2016/06/11 - 20:59~15:53 のログ
ご案内:「常世大ホール(分割)」にルギウスさんが現れました。<補足:白い司祭服に丸サングラス 黒い長髪、紅目 胡散臭い>
ルギウス > のんびりと食事を進めている。
ご案内:「常世大ホール(分割)」に蘆 迅鯨さんが現れました。<補足:ルー・シュンジン。緑がかった銀髪、緑色の瞳に白い肌、豊満なバスト。黒いフードで頭を覆い、両脚は銀色の義足>
ご案内:「常世大ホール(分割)」に松渓つばめさんが現れました。<補足:まさかのバニー姿。頭だけは上品にお姫様結いだが……その残念ボディにそれは無くない?>
ルギウス > 「いやはや、本当にすごい人ですよねぇ……。
 役者が一同に介する機会は珍しい。
 ……こう、うずうずしたりもしますねぇ」

チーズの香りがよい。
ワインの味も悪くない。
こういう場で最高級など逆によろしくない。
程々にジャンクで、雰囲気で楽しむ。そういう酒もまた楽しいものだ。

ご案内:「常世大ホール(分割)」に音原 結奈さんが現れました。<補足:長い黒髪に袖服とロングスカート、エプロンとコック帽のお姉さん。Hカップ。>
松渓つばめ > 「はぁいこちらタコとサーモンと新玉ねぎのマリネー!」
会場を横切って、無駄に元気に、貧相なバニーさんが現れたッ!

いささか小走りなのが、兎イメージなのだろうか

松渓つばめ > 経緯はこの通り。
普通の格好で会場に着く→人がめっちゃ多くてフロア係の人が追いつかない→手伝い申し出たら数皿頼まれた→サプライズ用のウサギさんに着替えて持ってきた。
つまり気が早いのだこの娘は、何でも。

音原 結奈 >  
「こっちはパスタ茹であがりー!
 ミートソースとカルボナーラと明太子スパー!
 ついでにフライドチキンもあがりー!」

両手にいっぱいの料理を掲げ、所狭しと駆け回る。
置いたら空の皿を下げ、奥の厨房に引っ込んでいく。

しばらく出てこない。

蘆 迅鯨 > テーブルに、黒いフードから緑がかった銀髪を覗かせる少女が一人。
ともすれば大胆にも思われるかもしれない服装とは裏腹に、
どこか恥ずかしげな表情を示しながら周囲を見渡している。
手元の食事にも、まだあまり口をつけられていないようだ。

ルギウス > 「……アルバイトですか、つばめさん?」

小走りに動き回る少女に声をかける。
つまみも減ってきたし丁度いいだろう。

「気のせいですかねぇ、この辺り料理の質が他よりよくないですか?」

ルギウス > 「迅鯨さん、食べなければ損……とまではいいませんが、楽しまなければ損ですよ。
 どうせ恥ずかしいのは一時です、やったもん勝ちですよぉ?」

これでいいのかこの偽教師。
ワインはずいぶんとすすんでいるようだが、顔色はいっさい変化が無い。

松渓つばめ > 声があれば、見知った男だと気づいて。
「あれルギウスせんせー。あたしもフツーに参加してただけよ?ちょっとフロアの運び手伝ったりしてるけど」
大声で呼ばれるまではほかの人と駄弁る、と宣言している娘。
「そそそ、そこのおねーちゃんも食べて食べて。結構評判の良い皿ピックしてきてるんだからっ」
からみ方がうるさい娘。

蘆 迅鯨 > 「……お、おう。そう……だよな」

黒髪の青年に、バニー姿の少女。二人から声をかけられてふと我に返ったかのように返事をした後、
ややぎこちない手つきで、置かれた食事に少しずつ口をつけはじめる。
普段は未成年ながら酒を嗜んでいる迅鯨といえど、
教師も大勢いる公の場で堂々と酒を飲むわけにはいかないので、ドリンクは麦茶だ。

ルギウス > 周囲をキョロキョロと見渡して。
大丈夫そうだと確信した後に。

「ああ、お酒は怒られるかもしれませんが……これだけ盛況なら。
 『間違えて』しまう可能性はありますよね?
 節度を保って楽しんでくださいねぇ」

ニヤリと笑う。

「あ、お二人とも もうちょっと寄ってくださいますか?
 写真をとって後で会報とかに使おうと思いますので」

松渓つばめ > 「おう、ルギウスせんせーってワイン派?
らしい!超らしい!そのグラス手のひらで持って膝にシャム猫抱いてみて!ってか好みあたしと同じかー、って嘘嘘」
それはワインではない、ということですが……

「ん?写真?あたしの携帯使う?ってかセンセーなら一眼くらい当然?」調子良く肩組みに行くは何とも。

音原 結奈 >  
「はーい、ハンバーグステーキだよー!
 サーモンサラダも出来たよー!」

わたわた走ってきて、皿を置いたら別の皿を回収して下がっていく。
実にいい笑顔であった。

ルギウス > 「ああ、料理長。
 わがまま言っていいですかねぇ?

 できれば、炙りサーモンをいただきたいんですが」

音原 結奈 >  
その注文にきらきらおめめで振り向いた。
すっごい嬉しそう。

「炙りサーモンですね!
 りょーかいしました、しばらくお待ちを!」

ついでにマヨネーズを乗せたやつも作って焼いてくるかー、と走り去っていった。

ルギウス > 「ふっふっふ、一眼レフのお高いのです。
 うっかり買うと月給が飛びますねぇ……しかも、趣味で魔化してあります」

無駄なことにしか全力を出さないタイプ。

「……ああ、しまった。
 三人の写真を撮ればよかったですねぇ。
 迅鯨さん ほら、こちらにどうぞ」

写真を撮るためにいい位置まで誘導をしようとする。

蘆 迅鯨 > 青年と会話を交わす女性の姿を興味深そうに見つめたりなどしつつ。

「あっ、ああ。……こうか?」

青年の誘導に合わせ、迅鯨はバニー姿の少女と距離を縮めようとする。

「(こんなカワイコちゃんと写真かァ……っへへ)」

それと同時に、心の声が少し漏れだした。
迅鯨の持つ異能により、彼女の思考は自身が口で話した言葉と同じように、
周辺の人物に漏れ聞こえてしまうのである。

ルギウス > 「はーい、撮りますよー いいですかー?
 心が漏れていても気にはしませんが、写真は後でお送りしますからねー?
 1+1はー?」

返事があれば、そのタイミングでシャッターを切る。

松渓つばめ > 「あれあれ、ナマモノは苦手っしたセンセー?」
と、言いつつもくっついた状況のまま迅鯨の方まで歩いて歩いて。
レンズのピントを無視したピースサインで収まろうとするだろう。

「? ふっふ、そうでしょそうでしょ?あ、そうそう。あたしのことはつばめって呼んで。しゅんじん、さんで良いのかな」

松渓つばめ > 「たんぼのたー!」そうゆう笑顔なんですね。品格たりませんね。
「ってか、今のテレパス?別んとっから声来た感じだけどっ」
異能への理解はけっこうあるので、便利なモノには食いついていくのである……!

