2016/06/14 - 21:31~01:32 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に白泉椿丸さんが現れました。<補足:191cmあるガタイの良いオカマさん。白鳥の翼を模した肩掛けにスカートなため、目立つ。>
白泉椿丸 > 「や~んもー、ひっさしぶりぃ~。
ここのパフェ食べたかったのよねェ。今の季節だと、何のフルーツおいてんの?」
テラス席にて、黄色いルージュをうるめかせる一人の……
一人の…………
オカマ。そう、オカマ。男でありながら、女を持ち合わせる存在。
男店員を捕まえてご機嫌らしく、あれやこれやとメニューの詳細を聞く。
5分程度の拘束だというのに、エプロンの眩しい彼の微笑みはどこかやつれていた。
「じゃあ、季節のフルーツのパフェとアイスティーおねがいねん」
うふっと笑い、ばちんとウィンクが飛んだ。
白泉椿丸 > オカマ、もとい椿丸は優しい緑色をした眼をしている。
その眼は魔女薬を作成するには鋭く真剣なものとなり、材料に対する適切な処置や計量にも妥協を許さない。
彼、いや、彼女曰く、それは作製するものとしての義務であり、美しくあるための一つのステップだそうだが――
今その眼は、通りを歩く学生たちに注がれていた。
慈愛に満ちた目で、男子生徒の尻を眺めている。
白泉椿丸 > 「若いって…………イイ……」
アタシはもうすぐ三十路だから、ウフフッ。
あら、あの子身震いしたわね。風邪の初期症状かしらん?
ダメよ~、学業と体調管理は大事にしなくちゃン!
隣にいる子が心配してるじゃなぁ~い、気になるもの同士って感じかしら?あらァ~!青春~!
どんどん!どんどん愛を育むのよ!友情でもいいわ!大人になったら、時間が無くなるんだから…。
ンまぁ~!あの女学生ちゃんったら、ずいぶんと短いスカートをはいてるわね…。
まだ冷えやすくもある季節だっていうのに、これだから学園デビューを済ませちゃったコは!
もうっ、だめだめ、そんなんじゃ!女の子の身体はデリケートなの…大事に扱われるために、自分の扱いこそお姫様でいなきゃ……。
椿丸の脳内チェッカーがビンビンに働いているところに、アイスティーが先出しで置かれていった。
運んできてくれた店員は女性に切り替わっていたが、にっこりと笑ってお礼を言う。
オカマたるもの、全ての性を持つ存在に愛を持つべきなのだ…。
ご案内:「カフェテラス「橘」」にヨキさんが現れました。<補足:人型/外見20代半ば/197cm/黒髪金目/鋼の首輪、アースカラーの縞ストール、ボルドー色七分袖カットソー、黒サルエルパンツ、黒ハイヒールブーツ、異能製のシルバーアクセサリー複数&右手人差し指に魔力触媒の金属の指輪>
白泉椿丸 > アイスティーのグラスは薄らと冷気を漂わせ、琥珀色の渋味に氷を抱き込んでいる。
椿丸は雫で指が濡れるのも気にせず、それを手前へ引き寄せた。
紙包みから細いストローを抜き(ヤダ、抜きですって)、グラスへさし――吸う。
「…っあ゛ぁ゛~、生き返っちゃう……」
大分低い音程が喉から響いたものの、椿丸はウキウキしながら学生ウォッチングを続ける。
ヨキ > 「おや」
独り入店し、ウェイトレスに座席へ案内されていたところで、知った顔を見つける。
「――失敬。ちょっとこちらで相席させてもらうよ」
顔馴染みらしいウェイトレスに断りを入れて、椿丸の居るテラスへ向かう。
「やあ白泉、じゃない……ジュディではないか。久しいな」
現れたのは長身の獣人、美術教師ヨキである。
椿丸の返事も待たぬうち、さっさと彼女――ヨキは椿丸をそう呼んでいる――の向かいに座ってしまう。
同じく背の高い椿丸と向かい合うと、やたらと画が大きい。
「材料探しの旅に出ていたと聞いたが。
帰って来たということは、何か良い成果でもあったかね?」
水を運んできたウェイトレスに礼を告げると、間髪入れずに注文する。
「季節のパンケーキとキャラメルパフェを一つずつ。あとそれから紅茶を」
白泉椿丸 > あれは今年度中に来た子のグループかしら?
買い食いのメロンパンに眼を輝かせちゃってンまぁ~~っ、きゃンわいいッ!
男女混合というのもきゃわいいポイント倍よ!倍々でドンッ、よ!
