──という上記の情報によって隠された強大な妖魔を対象に”戦線維持”を行う退魔師集団の武流にして術派。
現当主は洟弦の祖父出雲寺いずもでら 加賀矩かがのり、少数精鋭よりも実力差をカバーし合えるように、個々の単独防衛能力を戦術の軸としている為、自分達が持ち堪える間に外部からの特異な力を持った者や優れた退魔師にバトンを渡すのが主流。上記の武術以外にも、戦術的な陣の作成を行う風水師や、巫術等を行える巫も所属していた為、かなりの大所帯。寺の面々一人一人が門下生・台所番・按摩師に至るまで出雲武流の技能を持っている。

洟弦はこの退魔師一派における魁さきがけであり、最前線で味方の指揮を執る。戦衣装によって"出雲武流退魔師"としての活動をする時(※画像参照)には、身に着けた霊装によって魂の質量をそのままパワーとして出力する膂力強化の術が躯体をアシストする。
愛用の槍である『九一式退魔戦槍type91-Ingenium javerin【凱Guy】』は、使用者の魂を燃料に駆動するエンジンによって槍そのものからスラスターのように推進力を発生させる事で高速移動・飛翔までもを可能にさせる。但し重量配分は滅茶苦茶であり、製作者を以て『武装としての利便性はカス』とまで言わせしめるほど。
洟弦はこれを扱う為に身体を鍛え続けていたため、これを振り回して尚体幹が微動だにしない屈強なバランス感覚を持つ。