2020/08/09 のログ
ご案内：「かつて終わりを迎えた場所」に神樹椎苗さんが現れました。
■神樹椎苗 > 　
　落第街の奥深く、黄泉の穴と呼ばれる場所の近く。
　先日まで『コキュトス』と呼ばれる特殊領域が存在していた場所。
　椎苗は、その騒動の中心となった場所へ足を運んだ。

「――あーあ、やっぱり育っちまってますね」

　椎苗の視線の先には、すでに大人の背丈くらいに育った椎の若木が緑の葉を付けていた。
　これは、言ってみれば椎苗の死体である。
　と言うのも、完全に樹木化した椎苗の残骸から、種子を残して育ったものだからであり。

「こんなところに端末生やしてどーすんですか、ってなもんですが」

　要するに、『神木』に連なる、端末の一つだった。
　椎苗とは違い、ただの樹木とほぼ変わりない存在ではあるが。
■神樹椎苗 > 　
　とはいえ、成長は早いし、魔力にわずかながら神性も宿している。
　ついでに言えば、椎苗の『目』にもなってしまう。
　先日からやけに『見える』ものが増えたと思えば、案の定だったというわけだ。

「ま、その目も潰すわけですが」

　椎の木に触れて、その機能を調整する。
　『端末』としての権限は椎苗の方がよほど高く、椎苗の意思でその機能を上書きできるのだ。
　一先ず、あると面倒な『目』は潰して、放っておくと異常な速度で繁殖するので、増えないように生態を書き換えた。

「枯らしてしまってもいいのですが――」

　周りを見る。
　『コキュトス』の中心になっていたからか、この場所には何もない。
　鏡面のように平らになった場所に、場違いな椎の木。

「これが無くなれば、何の証も残らないのですね」

　自分がここにいた、ここで樹になった証。
　ここに大切な『誰か』がいた証。
　『友達』の全てを見届けた証が、この椎の木だった。
■神樹椎苗 > 　
「枯れないように、しっかり根付かせちまいますか」

　それはほんの少しの抵抗。
　ここには確かに、自分達が居たのだと残す。

　小さな剣を抜いて、樹の幹へ何度も突き付ける。
　利き手じゃない左手では思うようにいかなかったが、それでも繰り返し、繰り返し。
　消えないように深く刻み込んで。

「――また、来ますね」

　そう小さくつぶやきを残して、椎苗はその場を後にした。

　その場所には、椎の木が深く根付き、緑の葉を茂らせている。
　その樹にはなぜか、力強く『マシュマロ』と刻み込まれていた。

　後日。
　その木の実――団栗を拾って身に着けていると、ささやかな幸運が訪れるとか、小さな噂が広がっていくだろう。
ご案内：「かつて終わりを迎えた場所」から神樹椎苗さんが去りました。
ご案内：「すり減っていく自分の夢」に持流　童男さんが現れました。
■持流　童男 > 今自分は夢を見ている。感じるのはそれだった。