ルギウス > 「いえ、ただ食べたくなっただけです。
 ナマモノとかキモとかぜんぜん平気ですよ。


 と、はいありがとうございました。
 いい写真が撮れましたねぇ……通常版とセクシー版とどちらが欲しいですか?」

不穏な単語を口走る教師。

「はい、お二人とも飲み物をどうぞ。
 スクリュードライバーですよ」

蘆 迅鯨 > 「ああ。俺はルー・シュンジン。つばめちゃんだな。覚えたぜ」

バニー姿の少女――つばめにそう返事をした後、
豊満な胸元を強調するポーズと、口角をわずかに上げた控えめな笑顔で写真に写らんとしつつ。

「……マ、そんなとこだな。俺の異能。こんだけの能力だよ」

自らの異能に関するつばめの問いに、細かい説明は省きつつ答える。

音原 結奈 > 「えーっと……あ、居た居た!
 確かルギウス先生ですね!」

お皿に炙ったサーモン、その横にサラダ。
これでサーモンサラダも出来ちゃう。

「サーモン炙ったのでお届けにあがりましたー!
 マヨネーズ付けて炙ったやつも後でお出ししますので、楽しみにしててください!」

にぱーっと全開の笑顔でお渡しします。
そしたらダッシュでまた去っていきました。

ルギウス > 「ああ、どうやら誰かが壇上でネタを披露してますねぇ」

なんて口に出したら料理がきた。

「それは楽しみですねぇ、是非写真を……って早いですねぇ。
 なかなか写真に撮れません」

松渓つばめ > おおー、と異能に感心し、同じポーズを取った。見事に何もおこらない!
「なるほど。つまりセクシーな方の写真でシャス、センセー」なにがつまりでなるほどなのかは、不明。

「ォォ、ってお酒じゃない。あたし回るんだよなァ」
というかまあその未成年なんですが、目の前の先生は不良だと理解っているので気にしません。「ほう、これも中々」と頂いて。「……壇上?」と注目をそちらに……

蘆 迅鯨 > 「(……酒ね)」

そう呟いたりもするが、今のところは変わらず飲もうとはしていない。
麦茶を少々すすりつつ、壇上へ視線を向けたりなどする。

ルギウス > 「おやおや、元気な鳩ですねぇ」

あちこちを飛び回っている自由な鳩だ。
手品用に躾けているのではないのだろうか。
詳しくは大ホールを確認だ!

「ちなみにセクシー版はなぜか衣服が映っていません。ええ、なぜか」

おい。おい。

松渓つばめ > 数秒後、「ハトー!」とテーブルの一部から声が上がったりもするわけです。

あー笑った笑ったと目尻の涙を拭く。笑いのツボは浅かった。
「ああそうそう。センセーこの間ありがとね、危うく行き倒れかと思ってたけど、あんな子に会えてよか……まじで?ちょっとダメじゃんそれセンセー。あたしたちは兎も角センセーは服消したら」

おい、おい、おい。

ご案内:「常世大ホール(分割)」に風花雪月さんが現れました。<補足:艶やかな白のポニーテールに、輝く宝石のような紫の瞳を持つ少女。猫の顔を模した髪飾りが特徴的。ぽわぽわした雰囲気。>
ルギウス > 「いえいえ、仲良くなさっているのならそれで十分ですよ。
 ただあの生放送はけしからんですねぇ、もっとやりなさい」

見ていたらしい。
コメントもあったかもしれない。

「まぁ、実際にやろうと思えばできますが冗談ですよ。
 ああ、美味しいですねぇこの炙りサーモン。

 お二人と、ステージを賑わせていた雪月さんもどうですか?」

風花雪月 > 『くるっぽーくるっぽー! くるぽっぽぽー!』
ステージでやっていたマジックにより逃げ出したハトの一羽が、
この辺りに紛れ込んできた!

「わわーっ、ごめんなさいごめんなさーい!」
たたたたたっと走ってくる少女。
先ほど大ホールステージで風花雪月と名乗っていた少女である。

見ればハトは歓談している者達の周りをくるくると回って
飛んでいるではないか!

「あ、えと? あ、皆さんどもどもっ! お腹はぺこぺこなんでありがたいですけど、
その子捕まえないと~……」
と、指をさす。ルギウスの頭上あたりを、ハトが
自由気ままに飛んでいる!

松渓つばめ > カクテルのグラスがブクブクっと泡立った。きたない。
「ハハ……キツイっすセンセー」生放送だと何処まで映ってたかがわからないのが怖い所。まあ、アウトな画面にはなってなかったとは思います思いますよ!
「……お?あ、さっきの探偵研究会!」やんややんやと囃したて。ピヨピヨ状態にも見える先生を見れば楽しそう……

蘆 迅鯨 > 「(……まァ、冗談でよかったかもな)」

つばめと『センセー』と呼ばれた黒髪青年の会話に対してはそんなことを思いながら、
青年から勧められた炙りサーモンを口にしていると、
先ほどまでステージで演技をしていた白髪少女の姿が視界に入り、青年の頭上近辺には鳩が。
捕まえに行ってもよいが、迅鯨は食事の真っ最中とあって、できる限り動物に手を触れたくはない状況だ。

「(どうしたもんかな……)」

じっと、思案する。

ルギウス > 「では、鳩の為に止まり木を用意しましょう」

すっと手を挙げれば、鳩が止まってくるかもしれない。


「ほら、次の方が壇上で何かをなさろうようですよ?」

注意をそちらに誘導しよう。
少しでも注意がそれれば、袖から指から鎖のようなものが出てきて鳩を平和的に絡めて手中に落とすだろう。

風花雪月 > 「止まり木って……あ、また何かするんですね~。わー、楽しそ~!」
と、ルギウスの指さす先を見て、ぱちぱちと小さな拍手をしている。

『くるっぽっぽぽっぽー!』
手を挙げるルギウスをあざ笑うように鳴く鳩であったが、
ルギウスの出した鎖にすっかり絡め取られて。

そうして。
雪月が振り向いた時には、ルギウスの手中に震える鳩が収まっていた。


「わー、すごーい! ありがとうございます、ありがとうございます!」
大喜びでルギウスに近づいて鳩を受け取ろうとする雪月。

ルギウス > 「はい、どうぞ。 火遊びは程々に……」

意味深な事を言って鳩を返す。
鎖そのものはみられていてもデメリットはない。
ただペットに鎖とか心象が悪いからやっただけである。
場の空気を壊すのは本位ではない。少なくとも、今は。

松渓つばめ > ハトの様子を見ればなんとなく大人気なかったんだろうなあと想像して、ちょっと吹き出す。
「すごいのはあなただわ、ハトってあんなに芸するのね?」
バニーさんの衣装が似合いません。少し酔っ払って。
「ってゆか探偵研究会?って……研究してんの?」

と疑問をかけますが、おういとちょっとダミってる調理部の人の声。兎さんは返事を返します。
「いやいや本格的に戦力として数える気?ンモー。――ごめん、ちょっと色々回ってくるわ。今度ばっちり聞かせて貰うから」

少し急いで早足で。シッポもついた本格派でした。

ご案内:「常世大ホール(分割)」から松渓つばめさんが去りました。<補足:まさかのバニー姿。頭だけは上品にお姫様結いだが……その残念ボディにそれは無くない?>
音原 結奈 >  
「はいはーい、デザートですよー!」

がらがらーとカートを押してくる。
色とりどりのケーキが乗ってるバイキング形式。

「ドリンクバーも、コーヒーや紅茶の準備が出来てますよー!
 たくさん食べてくださいね!」

〆の準備も出来た。
こうして結奈ちゃんのお仕事は終わりなのだ。

綺麗に並べたら、うきうき立ち去っていきました。

蘆 迅鯨 > 迅鯨が壇上に目を向けているうちに、鳩は捕まっていた。
青年と白神少女の様子に視線を移しつつ、
炙りサーモンのとろけるような触感と味を堪能し飲み込んだ後、
迅鯨は口を開いて。

