★住処
内循環的閉鎖型箱庭世界(ヴァルハラ)
住民:確認されているだけで約30人(実数は少なくとも倍とされている)
俗称:マッシュルーム、きのこ島、ブロッコリー、ヒッキーランド等
海底遺跡群と落第街/スラムの中間辺りの海洋に、 ポツンと存在する人工島を起点にした建造物。
元々は、常世島が開発される際に、 遺跡群を調査する為に作られた基地だったが、 何らかの要因で計画が頓挫、そのまま放棄されたものをベースに、 違法建築を繰り返し現在の形状に成った。 その外観は、宛ら海原に浮かぶ巨大なキノコ、 もしくブロッコリーであり、異様の一言に尽きる。 そうなった主な原因は、現在に至るまでの増築の際に、 異世界の技術を織り交ぜている事に有るとされる。
現在、この建造物の管理人と云われて居る人物は、 『古屋(ふるや)』と名乗っているが、 氏名(フルネーム)を始めとした、 詳しいプロフィールは表向き、ほぼ判明していない。 出会った事の有る人物によれば、 身長170cm前後の中肉中背の男性で、マッシュルームカットに、 顔の上半分が隠れているので詳しい人相も不明だが、 胡散臭い見た目からは想像も出来ない様な、 爽やかな声音と口調で有り、顎のラインや唇から推察するに、 案外美形なのでは無いかと云う噂も有る様。
唯一、彼の背景で分かっているのは、 図書委員会の下部組織で有る、 『稀覯本保護管理会』の会長だった事のみ。 何時の頃からか、会長職を後輩に譲り、 当人は姿を見せなくなっていたという。 それから半年程度時が経過した頃に、 放棄された基地に姿を表し住み着いた。 其の頃から、増築が盛んに行われる様に成り、 本島の人が気がついた頃には粗方、現在の様相を整わせていた。
彼は、そのキノコ状の建造物を、 『内循環的閉鎖型箱庭世界(ヴァルハラ)』と称す。 立ち位置としては、スラムの一部にも関わらず、異様なほど治安は良い。 何故ならば、住民に個人主義者が多く、 他者の行動に干渉することをしないからで有る。 ただし、この治安の良さと云うのは、 あくまで暴力沙汰が極端に少ないと云うだけであり、違法行為そのものが、 行われていない為では『無い』と云うのには、留意しておきたい。
建造物の中心部にはテラリウムが存在し、 命の泉(ウェータ)から飲料水となる淡水が懇々と湧き出ている。 それは古屋の持つ膨大な知識を元手に、 常世島近海から引き上げられた装置によって成されている。
又、住民が非常に閉鎖的で外部に興味を示さず、 脅威に成り得ないと云うのが、大方の人間の認識で有る模様。 ただし、風紀委員会には『面倒臭いモノ』として、 認識されている、らしい。
★組織概要 稀覯本保護管理会
魔術書や禁書関連の書物で有るが、世間一般に稀覯本とされる書物の保護管理をする部署。 図書委員会の下部組織で有り、学園が発足して間もない頃に出来たとされる。
嘗ては古屋が会長を務めていたが、現在は別の人間が会長職を継いでいる。 正確な所属人数は不明だが、少数精鋭を掲げている為、其処まで大人数では無いと思われる。 又、古屋にしろ現会長にしろ、妙な顔の広さが一部では有名で有る。
★外見特徴
身長:170cm前後 体重:細くもなく太くもなく 髪型:マッシュルームカット 服装:素肌にアロハシャツ、ハーフパンツにビーサン
備考:兎に角胡散臭いの一言。
★異能 不干渉体質《プロテクション》
魔術に対して高い耐性(防御力)を持っているが、同時に魔力への干渉がし辛い体質なので、 生来の古屋は、魔術が苦手だった。
★忘れ去られた庭園
嘗て事故によって、古屋と融合してしまった魔術書。 宿主に小さなテリトリー系の魔術的能力を与えるが、 その為の代償として、個・lで有る事と時間の経過を奪う。
★管理人《マスターキー》
魔術書によって得たテリトリー内において、管理人の立場に有る事を示す。 設定的な要素としては、あくまでフレーバーだと思って下さい。
★当人詳細
前・稀覯本保護管理会会長。 当人は自身を古屋と名乗るし、嘗て学園に在籍していた生徒にも『古屋』は確かに存在している。 ただ、声音は確かに『彼』だとされているが、見た目だけでみれば完全な別人である。 一番目を惹くのは彼の身体年齢が学園在籍時と一切変化しない事か。
魔術に対して、高い耐性を有するが、其れ故の小さな驕りと事故により、 稀覯本に紛れ込んでいた、彼の防御をも貫通するレベルの魔術書に取り込まれた。 しかし、生来の特性故、完全に融合せず自意識を始めとする自由を保った。 結果として、現在の彼は彼自身が魔術書でも有ると云う奇妙な状況に陥っている。
事故により、魔術書に対価として取られたモノは、彼の名と時間。 その為、不老で有り老いで死亡する事は無く、 彼は自身を古屋だと認識するが、個人名は認識出来ない。 当人によれば、致命傷を負えば死ぬらしいが、魔術書の防護機能により、 致命傷を負いそうな状況に陥ると、 驚異的存在が居ない所に強制テレポートされてしまう。 又、それは自殺の際にも有効で有り、過去に幾度と無い自害に失敗している。
最後には、其れまでに積み上げてしまった情報により、 『魔術書の機能的に死ぬのは極めて困難』だと、 確信と云う感覚を伴う形で一連の行動を結論付けた。 其れ等は、魔術書が宿主を絶望させ、 主導権を奪う為の機構で有るのだが、先の記述の様に、 彼は一部の不自由以外は、自意識を元とした行動権を持っており、 結果的に、『箱庭に引き篭もる程度の損害』は与えても、絶望には足らなかった。
こうして、古屋は、ただ『古屋』と名乗る様に成り、 自らの内に有る膨大な知識を利用し、自らが引き籠もる為の揺り籠として、 『内循環的閉鎖型箱庭世界』を作り出すに至った。
事の次第から暫くして、彼は風の噂を流す。 それは、箱庭の維持に必要な同士を集める為の事。 ヴァルハラは思い込みによって生じる、 強大な精神エネルギーを基板に存在を保つ代物だと、 古屋は理解しており、また、彼の目論見通りに、 何らかの『ハミダシモノ・x達が集い、 現在の様相を作り出すに至ったらしい。
注意:当PCによる恋愛ロール、R18ロールは有りません。
・既知に関して PCの行動範囲が非常に狭いので、風の噂に聞いたとか、 マッシュルームに迷い込んだら目の前に居て二三会話した程度を、 オススメします。 私書箱に御一報頂けると、幸いです。
・ロールについて 変人キャラでは有りますが、狂人キャラでは有りません。 又、PLの地の文が長いのでその辺りは了承頂けると幸いです。 PCとしては短く纏めるのが目標です(多分恐らくキット。 シリアスには対応出来ますが、キャラ的には積極的に、 関わる事は無いと思われます。
余り多人数過ぎるとPLの処理能力上、黙る可能性が有ります。 |
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