2021/11/10 のログ
ご案内:「堅磐寮の一室」に黛 薫さんが現れました。
ご案内:「堅磐寮の一室」にフィールさんが現れました。
■黛 薫 >
酷いことをしたと分かっている。
狡いことを言ったと分かっている。
落第街の取引でも必要に迫られれば悪辣な手は
打った。自己嫌悪はあれど、奪われないための
必死さが勝ってそれ以上考える余裕はなかった。
だけど、今は。
「フィールのしたいコト、してイィから。
それくらぃしか、あーしには出来なぃから」
じくじくと胸が痛む。フィールは嫌われる覚悟で
告白に踏み切った。自分は愛も恋も分からなくて、
その気持ちを真正面から受け止められなくて……
離れるのが耐えられなくて、傷付きたくなくて。
応えるのではなく、繋ぎ止める方に舵を切った。
「ごめん、酷ぃコトして。ごめんなさぃ。
だから……どれだけ酷くしても、イィから」
■フィール > 「…ううん、私も…酷い選択、迫ったから。おあいこ。できるだけ、優しくするから」
酷いことをしたのも。狡いことをしたのも、お互い様。
お互い相手を裏切るのが怖くて。離れたくなくて。
自分の中にある気持ちを、整理出来なかったから。
「ん…っ」
薫に、キスをしようと、顔を上げる。でも、背がたりなくて、届かない。
■黛 薫 >
近付く唇。自分に応える資格があるのだろうか。
臆病な逃げの感情を噛み殺す。この期に及んで
未だ覚悟が出来ていない自分に嫌気が差しつつも
フィールの前では誠実でありたかった。
思えば、自分より明らかに背の低い相手と肌を
重ねた経験なんてない。相手はいつも自分より
強くて、自分は組み敷かれ嬲られる側だった。
「ん……」
上手に応えるにはどうしたら良いのだろう。
不器用に何度か体勢を変えて唇を重ねた。
気遣うような、啄むような触れるだけの口付け。
■フィール > 「ん、ん…」
キスをしてもらって、繋がって。
もっと繋がっていたいと、更に唇を押し付ける。
その口付けは、まるで映画を真似したようで、とても辿々しく。
恐らく、乱暴とは言え経験のある薫からすれば、下手に感じるだろう。
フィールはこういう交わり方は初めてで、次をどうすればいいか解らず、ぎゅぅ、と抱きしめる。
■黛 薫 >
自分からの口付け。優しく合わせるだけのキス。
黛薫にそういった経験は乏しい。辿々しいのは
お互いさまだった。
(……この後、どうしたらイィんだろ?)
黛薫は行為の『相手』に選ばれることは少ない。
使われるときは決まって『道具』か『玩具』の
扱いだったから。奉仕は強制されるものだったし
鳴かされる以外で相手を悦ばせる方法を知らない。
密着する肌に伝わる緊張。視線から伝わる欲情は
際限なく熱と疼きを煽るのに扱い方が分からない。
おずおずと遠慮がちに貴女を抱きしめつつ、時折
もどかしそうに身体を揺するだけ。
意図的ではないが、まるで焦らすかのように。
■フィール > 「は、ぁ…っ」
身体を揺すられ、密着している胸等が擦れ、甘い息が漏れ、唇が離れる。
だけど、もっと繋がっていたくて。また、唇を寄せる。
映画で観たような、情熱的なキス。
それを真似するように、次は舌を入れようとするだろう。
■黛 薫 >
「ん、く」
唇を割って舌が侵入してくる。激しく求められる
感覚はあるけれど乱暴ではない。支配のためでも
蹂躙のためでもない深い口付けに頭が混乱する。
臆病な動きで貴女の舌を受け止め、気遣うように
慎重に舌を絡めてみる。やはりその動きは拙くて、
黛薫は行為の中で愛しも愛されもしなかったのだと
如実に教えてくれる。
「っふ……は、ぁ」
長く蕩かすような口付けの終わり側、黛薫の呼吸は
じっとりと湿った熱を帯びていた。2人の口の間を
唾液の糸が繋ぎ、途切れて垂れたそれは黛薫の首を
伝ってスウェットの隙間から胸へ落ちて行った。
■フィール > 「ん、む」
互いに舌を絡め、官能に頭を痺れさせる。
だけど、それだけだともどかしくて、こちらも身体を揺する。
女性を道具として扱うことは知っている。
愛している人として扱うことは知らない。
「…ぁ……」
口付けが終わり、薫が離れていく。
唾液の橋が途切れ、胸に落ちていくのを見て、思わず息を呑む。
「……薫…」
物欲しそうな顔で、見つめる。ずっと、キスだけをしていても、欲求は満たされない。鼓動は爆発しそうな勢いで薫に伝え、じっとりとした汗が肌越しに感じられる。
ショーツに触れれば、湿っているのに気付けるだろう。
■黛 薫 >
恋慕、愛情に端を発する情欲は落第街で向けられた
獣のような劣情とは少し違う。貴女が抱いた官能は
視線に乗せられ、黛薫の中を際限なく満たしていく。
唇を重ねただけなのに蕩け切った表情がその証左。
物欲しそうな視線。熱を帯びて囁かれる声はまるで
懇願するかのよう。自分なんかがこんなにも美しい
相手に手を出して良いのか、という躊躇いは未だに
抜けないものの、情欲に蕩けた思考は相手の求める
行為を理解してしまっていた。
「……イヤだったら、いってくれて、いぃから」
貴女の声に、湿った感触に導かれるように
傷だらけの指が動く。濡れたショーツの上から
貴女の秘部にそっと触れて、撫でて。
■フィール > 「んっ…」
ぴくり、と。初めての感覚に、身体を強張らせる。
自分では感じた事のない感覚。
今まで自分が与えてきた感覚。
「は………っ」
もっと、ほしいと。腰を薫に擦り付ける。
自分も、巣に居た者達のように、乱れるのだろうか。
好き放題されてしまうのだろうか。
薫になら、それでもいいと。そう、思った。
■黛 薫 >
(……フィールも、かんじるんだな。
性欲も、性感も……ちゃんと、そなわって……)
ぼやけた思考の中、やや場違いな思考が浮かぶ。
きちんと頭が回っていれば考察も捗ったのかも
しれない。しかし浮かびかけた思考は欲情の波に
浚われて、溶けて消えてしまった。
ぬるりと湿った感触が指先に伝わってくる。
生暖かいその感覚だけに精神が支配されるようで、
他のことが考えられなくて。ゆっくり、ゆっくり
割れ目をなぞるように指が動く。
乱暴に扱われることを怖がるあまり、その愛撫は
もどかしいほどに優しくて。焦らすように確実に
熱を煽るのに、刺激としては弱すぎる。
柔く、弱く、慈しむような愛撫。
だけど曖昧に溶けた意識では指先の動きを細かく
制御出来なくて。意図せず焦らしに焦らした後、
もどかしく揺れ、擦れ合う身体の位置が少しだけ
ズレたとき。指先が敏感な突起をひっかくように
掠めた。
■フィール > 「っ、ぁ…」
敏感な部分をなぞられ、僅かな嬌声が漏れる。
薫は、自分と違って、優しく触れてくれている。
真似をすれば、薫も苦しまなくて済むだろうか?
