●悠空 深雲(ユウゾラ ミクモ) 身長143cm、体重34kg、中学生くらいの少女に見える 長い茜色の髪を首の後ろあたりでバレッタでまとめた髪型で、少し大人びて見える 薄紫の瞳はどこか物憂げで、妙に色っぽい 家事全般は得意だが、荒事は苦手
真の姿は、雲と霧に包まれた細長い竜 頭部から尾にかけて茜色が薄い青紫へと変わっていくグラデーションの色彩で、それが夕空の雲のようだと言われ、名付けられた 人の姿に慣れ親しみすぎていて、あまり本来の姿には戻らない
突然生じた《門》に巻き込まれ、何も分からないままこの学園へと落ちてきた
●夢幻竜 記憶と朧を司る竜種 霧や雲、霞、蜃気楼などの属性を持つ水龍としての側面 他人の夢を覗き見、侵入する次元の属性もまた同時に持つ 魔術的素養が高いが、物理的素養は乏しく、竜としては脆弱な部類 高い霊的位階に反比例するかのような脆さから、その身を狙う天敵も多い 彼らは夢界に卵を産み落とし、孵化までの長い時間を次元の狭間を漂わせることで天敵から卵を守る
●半生 ある異界へと転移してしまった地球人の少年がいた その彼の傍らには、その転移に巻き込まれたように一つの卵が転がっていて……小さな竜が、産まれた
少年は長き旅路と多くの物語の果てに世界を救い、英雄と呼ばれる青年に育った ずっとその傍らにいた竜は、いつしか人化の方を獲得するまでに至り、少女の姿で彼に寄り添っていた 守られながら、時に彼を助け、愛し、愛され、愛しあって生きた 親子のように、兄妹のように、夫婦のように……
80年の時が過ぎた
青年は、老人になっていた かつて幾千の敵を薙ぎ払った鍛えあげられた肉体は、ベッドから起き上がることにも難儀するほど衰えた 少女は、変わらない 若く美しい姿のまま、何一つ変わらず、彼を愛し、夫婦として暮らしている 兄と妹のような二人は、父娘のようになり、祖父と孫のような夫婦になっていた
老人は言った 「深雲、俺に囚われるんじゃあないぞ。竜ってのは、長生きなんだろう? 長い人生、まだ始まったばっかりなんだ。俺みたいな爺さんは忘れて、自由に生きるんだ」 そう語り、いつかのような優しい手つきで少女の髪を撫でながら、老人は旅立った
5年が経った
中々、言われた通りには生きられない 気づけばかつての旅の仲間も半ば以上が天寿をまっとうして、一人きりになっていた 悲しくて、寂しくて、切なく、苦しい 人との関わり方が、分からなくなった
そんなある日……《門》が、開いた
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●履歴・交流メモ
・《門》に巻き込まれて、落ちてきた。ここは何処なのだろう
・【No.111】、テリメーラと出会う 右も左も分からずに転移荒野を放浪する内、狩りに失敗して傷を追っていたテリメーラを見つけ、出会う。 怪我をして一人で帰れなくなった少女と、土地勘のない異邦者とで、お互いに互いの正体を知らないままに意気投合。 テリメーラの作った雲に乗って、なんとか学生街まで辿り着いて、女子寮への道を教えてもらった。感謝してもしたりない。恩と恨みは鎖のようだとは、よく言ったものだと思う。
・道案内の看板の文字で、ここが"地球"なのだと気付く。 帰るつもりでいたのだけれど、ふとして気づけば帰る理由もありはしない。 ……それなら、この世界のことをもっと知ってからでも遅くないんじゃあないだろうか? それにもしかしたら、あの人のことも。 少しだけ、やりたいことが出来た。 |
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