「……うん。うめェな、こりゃ」

先程の写真撮影の時よりも大きな笑顔を見せながらそう言うと、

「おう、またなー」

去ってゆくつばめには、言葉をかけつつ見送る。

ご案内:「常世大ホール(分割)」から音原 結奈さんが去りました。<補足:長い黒髪に袖服とロングスカート、エプロンとコック帽のお姉さん。Hカップ。>
風花雪月 > 「まー、研究会って名前ではありますが、実際やってるのは探偵のお仕事ですね。
 さっきみたいなペット探しとか~、浮気調査とか~、ま、いろいろですね!」
と、胸を張ってそう口にする雪月であった。

「はい、どーもっ」
ルギウスから、ほわほわとした笑顔のまま鳩を受け取り。

「火遊び? 私そんな歳じゃないですよぉ~? 『ルギウス先生』?」
その意味深な発言には、笑顔《ポーカーフェイス》で答える雪月。

「わー、美味しそうなデザート! ううっ、でも先に他の鳩さん捕まえなきゃ……」
と、色とりどりのケーキに目を奪われながらも我慢して。

「それじゃ、失礼しまーっす!」
別の鳩を探して、去っていく雪月であった。

ルギウス > 大きな笑顔が見えれば、隙あり とばかりに一枚パシャリ。

「良い写真が取れました。
 しかし可愛らしいバニーでしたねぇ……。
 やれやれ、どうにも忙しない」

写真を撮っていたのに、いつの間にかケーキと紅茶を並べていたりする。

ご案内:「常世大ホール(分割)」から風花雪月さんが去りました。<補足:艶やかな白のポニーテールに、輝く宝石のような紫の瞳を持つ少女。猫の顔を模した髪飾りが特徴的。ぽわぽわした雰囲気。>
ルギウス > 「素晴らしいですよねぇ、誰も彼も。
 実に活気に溢れている」

ケーキを食べて、うん美味しい と頷いた。

「どうですか、迅鯨さん。
 生きることは楽しいですか?」

蘆 迅鯨 > 「……そう、だな」

炙りサーモンを一通り食べつくし、
そろそろ次の料理に口をつけようとしていた迅鯨は、
黒髪青年から投げかけられたその問いに。

「俺には、まだ……わかんねェな。楽しい、とも言えるし……そうでない、とも」

テーブルに隠れている自身の両脚を見つめるように、若干俯きながらそう答える。

ご案内:「常世大ホール(分割)」に真乃 真さんが現れました。<補足:元風紀委員 三年 長いタオル 制服  >
真乃 真 > 「あれ!?手品部の人は?」

頭に鳩を乗せた男が走ってくる。
結構な速さで走っているのに鳩が頭から離れる様子はない。

「おかしいな…こっちの方にいるって聞いたのに…」

仕方ないのでとりあえずケーキを食べる。
うん、おいしい。

ルギウス > 「楽しくないなら、楽しくなるように変えちゃいましょう世の中を。
 世の中が無理ならせめて自分のテリトリーを。
 どうせ死ぬまでにすごす時間は同じです。住みよい環境を作るのもまた手段でしょう」

優雅に紅茶を一啜り。

「思い返して笑って死ねそうなら、きっとそれは楽しいかったんです。
 焦る必要はありません。この学園無駄にタフネスが高い方がいらっしゃいますからね」

これ、美味しいですよ、と迅鯨にケーキを渡した。

「手品部の方はあちらの外れの方にいかれましたよ、元風紀の真さん」

蘆 迅鯨 > 「多分、あんたの言ってるような事をやろうとしてた奴ァ、クニには掃いて捨てるほどいたさ」

青年の言葉から何かを思い浮かべた迅鯨は、
俯き加減を保ったまま、意味ありげにそう漏らし。

「(ま、ここでンな話しても仕方ねェか)」

そう思い返し、自分からはそれ以上語ることはせず。

「……もらうぜ」

特に断る理由もないので、渡されたケーキを受け取ると、
近くで食べている制服姿の男のほうに視線を向けながら、
フォークで小さく切り分けて口に運ぶ。

真乃 真 > 「あ、ありがとう?えーと、ごめん、誰だったっけ?」

申し訳なさそうに言う。
駄目だ記憶に無い…
真さんって名前で呼ぶ相手なんてそうそういないから覚えているはずなのに…。
もっともさっきの探偵研究部を手品部と間違えるほどの記憶ではあるのだけれども。

「美味しいよねこれ!」

フードの女子がケーキをを口に運ぶのを見てそう言う丁度食べる寸前くらいで。
自分の頭の上の鳩などはすでに忘れている様子だった。

ルギウス > 「他者を排除するのではなく、理解を得ないからですよ。迅鯨さん。
 一人だけの王国に耐えられる人間など、そんなに居はしないのに」

ケーキをもぐもぐ。

「どんなに強い方でも、たった一人では無理なんです」




「はじめまして。
 宗教学なんかで教壇にたっています、ルギウスと申します。
 コンゴトモヨロシク」

優雅にとても優雅に一礼を。

「まぁ、だいたいの生徒の顔と名前を覚えただけですからお気になさらず。
 たまに忘れますしねぇ」

蘆 迅鯨 > 「あっ、ああ……だよなっ」

ケーキが口に入る直前に男の声が聞こえ、
顔を上げた迅鯨は、目を丸くして戸惑いつつも返答し。

「(……まだ食ってねェよ)」

心中で、ぼやく。
続く黒髪青年の言葉を聞きながら口に入れたケーキをしばらく咀嚼し、
飲み込んだ後で。

「そうだな。俺も……それは実感してる」

そう答えた。現に、迅鯨はこの島に来る前も来てからも数多くの人々に支えられている。
尤も――それが迅鯨の精神的な重荷になっていることもまた事実ではあるが。

真乃 真 > 「っと先生だったんですね!…だいたいの生徒の顔の名前ってとんでもないですね!」

事実だとしたら凄まじい記憶力である。
何らかの異能とか魔術とかだろうか?
どっちにしても頭がパンクしそうだ…。

「やっぱり甘いものは良いよね!」

迅鯨さんと呼ばれてた女子にそんな事を言う。
ケーキ美味しい。

ルギウス > 「重荷になるなら、適度に置いて余裕ができたら拾いなさい。
 一度に全ては解決しません。
 たまには、教師らしい事も言いませんとねぇ」

ははは、と笑う。




「趣味の延長ですよ。皆さんの演じる舞台を見ているとついつい覚えてしまいましてねぇ。
 ほらカッコいいロボットとかシリーズの設定を覚えてしまうでしょう?」

そんなものです なんて笑う。

「さて、そんな真さんも写真に収めてしまいましょう」

蘆 迅鯨 > 「そだな。たまにはこういうモン食うのも悪かねェ」

少年の言葉に、にか、と笑いながら答えた後、
『先生』と呼ばれていた黒髪の青年――ルギウスのほうを向き。

「そいや、教師だっけか。センセー……なんて呼ばれてたもんな」

確認するように呟いてから、

「……少しずつでも、俺にできることがあれば……それを、してェもんだな」

そう、返した。

真乃 真 > 「舞台?なるほど!分かるような分からないような!」

あんまり分からなかったけども力強く言い切った。
真は設定とかよりもその場のカッコよさを重視するタイプである。
この先生はきっと生徒の生き方を見たりするのが好きなんだろう。
きっと人間の事が好きな先生なのだろう。