そう思い、自分も…薫の股の間に、指を滑り込ませる。
「は、ひっ」
突起を掠め、震える。
未知の性感に、戸惑うように。
不安になって、薫に唇を寄せる。
繋がっている間は、安心出来るから。
■黛 薫 >
指先に触れる温かく湿った感触。意識はほとんど
その感触に持っていかれて……だから貴女の手が
スウェットの内側、太腿の間に滑り込んできても
触れられるまでは気が付かなくて。
ぐちゅり、下着越しに重く粘ついた水音がした。
スウェットで隠れていた黛薫の秘部はだらだらと
蜜を溢れさせ、ベッドシーツに染みを作っていた。
「っ、ぃ、う、ぁ゛……?」
軽く触れられただけなのに、脳天を突くような
重い快楽が全身を駆け巡る。びくんと軽く身体が
震え、制御を失った指先が貴女の敏感な突起を
強く押し潰した。
「え、ぁ……な、んっ……?」
強すぎる快感の原因が分からず混乱した表情。
黛薫の異能は『視界過敏』。視覚を触覚で受け取り、
尚かつ視覚の主の感情が触覚反応に反映される異能。
……そんな異能の持ち主が落第街で下卑た視線に
晒され続け、時に犯されながら見られ続けたら。
その身体はどうなるだろうか?
黛薫にとって望まない性行為は気持ち悪いもので、
快感を否定し続けていたから気付かなかったこと。
黛薫の身体は欲情混じりの視線に開発されていた。
だから、嫌悪のない接触に過敏になり過ぎている。
焼けるような快感に停止したまま、貴女の口付けを
受け入れる。どく、どくと心臓が重く脈打っている。
■フィール > 「ん、んんっ!」
ショーツが意味をなさない湿り気に心が驚き。
突起を押しつぶされた感覚に身体が驚いた。
ショーツの染みは、どんどん広がっていって。
薫のショーツは、それ以上に濡れていて。
まだ触れていなかったのに、どうしてこんなに。
自分の行為に、期待してくれていたのだろうか。
それとも…有象無象の男たちに、開発されてしまっていたのだろうか。
仄暗い感情が、芽生える。もし、そうだったのだとしたら。
そんな物、自分で上書きしてしまいたい。自分で染め上げてしまいたい。
「ん、むぅ………っ」
舌を唇の中に入れながら、薫のショーツに指を這わせる。
割れ目から、突起、恥丘…そして、そのまま、ショーツの中へ。
そのまま逆に、恥丘から突起、割れ目へと指を這わせる。
■黛 薫 >
開発され切った身体は情欲の視線を注がれるだけで
容易く発情する。普段なら嫌悪と羞恥による快感の
否定である程度相殺されていたのだが、心を許した
相手との交合ではそれがない。
貴女が注ぎ続けた愛欲の視線は黛薫を深く満たし、
黛薫の情欲はとっくに臨界点を超えてしまっていた。
「 ぅ゛ あ゛」
口の中に舌がねじ込まれる。黛薫はねだるように
舌を絡め返して、無意識に貴女の唾液を貪る。
ショーツの中に小さな手が差し込まれる。
強過ぎる快楽に反射で腰が引けて、それを上回る
快楽への希求、溜まりに溜まった疼きを発散する
悦びが懇願するように秘部を擦り付けさせた。
びしゃり、濃厚に粘ついた愛液が吹き出して
貴女の手をどろどろに汚す。快感を求めてひくつく
秘部はきゅんきゅんと貴女の指を貪欲に咥え込み、
漏らしたように濡れそぼったショーツは最早下着と
しての役割を放棄していた。
■フィール > 「はむ、ちゅぷ」
欲情に満ちた薫の顔が見えて。
舌を絡めて、更に深く繋がりたくて。
顔を斜めに向け、今度は咥えるようにキスをして。更に奥まで、舌を絡めようとする。
ショーツに差し込んだ指先は、割れ目に這わせるだけで飲み込まれて。
望むなら、と。中指を中へと沈み込ませる。
此処から先は、知っている。何処を、どう触れれば感じてもらえるか、知っている。
スライムとして生きていた時の知識を生かして、Gスポットを刺激していく。最初は撫でるように、時には押し込んで、潤滑すれば擦るように。
■黛 薫 >
「う、ぁ゛、ふぃ……ん、ぃ゛っ……!」
快楽に蕩け切った声。情欲に混乱した表情。
強過ぎる快感が爪先から頭の天辺まで突き抜けて
焼けるような悦びで脳髄が灼けていく。
離すまいと絡められる舌。溢れて流れる唾液は
喉元とスウェットのネックを濡らしている。
待ちきれないように貴女の指を受け入れた秘部も
悦びに涎を垂らし、生暖かく濡れた感触で貴女の
手を染め上げようとする。挿入された指は膣内の
1番敏感な場所を知り尽くした動きで愛撫して。
「あ゛……っ、ん、ぅ゛ぁ、それ、イ゛っ……!」
抱きしめた身体ががくがくと痙攣した。
重く深い絶頂に目の奥で火花が散るような感覚。
秘部から溢れる淫蜜はどろどろに濁り、吸水量の
限界を超えたシーツの上で水溜りを作っている。
触れれば予期した通りの、否、それ以上の反応が
返ってくる。指を動かせば黛薫は思いのままに
よがり狂い、甘い声で鳴き、絶頂する。
貴女の秘部に添えられた手はどうにかして快楽を
与えようと震えているものの、強過ぎる快感に
意識を持っていかれてまともに動かせていない。
時折不意打ち気味に陰核を擦るばかり。
■フィール > 「ん、は………っ」
薫が深く絶頂した様子を見て、一度唇を離す。
混じった唾液がまた橋を作り、今度はフィールの胸の上へと落ちる。
吸い付く膣に逆らって、一度指を抜いて、ショーツから手を抜く。
強すぎる快楽は、簡単に精神を焼いてしまう。
