【容姿・性格】 身長164cm、体重70kg。B103/W74/H104。紛う方なき肥満。 雑に切ったミドルショートの黒髪は常に寝癖めいてボサボサ。 バイオレットに近い真紅の瞳。だが瞼は常に伏せられ、瞳の色を伺えた者は少ない。 パジャマ姿のままで平気で外をうろつく。
常に半分眠った状態のため、天然ボケ感のある印象が強い。 警戒心は薄く、人と話すときの距離感が近い。
【異能?】 ◆逆説夢魔(パラドクス・ナルコエンプシー) とろみは常に朦朧としている。 瞳はほぼ閉じっぱなしで、直立しながらも上体は常にフラフラと揺れ、周囲に注意を向ける様子がない。実際のところ意識レベルは常人と比べて明らかに低い。 それでありながら、明確な脅威(行き交う車や赤信号など)に対しては正常な人間と同様に反応し、危険を回避できる。 会話も一応できるが、台詞は間延びしがち。
催眠術や暗示にかかりやすい。かけられた言葉を、相手がそのつもりじゃなくても暗示めいて受け取ってしまうこともある。 暗示の効果も強く効き、内容によっては自身の身体能力を超えた力や敏捷性を発揮することすらある。さらに意識的・無意識的に自己暗示を掛けることもある。
これらの効果(症状)は、制御不可能な異能として扱われる。 そのため、異能の発動を阻害する環境下では症状が軽減されることがある。
◆夢弦飛行(セレスチャルワイヤー) これは自己暗示効果の1側面だが、特筆する。 とろみは飛べる。飛べると思ったら実際に飛べる。しかしその飛行速度は徒歩よりもさらに遅く、『漂う』と表現したほうが良いレベル。
【生来の特殊能力】 ◆白昼夢/黒昼夢(ハートフル・デイメア) 眠っている他者の夢の中に現れ、干渉することができる。夢の内容を改変し、暗示を植え付けることもできる。 また、干渉の濃密さに応じて対象の精気を奪う。ときに致命的な奪取になることもあるが、たいていは数時間〜数日にわたり倦怠感を覚える程度で済む。 これは夢魔としての能力だが、現状では精気を吸う必要が薄いため、頻繁には使わない。
近くの人物を眠らせることもできるが、逆説状態で他人に使うことは基本できない(強制的に自分を対象としてしまっている)。
【来歴】 とろみは夢魔(エンプーサ)の血を継いでいる。 と言ってもその血の起源は100世代以上も前のもので、とうの昔に夢魔としての力は失われており、完全に人間社会に帰化していた。 しかし《大変容》の余波によって突如夢魔の因子が不完全な形で活性化し、『自らを夢うつつに閉じ込める』という異能効果(逆説夢魔)として発現してしまう。 この逆説状態が解消されると完全な夢魔として覚醒し、他者の精気を積極的に奪う存在として脅威度が増すことになる(この世に数多存在する怪異と比べれば大したことはないが)。異能の症状改善を目的に常世学園に来ているが、学園の手によって完治することはないだろう。 だが、逆説状態で暴走してしまっているとはいえ基本的には夢魔である。何も考えてないように見えても、根っこには人が堕落する様を悦ぶ本能を持つ。
母親も同じ異能(症状)を発現させているが、とろみよりはコントロールできている。夢魔の能力でとある資産家に取り入り、とろみにもお金(仕送り)だけは潤沢にある。 |
|