2015/07/07 - 02:27~10:09 のログ
ご案内:「考古学試験会場」にウェインライトさんが現れました。<補足:【乱入/既知歓迎】身長183cm、男であって女でもある。燃えるような金髪。絶世の美人。Yシャツにスラックス。>
ウェインライト > 暗く湿気た室内に降り立つ一つの影。
それは几帳面なリズムで足音を響かせた。

ランタンの赤い光に照らされて浮かび上がる長躯。

燃え上がるような金髪/融かし尽くすような赤い瞳/蕩かすような美貌

元ロストサインマスター、百の異名を持つウェインライト。

先だって知り合った教師の試験がここで開催されていると聞き、
興味本位でその会場に入り込んだ。

「なかなか良い雰囲気だね」

艶然と微笑みながら、苔むした石壁をなぞる。
ひやりとした感触は心地よく、思わず指先で赤い唇に触れた。

ウェインライト > ひとまず、入り口に用意された『通信記録素子』を装着する。
単位を取りに来たわけではないが、アルスマグナへのいいメッセージとなることだろう。

具合を確かめながら、その赤い瞳で周囲を見つめる。
数々の有り様を"審美"してきたその瞳が、多くの情報を読取るのだろう。

この世界の知識は頭に入れてきたつもりだが、
まだ基本教養から外れた部分にまでは至らない。

「入口は……古代ビャクトリア文明の趣があるね」

壁に刻まれた文様を視線で撫で上げながら口の端を上げる。
挑戦とは心躍るものだ。
未知へ挑むときにこそ、己の価値は試される。

ウェインライトの心臓が高鳴った。

ウェインライト > 高鳴りすぎて危うく死ぬ所だった気さえするが、
流石に試験開始前から死んでいては話にならない。

意気揚々と堂々と、最初の一歩を踏み出した。

ウェインライト > [1d15→14=14]
ウェインライト > 『14.
四足の獣を象った石像が据えられている。その横には現代語で何か書きつけられている。
「朝は四本足、昼は二本足、夕は三本足。この生き物は何か?」
謎に答えられなければ石像が動き出し、自分たちを襲ってくるようだ!』

ウェインライト > ウェインライトが部屋に踏み込むと、最初に見えたのは四足の獣。
その横には明らかに後付したような石碑が見える。

「朝は四本足、昼は二本足、夕方は三本足」

石碑の一文を指でなぞる。
ウェインライトは繊細な睫毛を伏せるようにしながら思考した。

「この像は、古代エジプト文明に作られたというスフィンクスで間違いあるまい」

ウェインライト > 「僕はこのなぞなぞに対する答えを持ちあわせては居ないが、
これと並び古代エジプトで象徴的であったピラミッドの存在はしっている」

壁画には件の時代と思しき壁画が刻まれていた。
どうやらこの教師は凝り性であるらしい。
部屋の一つ一つの意匠は正しく再現されている。

その壁面には、国が興り人が集まり、王が君臨する流れが刻まれている。

それを見逃さないのがウェインライト。
答えを知らずとも、その審美眼が決してその答えを逃さない。

ウェインライト > 壁面に刻まれた大三角。これは王を悼む霊廟だ。
それは壁画にも刻まれていたし、なおかつ、資料でも読んだことがある。
基礎知識の範囲内だ。

さて、一日の内に足の本数が変わるいきものなど普通は居ない。
ならばこれは比喩表現というものだ。

壁画/歴史/問題

それらを照らし合わせるならば、これは造作もない問題だった。

ウェインライト > 「なめないでくれたまえミスター・スフィンクス。答えを言おう」

鳴り響くフィンガースナップ。
あらゆるものを見透かすという彼の瞳が、物言わぬ石造りの瞳と交差した。

「朝昼夕は歴史を表している。生まれ、育ち、滅ぶ。
定命の者にしか分からない概念だが、これは理解できるものだ。
四本足とは獣同然であった頃の話。二本足とはそこから自立したもの――つまり」