薫には気持ちよくなってほしい。でも、壊れてほしくはない。
ちゃんと、私を認識した上で、乱れてほしいのだ。
「薫、大丈夫…?」
心配するような面持ちで、薫を見る。ぴちゃりと、水溜りとなったシーツに手をつきながら。
■黛 薫 >
「……だ、ぃじょぶ……じゃ、なかった、かも」
荒く熱を帯びた吐息。手を休めても快楽の余韻は
抜け切らず、抱きしめた身体は断続的に痙攣して
秘部は蜜を垂らし続けている。
「あーしの、そこ……とけちゃぃ、そぅで。
あつ、くて……は、ぁ……あた、ま、くらくら」
呼吸を整える。視線を注がれ続ける限り情欲は
留まるところを知らなくて……しかしそれでは
『愛し合う』交わりではなくなってしまうから。
「……その、すこし、ほんのすこしだけ……てかげん、
してほしぃ。あーしも、ちゃんと、がんばるから」
啄むように唇を重ねてから、改めて貴女の秘部に
手を伸ばす。された動きを真似るように割れ目を
撫でて、突起を擦って、恥丘を愛撫する。
■フィール > 「ん…ごめん」
フィールは今まで女性を壊すように扱ってきた。
壊さないようにするのは、まだ知らなくて。
加減が出来なかった自分を恥じる。
「……ん」
唇を重ね、秘部に手を伸ばされて。
今度は、真似をするのではなく、受け身になる。
薫も落ち着く時間は欲しいだろうし…自分も、薫にされたいから。
■黛 薫 >
「あやまんなぃで。たぶん……あーしのカラダが
おかしぃ……ん、だとおもぅ……」
先の表情から見ても、自分の身体の敏感さに
1番戸惑っていたのは他ならぬ黛薫本人だろう。
呼吸を整えながら、貴女の秘部を探っていく。
「……どこがキモチいぃとか、すきとか、ある?」
相変わらず手つきは拙いし、何より傷付けるのを
怖がり過ぎて焦らすような動きになっている。
割れ目、膣内の浅い場所、恥丘、陰核。敏感な
場所をひとつずつ試すように愛撫して。
「……それとも、こっち?」
途中、思いついたように貴女の豊満な胸にも
手を伸ばしてみる。柔らかな胸に手を沈めて、
先端部を押し込むように触ってみたり。
■フィール > 「ん、ぁ…わかん、ない、初めての、感覚、だから」
深く息を吸って、吐いて。
襲い来る感覚を堪えるように。
秘部はぬるりとした愛液に濡れていて。膣内に指を入れられると、びく、とひときわ大きく反応する。
「あ、ん………っ」
胸に触れられれば、身を捩るようにしながら、甘い声が出る。
自分の身体が、自分の物じゃない感覚がする。
襲い来る感覚が、自分で抑えられなくなっていく。
■黛 薫 >
「そっか、そうだよな。はじめて……」
折角なら初めての行為は良かったと思って欲しい。
自分はそう思えない状況で初めてを散らされたから。
僅かな思案の後、今度は自分から唇を重ねる。
それから貴女を真似るように舌を割り入れて、
舌同士を絡め、口腔内を確かめるように動かす。
秘部は指を入れたときの反応が1番大きかったので
浅く指を出し入れしながら気持ちよさそうな場所を
探していく。同時にもう片方の手で乳房を柔く刺激
しながら、時折親指で先端を弾いてやる。
気持ち良くなって欲しいから、感じる場所を探す。
しかし怯えるような気遣うような優しさ、何箇所も
同時に探る器用さが合わさると、じわじわと高まる
快感を発散させないまま焦らしているかのよう。
■フィール > 「んっ、む、ぁ」
応えるように、舌を絡めて。
自分からではなく、薫からキスされて。それが嬉しくて、心地よくて。
涙が出そうになる。
「ふ、ぅんっ」
胸と中を、同時に弄られて、まるでそこが繋がっているような錯覚に囚われる。
同時に、薫にされていて嬉しいのに、どうしてももどかしくて。
もっと欲しいと、舌を積極的に絡めて、身体を、胸を、腰を、擦り付けていく。
■黛 薫 >
「ん、く」
求められるように絡められる舌、もどかしそうに
擦り付けられる敏感な場所。悦びの混じった視線に
安堵すると同時に、次の行動には二の足を踏む。
(も少し、強く?傷付けなぃように、優しく……)
優しくしたい気持ちと、もっと気持ち良くしたい
気持ち。相反するそれらの折り合いがなかなか
付けられなくて。
「……ちょっとだけ、強くしてみる、けぉ。
痛かったり、怖かったら……教ぇてな」
迷った末に、前置きしてから改めて口付けを交わす。
胸に添えていた手は柔く触れていた程度だったが、
軽く掴むような、揉むような動きに変えてみる。
同時に人差し指と親指で先端を摘んで刺激する。
反応が良かった膣内には中指を挿入し、さっきより
深くまで探ってみる。同時に親指で陰核を押し潰す。
どれかひとつだけなら『さっきより強い刺激』で
済んだだろう。しかし、焦らしに焦らした直後に
それを全部同時にやってしまったこと、その上で
慣れない手つきで挿入した中指が膣の天井部分……
所謂Gスポットに強めに突き当たってしまって。
結果、想定より遥かに強い責めになってしまった。
■フィール > 「ん…大丈夫。」
聞かれて、大丈夫だと。心を強く持って。次の行為に備える。
「ん、ん…」
口付けされ、動きが変わったことに気付く。
先程より強い刺激が、フィールの中を駆け巡っていく。
自分でも触れたことのない場所を、暴かれて。
「んぅっ!?」
そして、Gスポットに来た強い刺激が、陰核と胸、乳首の刺激とリンクして。
