«基本情報»
名前:出雲寺 夷弦(イズモデラ イヅル) 性別:男 年齢:20 身長:181cm 体重:99kg 髪:赤掛かった茶髪、染めてない地毛との自己申告。 眼:赤色。ただし左目は見方によっては硝子玉のように反射と共に黄金色にも輝く。 肌:適度に日焼けしている。 出身:島外の内陸地域 異能:《統勅》 特殊能力:《黒曜鬼》
島外のとある学校から"異能者"であることが発覚して転入してきた……と書面上では判明している以外特筆すべきことの無い異能者の青年。 郊外の老夫婦が持っていたという家を譲り受けて友人とルームシェアで暮らしている。 成績や学力は転入によるテストの基準点を大幅に超えての結果を以てパス。 身体能力測定では、同年代の学生たちと比較してかなり突出した計測結果が出ている。なお、異能を用いたものによる数値ではなく、素の身体能力であることが証明されている。 が、そういう結果が残っているものの、出雲寺夷弦という男子生徒はごく普通の転校生として受け入れられている。 本人曰くとある武家の出身で『出雲武流』という武術を修めているとの事。 体術から武器まで、ありとあらゆるものを用いた汎用的な護身術を銘打っているが、 本来用いる相手は人間以外の存在、という話も彼自身がしている。
なお、調べてみればこの『出雲武流』というのは数年前に起こった土砂災害によって流派を持つ寺が潰れ、今は門下生の募集等は行われていないことが分かる。
«出雲(イズモ)武流»
数年前に寺が無くなったことで門が閉じられて廃れた護身術を称する武術流派。
使用する得物は徒手空拳から棒術を中心に刀術・槍術・鎖術などかなり変わったものまで取り扱っていた。 流派としてはかなり柔軟な思想が根底にあるようで、『如何なる状況・如何なる得物・如何なる相手をとってあっても、勝利出来ずとも決して負けないようにする術』であるらしい。故に自己防衛を強く意識し、相手を行動不能にする攻め手と、致命傷を避ける防ぎ手を説いている。
«”本来の”出雲武流»
──という上記の情報によって隠された強大な妖魔を対象に”戦線維持”を行う退魔師集団の武流にして術派。当主は『出雲寺 夷弦』。 少数精鋭よりも実力差をカバーし合えるように、個々の単独防衛能力を戦術の軸としている為、自分達が持ち堪える間に外部からの特異な力を持った者や優れた退魔師にバトンを渡すのが主流。 上記の武術以外にも、戦術的な陣の作成を行う風水師や、巫術等を行える巫も所属していた為、かなりの大所帯であった。
この流派はその人の多さをカバー出来る優れたリーダーが必要であり、彼がその役割を担っていたが、数年前に起きた『ダイダラボッチ』という大鬼と夷弦が相討ちとなったことを機に、戦線が崩壊。 多数の犠牲者と寺の喪失があったことによって後継者も居なくなり、途絶えた。
«異能力 統勅(オーダーレイド)»
"珍しくない異能"で、一般的に認知されている。
「自身と共闘関係を持つ相手へと身体能力や異能の制御率を向上させる」異能。発言する人間の傾向として「オーケストラの指揮者」「警官隊の隊長」「部活動の部長」など、人の中心に立つ才覚を持つ者が多い。
«特殊体質 黒曜鬼»
自身の物理運動速度が上昇している状況下において、運動量に応じた物理的な抵抗(空気抵抗など)をうけなくなっていく。
この体質によって、鈍重な初動から一気に加速していくことが可能。但しこの特殊体質は曰く「身体と合ってない」と自己申告しており、彼の曰く時速換算で10kmから、着衣物が無い状態(=全裸でダッシュする)と同じ程度の変化からスタートするととの事。
«秘匿概要»
――――かつて青垣山の奥部、廃寺院付近で確認されていた強力な鬼と同様の『妖気』を孕んでおり、 感じ取れる人間には、完全に人という物では絶対にないことは容易に見破れる。 彼はその鬼──『伊弦大鬼神』と呼ばれた鬼の肉体の持ち主であり、また今の姿が、生前の、鬼に喰われて一体化する前の本来の姿である。 その元人間・現鬼(人)は何を成すかと言えば、とりあえず妖術で人の姿を持ち、ただ学生として、叶えられなかった青春を、今一度過ごしているだけだ。
曰く人間に化けている時の方が落ち着くという事と、鬼の姿にはあまり戻りたくないということ。 その他様々な事情を含むものの、要するに徹頭徹尾『無害』を主張したいらしい。
鬼であった頃の記憶は今は殆ど残って無いらしいが、その頃も一先ず「人間を襲ったり食べたりしたことは無い」のだけは自信を持って言えるらしい。
«関係者»
伊都波 凛霞 … 恋人 兼 幼馴染
史乃上空真咬八 … 相棒 兼 親友
伊都波 悠薇 … 幼馴染の妹
«最近どうなん?»
地道に学生としての青春を謳歌しつつ、他の生徒の何倍も学業に専念している模様。 学内のイベントだの部活動の助っ人だので引っ張りだこで、長らく平和ながら忙しい時間を過ごしていたらしい。 アルバイトもしており、学生街で幾つか掛け持ちOKのバイトを複数受け持ち、学校とバイト尽くし。御蔭で財布はかなり暖かいらしいが、どうにも"とある夢のための貯金"としているようだ。 あと、最近恋人であり幼馴染の伊都波 凛霞と同居を始めており、バイト先の人からちょくちょくいじられている。 卒業後をどうするかは、進路担当の教師とは日々相談中。
2023/6/26
出雲寺の復興が無事完了し、現在は恋人である凛霞と住むアパートの一室と寺を行き来している。 寺の運営や出雲流の指南は以前よりずっと忙しくなったそうだが、本人はとても充実しているようだ。 ……貯金は貯まったらしく、アルバイトのシフトを減らしつつ温和に過ごしている。
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