「そんな!」ポケットの魔道具を起動させる。「突然!」魔道具の照明が真を照らす。
「写真とか!」カッコいいポーズを取る「言われても!」視線を一眼レフに向ける。

「困りますよ!!」 準備完了である。いつの間にか頭のハトはどこかに飛んで行っている。


「何かしたいならあれだよ!道端で困ってる人を助けるとか!おすすめだよ!」

顔を迅鯨の方に向けてそんな事を言う。
少しずつ始めることにしては難易度が高い。

ルギウス > 「その心意気があれば、きっと大丈夫です。
 カウンセリングもやっているので辛ければそちらにもどうぞ。
 美味しいお茶をごちそうしますよ」

ずっと笑顔のままの顔を向けた。

「焦って動かした現状はロクな事になりません。
 ゆっくりでいいんです、ゆっくりで」





「逆光です、照明カットしてください」

少年には無慈悲な一言だった。

蘆 迅鯨 > 「ハハッ、そいつぁ面白ェや」

写真に写る気満々でポーズをとる少年の姿ではなく、
続く彼の言葉に対して、軽く笑いながら告げる。
もっとも迅鯨の望みは無差別な救済ではなく、
今までに受けた恩を返すことにあったのだが――それは別の話である。
続けてルギウスのほうに顔を向け、

「……わァった。そん時ゃ話しに行くよ」

と、笑顔で。

真乃 真 > 「あ、はい。すいません…。」

素直に魔道具を切って。カッコいいポーズをとりなおす。
その決め顔からはどことなく悲壮感を感じる。


「難しかったら近くの友達だけでも助ければ良いよ!
 困ってないならばそれが一番だと思うけれどね!」

これは逆光のあれで笑われたのだろうか?
不安になりながらもそこには触れずにそう続ける。

ルギウス > パシャリ。
カッコいいポーズと非壮観ななんとも味のある写真が撮れた。

「写真は後日に送らせていただきますよ、楽しみにしていてください。
 男性は特別にセクシー版も同梱です」

済ました顔で同じ冗談を再び。

「ええ、楽しみに待っていますよ。気軽に遊びに寄ってください。
 場合によっては特訓だってやりますからねぇ」

最後の言葉は真に向けて。

蘆 迅鯨 > 「そうするぜ」

友達を助ける――この常世島において、今日まで自身が助けられてきたように。
それができる人間でありたいと、迅鯨は心のどこかで、いつもそう思っていた。
少年の真っ直ぐな言葉が、僅かにでも背中を押してくれた気がしている。

「(……オイオイ、またその冗談?)」

その少年に対して再び繰り出されたルギウスの冗談に、
心中でそんな風に突っ込みながら、残ったケーキを再び切り分け、口へ。

真乃 真 > 「友達同士の助け合いは大事だからね!」

きっと、彼女には良い友達がいるのだろう。
表情でそれを理解する。

「ありがとうございます…。せ、セクシー版?」

何だろうタオル以外全裸とかそんなマニアックな感じになるのだろうか?
そのなんだ、写真の扱いに困る。自分のセクシー写真とかどうすれば…
もしかして自分の写真だけではないのだろうか迅鯨の方に視線を向け…
向けない!向きそうになったけれども異能で首を戻して一発自分の頬を張る。

「特訓ですか!?是非よろしくお願いします!」

誤魔化すように話に食らいつく。
何となくこの人は魔術も得意そうである。
教えてもらえるなら是非是非と!

ルギウス > 「ええ、タオル以外全裸になります。
 迅鯨さんに聞いてセクハラすればよろしかったのに、よろしかったのに。」

当人の前でいう辺り割と趣味が悪い。

「まぁ冗談ですけれどねぇ?
 次は違うタイプのネタを仕込んでおきましょう。強制心霊写真とか。」

たぶん、写るのは本物だけれど。

「ええ、昭和特撮ばりの特訓を行いましょう。
 もしくは特訓に失敗したら死ぬ系の」

蘆 迅鯨 > 「(特訓、か……異能は無理でも、魔術なら……)」

迅鯨の異能はオン・オフの切り替えができず、睡眠中は特に制御不能になる。
異能を制御できるようさまざまな訓練が試みられたが未だ完全な制御はならず、
そのため通常の教室で授業を受けることはできない状況にある。
しかし常世島を訪れてから護身のため学んだ魔術であれば別だ。
特訓を受ければ、術を強化することが可能かもしれない――などと考えていたが。

「ってオイ。俺ちゃんジープで追い回されんのは勘弁だぜ」

商店街の外れの店で売られていたレトロな映像媒体で、そんな光景を見たことがある。

真乃 真 > 「しませんよ!全く!」

…さっき自分で張った頬が痛い。
でも、セクハラはしない。しないとも!そう、少なくとも自覚的には!
全裸タオルの方がまだする可能性はあるぐらいである。

「…幽霊も普通にいるこの島で心霊写真とか冗談にもなりませんよ。」

特にホラーが駄目なわけではない。理不尽系は駄目だが

「失敗したら死ぬ特訓!?」

目をキラキラさせながら聞く。
イメージはクレーンの先に吊るしたハンマーを受けたりする特訓である。

「そんな!成功率はたったの5%だなんて!ぜひお願いします!」

別に死にたがりではないのだけども、そんな特訓には憧れがあった。
特訓は男のロマンである。

ルギウス > 「まぁ、きちんと段階は踏みますけれどねぇ。
 迅鯨さんは精神に関与する魔術でしょうから肉体的にはしごきませんよ。
 体を動かしたほうが飲み込みが早いかもしれませんけれどねぇ」

一応、素養と覚えたい傾向は見抜いているようだ。

「真さんは……普通に考えれば肉体強化系なんですが。
 もう魔術関係なく特訓した方がいいですねぇ。
 生存率5%がお望みなら、私と戦いますか?」

なおルギウスが一番得意な戦い方は 相手の心を折る戦い である。

蘆 迅鯨 > 「ンー?本当かァ?本当にしない自身あんのかァ?」

少年のほうを向くと豊満なバストを両手で持ち上げ、わざと誘惑するような姿勢をとってみる。
主に異性に対して行う、誘惑の姿勢。
ところが、その少年が『失敗したら死ぬ特訓』に目を輝かせている様子を見ると。

「(……何なんだこいつァ?どうも読めねェな……)」

迅鯨のテレパシーは送信することしかできない一方的なものゆえ、
他人の考えは普通の人間のように言動からある程度察することしかできないのだ。

「アー、俺が使える魔術はアレだ。所謂エナジードレインってやつだな。ちょっとここじゃ細けェこた言えねェケド?」

ルギウスにそう言ってすぐ、少年のほうに流し目。何かを連想させようとしている。
壇上のほうからは閉会のスピーチが聞こえてきた。

ルギウス > 「ああ、房中術ですか。
 その胸を触れるなら、生気の一つや二つは安いものですねぇ」

はははと笑う。

「おや、どうやら閉会のスピーチがあったようですねぇ」

真乃 真 > 「しない!しな…。」

ここまでしてくださいって言ってるのにしないのは逆に失礼だよな…
とか変な思考が働いて身体が動きそうになったのを異能で抑えてもう片方の頬を打つ。

「しない!」

目に涙を浮かべながら言い切った。
これは頬が痛いのだ。痛いから泣いているのだ!