腰が、跳ねる。愛液がどろりと漏れ出る。膣が痙攣する。
自分の体なのに、言うことを聞いてくれない。
■黛 薫 >
一際大きな反応が返ってきて咄嗟に手を止める。
気持ち良くなってくれた……とは思う。しかし
強い刺激は必ずしも好ましいとは限らなくて。
「……どーする?続ける?」
案じるように声をかけつつ、焦らすような緩い
愛撫だけ再開する。一度発散しそうになった熱は
またもじわり、じわりと疼き始める。
どきどきと心臓が鳴っている。自分の手の中で
フィールが乱れている事実に言い知れぬ感情が
湧き上がる。ようやく気が逸れて落ち着きかけた
熱が蘇り、下腹が快感を求め始めた。
■フィール > 「……続けて、欲しい」
懇願するように。
こんなものでは、自分に燻った熱は冷めない。
それどころか、どんどん焦れて、どんどん膨れ上がって。
薫の、乱れた姿を、思い出す。
自分も、あんなふうに、して欲しい。
「私のこと…気にしなくて、いいから。もっと、激しく…して、ほしい」
強い切望と、ちょっとだけ恐怖と。
未知の感覚は、やっぱり怖い。でも、それを切望する情欲が、フィールを満たしていて。
「お願い…」
フィールには、もう、止められなかった。
■黛 薫 >
「……ん、わかった。でも、途中で怖くなったら
教えてほしぃ。言葉でも、行動でもイィから」
視線から伝わる情欲、切望するような声音は
この程度では足りない、もっと気持ち良くして
欲しいと伝えていた。きっと、気遣っていては
届かないくらいの快楽が欲しいと。
どくどくと早鐘を打つ鼓動をどうにか抑えて、
深呼吸して、心の準備を整えて──唇を塞ぐ。
口付けは深く、深く、溺れさせるように舌を絡めて。
胸に添えた手は揉みしだくように、反応の大きかった
先端部は指で摘んでこね回していく。
割れ目の中には中指と人差し指の2本を挿入して、
片方は深くを探り、もう片方はGスポットに当てて
容赦なく、絶え間なく虐め続ける。割れ目の外では
愛液に塗れた陰核を親指で押し潰し、休む間もなく
擦り続ける。
快楽の反応があった場所を全部、滅茶苦茶にする。
■フィール > 「ん、ちゅ………っ」
深く口付けされて、応えるように舌を絡めて。
薫に触れられ、弄られて、虐められて、無茶苦茶にされて。その度に、従順に身体は反応して。
どろどろと、愛液が薫の手を汚していって、求めるように膣は締め付けてきて。身悶えるように身体を逸して。
何かが、上り詰めてくる、感覚がする。
でも、それだけじゃ、駄目な気がして。
抱きしめていた手を、離して。薫と同じように、服の中に手を入れ、薫の胸の先端に触れる。もう片方の手で、ショーツに指を這わせる。
さっきとは違って、優しく、過度の快楽を与えないように。
■黛 薫 >
「ふ、ぅ……っ」
快楽を与える傍、フィールも自分の敏感な場所に
手を伸ばしてきて。過敏な感覚を刺激し過ぎない
優しさで疼く熱を高めてくる。
暴力的な快感ではなく、上り詰めてくるような
甘い気持ち良さにぞくぞくと背筋が震える。
その悦びに呼応するように手の動き、舌の動きは
劣情を増してねちっこく貴女を責め立てる。
胸の尖りは痛いほどに硬くなり、濡れそぼった
ショーツ越しに触れられた秘部は貪欲に震えて。
注がれた情欲の視線で満たされた黛薫の愛欲は
決壊の一線を超える寸前。
「──っ!!」
達する直前の一瞬、抑え続けていた自制心は
その役割を放棄した。気遣いも何もかも忘れて
フィールの敏感な場所全部を蹂躙した。
■フィール > 「ん、ん………っ」
焦らされるような手の動きや舌の動きは、上り詰めてくるものをどんどん膨れ上がらせていって。
何かを我慢するかのような感覚が、フィールの目に涙を浮かばせて。
「ン、むぁ………っ!」
蹂躙された時、それが一気に爆発した。
身体は痙攣し、膣は痛いほど締め付け…薫に触れている手も、痙攣と共に強く押し込まれる。
■黛 薫 >
フィールの絶頂を感じ取った瞬間、触れていた
手が強く押し込まれる。ショーツ奥の割れ目が
押し広げられ、敏感な突起は強く擦れて。
貴女の視線で煮え滾るほどに膨れ上がっていた
情欲は──とうとう決壊した。
びくん、とフィールに呼応するように身体が跳ねる。
断続的な痙攣がショーツに触れていた貴女の指先に、
摘まれていた果実の先端に、指を挿れられていた
膣内の敏感な所に、押し潰されていた過敏な尖りに、
そして──密着していた全身に伝わって。
「ぁ……ぅ、ぁ……」
ショーツを通り抜けられないほどにねっとりと
濁った愛液が太ももを伝って、どろりとシーツに
垂れ落ちた。入り混じるように、仄かに色付いた
温かい液体をちょろちょろとお漏らししてしまって。
くたりと、貴女に身を預けた。
■フィール > 「っ、ぁ…」
初めての絶頂。
絶頂した身体は、そのまま弛緩していって。
ぎしり、と。薫と共に、ベッドへ倒れ込む。
「は……すご、かった…、何、いまの…」
余韻に浸りながら、薫に顔を向ける。
絶頂で欲情の一部は抜けたものの。それでも愛欲は残っていて。
蕩けた顔で、欲求不満の視線を向けてくる。
■黛 薫 >
「……な、にって」
フィールは人の営みに疎い。だから都度説明して
いたのだけれど……今は快感で意識が蕩けていて
説明の余力がない。そもそも自分だって性教育を
