2015/09/28 - 20:13~01:18 のログ
ご案内:「異邦人街」にステーシーさんが現れました。<補足:猫耳猫尻尾の剣客。>
ステーシー > 異邦人街を歩く猫耳の少女。
彼女の住居はここ。学園帰りは他の場所に寄り道しない限りここで活動している。

学校帰りの暇つぶしに適当に時間を潰している夕方。
大通りで泣いている子供を見つけた。女の子だ。
近づいて話しかける。

「ねぇ、どうしたの? 親とはぐれたのかしら」

泣いてばかりの子供が、ステーシーが宥めている間に少しずつ話し出す。
母親とはぐれて迷子になった、ということだ。

ステーシー > 小さな女の子は母親のことしか考えられない様子。
また泣き出してしまう。

「……困ったわね、風紀の人が近くにいる感じもないし」

眉根を顰めて女の子の前で腕組みをしていたステーシー・バントライン。
すぐに何かを思いついた様子で女の子を肩車。

「ほら、こうして歩いて回っていれば目立つもの。お母さんもすぐ見つかるわ」

ステーシーの肩の上で女の子はキャッキャとはしゃぎだす。
少しグラグラするので女の子の足をしっかり掴んで落とさないように細心の注意を払う。

ステーシー > 女の子は周りをキョロキョロ見渡しながら、高くなった視線を楽しんでいる。
ステーシー・バントラインも周囲を見て女の子を捜しているであろう母親を見つけようとしている。

「こ、こら! 髪をぐしゃぐしゃにしないで頂戴!」
「み、耳に触るのはもっとダメよ! 大人しくしなさいったら!」

ふらふらと猫耳の少女は大通りを歩いて回る。
女の子の母親は見つかるだろうか?

いや、見つける。

その気概を持ってステーシーは大通りを歩いた。
自分の母親代わりだった人を思い出しながら。

ステーシー > ステーシー・バントラインは孤児だった。
自分がフェルパーであることはわかるけれど、それ以外なにもわからない。
生きていくのに精一杯だった。

ただの野良猫だったステーシーを拾い、名前を与え、人の温もりを教えてくれた人。
リルカ・バントライン。
彼女が教えてくれたバントライン一刀流は今もステーシーの中に生きている。

彼女がこの場にいたとしても必ず同じことをしただろう。
そう考えるだけで胸が熱くなる。

『ミレイ!』

誰かを呼ぶ声に振り返ると、女性がこちらへ駆けてきた。
女の子もお母さん、と女性を呼ぶ。
どうやら問題は解決したようだ。
女の子を肩車から下ろして母親に軽く頭を下げた。

ステーシー > 『ミレイ!』
『お母さん!』

感動の親子の再会。
ほっと胸を撫で下ろしてその姿を見ているステーシー。
すると母親がこちらを指差して叫んだ。

『ウチの子の誘拐予告をしたのはあなたね! この誘拐犯!!』
「…………へ?」

素っ頓狂な声を上げるステーシー。
母親が大声で叫ぶと彼女の私兵?か何かがステーシーを取り囲む。
よく見るとお子さんも母親も随分と身なりの良いお方で。

「な、何か話の展開がおかしくないかしら………?」

青褪めた表情で手を上げるステーシー。
何か誤解があることは確かだ。でもそれを説明できるファクターがない。

ステーシー > 『風紀に突き出してやるわ、独房で反省なさい!!』

母親が我が子を強く抱きしめたままステーシーにがなり立てる。
後退りをするステーシーだが、壁と背がぶつかる。
控えめに言って絶体絶命のピンチだ。
常世学園に来て日本国籍を取得するだけで凄まじい時間と労力を消費したというのに。
ここで捕まったらどうなるのだろう?
ひょっとしたら国籍って剥奪されたりするのだろうか?
そんなことを考えながら両手を上げたまま首を左右に振った。

「ご、誤解よ……! 私はその子が迷子になっていたから母親を探しただけでッ!!」

あ、ダメ。これダメ。自分で言ってて胡散臭い。
私兵がステーシーを取り囲む。
強引に突破したらそれはそれで問題。詰んだ。

ご案内:「異邦人街」に蒼穹さんが現れました。<補足:PCNo:53/怠惰なる風紀委員。風紀委員の腕章。>
蒼穹 > (異邦人街に人だかり。
ヒステリックな女性の声が響き渡った時にはもう色々と遅かった。
呪うべきはこの腕章か。ガヤガヤ喧噪に押されれば、誘拐犯が居るとか何とか。

いやもう正直働きたくないんだが。
さっきまで歓楽街とか落第街を適当に見回った上で、ふと落ち着こうと異邦人街に寄ったらこれだ。
騒ぎ立てる連中からは早く働けと急かされる。…面倒くさい。

まぁ、しかし最近は殺人者が沢山いる中で、誘拐なんか可愛いものなのかもしれない。
否、でも誘拐した上で殺害するならもっと悪質だろうか。
何処へ行ってもこんなのばかり。島の治安が危ぶまれる。)