甘酸っぱいわぁ、アタシにもあんな学生の頃があったと思うと……時って残酷ね……。
そう、学生と言えばアタシがまだジュニアスクールでやんちゃボウズしてた時のこと………。
「あらっ、あらアラあら、ヨキ先生~~~~!」
青春時代というラブメモリーの掘り返しは中断された。
ヨキが向かいに座ると、さっそくその腕を触りに手を伸ばす。
嬉しそうにきゃぴきゃぴした笑顔を向け、頷く。
「ええ、そりゃあもう!もちのろん、よ。
生徒たちに刺激をたぁっぷり与えられるような材料を見つけてきちゃったンだからン。
…まだ職員室に寄って無かったんだけどォ、帰って来て早々にヨキ先生の顔が見れるなんて~!」
相変わらず食べるわネと、彼の注文に微笑む。
ヨキの注文を受けたウェイトレスと入れ違いで、椿丸のパフェが届いた。
ヨキ > 伸べられた手をキャッチして揺らす様子は、女子生徒とのスキンシップで培われたものだ。
はっはっは、と愉快そうに笑いながら、指を絡めて再開を祝す。
「相変わらず子らを見る目が優しいな、君は。
常世島の外を回ってきた後も、熱意冷めやらず、と見た。安心したよ」
一しきり熱い握手を交わしたのち、テーブルに肘を載せてコップの水を飲む。
女性と相対するヨキがいつもそうしているように、身を少し前に寄せてリラックスした姿勢。
「人から聞くだけでも、君の授業の評判はすごく良かったからな。
今も新しい生徒がたくさん入ってきているから、どしどし教えてやってくれよ」
供された椿丸のパフェに、うまそう、と呟きが漏れる。
「ヨキの方は相変わらずだ。人数は少ないけど、途切れず人が入ってくる。
異能を使った作品の表現もユニークな作品が増えてきているしな。
……で?で?
どうやら、君の収穫はとびきりらしいではないか。ヨキにもちょっとだけ教えてくれよ」
白泉椿丸 > ヨキとの触れ合いに大満足したらしく、今の椿丸には届いたパフェすら10割増しで輝いて見える。
スプーンをその手に取りながら、ふと、ヨキの右手に増えた指輪に数秒視線を落した。
そうそう、ヨキ先生は末端にオシャレが少し欲しかったのよねアタシ…。
見ないうちに指輪が増えてるなんて、理由はどうあれ良し!GooDよ!似合ってるじゃなァ~い!
自分で作ったのかしら?お話が途切れたら聞いてみたいかも…?
「あら、評判が残るなら嬉しい限りねえン。
腕がもりもり鳴っちゃうわ~……だァって~、アナタはセンスが良いもの、ヨキ先生!
それに美術が好きっていうハートがね…もう…ビシビシに感じられるって言うか…カンジちゃうっていうか…。
あ、そうよそうなのよ、ナイショにしたいけどもう、教えちゃうっ!ヨキ先生には言っちゃうわ…。
魔女薬の中でも材料が難しい掘れ…じゃなかった、惚れ薬!
アレの肝心かなめであるお花が…手に入ったのよ!
流石に生徒へ教えるのは"ドキドキさせちゃう薬"として、効能を落すけどン…。
活力剤と精神薬の工程を一緒に学べるステキレシピよ!」
初夏の果物と生クリーム、甘酸っぱくもさっぱりとしたジェラートの乗った部分をすくう。
こんもりとパフェが削り盛られたスプーンをヨキの方へ向けて、先に一口どうぞ?と。
ヨキ > 私服がチャラいという評判には慣れたものだったが、まさか指輪がひとつ増えたことまで気付かれているとは思いもしていない。
「ふふふ。ヨキは何しろ人のハートを鷲掴みにするのが仕事であり、誇りだからな。
ヨキに掛かれば、見る者すべて骨抜きの腰砕けよ」
ふふんと鼻を鳴らす。
「それでいて同じく仕事に熱心で、真面目な君のことだ。そりゃあヨキの心にも残るさ。
何より君の薬は、素朴でいて効果も堅実だからな。
医薬品のように広く大衆へ、とは行かなくとも、応援したいと思っているよ」
運ばれてくる紅茶やデザートを横目に、へえ、と感心して目を細める。
「惚れ薬?凄いではないか。強心剤にも使えそうだな。
ふふ、魔女の惚れ薬だなんていかにも霊験あらたかだ。
くれぐれも“悪用”はするでないぞ」
冗談めかしつつ、差し出されたスプーンのパフェを頬張る。
食むときに若干ヤラしい表情を浮かべてみせたのは、ヨキなりの返礼なのだろう。
「おお、うまいな。このサッパリとした甘み……さすがは橘」