「肉体強化ですか!普段から体は鍛えてますけど自己流では限界を感じてましたから…。
 いや、それはもう少し強くなってからでお願いします!それまでは死なない範囲で!」

この教師はどのように戦うのか分からないがきっと相当の自信があるのだろう。
死にたくはない!特訓についてはきっと成功すると思っているがこの教師との戦闘は何となく嫌だった。。

「たしか…本当だ!早かったなあ!」

その胸を触れるなら… に同意しようとして口を出かけた言葉を殺して
意識をスピーチに向ける。

ご案内:「常世大ホール(分割)」に松渓つばめさんが現れました。<補足:まさかのバニー姿。頭だけは上品にお姫様結いだが……その残念ボディにそれは無くない?>
松渓つばめ > 大型パフェアイス(とりわけ式)を配って、自分の担当はここが最後。
ぴょん、とウサギさんカムバック

蘆 迅鯨 > やがて、閉会のスピーチが終わると。

「ん、そだな。意外と早ェもんだ」

思っていたよりも時間が経つのは早い。
短い時間の中でもこうして新たな出会いが見つかったからには、
有意義な時間であったといえるだろう。
そして再びバニー姿の少女が視界に入れば、

「……お、つばめちゃん」

彼女の名を呼んでみる。

ルギウス > 「迅鯨さん、押し付けてあげてください。
 こうむぎゅっと押し付ける感じで」

とてもとてもいい笑顔だったと後に見た人は語った。

「ああ、つばめさんおかえりなさい」

帰ってきたウサギちゃんに返事をして。

「ああ、残念……私、搦め手や詰め手が大好きなんですがねぇ。
 とりあえず勝てるけど死にそうになる敵と戦闘を繰り返しましょうか。
 数回ほど死線を潜れば変わるでしょう色々と」

スパルタとかそういう次元ではなかった。

松渓つばめ > 「ふふ、たっだいま」ちょっとメンツも変わっているようで――「あれ、真?」
と以前一緒に特訓した先輩を見つけ……おぱいに詰め寄られている。なんだあれ。
「特訓の話してんの?相変わらずマジメだわね。でも、それ特訓?」3人のすぐ近くに陣取って、ちょっと半眼で半笑い

真乃 真 > 「ルギウス先生!なんてことを!しないでよ!絶対にしないでよ!」

それはもたない、もたない。
心が持たない。

「あっ松渓さん!ここで働いてるのかい?」

バニーな知り合いに声をかける。

「精神面は凄い鍛えられてそうな気がする…。」

…心が大分消耗してきた。

蘆 迅鯨 > 「ふふん」

ルギウスの言葉を聞くや否や、
にやけた表情でゆっくり、ゆっくりと少年のほうに近づいてみる。
当然、少年の制止する声は耳に入るが。

「(するなって言われりゃ……なァ?)」

むしろノっている雰囲気もある。
半笑いを浮かべているつばめのほうをちらりと向けば、

「そそ。オトナの特訓ってやつだな。だろ、センセ」

と、共犯者に目配せなどしてみたり。

ルギウス > 「ええ、心を鍛える特訓です。
 反対側からつばめさんもどうですか?」

ビッグとスモールによるサンドイッチ。
羨ましい。真ちょっとそこ変われ。

「ああ、私にもアイスをいただけますか。
 バニラで」

松渓つばめ > 「ん?働いてないわー、スタッフが随分忙しそうにしてたから、勝手に手伝ってるの」
後でお金とか取るかもしれませんが。

「かてるけど死にそうになるオパーイか……真、ムチャシヤガッテ……」
一息ついて。結構我関せずといった具合に、既に他のスタッフが運んでいたチーズ盛り合わせをもぐり。合うという緑茶ハイをくぴり。
「――あたしも?」えっなにそれ挟まれたいのアンタって目で少年を見る。切れ味鈍く刺し貫きそうだ…

真乃 真 > 「これ、逆にセクハラじゃない!?だれか風紀委員とか先生呼んできて!」

元風紀委員は自分だし、教師は目の前の男である。
だれも助けはいないのだろうか。

「…大変なのを手伝うのは良いことだよね!うん!えっ松渓さんは大丈夫です。」

迅鯨から目をそらすようにバニーの少女に目を向ける。
大分、反応が薄い。やっぱり大きいほうが…
いや、違う。こんな嫌がる相手にそんな事をさせるなんて許されないよね!!
自分で挟んでって言ったんじゃあないけど目つきが怖いもん!刺さるもん!

松渓つばめ > 「なるほど。じゃっ、センセとシュンジンで挟むってことか」
ずぐずぐと笑顔と視線で肉を割っていく。
嫌と言った覚えは無いが、是非ともと言われるとそれはそれで張っ倒したくなるのが微妙なウサギ心。

蘆 迅鯨 > 徐々に距離を詰めてゆく迅鯨は、まだギリギリ少年に胸が当たらない位置にいた。――が。
つばめは大丈夫――二人の関係をよく知らぬ迅鯨からすれば危うくも感じられるその言葉を聞くとすかさず、

「そっかァ……やっぱお前、こっちのほうがいいワケ?」

――と、その胸を押し当てんとする。

「で、センセはどうよ?」

再びルギウスを見つめ、問いかけつつ。

ルギウス > 「仕方ないですねぇ」

一瞬だけルギウスを照らすライトが消える。
暗転後、そこにいたのは……迅鯨に負けないほどのバストをもった黒髪の少女が居た。

「これでサンドイッチすればいいのでしょう?」

声まで変わっている。

松渓つばめ > 「ブゴッ」本日2度めであった。
何なんだこの不良先生は。
「なんなんだこの不良センセーは」

だがコレで流石に真乃君も成仏するであろう。ナムアミダブツ。

真乃 真 > 「挟むこと前提なのかい!?それに何その意味わからないサンドイッチ…。」

前世でどんな業を犯したらそんな状況になるのか分からない。

「確かにどちらかと言えばって…触らないんだけどね!」

どちらかといば大きい方が好みである。
触らない。触らないけれども!


押し当てられるなら仕方ないよね!!


「先生、もう僕疲れました…。」

なんなんだろうこの先生。
もうどうにでもなればいい!

「――挟んでくださいお願いしま…ふんッ!」

迅鯨とルギウスに頭をさげそうになっりかけるが、しかし!
全力で自分の顔を張る。今度は両方同時である。

「――お願いします!」

理性を乗り越えた。男の顔がそこにはあった。

ご案内:「常世大ホール(分割)」にヨキさんが現れました。<補足:【本日多人数制限なし】人型/外見20代半ば/197cm/黒髪金目/鋼の首輪、拘束衣めいた袖なしの白ローブ、白ロンググローブ、白タイツ、黒ハイヒールブーツ>
ヨキ > 宴もたけなわ、ホールを後にしかけたヨキが集団の前を通り掛かる。

「ま……真乃君……?」

足が止まる。止まってからの、絵に描いたようなポカーンである。
何の騒ぎやら、思わず見入ってしまった。

ルギウス > 「ふふふ、覚悟を決めた男のいや、漢の顔ですねぇ。
 先生そういう顔は大好きですよぉ?」

ただし、その覚悟と乗り越えた理性は駄目な方向だと思う。

「それでは、迅鯨さん……挟んでしまいましょうか」

少なくともルギウスはのしかかるように押し当てた

蘆 迅鯨 > 「ふふん」

少女の姿となったルギウスと共に少年を左右から挟む構図となった迅鯨は、
若干頬を赤らめつつも自信たっぷりに笑う。
こうして異性を、ときに同性も気まぐれに誘惑することは迅鯨のいわば十八番である。
そのために一部の生徒からは『オトコ殺し』等と呼ばれているとかいないとか――。

「……だな、センセ」

迅鯨はルギウスの言葉に応え、自らの胸が少年の体で大きく潰れるように、むにゅ、と押し当てんとする。

松渓つばめ > 「いや、顔!顔!ひーっ」

自分の顔を叩いて『お願いします!』と叫んで
ナイスなクアドラプルオパーイに挟まれながら劇画調の若い男。

それがつばめの網膜を通して脳に与えられた電気信号であった。
無☆理。
テーブルを叩かん勢いで大笑いしております。たとえヨキ先生に気づいても、すぐには反応できない……!

