2022/07/22 のログ
ご案内:「堅磐寮 部屋」に黛 薫さんが現れました。
ご案内:「堅磐寮 部屋」にフィールさんが現れました。
黛 薫 >  
季節は文月、真夏の盛り。学生たちにとっては
憂鬱でもあり、また楽しみでもある季節。
そう──期末試験の時期であり、夏休み直前。

「ま、あーしは休み明けみたぃなもんだけぉ」

復学したての不良学生によるブラックジョーク。
不登校中は夏休みなんて気にしていなかったし、
夏の日差しは日陰者には眩し過ぎた。

そんな彼女──黛薫は昼間からシャワーを浴びて
買い物帰りの汗をさっぱり洗い流してきたところ。

堅磐寮の一室は外の暑気が嘘のように涼しい。
視線から身を守るため薄着に限度がある黛薫も
粘体ゆえに暑過ぎると蕩けかねないフィールも
暑さには弱い。電気代など気にしていられない。

「買ってきたアイス冷凍庫に入れとぃたけぉ、
 もー開けてる? 開けてたらあーしにも頂戴」

フィール > 「あー……先食べてるぅ…………」

そう言いながらアイスを頬張っているフィール。
粘体が故に…正確には、耐性を持たないが故にこの異常とも言える気温に悩まされている。

先に説明があったが、本当に溶けかねないのだ。特に熱されたアスファルトの上では。熱された鉄板よろしく焼け付いて体型が維持できなくなってしまう。

特にしんどいのは体温調整や水分調整だ。高温多湿で水分蒸発による体温調整が効きづらく、しかしそうでもしないと体型維持出来ないため汗をかかざるをえない…故に、外での活動がとても大きく制限されることになった。

落第街にいた頃は怪異として生きていたし、避暑地…つまりは下水道があったので大丈夫だったのだが、今ではそうはいかない。

「はい、これ」

と言いつつ薫にアイスを渡す…のだが。熱伝導率の高い粘体が凍りついてしまい、アイスの容器にひっついてしまっている。

そのまま受け取れば指が取れるだろう。

黛 薫 >  
「いぁくっ付いてるくっ付いてる」

スプーンの先を指で擦って温め、癒着した指を
剥がして受け取る。この有様だからフィールが
外出するには日が落ちるのを待たねばならない。

その分、黛薫はバイトでささやかな収入を家計に
入れたり、日中の買い物を引き受けたり積極的に
行動するようになった。

「触るとくっ付ぃちまぅなら、カップ入りよか
 棒アイスの方が……んー、いぁ、それはそれで
 包装剥がすの難しぃか?」

カップアイス蓋裏に付着した僅かなアイス部分を
スプーンで刮ぎ落としながら考える。

夏の生活は暑さを避けていたフィールには勿論、
黛薫にとっても悩ましいもの。怪異を狂わせる
彼女の体質は芳香に近しく、汗をかく夏場は
危険性が増すからだ。

お陰で浴室に『薫り』の痕跡を残さない掃除方法の
確立が急務になり、それを活かした清掃バイトに
あり付けたのだから、塞翁が馬とも言える。

フィール > 「暑い中で食べるアイス、美味しいのは美味しいんですけど、食べるのが難しいんですよね…」

落第街の中でアイスにありつけるのは極稀だ。そもそも冷凍庫の維持が難しい。平穏であるがゆえの贅沢であり、フィールもその魅力には気付いている…のだが。

自ら発熱し恒温を保つ人間と違い、フィールは外気温や接触物に多大な影響を受ける。つまり……

「んが……」

口の中が冷えすぎるのだ。もちろん人の遺伝を受け継いでいるので発熱自体は可能だが、人のそれには及ばない。

怪異としては別状なくとも、人としては致命的な温度に到達しかねない。なのでめちゃくちゃちびちび食べており…そうしているうちにアイスは大抵液状になっている。

黛 薫 >  
「そこだよなぁ。だから対策出来そーなアイスの
 目星は付けてったんだわ。なのによりによって
 特売対象で売り切れててさ……」

元々の狙い目は飴玉サイズのアイスキャンディが
詰め込まれたアソートか、1つずつ摘めるチョコ
コーティングの一口サイズのアイスだった。

少量ずつ食べられれば都度冷凍庫に入れ直す手間は
あれど、食べにくさは改善されると考えていたが。
テスト勉強のお供に、と銘打たれた特売の対象に
なっていた所為で昼前の時点で敢えなく品切れ。

