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夏季講習会のお知らせ ヨキ(No.414) 15/7/30(木) 1:07

講評:朽木次善 ヨキ(No.414) 15/8/5(水) 2:05

講評:朽木次善
 ヨキ(No.414)  - 15/8/5(水) 2:05 -
「次は……やあ、朽木君か。受講してくれて有難う。
 はは、そんなに縮こまらなくて構わんよ。

 逡巡していたようだね。だがこの絵にも、きちんと彼らしさが出ている。
 良くも悪くも『ひとつひとつのモチーフに忠実である』ということだ。

 特にこのブロック。物体の質量というよりは、
 素材の表面が持つ凹凸……テクスチャを描き取ることに苦心している。
 質感の見方について、良い方に作用しているのがこちらなんだ。

 一方で、悪い方に出てしまっているのが、リンゴの方。
 今回は、リンゴを単体で描き移すことに注意が向いていて、
 全体のバランスが崩れてしまったのだな。

 けれどもそれでいて、実はリンゴ自体が持つ質感はよく表れている。
 奥行きが死んでしまっている反面、彼の場合……
 物体の持つ『輪郭』と、その『表面』に目が向いているのだろうな。

 我々にとって、普段意識をしていないが、知っていることがある。
 それは、物体には『回り込み』と『裏側』がある、ということだ。

 一般に『絵を描く』というと、どうしても輪郭線を写し取ることに
 気が向いてしまいやすい。だがこういったデッサンの場合、
 『裏側まで透けて見えるくらいに描いてやる』、
 これくらいの気概があってもよい訳だ。

 輪郭線は空間を切り取るものではなく、回り込みの『破線』に過ぎない。
 物の見方を変える、というのはなかなか難しいところではあるがね。

 何かしら勉強にはなったろうか?以上だ。お疲れ様、朽木君」

引用なし

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