正しく受けていないから、落第街で得た怪しい
知識しかないのだし。
向けられる眼差しはまだ足りない、もっと気持ち
良くなりたいと訴えている。溢れて水位が下がった
情欲の熱は、また最も容易く膨らんでいく。
だけど、快楽で緩み切った身体は思うように
動いてくれなくて、疼きばかりが溜まっていく。
「……フィール、まだ……シたい?足りなぃ?」
■フィール > 「………」
無言で、こくりと、頷く。
火照った身体を涼ませるように、辿々しい手付きで、自分のキャミソールを、脱いでいく。
もっと、密着したいから。肌で触れたいから。服を、邪魔に思って。
濡れたショーツも脱いで。ショーツからは、身体と繋がる糸が引いていて。
そして、ブラを外そうとして……
「…あ、あれ…」
手が振るえて、力が入らなくて。ホックが外れない。
■黛 薫 >
「……貸して」
力は入らず、下腹はどろどろに汚れてしまって。
貴女に身体を預けたまま碌に動けない情けない
有様ではあるけれど、貴女の意図は理解した。
背中に手を回し、ブラジャーのホックを外す。
買った際四苦八苦した経験が妙な場面で活きた。
「あーし、フィールがちゃんと満足できるまでは
付き合うけぉ……ちから、全然入んなくて……
だから、ほとんどフィールにシてもらぅよーな
カタチに……なるかも、だけぉ」
ぼそぼそと呟きながら、もじもじと足を動かす。
絶頂と失禁でぐじゅぐじゅに濡れたベッドシーツが
淫らな音を立て、じわりと淫汁が染み出した。
「あーしも、脱ぃだ方がイィ……の、かな。
その、肌とか……キレィじゃ、なぃんだけぉ」
■フィール > 「あ、ありがと…」
ホックを外されて、ぶるん、と。たわわに実った果実が重力の下解放される。
先端は固く尖り、胸元は汗で蒸れている。
ぼそぼそとしたつぶやきを、聞いて。
「ん、頑張る…。んー…脱がせても、良い?」
脱ぐのを見るのも良いけれど。
フィールは自分で脱がせてみたかった。その方が、近くで居られるから。
■黛 薫 >
蒸れた汗の匂い、たわわに膨らんだ胸元から
立ち上る女の子の匂いに頭がくらくらする。
数秒見惚れて、返事が遅れてしまって。
「……ぬ、脱がせても、イィけぉ。
キレィじゃないから、がっかりするかも……」
美しい肌と健康的な肉付きの胸を見た後だから
余計に自信がないと見えて、さっきと同じ言葉を
繰り返す。背中に回した手からは微かな緊張が
伝わってきた。
ぶかぶかのスウェットは口付けの合間に垂れた
唾液で首周りが濡れていた。同様の理由で黛薫の
鎖骨辺りも濡れて、艶かしい光沢が目に映る。
サイズが大きいのもあって、これを脱がせるのは
別段難しくないだろう。
スウェットの下はキャミソールとブラジャー、
ショーツの3枚。ブラジャーは買ったばかりの
新品だが、キャミソールとショーツは使い古しで
色褪せている。よほど敏感でなければ気付くのは
難しいかもしれないが、着古した下着には黛薫が
犯されたときの跡も少し残っているかもしれない。
ブラジャーはサイズの関係もあって貴女の物より
幾分外しやすく、着古して生地が柔くなっている
キャミソールも脱がせやすい。
少々手が掛かるのはショーツで、快楽に腰が砕けて
完全に弛緩し切っているお陰でうまく足が動かない。
布地を通り抜けられないほどに濃く粘ついた愛液の
お陰で肌に張り付きやすく、脱がせればくらくら
しそうなほどに濃厚な雌の淫臭が溢れるだろう。
■フィール > 「ん、しょ…」
自分のを脱ぐときとは違って、テキパキと脱がせていく。
脱ぐことはあんまりやったことはなくても、脱がせるということは何回かやったことがあった。
肌を晒していくたび、フィールの情欲に満ちた目線が刺さる。
一つ一つ、脱がせていって。
痕を見つけた時は、やっぱり黒い感情が生まれて。
下を脱がせた時に、ムワッと香る淫らな香りに、戻りかけていた理性を焼かれる。
(自分にも、あれが、あれば)
想起するのは、男性の股間、その逸物。
しかし残念な事に、フィールの持つフィーナの遺伝情報の中にはそれを形成し得るものはない。
男性を喰ったこともあるが、あれは遺伝情報ごと溶かしてしまったし。
薫がされたことを思い返して。薫の中まで染め上げて仕舞いたい、と考える。
自分はスライムだ。形態を変えれば、出来なくはない。
でも、薫は…それで、喜んでくれるだろうか。
「…薫。私から、薫の中を、犯すのを…生やしたら、怒る?」
恐る恐る、聞いてみる。
■黛 薫 >
「生や……なんて?」
困惑と共に聞き返す。思考が蕩けていたのもあり、
貴女の言った内容を理解したのは2度ほど反芻した
後だった。
「あー……つまり、だけぉ。フィールは、その。
あーしと……えっと。さっきみたいな、触って
感じ合ぅ?的な、ヤツだけじゃなくて……。
繋がる、交わるのも……ヤりたぃ、ってコト?」
生やすという概念はそもそも黛薫の中に存在
しなかったので、あまり想像がつかなかった。
とはいえ、今までされてきた内容を考えれば
そちらの行為の方が馴染みはあるかもしれない。
「……フィールがヤりたぃなら、あーしは別に。
でも……もし、あーしが怖がっちまってたら、
声かけるか、触れるかして安心させてほしぃ」
■フィール > 「……その。薫が、他の人にされてる時に…やっぱり、そうされたんでしょ?