今世紀最大の笑みをもって。

「答えは王だ。あらゆるものは四つ足の如く地に伏せ生まれ、成長すれば大地を二本の足で踏みしめる。最後には、王錫を手に民を統治する」

――答えを発した。

いや、人間必ず老いたら杖を持つとは限りませんので。


#死因・考えすぎ

ウェインライト > [1d15→1=1]
ウェインライト > 『1.
一見何の変哲もない部屋だが実はいたるところにトラップが仕掛けられている!
入ったら最後、壁が迫り、落とし穴が開き、天井が下がってきたり、たらいが頭に落ちてきたり、目がシパシパするガスが撒き散らされたりするぞ!
数々のトラップを機転を利かせてくぐり抜けよう!』

ウェインライト > 「こほん」

気を取り直して現れたウェインライト。スフィンクスは強敵であった。
最後まで答えは分からなかったが、なんとか出口に辿りつけたので良しとする。

答えが分からないというだけで悔し死をしたのはこれを見ている君とウェインライトだけの秘密だ。

なんにせよ、次に広がっているのは大きな部屋だった。

ウェインライトの瞳は、ここにトラップが仕掛けられていることをありありと見抜いていた。

ウェインライト > 「堅実とは華の対極にも思われがちだが、実際、行動に裏打ちされた作業とは美しさを伴うもの。
こちらでは、石橋を叩いて渡るというのだったかな?
ああ! こちらの格言まで学ぶ美しき意欲!」

両手で己を抱きしめるようにしなを作るウェインライト。

つまり堅実に一つ一つトラップをくぐり抜けていこうという心算らしいのだが――。

ゴゴゴゴゴ。

怪しげな音がすでに響き始めていた。

「おっと、迫る壁のトラップか。なるほど、悠長にしている時間はない、と」

そんな時でも決して動揺しない。なぜなら、

「なぜなら僕は最も華麗にして最も優美なウェインライト!
いかなる時であってもビューティフルに切り抜けなければね!」

背景を薔薇が舞った。

ウェインライト > 事実、ウェインライトは美しかった。
優雅なステップ。優雅な手つき。
もうなんでも優雅ってつければいいってもんじゃないってぐらい優雅にことを運んだ。
万事が優雅。落とし穴を確認するため床を叩く手つきすら、
まるで淑女を踊りに誘うかの如き妖艶さがあった。

ここまでくれば最早この部屋は、ウェインライト主演のミュージカルのようなものだ。

歌い、踊り、ステップを踏む。

ウィーン国立歌劇場すら狙えるであろう美しき調べを奏でながらウェインライトは華麗に罠を踏み越えていく。

ウェインライト > 天上の声/鳥のような舞い/赤子のように傷ひとつなき身体

ウェインライトは決して手こずること無く、
着実に確実に罠を切り抜けていった。

最後の罠を切り抜けて優雅にお辞儀。
迫り来る壁がウェインライトの目の前で完全に閉まっていった。

「ああ、危ないところだった!
しかし、美しいこの僕の力をもってすれば、この程度のトラッ」

ウェインライトの細い身体が倒れこむ。
石橋を叩いて渡るが如き慎重さ。
その華麗な手さばき足さばきは実に見惚れるほどであったが。

――今の身体はついてこれなかった。

#死因・過労

ウェインライト > [1d15→14=14]
ウェインライト > 流石に同じ部屋は振り直すウェインライト。結果は見えているからね。

#死因・人間誰しも杖をつくとは限らないだろう!

ウェインライト > [1d15→4=4]
ウェインライト > 『4.
異邦人のきのこによく似たマッシュ族が一人ぽつんと困っている。彼の言語は独特かつ複雑だが、解読方法は授業でやったぞ。
(内容を思い出して正しく読み取れるなら彼はここを訪れたものから一つアイテムを受け取る役目があることが判るだろう。アイテムを上げるならすぐに出口へ案内してくれる。だがアイテムを渡さなかったり、話が通じず険悪になると怒って数時間眠ってしまう胞子を吹き出してしまうぞ!気をつけよう!)』

ウェインライト > 気を取り直したウェインライト。

考えてみればここに至るまで全部死んでいる。
ひざ以上の高さからジャンプしないように、と忠告を受けているが
はっきりいってその知識を活用するほどアクションしていない。