魔法少女を守るために戦った男が居た、

その男は、片腕を犠牲にして、魔法少女を助けた。

しかしその過程で取りこぼしてしまった、傷つけてしまった者たちが居た

無くしてしまった、絶望して魔女になってしまった女の子がいた。

誰かのためにと、絶望と戦い、そして魔女になってしまった

未だ大丈夫、ここで心が痛む。

片腕が引きちぎれながらも黒幕を倒して、その世界から消えた。

別れは辛かった。まだ、心が感じれていた頃だ。
■持流　童男 > 次の世界では、姫騎士と、勇者が結ばれる原作の在るシーンだ。

夢の中で、姫騎士を頼ってしまって、ゴブリンに連れ去られた

なんとか姫騎士を救出して、何もない状態で救った。

しかしここで、また、救えなかった者たちを見てしまった

心がすり減る。苦しい、まだそう感じれた。

犯されて放心状態になった女の子たち、うなだれている。者たち

だれも彼も、救えなかった、この時の自分は、まだ、苦しいと感じれていた。姫騎士に告白された。訳が分からなかった。

「なんで俺じゃなくてお前なんだ」
そう勇者に言われた。

ゴブリンを鏖殺にして、戦争が会った、魔族と人間の

魔王を倒したが、姫騎士を知られずの英雄を使ったことで、勇者と姫騎士は結ばれた。姫騎士は、某の事を覚えていなかった。

辛かった。だけど身の程は知っている。
■持流　童男 > 次の世界は、吸血鬼の世界だ、ここでまだ大丈夫と自分に言い聞かせた。

冒険は楽しかった、だけど、身の回りの迫害を受けている吸血鬼が居た

その人は、なんとか助けたが、その吸血鬼が、住んでいた村が滅びた

「何で・・・・わたしを助けたの？」

そう涙を流して、恨めしそうに吸血鬼はこちらを見ていた。
辛かった、いっそ心を殺せれたら良かった。だけど、それでも自分はまだあった。味がしなくなってきた。食べ物の味がしなくなってきた

吸血鬼と、協会の元凶を倒して、約束を迎えて、知られずの英雄を起動した。そしてその世界から消えた。泣いて行く吸血鬼に、今はもう名前を思い出せない。吸血鬼が泣いて従者さんに手紙を出したのは覚えている。

ーーーーーーわからない。
■持流　童男 > 次の世界は、スチームパンクの世界だ、心が痛い、すり減る。

そこで発明家の推しに出会った。機械を使い蒸気で悪党を倒した

しかしここで、また救えなかったものを見る。

列車爆発で、少年が居た。その少年を助けたが、列車の爆発で死んでしまった

「なんで・・・しなせてくれなかったの？」

そう涙を流した。心が痛い痛い痛い。すり減る。

なんとか孤児院にいれて、そして蒸気の世界の推しとも、別れた

この頃から、温度が分からなくなってきた。ものの温度が。


ーーーーーわからない。やめてくれ。
■持流　童男 > 爆発事故で死んだ少年の両親がこちらを見ていた。
■持流　童男 > 次の世界は、現代ファンタジー風の世界だった。ここの知識は会った。

エロゲの世界だ。まだ・・！それでも。そう思いながらも笑って

良からぬものを考える輩の計画を一人で、叩き潰して、魔神を倒した

ヒロインを、全員身がぼろぼろになるまで守りきった

ーーーそこでまた、救えなかったものを見る

犯された娘たち、薬漬けにされて輪姦された子たち。

その子達が一斉にこちらを見る

「なんで助けてくれなかったの？」


腹がたつ、心がすり減る。自分に彼女たちにも輝かしい未来が会ったのに・・！！

この時点で、怒るという、感情が乏しくなる。
■持流　童男 > 戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた戦った殺した助けた忘れられた
■持流　童男 > ーーーーーーーーそうしていくうちに、心と自分自身がなくなってきた
■持流　童男 > 次の世界は、６回目の世界は、海の世界だ、

黒幕を倒した。だけど、ヒロインも助けた。

だけどまた救えないものがあった

海賊に犯されて殺された村人達、貴族の腐敗の贄になった娘たち

だけどそれでも、人間を信じたい。

この辺りから、悲しい感情がなくなってきた。
■持流　童男 > 次の世界はーーー７回目の世界だ。空の世界だ

黒幕を倒した。ヒロインとヒーローをくっつけて助けた

忘れられた、助けれた無いものが会った

娘を助けれなかった親が娘をかばって死んでいった

非難された、娘に刺された。だけどだいじょうぶまだだいじょうぶ

そう自分に言い聞かせていくうちに、

ーーーー喜びの感情がすり減った。
■持流　童男 > ８回目から～１０回目から自分が

もうわからなくなってきた。自分自身がわからない。


だけどだいじょうぶまだがんばれる。

そう言い聞かせてきた。守るべきものを守るために。そうやってきた
■持流　童男 > １３回の世界を救った

だけど結果はどうだ。

お前は取りこぼしていった、自分自身を。


「ーーーやめろ・・・」


お前は、何も守れやしない


「やめろおおおおおおおお！！！！！！！！！！」

まだそうやって人間ぶるんだな、何もできない最低なくせに
■持流　童男 > はっと意識が覚醒する。涙が流れてしまう

そしてトイレに駆け込もうとするが。海岸まで全力ダッシュする
周りには誰も居ないようだ。


思いっきり吐いた。ダイジョブ。まだ周りは知らない。未だ・・大丈夫

そう自分に言い聞かせて。

「大丈夫・・・大丈夫・・・」
弱々しくそういった
ご案内：「すり減っていく自分の夢」から持流　童男さんが去りました。