「魔術でどーにかしよーかとも考ぇたけぉ、
 休憩の為に食べる物の為に魔力を消費って
 本末転倒だもんなー……」

フィール > 「んー…魔術で、ですか……出来なくは無いんですよね。要は熱交換ができれば良いんですから。ただ…それも本末転倒なんですよね。この冷たさが良いんですから」

そう、出来ないことはない。しかしそれは浪費な上に楽しみを奪う行為だ。この冷たさが良いのだから。

「こう、火照った体の芯から冷えてく感覚が良いんですよね…」

黛 薫 >  
「ふひ、それは同感」

カップアイスの表面をスプーンで薄く削り取って
口に運ぶ。滑らかで濃厚なクリームの風味の中に
ごろごろと混じった香ばしいクッキー。じんわり
染み渡る冷たさと一体になった蕩ける食感。

落第街ではまずお目にかかれなかった氷菓が
高々数百円で1パック買えてしまうという贅沢。

もしかしたら、温度変化に敏感なフィールだから
染み渡るような冷たさをより一層楽しめるのかも。

そう思うと、冷凍庫にまだアイスが残っていても
買い足しても良いような気持ちになってしまう。
無論、限度は弁えているが。

「と、浴室の掃除も終わったか」

ぴょこんと浴室から飛び出してきた浮遊する水球が
蓋を開けっぱなしだった水筒の中に帰っていく。

使い魔たるこの粘体はスライムの挙動を参考に
汚れを食べてくれるため掃除には適しているが、
黛薫の『供儀体質』を引き継いでしまっている。

お陰でフィールのいる空間では無闇に使えないのが
欠点と言えるだろうか。

フィール > 「その魔術…たしかフィーナも絶賛していたものでしたっけ。」

粘体の魔術を興味深そうに見る。
成分は自分とほぼ同じと言うことだが…その性質は、今ある魔術の『一歩先』をいくものなのだとか。

「そんなことにも使えるんですね」

それに加えて汎用性もあるようだ。
魔術の行使、その中で魔力の吸収を併せ持つという矛盾。

それを、薫は実現している。類稀なる知識と研鑽、『魔術の才に恵まれなかった』という経験が、この魔術を作り上げたのだろう。

黛 薫 >  
「そそ。戦術面ではダメ出し食らっちまったけぉ」

黛薫の強みは『解決出来なかった』期間の長さ。
人が容易に通れる道に踏み込むことすら叶わず、
迂回路を探して周辺を隈無く照らし出した末に
得られた、妄執とも言うべき深い見識。

とはいえ道具が優秀でも扱い方が拙ければ最大限の
効果は得られない。こと護身、戦闘に関する扱いは
まだまだ未熟も未熟と指摘された通りだ。

「ま、この使い魔に関しちゃ、あーしが周囲に
 恵まれてたから出来たのよな。フィールの
 一部を宿してるからこそ親和性があるんだし、
 自律活動する水や粘体の挙動も、参考になる
 知り合いに囲まれてたワケだし」

誘引の影響が強く出ないように、分体の大半を
水筒の中に残して小さな水球は浮遊している。
分裂し、形を変えてデフォルメしたフィールを
模ったり、黛薫の姿を真似させてみたり。
黛薫自身が操作しているので手慰みの範疇。