はぁーい。ふーきしっこー。
どいたどいたー。

(騒ぎの向こう側の、異邦人で成されていよう私兵の壁を、やる気のなさそうな声で人払いしつつ、
一応最低限の仕事はしなければならないと重い腰を上げて、ゆっくりと行き止まりの方へと歩き始める。)

ステーシー > 「にゃー!?」

とうとう風紀が来てしまった!!という意味の叫び声を上げるステーシー。
終わりだ。
川添孝一、お世話になりました。
桜井雄二、借りてた本返すの遅れるね。
三枝あかり、カラオケの約束どうなるかわかんないや。

今までお世話になった人にメッセージを考えつつ肩を落とす。

『風紀の方ね! その誘拐犯が私の子供を浚おうとしたのよ! 早く連行して!!』
「ち………違……」

猫のくせに死んだ魚のような目をしながら弱弱しく抗弁するステーシー。風前の灯。

蒼穹 > …うおう。

(あからさまに異邦人な見た目。
そして聞くからに異邦人なリアクション。)

はいはい、了解。
そんじゃ、取り敢えずー…逮………。

(お母さんらしき人に緩く敬礼を。まだ幼い子供を抱きしめているあたり、
可哀想に、何かあったのだろう。
まぁそれは兎も角。最早己にとっては当たり前だが手錠なんて常備していない。)

こほん。ええと。違うらしいけど?

(状況が飲み込めないけれど、異邦人らしいし。
一言早計で決めつけてしまうのも何か問題だろう。そういうわけで、彼女の弱弱しい弁明をそのままお母さんに流した。
最も、こういう現場仕事に慣れていないから、風紀らしくない対応と思われるやも。)

ステーシー > 『何を言っているの! うちに誘拐予告が来て、この子がいなくなって!!』
『この子を連れて歩いていた女がいたらそれは誘拐じゃないの!!』

ヒステリックに叫ぶ母親。
それに対して猫耳をしょんぼりと伏せたまま首を左右に振る。

「違うの……わ、私は本当にその子が迷子になっていたから助けようと…」

涙目であわあわ。もうどうしたらいいのかわからない。
ここで諦めたら取り返しがつかない。
けど、状況が状況でどうしようもない。

蒼穹 > …え、えぇぇぇ。

(今更だが凄く面倒事に絡まれてしまった。
誘拐犯と思しき異邦人の彼女は半泣きだし。
かといって叫ぶ母親さんはヒステリーだし。

…いやでも、待てよ?誘拐実行しておいて鳴く様な子が誘拐予告なんてするか?
演技の線も否めないが。―――普通の風紀委員は容疑者の弁明なんか聞かないのだろうけれど。己は普通ではなく、怠惰だった。)

んん。誘拐予告?それちょっと気になるかも。
っていうかさ、…ちょっとお母さんも気を張り過ぎでは?

(取り敢えず、叫ばれたら周りの私兵さん達に迷惑がかかりそうなので半笑いで御願いしてみる。)

…んじゃ、その子に聞いたらいいんじゃない?

(喋れるかどうかは兎も角として。
けれど、ちゃっかりステーシーが逃げられない様な位置を取って行き止まり通路を防ぎ。
ついでに魔力封殺域を発動して転移とかの逃亡も堰き止めているあたり、多少なりとも疑っているのは見てとれよう。)

ステーシー > 「うわッ! すごく面倒そうな顔してるッ!」

反射的に言ってしまうのも無理はない。
だってこの風紀の人すごく面倒くさそうなんだもの。

『え、ええ………もう事件は解決したものね』

その子に聞いたら、という発言に対して。
女の子は母親のハグから解放されるとこう答えた。

『そのお姉ちゃんはあたしが家を出た後に助けてくれたのー』

と、暢気そうな一言。
顔を真っ赤にする母親。
誤解は解けた。

その後、女の子の母親から必死に謝られたり。
謝られてる最中に風紀が誘拐予告した犯人を捕まえた報告が入ったり。
色々あったけれど。私は元気です。げんきです。

「あ、ありがとう……あなたがいなかったら、私どうなっていたか」
「転移の魔結晶を使ってもいいけど、それじゃ逃げた犯罪者だし…」
「本当に感謝しているわ、私はステーシー・バントライン。あなたは?」

クールっぽく振舞おうと努力しながら、彼女の名前を聞いた。

蒼穹 > だってめんどいんだもんっ。

(くちゃくちゃとメントスを一つ口に運び込みながらそしらぬ顔で答える。
全く否定しないのである。)

あ。…はい。

(私がこうして一連の事件に巻き込まれている間に全ての事態は済んでいたらしい。
誘拐予告の張本人が捕まって、女の子は元気。ぺこぺこと頭を下げる傍らで、
…これ、私出てくる意味あったのか、と、ちょっとだけ外野の気分…"疎外感"というものを味わった。)

