【陰鬱な弦楽奏者】 カテゴリ:実体型怪異 脅威度:要対応
落第街で発生を確認。異常なほど長身の人間のような姿を視認。 パーツの存在しない顔面部、手と一体化したバイオリンのような弦楽器、 それを弾き鳴らす、こちらも一体化した弓を特徴とする。
意思疎通を行う試みは現在為されていない。 『演奏しながら落第街を練り歩くこと』『必ず午前2時から5時の間に出現すること』 『その演奏を聞いたものは強烈な虚脱感と無気力に襲われること』のみ判明している。 このことから、異能暴走体あるいは独立して独り歩きした異能ではないかと判断する。 『演奏』を妨害しなければ攻撃的姿勢を見せることはないものと思われる。
便宜上この怪異の影響を『音色』と呼称するが、 この音色の影響下に長時間、かつ複数回晒された場合 上記の無気力状態が音色の影響下から外れた後も残留する事を確認。 対応の際は対応者を班分けし、ローテーションでの制圧対応を行う。
狙撃、あるいは直接的接触等で演奏の妨害行動を実行しようとした場合、 『妨害行動の失敗』を示すビジョンが発生する事が確認されている。 ビジョンに反し妨害に成功した場合、その日の『演奏』は停止する。
対処失敗者の証言から、ビジョンに沿って妨害に失敗した場合、 長期間に渡る『あらゆる行動の失敗』を示すビジョンが発生する事が判明。 『ビジョン』の効果下で行動を成功させることで、ビジョンの発生は解除される。 このことから、怪異の持つ自己防衛本能あるいは反撃行動であると推測する。
また、このビジョンの発生を長期間に渡って放置した場合、【規制済み】。 『楽団員』と呼称する、弦楽器のような頭部を持つ怪異付随存在に変異する。 『楽団員』は効果範囲こそ狭いが『奏者』と同様の能力を持ち、 また『奏者』とは独立して、同じ時間帯に別エリアでの行動を行うことを確認。
上記の特性から、妨害行動は複数人で実行し「成功体験」をチーム内に伝播させ 対処することが必要と判断する。 |
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