真乃 真 > 左右から押し当てられる重く柔らかな感覚。
今まで、経験した事のない異次元の柔らかさである。

「――。」

――何か一つ大人の階段を上ったような気がする。
その多幸感から覚めた真の目に映ったのは

ぽかんと口を開けた尊敬する教師の姿と大爆笑するバニーの姿だった。

「これは、違うんだ!!」

何が違うのか挟まれたまま動こうとはせずにそう叫んだ!

ご案内:「常世大ホール(分割)」に言乃葉夕陽さんが現れました。<補足:白髪の新入生、つばめちゃんお迎えに来ました>
言乃葉夕陽 > 会場に今更ながら一人現れる

同居人の帰りが遅いことに心配したためわざわざ会場にまで出向いたのだ

「こんばんは……つばめちゃん……は……?」

そこでみたのは、何この光景、胸に挟まれてる男子生徒が一人?
大爆笑しているつばめちゃん……?

ルギウス > 「動けないですよねぇ? 男の子ですものねぇ?」

耳元に息を吹きかける。
手馴れている。


「ああ、ヨキ先生。ビデオはどうでしたか?」
何事もないように会話を始めた。
とうぜん、吐息は耳元に追加される。

ヨキ > おっぱいに挟まれた真が叫ぶ。
爆笑するつばめと、この世の終わりのような驚愕のツラで立ち竦むヨキの絵面は大層ハイコントラストであったろう。

なぜ動かない!何かの罰ゲームなのか!それとも新手の苛めか!どこかで配信している者が居るのか!
脳裏でぐるぐると言葉にならない思考が駆け巡った末、ヨキは失神しかけてへなへなとテーブルに手を突いた。
これは何だ。神聖な学び舎で斯様な乱痴気騒ぎが許されていいのか。

「あの……真乃君、違うというのは一体……ではなくて」

真を挟み合ったおっぱいの持ち主を交互に見る。
よりによってたちばな学級の教え子。もう一人は見知らぬ少女……ではなく、

「ル……」

ビデオの話題に、ああ、と力ない呻きが漏れる。

「……ルギウス!貴様は生徒に何をしとるか!
 それから蘆君!君は蓋盛のような真似をしてはいかんッ!」

たちばな学級の担任の名を挙げたのは完全にとばっちりだが、当たらずとも遠からずといったところか。

「ビデオは観た!昔観た演目が入っていて内容には満足した!以上!」

少なくとも会話は成り立つようだ。

松渓つばめ > 違うんだ!違うんだて!!「違うんだて!」
かつての大芸人明石家様を髣髴とさせるファーヴォイス。もうダメのようです。
しばらく肩で息をついて……
「はは…… 、あぁ、夕陽ちゃん」
もう涙をふくのが限界です。「あいてっ」と腕につけた謎の飾りで軽く顔ひっかいて、ようやく少し落ち着いた感。

そしてヨキ先生そのセリフも強いです。

蘆 迅鯨 > 「ど・こ・が?違うって?ん?ホレホレ……」

左脚のペグ状義足を何かに躓いてしまわないよう注意を払いながらも、
つばめの笑い声も意に介さず、ぐりぐり、むにゅむにゅと少年の体に自らの胸を押し当ててゆく。
そのたびに、迅鯨の胸は柔らかに形を変えていった。
少しばかり息が荒くなっている様子が、周囲にも窺えるだろうか――?
と、そんな迅鯨を制止する声の主はたちばな学級の非常勤講師、ヨキのものであった。

「ンだよーイイ所だったのに。ッたく、ヨキせんせーはお堅てェぜ」

彼のほうに視線を向けやや不満げにぼやくが、不快には感じていない。
むしろ状況を楽しんでいる節もある。

言乃葉夕陽 > 「あ、えーと……おそくなったから心配できちゃった…‥?」

なにやらあちらの流れもまだ興奮冷めやらぬようでワイワイしています?
まぁ大胆、ふくよかな胸で殿方を……???
というか完全に少年さんを玩具にして……え、えっちなのはいけないとおもいます????
まだまだ、お子様精神には刺激が強かったようです。

そのうち真っ赤になってぴしゅーって頭から煙を出して、よろよろ座り込むでしょう、
ミイラ取りはあっけなく散りました。

ルギウス > 「教え子と言っても、私の担当科目は履修していないですしぃ……。
 生徒の望みを叶えるのも教師の仕事かな と」

ウィンク。
恐ろしいほど様になっている。

「ちょっとした悪ふざけですよ、悪ふざけ。
 真さんは、この程度では思い切れないでしょうし……ね?」

仕方なしに離れる。
離れ際に真にそっと耳打ち『今度は最期までしましょうねぇ?』
スポットが切れ、再び注がれるといつもの男性の姿に戻っている。

「迅鯨さん、協力ありがとうございました」

大袈裟に一礼して感謝を伝える。

真乃 真 > 「ち、違!ふぁう!」

反論出来ない。いや、耳元に息さえ吹きかけられなければ!

「ち、違うんだ!動かなければ負けだし!動いても何か負けな気がするんだ!」

何に負けるのかは知らない。

「…ヨキ先生!こういう時ってどうすればいいんですか!?」

これはもう、自分の力だけではどうしようもない。
ヨキ先生ならヨキ先生ならこんな時、正しい答えを教えてくれる!

「あと松渓さん!笑いすぎだよ!傷つくから!」

視界の隅ではバニーを迎えに来たらしい少女が頭から煙を出している。
自分からも出てないか少し心配になる。

松渓つばめ > 芸人笑いをしながらも、押さえる行動は素早いのがこの娘なので、
「そんなこと言っても面白すぎ ――わわっ、夕陽ちゃん!?」
力なく危ない彼女が座り込んでも倒れ込まないように。背と肩を支え……
「あーもー真があんまり笑わせるから夕陽ちゃんダウンしちゃったじゃない」酷かった!
「んー……大丈夫?」と

言乃葉夕陽 > 支えられて、とりあえず倒れて気を失うところまでは行かなかった
けど相変わらず顔は真っ赤で目をそらしていた。

あの女の人は実はいつぞやのうさんくさい先生だったということも相まってなんか更に……こう、
混沌としてるなっておもった

「ん、だいじょうぶ」

ヨキ > 「教師がカタいのは当たり前だ、蘆君……そういうのは卒業してからにしなさい。
 学園に籍を置いているうちは、自分の身体を大切にしたまえ」

くらくらとする額に手を当てて、呆れ顔で溜め息を吐く。
ルギウスを苦い顔で睨んだ。

「あのなあルギウス……ここで叶えていい望みといけない望みくらいあるだろうが。
 全く、男子生徒の純な心を弄んでよいものではないぞ」

そしてこの期に及んで飛んでくる真からの質問には、眉間に皺を寄せて答える。

「真乃君……そういう望みはもっと後になってから、学校の外で叶えてきなさい……。
 そしたらヨキも怒らないから」

真からの視線に、明らかに“ヨキなら正しい答えを教えてくれる”という期待が籠もっている。
人の機微に疎いヨキですら判る。

「とりあえず……本当に叶えてもらったのなら、蘆君に“だけ”お礼を言っておきなさい。
 ルギウスの方は放っておきたまえ……彼に誑かされてはならん。
 全く、教師の風上にも置けん奴だ」

愕然として肩を落とした。

蘆 迅鯨 > ルギウスが少年から離れれば、迅鯨もまた、物足りなさげな表情を見せつつその身を離してゆく。
そして彼の感謝の言葉には、

「いいってことよ。そのうちまたやるか?なーんてな」

にひひ、と白い歯を剥き出して笑いながら答え。

「へいへーい」

ヨキの言葉にも軽く流すように返事をする。
――もっとも、迅鯨は常世島を訪れてからの年月だけでも、
すでに複数の人々と肉体関係を持っていたのだが、それもまた別の話。

ルギウス > 珍しい事に、一礼をした後に肩を震わせている。
面白くて仕方ないらしい。

「ええ、迅鯨さん またやりましょう」

実に力強い返答であったそうな。


「いえいえ、我が神は全ての望みを肯定し、それに優劣は無いと説いておられますので。
 それに……こういう悪戯で動揺するのも今だけです。
 ある意味では、かけがえの無い楽しい思い出というやつですよ。

 私が誑かすだなんて、誤解ですよ。
 普段はもっと酷いことしてるんですから」


本当に面白そうに笑いを堪えている。

真乃 真 > 「うう…。」

…ようやく解放された。
あるいは解放されてしまった。

「…はい。すいません僕の心が弱かったばかりに…。」

ヨキ先生に謝る。
もっと、自制できてさえいればこんなことには…。
もっとおっぱいには強くならなくては!