ああいや。その…うん。
良かったね、…。

(これって自分が出てきて本当に良かったのか、分からないけれど…感謝されるなら、受け取っておこう。
転移の魔結晶。この頃はやりなのだろうか、転移。)

どういたしまして。私は蒼穹《ソラ》って言うの。苗字も名前も、そういうのはナシ。
ええと、ステーシーと呼んだらいいのかな。
…あの。…色々とお疲れ様。

(泣き顔を見てしまった手前、今のクールな振る舞いは、可愛らしく見える。
可哀想に、一番巻き込まれて被害が大きかったのは、己ではなく、彼女である。
労いの一つでもと気まずそうに投げかけた。)

ステーシー > 「風紀の人が面倒なものを面倒と言ったわねッ!?」

メントスを口に放り込みながら言う姿は何とも言いがたい怠惰な一面を感じるのだった。

「………はい…」

沈痛な面持ちで生返事をする彼女に答えるステーシー。
本当にもう、助かったのはいいけどオメガ気まずい。

「蒼穹……ソラね、よろしく。綺麗な名前ね……」
「ステーシーでいいわ。私も蒼穹と呼ぶから」
「うん………その…………疲れました…」

最後の最後でクールの仮面なんて剥がれ落ちる。
もうなんか取り繕う意味があるのだろうか。
尻尾をだらんと下げながら顔を赤くして肩を落とす。

蒼穹 > だってめんどいんだもんっ。

(一切悪びれないで大事なことだから二回言った。
面倒なのは面倒なのだ。面倒で何が悪い。…面倒言いつつ仕事してるからいいじゃん。と、内心で言い訳を一つ。)

…はい。

(多分お母さんも「はい」と言うだろう。女の子は何がなんだかと言った風に首をかしげるか。
…お騒がせしてしまって、一番気まずいのはあのお母さんだろう。あれだけ叫んでいたんだもの。)

あっはは、どうも。じゃあステーシーと。私の方も、好きに呼んでよね。
…あ、あー…。どうしよう。まぁ…その。…良い事あるんじゃない?!明日は。
ついでに、まぁ見ての通り風紀委員やってるんだけど。
コッチの世界に慣れてない…とか?…獣人、かな。

(文字通り、あちらこちらに耳や尻尾。少なくとも一目見てわかるノーマル人間ではない種族だった。
趣味でそういう衣装ではない事は、今現に動いた尻尾を見れば明らかなとおり。
「疲れたなら肩貸すけど?」と冗談交じりで、少しばかり馴れ馴れしい提案を。)

ステーシー > 「はい…………ッ」

今度は地獄に落ちたらこんな声も聞けるだろうかというレベルの『はい』だった。
人助けをしたら誘拐を疑われて危うく即風紀だったのだ。
並の精神ならグレてもおかしくない。

「ええ、そうさせてもらうわ」
「………明日……いいことあったらいいなぁ…」
「そうね、風紀委員の蒼穹。覚えたわ」
「私は……こっちの世界に来て何ヶ月かってところかしら」
「フェルパーとか、フェルプールとか呼ばれる存在よ、猫の獣人ね」
「ついでに日本での名前は星薙 四葉(ほしなぎ よつば)よ、そっちで呼んでくれてもいいから」

ふふん、と胸を張る。
コネとゴリ押しで取得した日本国籍だったが、彼女が初めて持った国家との関わりであった。

「か、肩を借りるほど疲れたわけじゃないからッ」
「私は誇り高き野良猫……人の手は借りな………」

そこまで言って思い至る。人の手借りまくりです。

蒼穹 > …はい。

(神妙に頷いた。阿鼻叫喚の一声が聞こえる。
可哀想に、…普通に良い子、なんだろうか。)

ま、明日良い事あったらな、って思ってる内は良い事なんてないかもね。
明日良い事ある筈さ、と思ったらいいんじゃない?

(明朗快活な己ならではの、向こう見ずでポジティブな考え方を。)

あー、多いね。最近になって、って事でもないんだけど。
コッチ来て数か月って人、結構見かけるんだ。
…フェルパー、かぁ。始めて聞くけど、つまり広い意味では獣人で、その中のキミみたいな子の事を言うんだね。
あれ、ドラゴンはドラゴンでも火竜とか色々いるみたいに。
…へー、ホシナギ、ヨツバ。んー、じゃあヨツバとも呼ばせてもらおうかな。どうしよっか。

(取り敢えず、一連の事件は解決したので私兵にまたどいたどいたー。と、人払いしつつ。
にしても、一人二つの名前。ゴリ押しで習得したと言う、その起源は、知る由もない。)

私は人じゃないって。あと日本には"猫の手も借りたい"なんて諺があるんだって。…それは関係ないか。
まあ、いいんじゃない?誇り高い野良猫だって、疲れちゃうでしょ。

(そうして馴れ馴れしく、やや強引に肩を掴もうとするだろう。)