「ウォーターベッドみたぃにしたら夏場イィかも、
 とか思ったけぉ。それは流石に危ねーよなぁ」

フィール > 「ふむ……私がそれを覚えられればウォーターベットも実現できそうですね。私の魔力を通せば薫の体質も影響はされないでしょうし」

薫の扱う魔術の使い方がわかれば、おそらくフィールも扱うことができるだろう。こと粘体に於いてはスライムであるフィールの方が扱えるかもしれない。

「そういえば…調子の方はどうです?最近大きな調整はしてないですけど…」

そう言って聞くのは、薫の肚の中のことだ。

黛 薫 >  
「夏と冬に関しちゃ、快適化に妥協しねー方が
 良さそーだもんな。制御用の術式が出来たら
 フィールにも渡すよ」

暑さ寒さに起因する作業効率の低下を鑑みれば
快適化は効率アップのための必要経費と言える。
とりわけ環境変化に影響されやすいフィールは
その影響が大きいのだし。

「様子……様子なー……日常的には影響無ぃ感じ。
 宿してから結構時間経ってっけぉ、暴走して
 ねーってコトは、調整は上手くいったんだろな。
 あーしの身体の弱さが懸念事項ではあるけぉ、
 無理すれば既に産めなくはなぃ……と思ぅ」

でも、と前置きしてフィールの方を見る。
視線がジトっとしているのは多分気のせいではない。

「代わりに、洒落になんねーくらぃ敏感なのよな。
 紋を刻む手法で感度下げらんねーかなって試して
 みてっけぉ、1万を0.1ずつ削ってるよーな気分」

そう。調整が『欲』の赴くままに行われたため、
下手をすれば指先を入れただけで快楽に負ける。
実験の安全管理を甘く見ていた黛薫にも責任の
一端はある、あるのだが……。

(致命的な)暴走を起こしていないというのも
黛薫の主観であり、淫らに変質しきった胎は
度々宿主から蜜を搾り取っている。起床したら
ベッドシーツを通り越してマットレスまで
ぐっしょり濡らしていたのも一夜では済まない。

フィール > 「助かります。もしそれが扱えるようになれば薫とはまた違った使い方もできそうですし」

覚えさえすれば動かすことに関しては薫よりも扱えるという自負があった。
元の自分に近しいから。

「んー…その、『暴走してない』というのが少し気掛かりなんですよね。
薫の体質を鑑みて考えると、そろそろ直接的に調整しないと不味い気がするんですよね。薫の…その、魔力だとか色々吸ってるでしょうし。ちょっと、お腹見させてもらってもいいです?」

フィールは経験しているからこそ、分かっている。
薫の体質は怪異を狂わせ、依存させる…いわば麻薬のようなものであると。

それにほぼ『浸かっている』状態の分体が、なぜこうも大人しいのか。
フィールは不安に思っていた。

黛 薫 >  
「確認はイィけぉ、出来れば非接触の方法でお願ぃ。
 あと、お腹押したりもダメ。フリじゃねーかんな」

念押しが強い。冗談も誇張も抜きで触られると
抑えが効かなくなると理解している様子。

さておき、黛薫の胎に有る怪異が暴走を起こさず
一見大人しくしているように見えるのは何故か。
端的に言えば複数の要因が重なっているから。

まず調整の結果、胎内の怪異は既に寄生という
段階を通り越して『同化』『侵食』に至っている。
つまり黛薫の生殖器は怪異そのものと化しており、
結果的に彼女の体質に多少の耐性を得るに至った。
生命である以上自己を捕食する欲求は持ちにくい。
かつてのフィールの言と理屈は同じ。

次に黛薫が触れた通り、彼女の身体が弱いこと。
魔術適正を得る為に魂まで削ぎ落とした彼女は
極めて虚弱。それは同化した怪異の弱体化にも
繋がり、同時に暴走が自死に直結するとの確信を
本能に刷り込むには十分である。

最後の理由はフィールの疑問の裏返しそのもの。
胎の怪異は麻薬に浸るどころか同一化している。
分体故にフィールや黛薫のような自我は無いが、
自我を定義するなら『常に満たされている状態』。
つまり、麻薬によって蕩け切っているのだ。  ▼

