2020/09/12 のログ
ご案内:「モノローグ」に四方 阿頼耶さんが現れました。
四方 阿頼耶 > 昔仕事で会った知人のおっさんから、急に連絡があったのはつい最近の事だ。
その人は世界中を旅してるらしく、まぁ…兎に角滅茶苦茶なおっさんだった。
前に会った時は俺もまだガキだったお陰で、随分振り回された気がする。

そんなおっさんからの連絡だ。
この手の人種が人に連絡を寄越す時は、厄介事を押し付ける時と相場が決まっている。

常世島だけで手いっぱいですよこちとら。
アンタと違って普通の人間なもんで。

四方 阿頼耶 > 『俺の弟子が常世島に行く。
 こっちの役割から途中で逃げ出した腑抜けだが腕は立つ。
 好きに使え』

そんな端的な手紙。
相も変わらず好き勝手仰られると思ったし、今時紙の手紙で連絡を入れますかねと思ったが、まぁ、あの人に常識は諦めている。
自分も好き勝手してるしとやかく言う権利もないだろう。

しかし弟子、か。
そういえば前に会った時、おっさんの後ろにぴったりくっついてた子供がいたっけか。
あれからもう何年だっけか。
マトモに話してないからどんな奴かは知んないけど。

四方 阿頼耶 > 『…
 追伸
 もしかすれば常世島にふらっと赴くかもしれん。
 決して莫迦弟子を見に行く訳ではない。
 その時はお前の方で吼の入島を何とかしろ。』

無茶おっしゃる。
このツンデレオヤジが。
あと吼はオレとは読まねえよ。なんだその一人称。

何より可能なら、いやほんと出来れば来ないで欲しい。
何度も言うけど常世島だけで手いっぱいなんですよこちとら。
あのおっさんとはそんなに長く付き合った訳じゃないが、厄物なのだけはハッキリわかってる。
ここに来るなんて余程面倒な案件が常世島にあるか、無くてもあの人そのものが不発弾みたいなモンだし。
金、持ってこねえし。
マトモな手続きで入ってくる訳ねーじゃない。
絶対モメごと起こすよ。
ヤダヤダ。

四方 阿頼耶 > さて、と。
ともあれあのおっさんとのコネはとっとくに損はないし、一仕事するしかないか。
あのおっさんの言葉は基本的にまともに相手すると損するだけだが、事武力に関しての評価を間違える事はないでしょ。
まぁ戦闘力はお墨付きだろう。

問題はそれ以外か。
―――さて、どんな奴がくるやら。

四方 阿頼耶 > ―――数日後

レオ・スプリッグス・ウイットフォードが公安第四特別教室に入り

そしてその3日後、公安をクビになった――――

ご案内:「モノローグ」から四方 阿頼耶さんが去りました。
ご案内:「常世港周辺の大通り」にオダ・エルネストさんが現れました。
オダ・エルネスト >  
戦友マリーことマルレーネの痕跡を色濃く残る下着を触媒とし制作したダウジング・ペンデュラム。
綺麗な透明な宝石のようなコレと首飾りにも出来そうな魔鉄のチェーンによってつるされている。

車を走らせたり、なんなり移動してダウジングして来たが、これまでそんなに芳しくなかった。
常世港に近づいた時、僅かに反応が強まった。

パンティ・ペンデュラムの導くがまま、黒い祭服の青年――オダは常世港へと大通りから接近していった。

―――常世島全体の情勢把握の諜報活動等と言った事は積極的な組織……マルレーネを攫った彼らはこの男の存在を当然認識していた。

オダ・エルネスト >  
彼女が住んでいた修道院にここ数日出入りを繰り返し、あまつさえ泊まり込み生活をしていた謎の男。
調べてみたとしても出てきた情報は、""アメリカからの転入生で食品系部活動でバイトをしている地球人""。


それ以外は、謎。


しかし、ただそこにいるだけなら放置が安定。

そのはずだった。
 
 