「迅鯨さん、ごめん!そして…ありがとう。」

ありがとうは小さめに言う。
うん、そんな望みなかったけれども。無かったけれども!

「ルギウス先生…お断りします!」

最期までとか絶対碌な事にならない!絶対だ!

松渓つばめ > 傍らの少女が落ち着くまでそうしているだろう。
「ゴメンだよね、終わってすぐ帰んないから心配させちゃった」
年上の少女に対してセリフが甘ったるい。
何とか眼前のコントも収束を見たようだ……。

「劇画調も治ったみたいね、安心したわ」いつまた笑わされるのかと心配せずにすみます。

言乃葉夕陽 > 「メールの一つでもあればよかったのだけど……二回ぐらい電話しても出なかったから……」
目の前の光景も収束したようで、なんとかのぼせていた頭も落ち着きを取り戻したようだ。

「うちのつばめと大層遊んでいただいたようで、どうもありがとうございました」
まるで親かって突っ込みたくなるようなセリフとともに深々と全員にたいして頭を下げた

「今後ともどもよろしくお願いしますね」

ヨキ > 二人揃って到底懲りそうもないことに、ヨキは頭を抱えていた。

「誰も彼も、神聖な学園を何だと思っておるのだ……」

半ばめそめそしていた。
覚束ない足取りで真の前に歩み寄り、その肩を叩く。

「真乃君……偉いぞ」

ルギウスの誘惑に負けない強い子だ。
うんうんと尤もらしく頷いて、真の顔を覗き込む。

「だから、」

にっこりと笑って、両の手のひらで真の頬を挟み込まんとする。

「今はちょっと『上書き』しておこうな」

丁度おっぱいが当たっていたくらいの位置だ。

逃げ損ねれば、薄くて硬いヨキの手のひらに顔をプレスされてしまうだろう。
口がぶにゅっとするくらいの圧を掛けられる羽目になる。

ヨキはとても笑っている。初夏のように晴れやかな笑顔だ。

「学生の身にはまだ早いぞ真乃君」

蘆 迅鯨 > 「なァに、いいっていいって」

申し訳なさそうな真乃の言葉に、右手を小さく縦に振りながらそう返す。
つばめを迎えに来たという白髪の少女の言葉には、

「おう、どっちもよろしく頼むぜ」

と返しつつ、彼女に対しては名乗っていなかったなと思い出し。

「……あ、名前。お前には教えてなかったな。俺は蘆迅鯨。ルー・シュンジンだ」

念のために自分の名前を二回、発音する。

ルギウス > 「ああ、もしかして 羨ましかったんですかね?
 私でよければいつでも胸を貸しますよ? 文字通りの意味合いで」

うっふん とシナをつくる。
ただし男のままで。

「さて、私もそろそろお暇しませんとねぇ。
 スペシャルな特訓も考えないといけませんし……何より舞台に動きがありそうで。
 私も色々と仕込が必要ですからねぇ」

くくくと嗤う。
この会場で始めて見せた、暗い昏い笑顔だった。

「では、皆様……またいずれ、どこかの舞台でお会いしましょう」

舞台役者のような一礼を行うと、スポットライトが消えたかのように姿を消した。

真乃 真 > 「ヨキ先生!」

肩を叩かれてその顔を見上げる。
真の瞳には涙さえ浮かんでいる。

「上書きって…待ってください!先生!手ぇ堅い!堅い!怖い!
 痛い!痛い!でも、これぐらいであの感触を上書き…強い!先生凄い痛い!」

余計な事を言ってさらに力が強くなった気がする。
だけども、心にあの柔らかさが…堅い!痛い!冷たい!

「ぼぅもあおっておおうおうのなあえはあのまこと!よおいく!(僕も名乗っておこう僕の名前は真乃真!)」

口をぶにゅっと潰されながら言う。

「――――!(僕も松渓さんにはお世話になっているよ!)」

口をぶにゅっと潰されながら言えない。

ヨキ > 顔を真っ赤にしていた夕陽を見遣り、心配そうに頭を掻く。

「つばめ君のルームメイトかね?大層なところを見てしまったようだな」

初心らしい様子で倒れずに済んだことに、安堵の息を吐いた。

「歳若い男(と一部の女)に交じると大変な目に遭うぞ。気を付けたまえ」

男、のあとにカッコが挟まれているように聞こえた。

「つばめ君も、あまりはしたないことで笑わないようにな……」

ご案内:「常世大ホール(分割)」からルギウスさんが去りました。<補足:白い司祭服に丸サングラス 黒い長髪、紅目 胡散臭い>
松渓つばめ > 「大げさだなあ、もう」立ち上がらせる時に取った手は、しかし離さない。
ヨキ先生はちょっとご立腹のようだけれど、少ししたら落ち着くだろう。

なおウサギさんについては事前に知らせておらず、少しバツが悪いのだが……
「じゃあ、大体入り口あたりも人まばらになってきたし帰ろっか?」
帰る前に彼らと再開できたことは、運が良かった。
……やってたのはドタバタだったが。「いいもん見たわ。ありがとね」と、美麗字句に変換しておく。

「はいはーい、だけどヨキせんせーもあたし笑わせてくれた一人なんだから、
ちゃんと覚えといてくださいよー?」
と、言い残して。

ヨキ > 「羨ましい?はッ、生憎と間に合っておるわ」

ルギウスの言葉に、毅然として答える。

「ふ……甘く見ないでもらおう!このヨキほどの男ともなれば、選り取り見取りよ!」

しかも斜め上、遥か上空への豪速球だった。
姿を消したルギウスの跡を、神妙な顔で睨み付ける。

「おのれルギウス、あの男め……何を仕出かすか、判ったものではないな」

何を言い出すか判ったものではない男が、憎々しげに吐き捨てた。

蘆 迅鯨 > 「凄ェ、一瞬で消えた。やっぱあのセンセ、只モンじゃねェな」

見送る――と言っていいのか、それらしいことをする間もなく姿を消してしまったルギウス。
そんな彼の様子に素直に感心し、けらけらと笑ってみせる。
今日が初対面で未だ彼の人となりをよく知らぬ迅鯨にとっては彼も『凄い人物』だ。