ステーシー > 「むしろ良いことを起こすッ!」
「その気概で生きていくわ、私は」

並んでポジティブシンキングを披露。
明日は明日の風が吹く。

「そっか……最近、異世界と繋がるゲートが頻繁に開いているらしいわね」
「望まない転移で何もかも失う人も多いと聞いたけれど」
「そうね、私以外のフェルパーがいたら嬉しいけど、見たことはないわ」
「レッドドラゴン、グリーンドラゴン、ブルードラゴン……龍にも色々いると川添孝一から教わったわ」
「好きに呼んでいいわ。私、二つ目の名前も気に入っているの」

蒼穹の言葉に小首を傾げる。猫耳がふにゃんと垂れた。

「蒼穹は何人なの? 人でないのだから、何固体?」
「猫の手も借りたい……きっとさっきの私の状況のことを言うのでしょうね…」
「……猫の手で足りなかった事件なのだけれど」

悲しげな表情をした。
肩を掴まれると、ふざけて相手の肩を掴んでみたりして。

「ふふふ。細い肩ね、私も人のことを言えた限りじゃないけれど」

蒼穹 > おお。良いねー。それなら、良い事が寄って来なくても捕まえられるさ。
頑張れーっ!

(何とも前向き思考。高らかな宣言を影ながら応援しよう。)

ああー、そだね。…何もかも、ね。
そりゃ、元々いた世界から無理矢理引き剥がされるんだから、良い事じゃないだろうし、ね。
…獣人なら、いるんだけど。フェルパーっていうのは見たことないかな。少なくとも、今までは。
虎の獣人なら、…って思うけど、アレは同じネコ科でも別物扱いなのかな。

(ふと猫耳を見つつ。落第街とか荒事が多い所では、ああいう見た目からして危ない奴が少なくない。)

って、川添?!
…う、わー…。段々あの人も有名になってきたなぁ、良い意味で。
龍も色々…世界が違うからそもそも竜の意味合いも違うけど、大まかには色とかで階級が決まってるんだっけ?
紫色が一番ーとか。

(んー、と人差し指を顎元に宛がいながら、見るからにあやふやな知識を述べる。
ちょっとした書物の知識だが、大方忘れている様子。ああいう強い生き物には興味が尽きない。竜人という種族もこの頃いるみたいだが、龍のまま人という種族もいるんだとか。
結局世界は広いからという所に収束してしまうのだけれど。因みに紫色が一番なのは冠位十二階制。)

ん、じゃあヨツバって呼ばせてもらおっかな。そっちの方が日本らしいし。…まぁここ日本じゃないけど。
あー…まぁ、あれだ。破壊神っていうのが一番手っ取り早いかな。
…猫の手…ま、まあ…良いじゃん?結局さ、解決しちゃったんだし。
それに、誤解も解けたんだし。いやぁ、…手錠持ってなくてよかった。持ってたら取り敢えずかけちゃってただろうし。

(過ぎたことを思い返せば、少々物騒な事を。手錠は持ち歩かないのがいつもの事だけれど。)

あっはは、互い華奢な乙女ってやつかな。

(見回す限り猫っぽいけれど、クールに振る舞おうとする仕草とか、温厚さとか。
年齢はどうあれ、乙女だと思った。)

ステーシー > 「頑張るッ!」

力強く拳を握って空を仰ぐ。
お師匠様、見ていてください。
お師さま死んでないけど。

「……私はこのディバインブレード、旋空を持って来れただけ僥倖ね」
「元々、旅の途中だったから持ち物なんて粗末そのものだったし」
「獣人は多いけれど、フェルパーはなかなか……虎の獣人、強そうね…」

猫耳への視線を察して猫耳を両手で撫で回す。

「耳が気になる?」
「川添孝一のことを知っているのかしら。元・不良という話だから有名なのでしょうけど」
「彼から聞いたわ、貴種龍…ノーブルドラゴンという存在が時々この世界に来て悪さをすると」
「なら、私の使命はその悪しき龍を討伐すること、といったところかしら」

懐から名刺を取り出して差し出す。サラリーマンっぽい。

「というわけで生活委員会兼怪異対策室三課です、どうぞよろしく」
「紫の龍かぁ、強そうね……」
「ええ、四葉でいいわ、蒼穹……は、はかいしん…?」
「神様なの……!? わ、私、失礼な言動が多々……!!」

軽く混乱しながら相手の言動に。

「ってとりあえずで手錠かけちゃダメでしょ!」

とツッコミを入れてみた。
ツッコミは大事だと三枝あかりから教わっている。

「そうね、蒼穹は破壊神なのよね? だったら魔力がメインの破壊活動というところかしら」
「私はこの刀が全てよ、ディバインブレード……伝説の武器、と言ったところかしら」

蒼穹 > (秋空は既に夕色で。
力強く熱い彼女の宣誓とは対称的に、少し涼しい秋の風が吹いていようか。)