言いながらパンケーキを切り分け、フルーツとはまた趣の異なったキャラメルソースのパフェを掬い取る。
「ほれ、君も好きなだけ食べたまえ。
こっちのキャラメルのやつは、ヨキがよく食べる気に入りだ」
白泉椿丸 > この椿丸というオカマの眼は、常に街角服装チェックを行っているようなもの。
興味のあるすべてに敏感でありたいオカマの心は、ヨキの耳の先にまで前と変わりがないかを調べる。
そうして大きな問題が見えなければ、健やかでいたのねン!と安心するものなのだ。
「ウフフ……その応援だけでアタシ、10年はお薬作ってられちゃう]
ヨキがパフェを口にした折の表情には、椿丸のハートはキャッチマイハート(再びよ!)であった。
ヤダもう、そんな眼しちゃダメダメッ!アナタにお薬悪用しちゃうわ!と、冗談めかして軽く上半身をくねらせる。
「旅行先、陽ざしテリテリの暑い日は橘のパフェが何度恋しかったか。
……ンン、おいし~い!そう、このジェラートと生クリームの組み合わせがたまンないわ」
ヨキのキャラメルパフェを貰えば、キャラメルの暴力的ながらもどこか優しい香りと甘さに悶える。
「美味しい!どっちも食べたくなるヨキ先生の気持ちが分かるわァ……。
そういえば、ヨキ先生。その右手指輪はどうしたのん?」
ヨキ > 「ならば君がいつまでも若々しく現役で居られるように、応援し続けてやらねばならんな」
軽く舌なめずりしてクリームを味わい、肩を竦める。
「ふふ。君の惚れ薬など使われたら、ヨキは覿面にイチコロだ。
学園ではなく、まんまと君の犬になってしまうよ」
椿丸がパフェを食べたあと、同じくフルーツや生クリームを載せたパンケーキも差し出す。
そうしてシェアが済むと、紅茶を供にデザートを順繰りに口へ運ぶ。
常日頃から土気色をしているヨキの顔が、何だかツヤツヤとして見える。
「だろ?どれもこれも美味しくて手当たり次第に味わってるが、決まってこのパフェに戻ってくる。
……うむ、指輪?ああ。これのことか」
尋ねられて、右手を見下ろす。
蔦が絡むような、アラベスクの意匠の黒い指輪。
「貰い物でな。ヨキが指輪の形にしたのさ」
指輪をすぽんと外して、手のひらに載せる。
ヨキの異能で指輪がふにゃりと形を蕩けさせ、やがて元の形状に戻ってゆく。
金属質の艶めきを持つ石が、ころりとヨキの手のひらに転がった。
「魔術学部で、魔力の触媒に使われてる魔石さ。
これより小さなサイズでも、借り受けるには随分と書類を書かされたほどの代物だがね……。
作品の足しにしてくれと、バレンタインの礼に貰った」
バレンタインの礼が魔石。どうにもミスマッチな話ではある。
石は魔力との途方もない親和性を感じさせるが、元来ヨキが魔力を持たないこともあって、今は空っぽの石ころだ。
白泉椿丸 > 甘い物を口へ運ぶ楽しさは、懐かしい同僚の存在もあってこそか。
ヨキの返答に笑いを隠すでもなく、ニコニコしている。
「ウッフッフ、そうなったら可愛い首輪をこしらえなきゃいけないわねン!」
季節のパフェの残量も半分を切って、あとはアイスティーと交互に消えていく。
ヨキの手のひらで崩れ蕩ける指輪の素をじっくりと数秒眺めた。
ふぅん…と興味深そうに緑をした眼を細めては、魔石のポテンシャルを視界の遠くに確認して。
何かの作品に組み込むでも無く、身に着ける作品として魔石を花咲かせたヨキに、椿丸は優しさを感じたようだ。
「バレンタインで?ンまッ、妬けちゃうわァ。
お返しというには、ラブの詰まった品物に見えるわねン。この大きさでも、十分良いものだものネ。
ステキなデザインだな~って見てたんだけどン、ラブの詰まったお返しをヨキ先生が触れば、そうもなるわねえ!」
友情でも愛情でも、この際どちらでもイイわ。
贈り物にお返しをした誰かさん…。
ちゃんと目に見える形として、プレゼントを昇華させるヨキ先生の姿勢……。
それがサイコーなラヴの流れよ…。
椿丸はそう微笑ましそうに表情を崩しながら、パフェの最後の一口を食べ終えた。
ヨキ > “可愛い首輪”の話に、とっておきの可愛いのを頼むよ、と冗談めかす。
