「――こういう女の子、知らないかな」
金髪の長い髪を首元で結っている。碧眼。背の高い男。 フラフラとした男。愛想がいい。女性に優しい。男には厳しい。要するに軟派な男。 魔法使いを自称する。あくまで括りとしては魔術師の類。 女好き。口が軽い。バーテンダーのアルバイトをしていると言う。 常にロケットペンダントを首から下げている。
ヨーロッパの片田舎出身。 片思いの幼馴染を追って常世学園にやってきた。 異能を手に入れた彼女を追いかけて、血の滲むような努力を経て、男は魔法使いになった。 本土で異能を手に入れた幼馴染は、もうずっと先にこの学園にやってきている。 ――はずなのに。彼女の行き先は、未だに見当もつかず。 男はただ、学生の身分を享受している。モラトリアムを享受している。 あの日追いかけた背中は、追いつくどころか未だ見えやしないのに。
【魔術】 区分するのであれば、錬金術の一種。新しい魔術、旧い魔術のごった煮。 ただ、生み出せるのは価値ある鉱物ではなく、価値なき混ざりものの鉄。 すぐに錆びて朽ちてしまうため、発生させた物質はすぐに風化してしまう。 物質としてとどめておくために、棒状のものを基盤にして斧を錬成することが多い。 そのため、チュッパチャップスをよく大量に購入する。彼曰く「持ち運びにも便利でうまい」
【その他】 当然、正規の学生ではない。準学生。二級学生。 落第街のホストクラブじみた違反部活で働いている。 魔術を活かして、用心棒のような仕事をすることもある。 校則に違反するようなサービスもある。誰だろうが抱ける。男でも女でもいい。 学費を稼いで、そつなく学園にいられるのであれば何だってしようとする。 本人は全力でこれを隠しており、平気な顔をして嘘をつくことがある。 見栄も張るし、女性が相手であればデートの際は全額持つのが主義。 学内と学内での線引は非常にきちんとしていて、学内では優秀な生徒であるが学外ではそうではない。 煙草も吸う。
【邂逅録】 20190202 リオ かわいい 20190203 キヨヒメ かわいい |
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