それを…私で、上書きしたい、って思って」
薫の下腹部に触れて、語る。
起こってしまったことは、覆す事は出来ない。
だったら、それを忘れられるように、自分で塗り替えてしまいたい。
薫が、辛い思いをしなくて済むように。
「ん………っ」
許可を貰って、陰核をベースとして、隆起させていく。
自分の中の知識を駆使して、それらしく仕上げようとする。
参考にしたのは…まさかのブラを購入した時に誤って見たAVであった。
落第街での行いは、大抵暗がりで行われ、そのものは見えない。
喰った男性はそもそも興奮どころか恐怖しており縮こまっている。
そして隆起したそれで見覚えがあったのが、そのAVであり…。
そのAVの男性は、なかなかの巨根で。
フィールの身体に似つかわしくない、巨根が出来上がっていく。
■黛 薫 >
「……まぁ、されるときは、大体そぅ」
触れられた下腹の肌は何箇所か変色している。
殴られ過ぎて戻らなくなった痣、暴力の痕。
性感に限らず、痛み、屈辱、絶望。悦楽の為に
弱者が刻み付けられる感情は様々だ。
暗がりの中、擬似的な肉棒の隆起が見える。
(……大きさって、こんな感じ……なの、か?)
嫌悪のあまり直視しないのもあって、男性の物の
大きさなんていちいち覚えてはいない。とはいえ、
見覚えがないレベルで大きければ流石に違和感も
あるのだが……。
「……酷くしても、イィから。その方が慣れてっし」
普段は組み敷かれて威圧されている分、実際より
大きく見える。今はフィールの体躯が小さいから
相対的に大きく見える。結局のところサイズなど
正しく把握できた試しがないのだから気にしても
仕方がない。
■フィール > 「………」
痣や、暴力の痕に、キスを落とす。
意図的に吸い上げて、『自分の痕』になるように。
奴らが遺した痕も、自分の痕に変えてしまいたい。そんな願いを込めて。
「……辛かったら、言ってね」
薫の『酷くしても良い』という言葉に頭を振って。
自分は、薫を愛したいのだ。酷くしたい訳じゃない。
だから、ゆっくりと。薫が何時でも抵抗できるように、優しく先端を割れ目にあてがう。
■黛 薫 >
信頼出来る相手だと理解していても
嬲られ犯された記憶は想起させられる。
安心を求めて手を握り、指を絡めた。
不安要素はいくつかあるけれど、向けられた
情欲の視線もそのひとつ。際限なく昂っていく
疼きと欲求はまた時間を置いたお陰でじわりと
精神を蝕みつつある。
割れ目に先端を充てがわれれば嫌が応にも意識は
秘部へと向いてしまって。緊張する指先と真逆に
割れ目は快感を求めて愛液を垂らし、肉棒の先に
吸い付くようなキスをしていた。
緊張だけ、視線だけで既に気をやってしまいそう。
挿入されてしまったらどうなるのだろう。不安が
募るのに、欲情した身体は快楽を待ち望んでいる。
■フィール > 「っ、ふ」
擬似的な肉棒とはいえ、元は敏感な陰核だ。
触れただけで強い刺激なのに…吸い付くような割れ目の動きは、脳を痺れさせる。
薫の様子を見ながら、息を荒げながら。ゆっくり、確実に。肉棒を埋めていく。
少し埋めたら、そこを慣らすように動かして。本当に、少しずつ。
焦れるように。焦らすように。入り口から、肉棒で捏ねていくだろう。
■黛 薫 >
「は……ぁ、ぅ」
ゆっくりと、大き過ぎる肉棒が挿入されていく。
嬲り尽くされたとはいえ未成熟な少女の膣肉は
狭く、敏感な貴女の陰核をきつく締め付ける。
焦らすような柔い動きで意識を集中させざるを
得ない点、貴女の情欲の視線で疼きがとっくに
限界を超えてしまっている点、さっきの交わりで
敏感になっている点、何より男を悦ばせるために
身体を慣らされてしまっている点。様々な要素が
合わさって、焦らすような動きにさえ痺れるほど
感じてしまって、とろとろと愛液を垂らして。
快楽でぐずぐずに蕩けたみっともない顔を
見せられなくて、震える手で顔を隠した。
■フィール > 少しずつ、自分で薫の中を埋めていきながら。
薫の顔を隠す手に、自分の手を伸ばす。
でも、ここからじゃ、届かない。
愛液によって摩擦の減った肉棒は、容易く薫の中を滑り込んで。
「かお、る………っ」
薫の手に届いた時に、最奥までぎっちりと入り込んで、大きすぎる快楽に身を震わせる。
それでも、全部は、入りきっていない。
■黛 薫 >
狭い膣肉の最奥に肉棒の先端が突き当たる。
きゅうと軽く締め付ける膣の痙攣はごく浅い
絶頂の所作。優しく気遣った挿入でさえ軽く
達してしまうほどの情欲。
抵抗の余力もなく、顔を隠す手を退けられて。
快楽に蕩けた表情を見られた羞恥でまた膣内が
ねだるように収縮して貴女の肉棒を締め付ける。
「ふぃ、これ、あーし、おかしく、なっ、
とけ、とけちゃう、あつくて、いっぱい、
ぅ゛、おなか、きゅんって、っ……」
切羽詰まった声を漏らしながら離れることを
怖がって、貴女を引き寄せる。その動作すら
膣内を満たす肉を深く受け入れるようなもので、
断続的に余裕の無さそうな喘ぎ声が上がる。
■フィール > 「かおる、っ、ぁ」
受け入れられて、狭い膣肉に更に締め付けられて。