オダ・エルネスト >  
――何故、急にこの場所にまるで狙いを澄ましたかのように現れたのか。
――その疑問は、毒となり……
――毒は、瞬く間に広がる。
――監視……最悪の場合は自衛のために対処が必要だ。

そう言ったやり取りから、ディープブルーの構成員は目立つような人数が動いてしまった……。

これは、予想外の相手が予想外のタイミングで予想外に現れたことが起因だ。



「ほう、何やら歓迎されていないような……気配だ」

余所者は帰れと言われているようだと苦笑したくなる視線に黒い男は不敵に笑みを浮かべながら小さく呟いた。
パンティ・ダウジング・ペンデュラムはまだ正確性を欠いてはいるがそれなりに近くに反応があると示している。

しかし、どうやらこれ以上動けば周囲に数多くある目が黙っていそうにない。
困ったな。
どうにもこれ以上、ダウジング・ペンデュラムの方へ行こうとすれば何か起きてしまいそうだ。

仕方ない少しそこの食堂に入ってどうにか誤魔化そう。


――こうして、常世港の大通り沿いに少し不自然に人が集まりだしていた。
――彼らは、この男がここに突然現れたことに一時的な混乱が生じてこのような状況が作り上げられた。

オダ・エルネスト >  
食堂は、疎らで外からもよく見える位置。
さて、困ったものだと――それなりの時間ここから動けずにいた。

どうしようかと悩んでいる所で携帯端末が振動した。

携帯端末を取り出して、メールの内容を確認した。



ああ、なるほど。
どうやら、どうにかなりそうな状況ができている。

  送信元―――日月 輝。

どうやら彼女が救出に動くようだ。
ならば、私は適当に動けばそれだけでいい気がする。


食堂を出て、一人の人物に不自然に真っ直ぐ近寄り声をかけた。


「すまない、少し道に迷っているのだが道案内をお願いできないだろうか」

彼らが諜報員として真っ当であれば、ここでボロは出さない。
その期待に彼らは応える。

最も弱そうでありながら、どこか監視する『目』の中で中心人物のように感じたその人物は引きつった笑みを浮かべながら応えてくれるそうだった。

さて、適当に私も撤退を考えるとしようか。


―――遠くで何か派手が音が響いた。

オダ・エルネスト >  
爆発――後に轟音が『消失』する。


周囲の連中と一瞬だけ《意識の視線》が交錯した。
どちらが先と言う訳でもなく、距離が離れる。

無駄に争うつもりは、互いにないことがハッキリとすると
そのまま周囲の人の視線が音の方へと向いているのをいいことに視線の者たちは何処かへと消える。



「……さて、どうにもここで時間を過ごしているうちに見失ってしまったか」

ダウジング・ペンデュラムを改めて取り出すと反応が完全に消えていた。
つい一時間か、その少し前まで反応はあったというのに……。


「仕方ないな、輝とマリーの知り合いたちに後は任せよう」


救出に行くと言った少女がいて、ペンデュラムの反応はここには――もうない。
少し離れた所で響き消えた音――恐らく戦闘音。

この状況はつまり、戦友が生きている可能性が大きい事を示唆している。
それさえ分かればいい。

――命さえ失われていないのならば、可能性に満ちているのだから。


それに……、

どうにも変な連中も動いているようだ。
これはもしかすると、何か起きようとしているのかも知れないなと消えた者たちについて考える。

「……今の私に出来るのは、やはり帰る場所を守護ることくらいか」

ダウジング・ペンデュラムの反応も消えた。
ならば、無駄に動くよりは帰ってくる場所で待っているのがよい。


――待て、しかして期待せよ。


それぞれがやれる事をしていただろう事は容易に想像できる。
故に、良い知らせが来ることを待っていよう。

離れたところに停めていたガンメタリックカラーの自動車へ乗り込み、修道院を守護りに帰る。
これもまた、私に与えられた一つの"戦い"だ。

ご案内:「常世港周辺の大通り」からオダ・エルネストさんが去りました。
ご案内:「Free5」にオダ・エルネストさんが現れました。
ご案内:「Free5」からオダ・エルネストさんが去りました。