「そうだねー、そう思うよー」 「んー、先生の人はー、今は受付時間ではないのでー?(ぐいぐいと扉から押し出しながら)」 保健室のおとなり、相談室に勤務するスクールカウンセラーの一人。 くしゃくしゃっとした桃色のウェーブヘアが特徴。 間延びした口調から独特の人気があるが、左手の薬指に(偽装として)指輪をはめているため涙を呑むものも多い。
業務内容: 悩みを持つ生徒のカウンセリングがメイン。 相談内容は学業、部活委員会活動、恋愛、進路、修行にストーカー被害に世界の危機と多岐にわたる。 が、最も多いのは異能・魔術に関しての相談である。 他にも必要が有れば催眠術や、(呪文書なしでは唱えられないが)精神作用の魔術も扱う。 見てはいけない物を見た精神的外傷の治癒などに。
異能:無関心の反対は執着 がしゃん。 人の、特定の物事に対しての興味関心を増減させることが出来る。発動の際はがしゃん。と手真似で鍵をかける。 無関心な状態はほとんど忘却状態に近いが、思い出すことも覚えることもなく、再評価の機会が訪れない点で異なる。 誰かから話を聞いても当事者性を感じないし、 何故関心がないのか問い詰められても、むしろそこまで熱くなる相手の異様さに興味が向く。 失恋について関心を失えば、恋をしていた相手のことを目で追うこともないし溜息を付くことさえ無い。 逆に限界まで執着させ・ス状態は熱狂的に過ぎてもはや他のものは何も目に入らない。もはやどんな新しい因縁も生じ得ない。 学業に身を入れるよう執着させれば、その先の進路のことも、テストの順位を争うライバルのことも、 本当はただその科目の教員が好きだったということも、何もかも視野の外に行ってしまう。 なお、恋はこの異能のことは公表していない。 どのみち本人以外には証明しようもないし、催眠術や魔術であると誤魔化すことは容易だが。
-ここからは隠し事- 彼女の異能は、他人の異能や魔術を封印することにも使える。 自分の能力に悩む生徒に対して、幾度かのカウンセリングでもその悩みが晴れないようであれば恋の側から話を持ちかける。 「どうしても辛いならー、その能力とお別れー……できるよー?」 学園側には報告していないし、封印後は生徒を恋へ無関心な状態にしている。
封印した後の能力のデータは、本人を識別する情報を省いてから、以前声をかけてきたどこかの企業に売り渡している。 どうしてそうしているのかは、恋にも説明できない。
能力の封印とデータの売買は既に常世学園の知るところであり、このまま行けば遠からず近海に浮かぶ運命に有る。
※心理描写はなしで ※多めの独り言と、地の文は常に三人称 |
|