腰が砕けそうになる。自分が犯している筈なのに、もうお互いに余裕は無くて。
薫から与えられる刺激に、表情に。ずくり、と下腹部が疼く。
入れているのに、入れられたくなってくる。
自分の膣から溢れる愛液が、肉棒を伝って薫の愛液と混じっていく。
そして、薫から、抱きしめられて。更に、深くまで誘うような動きに。
我慢が効かなくなり始めて、それでも優しくはしたくて。
とん、とん、と。奥をつつくような動きで、腰を振る。
■黛 薫 >
びく、びくと小刻みに身体が痙攣している。
膣の最奥をノックされるたびに軽く絶頂し、
混ざり合った愛液がベッドの染みを広げる。
浅い絶頂の度に狭い膣肉は敏感な肉棒を
締め付けるように刺激する。
意味のある言葉はもう発せなくて、蕩け切った
喘ぎ声を隠すことも取り繕うことも出来ない。
時折可愛らしく秘部から飛沫を散らし、貴女の
下腹に淫らな湿りと温もりを感じさせる。
快楽にかくかくと揺れる腰を抑えられなくて、
自分の動きで膣内が擦れてまた浅く絶頂する。
その快楽で身体が震え、また腰が揺れて。
逃げ場のない快楽の中、息継ぎを求めるように
貴女の小さな体躯を抱きしめる。貴女の胸元の
柔らかな果実が押し潰されて形を変え、快楽に
硬く尖った先端同士が擦れてまた嬌声が上がる。
■フィール > 薫の発する嬌声に。
薫の反応する身体に。
薫のどんどん蕩けていく顔に。
我慢が効かなくなる。
どんどん枷が外れていく。
ノックするようだった軽い突き入れも、入り切らない肉棒を入れようとぐりぐり最奥を嬲り。
自分も抱きついて、互いの胸をすり合わせ自分も嬌声を上げ。
どろどろに、蕩けていく。意識も、快楽も、欲望も。
全部が混じり合って、薫と一つになろうとしている。
■黛 薫 >
突き入れられる度に繰り返される浅い絶頂は
動きが激しくなるにつれて間隔が狭まっていく。
しまいには絶頂していない時間の方が短くなり、
こじ開けられそうなほど執拗に奥を虐められて
とうとう絶頂から降りて来られなくなった。
ひと突きする度に蕩け切った悲鳴のような嬌声が
上がり、潮を噴き上げて接合部をどろどろにする。
ぬちゃぬちゃと響く交合の音さえも快楽に変わる
気がして、視線から伝わる熱が疼きの発散を許して
くれなくて、盛って腰を振る貴女の表情だけでも
気をやってしまいそうで。
快楽の許容値もブレーキも、全部狂ってしまって
耐えきれずに腰を振り始めた。膣内が擦れるだけで
潮を噴き、最奥を抉られて失禁し、胸が擦れあって
気をやり、むせかえるほどの淫香を吸って絶頂する。
きゅうきゅうと貪欲に膣が肉棒を締め付け、肉棒が
快楽に震える刺激でまたイキ狂う。
絶頂から降りられないのに、その上に重なるような
大きな波が来てしまうのを感じていて、それなのに
快感を貪る身体の動きはもう止めようがなくて。
強く、強くフィールの身体を抱きしめて。
1番奥の奥まで、大き過ぎる肉棒を飲み込もうと。
■フィール > 絶頂し続ける薫に対して、情欲だけが膨れ上がっていくフィール。
乱れに乱れて、どうしようもなく蕩ける薫を見て。
突き入れる度に嬌声を上げる薫の声を聞いて。
頭の片隅に、ふと一つの思考が芽生える。
(普通だったら、この後射精、するんだよね)
フィールは『人間』としては女性であり、遺伝学上精子は作れない。
しかし今薫を喘がせている肉棒があるように、彼女は元来スライムであり、性別という概念はない。
良くない思考が、頭の中に、芽生える。
(孕ませたい)
幾度となく男性を受け入れているであろう、その身体。
それでも、運良く妊娠することはなかったであろう、その身体。
その初めてを、奪ってしまいたい。
「………薫。」
最後の理性を、振り絞って。腰を、手を、止める。
「中、出して、良い?」
やろうと思えば、出来る。自らの核から、生殖のために分裂させて。細かく、細かく分裂させれば。
それは、遺伝子を取り込む生殖細胞になる。
それを、薫の、中に出してしまえば。
■黛 薫 >
快楽に蕩け切った意識の中、囁かれた言葉。
過去に同じ言葉をかけてきた男は幾人もいた。
もっとも彼らは同意を求める気などなかったが。
本当に厳しい時期は、両の口に注がれた精の方が
食べ物より多かったくらい。避妊用のピルだって
飲んでいるから、幸い当たったことはない。
(いまさら、1かいくらぃ、ふえたって)
それより今は、もっと気持ち良くなりたい。
お腹の中を全部ぐちゃぐちゃにされてしまいたい。
強く貴女を抱きしめ、その肉棒を咥え込む。
貴女が思い止まろうと抜けてしまわないように。
許容サイズを大きく超えた巨根が最奥を抉り抜き、
女の子の大切な場所の入口が僅かにこじ開けられた。
■フィール > 「っ」
返答代わりに抱きしめられ、咥えこまれて。
同意と、受け取って良いのだろうか。
離れたくても、離れられない。離してくれない。
なら。
フィールの人間の身体。その中にある、心臓の横の、スライムとしての、核。
それが、半分に分かたれる。
「っぁ」
自らの半身を、更に半分に、半分に、細かく分割していく。
「っぐ」