多分そんな事態が来たら一生突破できないに違いない。

「ふっ……己の道を貫くというのも大変なことだね……!」

そう言いながら悶えていると、眼前にきのこが迫っていた。
マッシュ族。決して美しいとはいえないその姿。
しかしそれでもウェインライトは微笑んだ。

「やあ、きのこの君。まさかこんなところで人と出会うとはね」

おそらく試験に関係する相手なのだろう。
彼の話を聞く必要があるかもしれない。

ウェインライト > 「ふむ……ふーむ。なるほど? 君の言葉は……」

「すまない、もう一度言ってくれないか」

「つまり……それはこういう意味で……」

「ははは、なるほど。そういうことか……!」

「ああ、なんと冴え渡るこの僕の知識! あまりにも恐ろしい!」

「そうかそうか。なるほど! ふふふ、君も面白い事を言うね?」

「アイテムをひとつ。ほう、なるほど」

「はっはっは! そうだろうとも。
この僕こそ、最も優美にして最も華麗なウェインライト!
さあ、存分に美を讃えるがいいさ!」

「ふっふっふ……はっはっはっはっはっは……あーっはっはっはっはっは!
なるほど、きのこの君。君も随分を独特な美学を持っているね。
実に有意義な時間だったよ。また会おう。アデュー!」

#一から会話できるようになったが、普通に眠らされた方が早く突破できた

ウェインライト > [1d15→4=4]
ウェインライト > 何故こうも同じ番号ばかりが出てしまうのか。
ところで先程からこの被った数字、共通点があるのにお気づきですか?

#死因・4は忌み数

ウェインライト > [1d15→2=2]
ウェインライト > 『2.
長い直線上の坂道がずっと続いている……。足を踏み入れしばらくすると後ろから巨大な球状の岩が転がってきた!(ただしスポンジ製、それでも巻き込まれると苦しい!)
岩を迎え撃っても良いし、俊足で逃げ切るのも良いだろう。』

ウェインライト > ここが最後の部屋だウェインライト。
がんばれ僕らのウェインライト。
知恵と勇気で、どんな困難だって乗り越えられるはず。

「……ん?」

後ろの扉は閉まってあかなくなった。
左右それぞれに道が続いている。
左手側から右手側に向かって上り坂が続く形だ。

ウェインライト > 賢明な諸君ならお分かりだろうと思うが。

このウェインライト。岩を迎え撃つ腕力もなければ魔術もない。
なにせ魔術を撃とうと魔力を励起させた瞬間、身体が耐え切れなくなって死ぬのだから。

――俊足で逃げる?

そんなことが出来るわけがない。
背を向け逃げることも不得意だが、何よりも跳んだり走ったりははっきり言ってかなり無理――。

ゴゴゴゴ、と右手側の通路から聞こえてくる。
視線を向けると、巨大な岩が転がってくるわけだ。

「なるほど」

瞳を閉じて両手を広げ。
今自分にできることをこそ実行する。

――薔薇は美しく、散る。

#死因・ウェインライトの仁王立ち

ウェインライト > 大岩に立ち向かった後、ウェインライトはなんとか扉を開けた。
そこには機械が置いてあり、そこに通信記録素子を投入する形らしい。

「ふっ……」

永く美しい戦いだった。

腕から素子を取り外し、投入する。
[1d7→4=4]
ウェインライト > 四つ星の描かれたボールを取り出すと、ウェインライトは満足そうに胸にいだいた。

「なるほど、ミスターアルスマグナ。なかなかに面白い試験だったよ」

そこはあまりにも丁寧に、配慮された場所だった。
本来の遺跡であればもっと危険に違いない。
しかし、その危険性を極力再現し、随所に彼のこだわりを持つ"意匠"がかいま見えた。

解きがいのある、わくわくと心弾むような未知。
ミスター・アルスマグナはとても美しい輝きを持った教師であることを確信する――。

そのまま試験会場を後にするウェインライト。
その背には充足したかのようなオーラに満ち満ちていた。

ウェインライト > 【Result】

NAME:WWT

Stage:Clear
Score:2300
Death:6

Clear Rank:MB

Game over...

ご案内:「考古学試験会場」からウェインライトさんが去りました。<補足:【乱入/既知歓迎】身長183cm、男であって女でもある。燃えるような金髪。絶世の美人。Yシャツにスラックス。>