な相槌。

「まぁ、本当に無罪なら弁護位はするさ。
 昔取った杵柄だけどね。そういうの得意だしねぇ……って、小鳥遊ちゃん???」

実際にするならともかく、本当に罪がなければ手位は差し伸べる。
少なくとも話す限り、彼はそういう事をしてほしくない人種ではある。
願わくばそのまま、純粋無垢に生きて欲しいものだ。
……って、考えたら一気に押し付けられた。
落としそうになったがなんとか抱え込み、それこそ慌ただしく戻ってきた。

「小鳥遊ちゃん???……意外と考えなしに買った?まぁいいけどさ。」

成る程、結構趣味には熱中して後先考えないタイプなのか。
ちょっと呆れながらも一旦籠に丁寧に入れていく。
自分が買うわけでもないし、その辺りは雑に出来ない。
一旦会計を通せば、そこは率先して荷物持ちを名乗り出るだろう。

「肥料って結構重そうだけどっと……で、次は何買うの?」
(04/14-22:32:21)
小鳥遊日和 > 「あまり見ないです…大事な学問ではあるんですけどね。
 楽しいところは…そうですね、研究のしがいがあるところです。
 木の肌を見て、枝を見て、根本を見て、足元を見る…なんていうぐらいですよ。
 もちろんその中で苔を見つけても、複数種が集まっているかもしれない。
 丁寧に丁寧に見て、分析して…ってやるのが楽しいんです。
 もちろん、そのせいで蘚苔学全体の進みが遅いんですけどね。」
のんびりした調子で相手に答えてから、にっこりと笑った。

「もちろん! もしわたしがなにか疑われるようなことがあったら…。
 その時は東山先生にきちんとすべてお話しますね。
 えっ、あ…はい!ちょっとまっててください!」
気がつけば種が大量だった。 そのすべてを相手に一度持たせてから、
小走りで店の奥へと消えていく。

「戻りました!すみません、この籠の中に入れてください!」
数分後、籠の中に入った大量の肥料や栽培用道具、新たな種と一緒に戻って来る。
とりあえず、種を籠に入れて貰えればお買い物は終わるだろう。
(04/14-22:11:12)
東山 正治 >  
「まぁ地味っていうか、あんまり見ないよね。育ててる人。
 これは単純な興味本位の質問なんだけど、なんか楽しかったりするの?」

素人目線、花を育てるのは文字通り華やかさもあり見ていて成長が楽しいものなんだろう。
しかし、蘚苔類と言われて脳裏に浮かぶのはあの緑の数々。
こういっては何だが、背景としての華やかさ、美しさは花に劣る気もする。
多少なりとも、何事も楽しさやりがいあって続くもの。
要するに、蘚苔類の魅力とやらをストレートに聞いているのだ。
実際、今は伝わっていないようで東山の表情も訝しげだ。

「ハハ、冗談だよ冗談。俺だって同僚逮捕したくねーし。
 本当なら今頃委員会通りまでデートだよ?エスコートは得意だしねぇ。」

本音か嘘かはわからないおちゃらけた言葉。
ヘラヘラ笑う口元の一方で、濁った瞳は笑わない。
勿論、此れは東山なりのジョークではある。
だが、どんな相手であれ"法"を破るのであれば容赦はしない。
相手を信用していないわけではないが、扱うものがものである以上、ちょっと牽制位はしておくものだ。

「ま、そこまで責任感があれば大丈夫でしょ。
 今のところ問題なさそうだし。……小鳥遊ちゃん???」

なんて適当に話しながらちらりと見やればでーん、と山盛り。
拡張するとは聞いたが、想像よりもてんこ盛りに種を抱えている。
思わず顔が引き攣るのだって無理はない。結構趣味には全力なタイプと見た。

「……それ、全部買うの?ちょっと持とうか?てか、カゴ使いなよ……。」
(04/14-21:53:11)
小鳥遊日和 > 「かわ…あ、ありがとうございます…?」
生徒から言われる言葉を、とうとう同僚からも言われるようになった。
自身についてちょっと考えるところはあれども、褒めてもらえたので素直に嬉しい。
ちょっとだけしっかり手を握って、うっとりと目を細めた。