黛 薫 >  
それを踏まえて懸念点、調整に及ぶ場合の注意を
挙げるとするなら。上記の『バランス』を崩せば
容易に暴走を起こすと考えて良い。

黛薫と怪異の要素を分離させる。
黛薫の虚弱体質を一定水準まで快復させる。
怪異の満足が薄れるほどに飢えさせる。

以上の行為は胎の怪異の制御を失わせる。

また、黛薫は身体の一部を侵食されたことで
既に半怪異となっているが、これ以上の同化を
進める方向で調整を行う場合、彼女は完全に
ヒトではなくなる可能性が高い。

その場合、彼女自身の体質が彼女をどう狂わせるか。
こればかりは前例がないため、判断のしようもない。

フィール > 「非接触…非接触か…うーん………」
悩むフィール。確認するには『直接触れる』のが一番手っ取り早いのだが…薫がダメという以上ダメなのだろう。

では他の方法…といってもフィールは知識があるわけではない。

ぱっと思いついたのはフィーナが使っている魔力レーダーの応用、魔力エコー。
薫の体に魔力を浸透させてその反響で中を調査する…というものだが。

ものは試し、と。魔力を薫のお腹に向けて発振してみる。もちろん、触れずに。

黛 薫 >  
「っ、ひ……コレでも、結構、響く、な」

魔力の反響でさえ至近で行われると効いてくる。
年頃の女の子としてはそのレベルで身体が淫らに
変質している自覚、堪えるものもある。

さておきフィーナ由来の魔術はこの世界の物より
遥かに進んでいるが、それでも非接触で得られる
情報は3割から4割といったところか。

「……直接繋ぐのは、絶対フィールの方も抑えが
 効かなくなっからナシとして。出来るだけ近ぃ
 結果が得られりゃイィのよな?」

ここで目をつけたのがさっきも披露した使い魔。
水に近しいこの粘体は黛薫の怪異部分の細胞に
由来して作られている。

「使い魔を通してあーしが情報掬ってみる。
 そのまんまフィールに送るから整理してみて」

この手法も、胎/麻薬とフィールの直接接触を
避けているため、効率では劣る。しかし反響で
得られた情報と併せれば、8割〜9割の把握に
届きそうだ。

フィール > 「ん、りょーかい」

そう言って、薫の使い魔に触れ―――――――即座に後悔した。

共に住んでいたからの油断。
香りに慣れてしまっていたからの油断。
薫がずっと気を聞かせていたから、忘れていた。

触れた手を、まるで熱いものに触れたように引き剥がす。

歯の根が鳴る。
脂汗が滲み出る。
目の焦点が合わなくなる。

抑えが利かなくなりそうになる。


それは、まるで。薬物の禁断症状のような反応。


体が求めてやまない。本能が求めてやまない。

薫を貪りたくなる本能を、理性が抑え込む。

「っ、ごめ、っ………!」

声を発することすら、息をすることすら困難だ。意識してしまえば、部屋という閉鎖された環境には甘い香りで満たされてしまっているのだから。

黛 薫 >  
「んぇ、何でそこまで効ぃ、あっ情報乗せっ」

黛薫は基本的には用心深い方だ。
今回とて直接接触の影響が出ないように自身を
緩衝材として挟んだ……が、残念ながら不十分。

体質を引き継いだとはいえ、使い魔との接触も
自身との接触と大差ないと誤認したのが1つ目の
失敗。親和性の高い粘体同士、混ざるし溶け合う。

更に、判断材料とするため掬い上げた情報全て、
正気を失っていたフィールがこの上なく淫らに
作り替えた胎内怪異の情報が使い魔を介して
フィールに届いてしまったのが2つ目の失敗。