喪失感。痛みはない、苦しみもない。それでも、自分が半分なくなったという感覚はあって。
それを、確実に中に送らんと、腰の動きが激しくなる。
綻んできた、薫の奥の入口をこじ開けんと、肉棒で強く打ち付ける。
■黛 薫 >
こじ開けられた奥の奥を更に強く抉られて。
本来あり得ない『入口』への挿入が行われる。
黛薫は絶頂から降りられず意識すら怪しい有様。
ただブレーキの壊れた欲情に突き動かされるまま
オーバーサイズの肉棒を未成熟な膣で飲み込んだ。
「ぅ ぁ 」
絶頂から降りられないのに、快楽が膨れ上がる。
破裂の瞬間が近付いているのを感じ取って。
自分で自分にとどめを刺すように、貴女の肉棒を
きつく、きつく締め付けて子種をねだった。
■フィール > 「ぅぁ」
細かく分けた生殖細胞を、下腹部に集めて。
その生殖細胞で、肉棒を膨れ上がらせて。
「っ~~~~~!」
ねだられるままに、締め付けられるままに。
生殖細胞が詰まった先端を、爆発させた。
『入口』にまで入り込んだ肉棒は逆流を許さず、余さず奥へと送り込んでいく。
一つ、一つ。『意思』を持った生殖細胞が、薫の卵子を探して、泳ぎ回り始めた。
■黛 薫 >
子宮の中がスライムの生殖細胞、擬似的な精液で
満たされる。いつ限界を迎えてもおかしくなかった
快楽は子種の奔流にとうとう臨界のときを迎えて──
「 ぃ゛ っ゛ 」
今までで1番大きく身体が跳ねて、噴き上がった
淫蜜はフィールの頰に飛沫を立てるほどの勢いで
撒き散らされる。子種を吐き出された悦びに震える
膣肉は食い千切りそうなほど強く肉棒を締め付けて、
陰核並みに敏感なソレをいじめ抜いた。
「ぁ゛ ぅ゛ 」
絶頂から降りられないまま二度、三度と潮を吹き、
かくかくと腰を震わせながら身体が弛緩していく。
快感に意識を吹き飛ばされ、黛薫は気を失っていた。
名残惜しげに肉棒を咥える秘裂は緩み切って、
腹が膨れそうなほどに注ぎ込まれた擬似精液と
抽送で泡立ったどろどろに濃厚な愛液、快楽で
弛緩して留められなくなった尿の混ざりものを
はしたなく垂れ流していた。
注ぎ込まれた生殖細胞は拠り所を見つけたろうか。
黛薫が避妊用のピルを常用していたこと、落第街
暮らしのストレスで生理不順に陥っていたこと、
繰り返し犯されて生殖器が無事でいるか不明で
あることを考えると、望みは薄いかもしれない。
けれど、貴女が自分の身を削って子宮の奥まで
黛薫を征服したのは紛れもない事実で、快楽で
ぐずぐずになるまで彼女を蕩かしたのも事実だ。
犯され抜いた黛薫は、だらしなくはしたなく
流れるもの全部垂れ流しにして横たわっている。
部屋を満たす濃厚な淫臭は行為の激しさと快楽を
想起させ、吸い込むだけで達してしまいそうで。
ひく、ひくと断続的に震えながら、時折秘部から
飛沫を漏らす。快楽の余韻を反芻するように。
■フィール > 「ぁ、ひっ」
爆発と同時に急激に締め付けられて、膨れ上がった欲望が弾ける。
生殖細胞を送る爆発が、擬似的な肉棒と化した陰核の絶頂と結び付けられる。
腰を押し付けたまま、がくがくと痙攣する。
あまりの快楽に、涙と涎を垂らしてしまう。
そして、半身を捧げた反動と、身体の疲れで、擬似的な肉棒を維持できなくなる。
どんどん縮んで、薫の中から抜け落ちていく。
「………ぁ」
そのまま、身体と意識までもが弛緩して。薫の上へ、倒れ込んでしまう。
身体に力が入らず、意識は微睡んでいる。
最後の力を振り絞って、薫を抱きしめる。
そして、淫液に塗れたベッドの上で、意識を手放した。
■黛 薫 >
……翌朝、ではなく翌日。
朝どころか正午を通り越した時間になって漸く
黛薫は意識を取り戻した。未だに抜けきらない
快楽の余韻、呼吸だけでまた欲情しそうなほど
部屋を満たす淫香、そして自分を抱きしめたまま
眠っている同居人の姿を見て昨晩を思い出す。
記憶すら曖昧だが乱れに乱れた自分の言動、
思い出すだけで下腹が疼き出すほどの快楽、
つけられた子種。爛れた記憶に頭を痛めつつ
せめて換気をしようと足に力を込めて。
案の定、快楽に腰が砕けて立てなかった。
昨晩どろどろになるまで漏らした愛液の染みに
重なるような、恐らく意識を失っていた間に
垂れ流していた淫汁の染みを見下ろして嘆息する。
「……ベッド、新品だったんだよなぁ」
未だ身動ぎするだけでずくんと疼く身体。
余韻が抜け切るまでにどれだけかかるやら。
昨晩でフィールも満足してくれればこれからは
あんなはしたない姿を見せずに済むだろうか。
寝かせておきたい気持ちもあるけれど、
ひとまず貴女を叩き起こして反省会としよう。
犯されずに済む表の街に避難してきた結果が
腹上死だなんて笑い話にもならない。
こうして、堅磐寮の一室で行われた爛れた一夜は
終わりを告げた。ただでさえ開発されきっていた
身体に強烈すぎる快楽を教え込まされた黛薫。
人らしい感性を得て早々に色欲を膨れ上がらせた
フィール。2人の生活は今後どうなるやら……。
ご案内:「堅磐寮の一室」からフィールさんが去りました。
ご案内:「堅磐寮の一室」から黛 薫さんが去りました。