「そうですね…。マリモみたいなものです。正確にいうとちょっと違いますけど、
 おおむねそんな感じです。 蘚苔類は非常に地味なんですが、ご存知の通り
 自然環境にも生息していたり、あるいは古い家なんかでも見ることがあって…」
安易な問いかけにちょっとだけ答えが長くなる。
ひとしきり喋ったあとで、相手の言葉に頷いた。

「はい。それはそうです。 植物や動物なんかは、保有している
 菌やウイルスの問題もありますからね。 万が一のことがあったら…。
 だからこそ、わたしはきちんと管理しなければと思っているんです」
種の入った袋を眺めながら、少しだけ真面目に語る。
そうしていたところで、問いかけにびくんと大きく震えた。

「い、いえ、育てていないですよ? さっきの話じゃないですけど、
 今あるハーブ園に被害が出ることは控えたいですし、
 ハーブ園どころかそれ以上に…と考えると、そんなことは怖くてできません。」
本当はあらゆる生物が自由に生きられるのが望ましいが、
異世界等から持ち込まれたそれが大人しく共存できるとも限らない。
少しだけ不安げな表情を浮かべながらも、手はテキパキと動き
気がつけば握っていない方の手に種をたくさん抱えていた。
「…これでよし!」
(04/14-21:32:32)
東山 正治 >  
「……そういうんじゃないよ。
 確かに小鳥遊ちゃんはカワイイけどね。」

何やら良からぬ誤解を与えたらしい。
生憎だが、そういうのとはとうに無縁だ。
やれやれ、と肩を竦めながら否定だけはしておいた。

それこそ握ってきた手も女性のようにか細いものだ。
人の趣味や見た目にどうこうケチをつける気はない。
そもそも今の時代、性別どころか種族さえグローバル。
拒絶はしても、理解していないわけではないのだ。
軽く握り返した東山の手はゴツく、固く、意外と男らしいものだった。

「コケ?なんかマリモとかそういうの?
 ふぅん、コケってのも花みたいに育てたりするものなの?」

岩肌に張り付いたりするあれとかなんだろう。
イマイチ想像がつかないが、素朴な趣味っぽさがある。
適当な相槌を打ちながら、彼の隣で濁った目が右へ、左へ。
何処かで聞いたことあるような名前や、地球外さんの種。
今や植物ですら、そういった部分の品種改良で大きく進化したものだってある。
曰く、"安全"ではあるらしいが、日常に滑り込む非日常にその視線は冷ややかだ。

「そりゃまあ、店開く以上はしっかりしないとね。
 ヘンなモン売りつけたら、"犯罪"だしな。」

「小鳥遊ちゃんも、ヘンな"ハーブ"とか……育ててない?」

なんて、冗談めかし言ったが一瞥した視線は笑っていなかった。
(04/14-21:12:29)
小鳥遊日和 > 「えっ、変な噂ですか? 変な噂…。
 いえ! そんなことは!」
真っ赤になってちょっと焦りながら否定した。
あんまり男らしくない自分が、という話かと思ったが、
どうも違うっぽいので慌てて我に返った。

「……分断されそうなときはそうしましょう! えっと…。 はい。」
差し出された手を無碍にすることはできなかった。
細い指がそっと相手の手を握る。なんと無く安心感があり、
満足げに息を吐いた。

そのまま、一緒に歩きながら園芸店に赴く。
問いかけには少しだけ考えるような仕草をして、大人しく頷く。
「ええ。 専門は蘚苔類なのですが、植物全般もやってるんです。
 特にハーブは魔術関連や異邦人の方に需要があるんですよ。」
 最も、”持ち込まれた”植物については細心の注意が必要になりますけどね。
 このお店はそのへんがきちんとしていて、変なものを売ったりしないんですよ」
言いながらぽんぽんと種を手にとりながら、満足げに目を細めた。
(04/14-20:53:43)