そして何より──自覚できないがために麻薬染みた
己の体質の影響を軽く見誤ったのが最大の敗因か。

強力な熱に浮かされればフィールは止まれないし、
黛薫は止める余裕を失くす。だから直接の交わりを
遠ざけるのは正しい……が。当然断たれれば渇き、
堰が切れてしまえば熱はより強くなる。

「フィール、一旦離れるから落ち着ぃたら教ぇて」

判断は早かった。離れて浴室に自身を隔離する。
対策としては及第点ではあるものの最善ではない。
最善は『薫り』の痕跡がない部屋の外にフィールを
隔離することだった。

誤ったのは情に流されたからとしか言いようが
ない。暑さに弱いフィールを冷房の効いていない
部屋の外に追いやれなかった。

さて、咄嗟の判断は吉と出るか、凶と出るか。

フィール > 「っ、あー…………」
頭がボーッとする。無意識に薫のところへ突撃してしまいそうになる。

頭を、冷やさないと。

そうして、蕩けた頭でたどり着いた答えが。


ジャァァァァァァ……


台所の流し台に頭を突っ込み、そのまま水を被ることだった。

少なくともこれで頭は冷える。その代わり台所は悲惨なことになるが。

冷えた頭で換気扇を回すことに気付く。これで少しはマシになるはずだ。

こうして、浴室に籠もる少女と台所の流し台で頭を冷やす怪異の珍妙な時間が流れた……………

黛 薫 >  
しばし時間を置き、フィールが落ち着いた頃を
見計らって浴室の中から声が届く。

「どっかのタイミングで、発散は必要かもな」

如何に安定して見えても、2人の関係は綱渡り。
怪異を狂わせる少女と、その少女を愛する怪異。

いつ些細なきっかけで暴発するとも限らないし、
間を置けば置くほど抑えが効かなくなるのは
今日の件ではっきりした。

とはいえ、一度交われば間違いなくお互いが
気絶するまで終わらない。今までもそうだった。
せめて腰が砕けてしまってもスケジュールに
問題がないように調整はしておきたい。

……と、努めて思考の冷静な部分で話してはいるが、

(発散って、つまり……誘ってるコトになる、よなぁ)

見られないのを良いことに、浴室の中では顔を
覆っていたりするのだった。何度経験したって
乱れるのを見られるのは恥ずかしい。

それに、過敏さ故に迂闊に慰めることすら出来ない
自分の方も、想像だけで疼いてしまうという事実を
認めざるを得ないから。

フィール > 「あー………そうですね………折見て………しましょうか………直接調整………した方が…………安定するでしょうし………」

流し台に頭を突っ込んだまま会話する。一見シュールだがこうでもしないと頭が冷えない。


問題は、自分の理性が持つかどうか。多分無理。


「これも………研究所の方に…………相談しないと…………ですね…………」

冷たい水が思考を鈍らせる。お陰で余計なことを考えなくて済む。
なんだかふやけている気もするが、香りで暴走するよりかはマシに思えた。


後日。冷やし過ぎで風邪をひいた。

黛 薫 >  
「うん、気ぃ使ってくれてんのは分かるよ。
 分かんだけぉ、あーしの言ってる『発散』って
 調整よかフィールの歯止めが効かなくなる前に、
 って意図のが強ぃかんな」

それは、ある意味では自分のことを気にせずに
好きに貪って良い、という宣言だと受け取れるか。

それ以上深く踏み込むと折角頭を冷やしに行った
フィールの努力がフイになりそうなので言葉を切る。

なお、元よりこの季節はフィールが外出するのに
向いていなかったため、黛薫がスケジュールを
多少調整するだけで問題なく看病は行えた、が。

ただでさえ暴発しかけたフィールが身の回りの
世話全てを黛薫に代わってもらったとあれば
今以上に『欲』が温まりかねないのだが……
それがどう転ぶかは、未だ誰も知る由はなく。

ご案内:「堅磐寮 部屋」から黛 薫さんが去りました。
ご案内:「堅磐寮 部屋」からフィールさんが去りました。