「お、帰るの?ンじゃ、またな」

帰ろうとするつばめに対しては、別れの言葉を。

言乃葉夕陽 > 「あはは……本当にちょうど、といったところでした……」
頬をかきながらヨキさんにそう言って

「申し遅れました、私つばめさんのルームメイトで言乃葉夕陽と申します」
蘆さんと真乃さんにそれぞれ一礼

「肝に銘じておきますね……男女のあれそれは危険だって、
でも、つばめちゃんがいれば平気かな?」

そうこう言っている間に手を引かれる、そろそろ彼女も帰る時間のようだ。

「では私も、お迎えに来ただけですのでこの辺りで……またどこかでお会いしたらよろしくお願い致します。」

つばめちゃんに手を引かれるまま歩き出すだろう、帰りにちょっと寄って行きたいところがあるけど、いい?とか小さな声で聞いた。

ヨキ > 真からなんか聞こえた。

「この顔を、あの乳房のように柔らかく潰してやってもよいのだぞンン?」

ぎゅっ。まるで啖呵を切っているような言い草だ。
存分に潰してから手を離す。

「心を奪われたか……やはり男子には刺激が強すぎたらしいな」

負けた。

松渓つばめ > 「そーね。お迎えもきたことだし。んじゃまたね、多分今度はヨキせんせーの講義で会うと思うけど」と、迅鯨には返すのです。

――ん、寄って行きたいところ?あたしも行っていい?、と夕陽ちゃんにはしっかりと答えながら、会場を後に。

ご案内:「常世大ホール(分割)」から松渓つばめさんが去りました。<補足:まさかのバニー姿。頭だけは上品にお姫様結いだが……その残念ボディにそれは無くない?>
ご案内:「常世大ホール(分割)」から言乃葉夕陽さんが去りました。<補足:白髪の新入生、つばめちゃんお迎えに来ました>
真乃 真 > 「スペシャルな特訓は楽しみにしてます!でも、今日みたいなのは勘弁で…!」

そういう間にあの教師は消えていた。
うーん掴めない!

「ヨキ先生!なんかズルくないですか!?あああ!」

もみくちゃに潰されながら世界の不公平さを感じる
より取り見取りって…。
ルギウスもヨキも教師ってズルい。

「お、そうだね!もう遅いからねまたどこかで会えたらよろしくね!」

少しヨキから距離をとってつぶされないようにしつつ2人を送った。

蘆 迅鯨 > 「あァ……そうだな。また会おうぜ」

実際には、迅鯨がつばめと同じ教室で講義を受けられることはない。
それは理解しているが、初対面の彼女に心配をかけるまいと、
曇りかけた表情をなんとか元の笑顔に戻し、手を振りながら二人を見送った。

ヨキ > 「このヨキのどこに笑いどころがあったのだ……!」

開いた口が塞がらない。不可解そうな顔でつばめを見る。
夕陽へは、困ったように笑ってみせた。

「おそらく、騒動には事欠かんだろうよ。
 君もそのうち、こんなあれそれには動じなくなる年頃が来るのであろうがな」

笑いながら手を上げて、二人を見送る。

ヨキ > 「狡くないぞ。ヨキは公正な手段でステップアップを踏んで獲得したのだからな。
 君が味わった心地が、少々ワイルドカードであっただけのことよ。

 このヨキが羨ましければ、真面目に学業に取り組むことだ少年。ぬはは」

ちなみにヨキは一日たりとも学生をやったことがない。
ヨキはぜんぜんズルくなんかないのだ、とばかりに胸を張った。

真乃 真 > 「うぐぐ。」

何も言い返せない。確かにこの教師は常世祭のときに美術展で何度も違う女性と話していた。
そういった努力の積み重ねなのだろう。石膏像の中で見ていた。
だが、この感触を思い出せば!この薄くて、冷たくて、堅い…真逆!。
…見事に上書きされている。

「さ、さてと僕もそろそろ行こうかな?」

あたりを見れば片づけ始めた生徒の姿がちらほら。
忙しそうに行き来している。

「それじゃあ、ヨキ先生と迅鯨さん!僕もそろそろ行くよ!また!」

そういって真も片づけをする生徒の一人に混ざっていくのだった。

ヨキ > 迅鯨を一瞥する。
乱痴気騒ぎの最中とて、たちばな学級の生徒の様子を見定める教師の目だ。
何食わぬ顔で視線を外して、その曇りに対しては言及しない。

「――で?えらく心地よさそうにしておったではないか。
 いずれ垂れる胸を、今から安売りしては勿体ないぞ」

歩み寄って、迅鯨の背を叩く。

ご案内:「常世大ホール(分割)」から真乃 真さんが去りました。<補足:元風紀委員 三年 長いタオル 制服  >
蘆 迅鯨 > 「じゃァな、真乃クン」

そう言って彼を見送り、

「痛って」

直後、ヨキに背を叩かれれば思わずそんな声が漏れ。

「……そのうち垂れンだから今のうちに楽しんどくンだろ?」

振り向いて彼の顔を見上げつつ、相変わらずの軽い調子で言葉を返す。

ヨキ > 彼が石膏像をやっていたことは知っていたが、よもや自分がほぼ毎日違う女性と
歩いていたことを見られていたとは思ってもいない。
恐らく、知ったところで平然としているのであろうが。

真が片付けの中へ向かうのを見ながら、ヨキもまた腕や首を回して一息つく。

「ヨキも撤収に交ざるとするかな。ふふ、またな真乃君」

いつの日か、手のひらの硬い感触をさらに上書きするときが来ればよい。

ヨキ > 蘆に向けて、意地の悪い笑顔を作ってにやりとする。

「楽しみすぎて病気を移されてもヨキは知らんぞ。
 せいぜい、大事なところに妙なブツブツが出来て泣く羽目にならんように」

人を硬い語調で叱るのも、軽薄に嘯いて窘めるのも、どちらも紛れもないヨキだ。

「一緒に片付けして行くか?」

親指で撤収作業に勤しむ人びとを示す。
つばめや真のような、一般のクラスの生徒と対しているときと何一つ変わらぬ人当たり。

「近ごろ、君から日頃の話を聞けていなかったしな」

蘆 迅鯨 > 「ダイジョーブだって。ホント、せんせは心配性だな」

先程よりも調子づいた雰囲気はない柔らかな表情で、そう返す。
今は刹那的な思想のもとに生きる迅鯨にも、
そのうち彼の真意が理解できる時が来るのだろうか。
いずれにせよ、それは今の彼女には想像のつかないことであり。

「……あァ、そうする。俺もさ、話してェことがあんだよ」

ヨキの示した方向をちらりと見た後、再び彼のほうを向き直り、笑顔で答える。

ヨキ > 「我が子を心配しない親がどこに居るね?将来を憂えぬ親は、親ではないさ」

ふっと笑って、目を伏せる。
誘いに乗る迅鯨へ、そう来なくてはな、と拳を相手と打ち合わせるために軽く突き出す。

「ヨキは力仕事が得意だが、君もそうそう根を上げるタイプではないだろう?

 今日は、この懇親会のために時間を取ってある。
 余った分は、ゆっくり君の話を聞くことにしよう」

笑って、迅鯨を促して歩き出す。

「まずは何の話からだね?」

人前で話せることも、話せぬことも。
まるで二次会にでも出向くような気楽さで、片付けの作業に交ざりながら会話を続ける。

ご案内:「常世大ホール(分割)」からヨキさんが去りました。<補足:【本日多人数制限なし】人型/外見20代半ば/197cm/黒髪金目/鋼の首輪、拘束衣めいた袖なしの白ローブ、白ロンググローブ、白タイツ、黒ハイヒールブーツ>
ご案内:「常世大ホール(分割)」から蘆 迅鯨さんが去りました。<補足:ルー・シュンジン。緑がかった銀髪、緑色の瞳に白い肌、豊満なバスト。黒いフードで頭を覆い、両脚は銀色の義足>