ディバインブレード?
そりゃあまた御大層な名前の武器だね。直訳で神の剣…かな?
ともあれ、旅の途中だったんだ…長旅になっちゃったね、これはまた。
ま、あれは筋骨隆々っていうか、人間の脳味噌に馬鹿強い力持ってるからそりゃね。
…んー、でも。色々集まってるから、多分見つかるんじゃないかな?フェルパーっていう種族も。

(今更ながら、彼女が剣客であることを顕わそう代物を見遣る。
さわさわと彼女が猫耳を触れば、すぐ視線はそちらに。…つけ耳ではないのだろう。)

ん。いや…何。こう…猫耳だろうと狐耳だろうと触《モフ》ってみたいと思うのはさ。
存外人間ならではの感情だとか、単に耳が可愛いからだとか、そういう理由じゃないと思うんだよ。
いや、耳は可愛いと思うけどね?

(説明口調で持論を展開しつつ、じーと、耳を見遣る。

※意訳:触ってみたいです。)

ん。そりゃね。一時期風紀委員でも良く知られていた人だったけど。
今じゃドラゴン追っ払ったって有名人だよ。
…ん、何か、言われてたね。確かその時も、貴種龍っていう手の付けようのない化け物が来たんだとか。
それはそれは。…ヨツバが、そんな龍と。…刀で?

(彼女の名刺を受けとる。残念ながらこちらに名刺はない。
いや、風紀委員だからあるにはあるけど持ち歩いてない。怠惰である。

それはそうと、先程お互い細い腕、なんて言い合ったけれど。フェルパーだと言って彼女も女の子。
そんな彼女が貴種龍と対峙できるのだろうか…?見た目で判断してはならないだろうけど。)

お、こちらこそよろしく。ってかそれ川添君の所属部署だったような。
あれらしい。紫の竜は何の属性でも操るんだとか。カオスドラゴンってやつだね。

(その真偽は不明だが、語り口調は楽しそうだ。)

あっはは、…神様はねー、もう辞めてるから。今は邪神様なの。
ちょっと常識外れた人、くらいに思ってくれたらいいよ。それに、存外私の認識じゃ種族や肩書なんて気にしなくていいって思うけどな。

(流石にちょっと混乱してしまうだろうか。何でもありのこの島だけれど、
彼女は来て日が浅いから、多分意味不明だったろう。今度から気を付けようとふと思う。)

だってめんどいんだもん。
…まぁでも。今回ばかりは、手錠かけなくてよかったけど、ね?

(本日三回目。お仕事は出来るだけ手早く済ませたいのである。
ふと、咳払いして言い直す。悪びれない、無邪気な笑み。
―――三枝あかり直伝のツッコミであるとは露知らない。)

んー、そうなるね。全部魔法でパパーッて済ませちゃう派。
魔法を使うって言うより、魔法と一体なんだよ。こうやって喋るのと同じ感覚で魔法が使えちゃうの。

…成程。よくわかんないけど、伝説と言い、ディバインの名を冠するなら相当の代物と見た。
それで、貴種龍と戦うんなら、キミ自身も相当なのかな。今度剣術とか見てみたいかも。
ともあれ、旅途中でそれ、手放さなくって良かったね。…どういう物なのさ?

(さて、また視線は耳から剣へ。中腰の姿勢。
といっても、今は納められていようから、刀身は見えないだろうけれど。
見た目は、普通に納められた剣だが…?)

ステーシー > 「そうね……夢を司る神、アルテミドロスの加護を受けた神の刃」
「………と、聞いているけどよくわかんにゃい」

本音が出た。ついでに語尾も出た。

「長い旅になったけれど、この世界で私の力を求めている人がいると知ったわ…きっとこれも運命ね」
「……人間の知能と獣の力を持っているならその人相当強いんじゃあ…」
「……そうね、きっと私と同じフェルパーが見つかるわ。その時はたくさん話をしたいわね」

蒼穹の持論展開に対して。

「………………」

頭を下げて見る。触っていいとの合図。

「……貴種龍と戦った彼が言うには、龍を殺すには相応の『ロマン』と『資格』が必要らしいわ」
「この刀一本で何とかなるとは思えないけれど……」
「私にその資格があるのなら。龍を殺して罪と英雄の名を得るわ」

名刺を渡すとフフンと得意げに胸を張る。

「怪異対策室三課ではまだ戦闘経験が浅いほうだけれど…」
「すぐに慣れてみせるわ、生活委員の仕事もこなしてみせる」
「カオスドラゴン……そんなのが現れたら大事ね…」

