西村貫二郎(にしむら かんじろう)
かつて幕末を駆け抜けた新撰組、その隊士の一人。 元々は無頼の剣士で、一旗揚げようと上京。その時は我流の雑な剣術を使っていた。 が、素質を認められて入隊し、合同稽古の中で「流派:新撰組」とでもいうべき「誠一心流」を纏め上げる。 新撰組の一員であることに誇りを感じており、新撰組をバカにされると誰彼構わず斬りかかる悪癖がある。
甲州勝沼の戦いに挑む前、甲陽鎮撫隊と名を改めての行軍中の、宴会の途中で一人席を離れたときたまたま『門』が開き、それに呑まれ時空をさまよって、転送荒野へと迷い込んだ。
異能:『八方眼』 異能と呼ぶべきかも怪しいが、明らかに人の域を脱した特質的なものなので便宜的に異能にカテゴライズされている。 能力は、ひたすらに『目がいい』こと。遠距離視力、動体視力、広域視野等の『目の持つ機能』が常人より遥かに優れている。 新選組入隊を果たしたのも、血風吹き荒れる幕末を生き延びてきたのも、剣腕もあるが、この目のおかげというところが大きい。
流派『誠一心流』 新選組は、流派の異なる隊士達が混成して出来ていた組織であるため、特定の流儀に沿った稽古ではなく、全体での竹刀打ち込み稽古のみを行っていた。 その際に、時に打ち、時に打たれながら天然理心流、神道無念流、北辰一刀流、無外流等の新選組隊士の用いた流派の技の中で自分に合うと感じたものを取り込み、自分の中で纏め上げた『流派:新選組』とも呼ぶべきもの。 実際のところは剣の流派というよりは我流剣法と言うのが正しいものではあるが、当人は新選組として築き上げた己の剣に誇りを持っており、流名を問われれば必ず『誠一心流』と答えている。 |
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