神妙な顔つきで頷く。
自分が戦うことになる龍は、何色の貴種龍なのだろう。

「邪神様かー……でも神であることに代わりはないわ」
「……そう? それじゃ、今まで通り接することにするわね」

肩を落とす。
こんな面倒くさがりに助けられたのか。
奇跡に近い。そうとすら思った。

「魔法と一体……さすが邪神ね、規格外の魔術回路を持っているわ」

といっても彼女に魔術回路が見えるわけではない。適当。

「バントライン一刀流っていう、お師匠様から習った剣術は納めているけれど」
「正直、貴種龍を殺せるほどの腕前は私にはないと思うわ……まだ、ね」

視線を感じると、腰の刀をゆっくりと抜いていく。
刃が中ほどまで見えた。

「切れ味がいいだけの普通の刀よ、神々の力を得るとか眉唾ね」

蒼穹 > 夢判断の書、を書いた神…だっけな。
この世界には、色んな神がいるけど、…夢を司る神、かー。一体何者なんだろう…。

…っ、わかんにゃい。そ、そっか。

(ふっ、と、ついつい笑ってしまった。漏れる笑みを抑える様に口を防ぐが、
先のクールな振る舞いも相俟って、そのギャップが可愛らしく、またおかしく。)

んー、一体そもそも、何の旅に出てたのさ。…ま、少なくともこうした文明のある、
ちゃんとした世界に来れたならよかったんだろうけど。
いやあ、でもさ。存外そんな風にもいかないのよ。竜人《リザードマン》なんかもう雑魚扱いだからさ。
おー、じゃあ、それもまた、フェルパーって人と会えたらいいねー。

(お、と一声。下がった頭を二度確認。にへへ、と悪戯に笑う。)

ううん、やっぱりこう…良いよね。うん。

(さわさわと、三角形の耳を擽る様なソレに似た手つきで撫でまわしながら、うんうん頷く。)

んー。そうなんだ。…武器だけじゃどうにもならないんだね。
『ロマン』と『資格』…そりゃまた御大層な物が必要だね。世界樹の薬作るより難しい材料なんじゃない?
でもさ、…運命ってやつに招かれたんなら、キミは軈て、龍殺しの異名が得られるのかも、しれないね。

(胸を張る彼女は、別に胸がないわけでもなく。ただ、やっぱり凛とした剣士というよりは、
可愛い猫耳の女の子の範疇を出ない。)

あっはは、そう。頑張って。…ま、異界からここに来たのも、川添君のとこに所属したのも、
こうして私と会ったのも"縁"ってやつかな。何かしら、必要があったら協力するさ。
連絡先、…あー、メアド、教えておこうか?最近流行りのSNSはサッパリでね。

(言いつつ、端末を手に。ちょっとした異界仕様。あまり人間の世界には見れない最新型の連絡端末を手に。)

竜は竜でも、色んな種類があるだろうけど。…ま、龍についての知識はヨツバの方が詳しいんじゃない?
カオスドラゴンなんかは、頭が悪い中なら最強の一角だろうけども…。

あっはは、だから。破壊神は神だけど神じゃないのさ。全知全能でもないし、
誰に対して平等でもない。そのくせ自分の欲望に生きてる。…あー、あー。冗談だから!冗談!!

(いや冗談ではないけれど。確かに奇跡にすら近いけれど。
…折角お話しているのだからこう…露骨に失望されると、困る。)

でしょ?

(ニヤリと胸を張って見せる。因みに適当にすら気づいていない。
魔術関連で褒められたらとりあえずドヤ顔してニヤつくのである。)

ふーん、バントライン…って、キミのあっちの名前じゃん?
もしかして…。

(ふと、言いかけたが、聞いて大丈夫なのだろうか。逡巡。)

"敵を知り己を知れば百戦危うからず"だっけ。
貴種龍についても、良く知ってから、の方が良いよ。
人を斬る剣術と、龍を斬る剣術は別物だろうし。
…ま、将来さ。貴種龍を倒して、表彰されるなりするなら、影ながら手を叩く一人には、させてよね?

(まだ、というのだから。彼女なりに強くなって、
そして、悪しき竜を倒そうと言う、何かしらの強い気概を感じた、そんな気がする。)

―――。

(軈て、抜かれていく刀身。そこには、刃。)

ううん、そうみたい。あ、因みに剣の腕前はどんなもの?

(また視線をその刃の見えた剣へ映す。
それにしても、会ったばかりでついでとばかり次々聞いてしまっているけれど、大丈夫なのだろうか。)

ステーシー > 「夢診断? よくわからないけれど、師匠が言うには顔のないネズミみたいな神様だって…」
「……神様の力を盗んだ、花盗人という罪人が持っていた刀だとも」
締まらない顔で疑問符を顔一杯に浮かべながら。
「私、この刀を使ってて不思議なことなんて何一つ起きないから本当にわからないわ…」

何の旅に出たのかと聞かれれば喉元に手を置いて。

「……師匠のシゴキに耐えかねて家出の旅」
「だって! 仕方ないのよ!? 師匠と言えば錆びた刀で岩を斬ってみろとか無理難題を!!」
あわあわと言い訳を連ねる。
「リザードマンで雑魚扱いだったらフェルパーも有象無象扱いなんじゃないかしら……?」

耳を撫でられるとン、と小さく唸る。くすぐったい。

「……龍を殺すには、その龍が納得するだけのロマンが必要なんだって…」
「私には、まだわからないけれど。この世界に涙と災厄を齎す存在なら……私は遠慮なく斬れる」

メアドの話になると慌てて携帯端末を手に取り。

「『めあど』ね!? わかっているわよ! 聞かれたらこれを唱えればいいのよね……」
「nekoneko-nyannyan@……」

明らかに誰かに作ってもらった感あふれるメアドを教えた。
本人はメアドの登録に必死で恥ずかしいメアドであることに気付いていない。

「蒼穹と会った縁……大事にしたいものね」

龍の話を聞けばむむむと唸る。

「……龍については、まだ調べている最中なのよ」
「完全生命体だとか、死なないとか、強いとか…そんな話ばかり聞いて滅入っているところ」

「……邪神の気まぐれ怖い……!」
震える肩を手で押さえるジェスチャー。

「ええ、私の師匠は育ての親のリルカ・バントライン」
「名前をもらい、力をもらい……そしてここに旋空をもらいうけてきた!」
「……といえば聞こえはいいけど。家出ついでに師匠からパクってきただけなんだよね…」
「あー! 帰ったら殺される! 1024回は殺される!」
頭を抱える。こればかりはどうしようもない。

「ええ……よく勉強してから戦うことにするわ」
「正直、悪龍の存在を知っているだけでまだその核心を何もわかっていないから…」
「……そうね。貴種龍を倒したら、きっと褒めてね、蒼穹」

相手に見せた刃を収めると、パチンと音がした。

「腕前かー……自分じゃよくわからないけど、B級怪異災害と戦えるくらい…?」
「スケルトン・ウォリアーとか、武装ゴブリンとか、あの辺なら数で押されても負けないわね」
「……異能使いと戦ったことは、まだ一度も…」

蒼穹 > …顔のない鼠。そりゃまた。あれじゃないかな。…こう。悪神っぽいなー。
見た目がグロテスクな神様って、大体悪い奴ばっかりだから。
その花盗人がアルテミドロスだったり、するかもね。神話なんて曖昧なものでさ。
祟り神や妖怪だって、なろうと思ったら神になれるんだもん。

(そもそも、その刀が一体どうして伝説扱いなのか、分からないけれど。
ますます彼女の付け足しで分からない。…でも、それが彼女のすべてと言うのであれば、何かしらの思い入れはあるのだろうか。)

…あっはは、そっか。いやま、分かるよ。
錆びた刀で岩…まるで倒木だね。気合でどうにかなる問題じゃないだろうけどさ。

(宥める様に猫耳をぽんぽんと。)

…いやー、最近の竜人はどうってことないって。それにしても、フェルパーって珍しいけどなー。

(そのまま、また埋れる具合に猫耳を弄りまわす。毛を指に絡めてくるん。)

なんていうか、相当面倒事だね、龍狩りも。
…ん。怪異狩りは慣れてるって感じかな。…あっはは、そういうの、良いよね。何となく。

(「この世界に涙と災厄を―――。」か、まるで、いつかどこかの、英雄か勇者の言い回しではないかと内心で独り言ちる。
少しだけ、クールで、その内に熱いものでも秘めているように思えた。)

ん。んんん、あ、うん。はい、登録完了。
そっちに空メール送っておくから、確認しといてね。

(目をぱちり。にゃんにゃんって綴りが見えたあたりからあっけからんとしていたけれど、
成程、本格的にこっちのこういう文明になれていないんだと分かった。
己の携帯端末に、一つの猫めいた文字列が並ぶ。さて、登録すれば今度はこちらから。
件名、テスト、本文、なし そんな簡素なメールが届くことだろう。
「誰にメアド作ってもらったの?」と、ついつい。…川添君あたりが実に怪しい。)

袖擦り合うもたしょうの縁ってね。知ってた?このたしょうは多少じゃなくて、他生って書くの。
…ま、ともあれ何かあったらよろしく。

(この世界の諺ばかり述べている気がするけれど。相手が異邦人であるが故得意になっているのかも。)

強いとか言うのは兎も角…死なないって厄介だよね。
そんな龍を殺すのがロマン、なんだろうけど。
…ま、まぁ私は気紛れだし邪神だけど…。お、おーい。

(そうしてまた猫耳を撫でるのだった。)

ししょーっ!!
綺麗に二の十乗だね!かっこいいって思ったら結構カッコ悪いじゃないかそれ…!
…御土産に1024回殺されても死なない貴種龍を連れて帰ったら?

(そういう対策ではどうしよもうないだろうけれども。
ともあれ、師匠、可哀想だ。どれだけギスギスしていたんだろう。)

んん、そう。焦らずゆっくり、やればいいさ。以来、貴種龍が出た、なんて聞いてないし。
まだ時間はたっぷりある、なんて言えないけどさ。命あっての物種とも言えるだろうから。
アンデッドの群れとやれるなら大したもんじゃないかな。今時B級怪異だって十二分に危険だし。
…ま、B級の基準も知らないんだけど。
なんなら、私とちょっとだけ遊んでみるかい?剣術の心得は無いけど、怪力だけは自信があるんだ。

(片手を握って、くく、と少々悪戯心が感じられよう笑みを向けて。)

ステーシー > 「……悪い神様だったとしても、それは人が悪い夢を押し付けただけ」
「神に善悪はないと思うわ。邪神に言うのもなんだけれど」
「……祟り神も祭ればタタリを収めてくれるし、妖怪変化が神を騙っても必ず天誅が下るわ」

刀の柄頭を撫でる。
この刀がステーシーの持っているもので一番貴重なものであるものは間違いない。

「気合っていうか、剣気で斬れって言われたけど無理なものは無理!!」
猫耳をぽんぽんと撫でられると幾分か落ち着いて。
「竜人がどうってことない世界……なんだか不思議な世界ね…」
猫耳はふかふかで、シャンプーの匂いがする。

「龍を殺すのは、伝説を殺すのと同じこと」
「それなら覚悟を決めなくちゃ………色々とね」

メアドを交換すると両手でぽちぽちと端末を弄る。
蒼穹、と入力しているらしい。

「え? 川添孝一に携帯は設定してもらったわ、何か変かしら?」

変である。
明確に変である。

「袖振りあうも他生の縁……な、なるほど」
「ええ、何かあったらすぐに連絡するわ」

猫耳を撫でられながらトークは続く。

「……そもそも、悪龍を殺すことがロマン?」
「どちらかといえば、殺生の一つのように思えるけれど」
コホンと咳払いをして頭を上げる。
「猫耳撫でタイムはここまで」

「師匠なら貴種龍も完全に殺すわ……」
「人の思いを束ねる奇跡を完全に会得した剣客だから…」
「師匠はあーくいんぱるす?という技でかつて魔王と戦ったとか、そうでないとか」

蒼穹の言葉に頷く。
「今日明日中に貴種龍が出るとは思っていないわ」
「ただ……次の出現は近い。そんな気がするの…なんとなく、だけど」
「アンデッドの群れはこう……十字に斬ると綺麗に倒せるのよ」
「………遠慮しておくわ、神と戦って勝てると思うほど傲慢じゃあないもの」
両手を相手に向けてノーサンキュー、のポーズ。

「さて、それじゃ今日は私は帰るわ。家、この近くなの」
「また会いましょう、蒼穹」
ひらひらと手を振って立ち去っていき。

ご案内:「異邦人街」からステーシーさんが去りました。<補足:猫耳猫尻尾の剣客。>
蒼穹 > 邪神と悪神はまた違うのさ。
…キミがそういうイメージを持つなら、そうなのかもしれないね。
神や妖怪、その本質が悪でしかないなら、いずれ落されるものなのかも、ね。

(そういう意見を持つ人も、いる。神とは、大きな力の総称でもあるのだから、或いはそうかもしれない。
夢と形容するあたり、何かしら夢に思い入れはあるのだろうか。)

剣気ってそりゃあ気合じゃない?!
斬ろうと思っても、難しいだろうね、岩を、どうやって…?

(ふと考えてみるけれど、少なくとも目の前の少女が、普通の剣で岩を斬れるとは思えない。
何しろ、硬さや密度の問題を考えれば、切れ味が良いだけの剣でどうにかできるものでもあるまい。
…良い匂いが広がった。)

決死の覚悟、なんだろうね。
…ああいや、うん。…別に、変じゃないさ。
キミらしくて覚えやすいよ。

(必死で笑いをこらえるが、こういう悪戯をするあたり、
川添君はまだまだ不良気質が残っているのやもと思う。)

ん、一応風紀委員としても働いてるし。
折角の縁、だからね。…ロマンって何か、それ自体曖昧だし。
ただ、伝説を作るって言うんだから、ロマンなのかもしれないね。

…へぇ。
じゃあ、その師匠っていうのは、ロマンや思いなんかを束ねて、どうにかできる凄腕の剣士ってわけなんだね。
それと、伝説創ってそうだね。その人。
私も魔王って人にはもう二人会ったけど、どっちも強いし。
その魔王を倒したのなら、大したもんじゃないかな。

…そう。或いは、そういう運命なのかもね?
龍と討ち合い、伝説を残していく、なんて。
ありゃ、残念。

(ううん、と肩を竦めて。)

了解。何はともあれお疲れ様ー!
次は変な罪の濡れ衣を着せられないで会いたいねー!

(すっと手を上げて見送るにとどまり。
それから、己も何処へやら、踵を返した。
存外、この腕章も、悪いものではなかったな、と。そんな風に思いながら。)

ご案内:「異邦人街」から蒼穹さんが去りました。<補足:PCNo:53/怠惰なる風紀委員。風紀委員の腕章。>