手の中で形を変える魔石に目を細める椿丸の顔付きに、にやりと小さく笑んだ。魔力を持つ者が、不可視の広がりを汲んだ眼差し。
「羨ましいか?来年まで心待ちにしていてくれるなら、君にもうまい菓子を拵えてやるぞ。
ひととき限りの作品に使ってしまうには、あまりにも勿体なくて……こうして着けることにした」
贈り主と正しくは殺意で成り立っている仲なのであるが、ヨキの中は揺るぎない友情と何ら変わらぬものであるらしい。
「これもまたヨキなりの、ラブの形というやつだ。
ヨキにとっては、この島の誰も彼もが愛おしい」
再び魔石が姿を変える。
打って変わって、男性らしい太めのシンプルなリングに変化する。
指輪を元の人差し指に嵌め直すと、再びデザートを食べ始めた。
見るからに重く甘ったるいパフェやパンケーキが、ヨキの大きな口に一口、また一口と呑まれてゆく。
白泉椿丸 > 「そうねえ、素材としてはものすごく興味を揺さぶられちゃうわン。
お薬の方にも転用が効くかもしれないって、アタシが考えちゃった程度には……」
やるじゃない、とウィンク。何に対してかは、ともかく。
先程とはまったく趣を変えた指輪のデザインに惚れ惚れしながら、ヨキが食べる姿を眺める。
こうやってバクバク食べていく男の人って素敵よねえ。
やっぱりネ、美味しいものは大きな口を開けてかぶりついてほしいもの…。
アタシも誰かのデリシャスでありたい……なんちゃって、なんちゃってー!
アイスティーを飲み干し、備え付けのペーパーナプキンで口元を軽く押さえるようにする。
「アタシ、そろそろ素材屋へ顔を出しに行くつもりなのだけどン。ヨキ先生は?」
ヨキ > 「ヨキ独りではあくまで金属としてしか活用することが出来ないが……
君の発想なら、もっと用途が広がるやも知らんな」
こなれたウィンクを受け止めて、偉そうに鼻を鳴らして目を細める。
頬張る一口はいちいち大きいが、口の周りや食器を汚さないのがヨキの自慢だった。
椿丸の頭の中で跳ね回っている思考を知る由もなく、デリシャスなデザートをぺろりと平らげる。
残った紅茶を飲む間に椿丸に問われ、そうだな、と少し考える。
「今日は半休で、これから空いておってな。本屋にゲーセンにと遊び回るつもりで居るよ。
それで、夕方からは映画を観る予定であるのだが……どうだね?
用事が済んで君の身体が空くようなら、それから一緒にでも」
デートの誘いだよ、とにやりと笑う。
白泉椿丸 > 映画の誘いを受ければ、両手を頬へやる。
「ヤダ、そんな素敵なお誘いされたら、断る言葉を探す方が難しいじゃないのォ~。
もちろんオーケーよ。なじみのお店が潰れてないか、あいさつ回りをするだけですものン!」
おめかしし直しちゃおうかしら!とくねくねしなる。
ヨキに待ち合わせと時間帯を聞くのに端末を取り出すと、そういえば連絡先なんかに変わりはないかと首を傾げた。
ヨキ > 了承を得ると嬉しげに笑って、紅茶をぐいと飲み干す。
「よし、そう来なくてはな。
お色直しが必要なら、ゆっくり待ってやるのが男子たるものの務めよ」
自分もまたスマートフォンを取り出して、タッチスクリーンを淀みなく操作する。
新しいガジェットに目がない点は、椿丸が島を発つ前から変わっていない。
「ああ、電話とメールはそのままだ。
あとは君が居ない間にいくつかアカウントを増やしたから、君もやってるやつがあったらフォローしてやってくれ」
文面を打ち込んで、椿丸にショートメッセージを送信する。
流行りの数ヶ所のSNSのアドレスと、ヨキのIDが記されている。
あとに添えられているのは、映画館の交通アクセスと、上映時間のURLだ。
このごろインターネットで話題になっていた、恋愛ものの洋画だった。
白泉椿丸 > 「変更が無いのはありがたいわぁ。
…あらあら流石、流行に敏感な鼻を持ってるだけあるわね!
ん、このあたりのSNSはアタシもやってる~。フンフンフンっと、フォローしておくわねン」
ヨキのアカウントIDへフォローを飛ばす。
端末はカバーをつけているわけではないが、ラインストーンなどで彩られているためキラキラしていた。
椿丸は見に行く映画の確認をした瞬間、気になってた!と親指をビッと立て、SNSのグッドサインを真似る。
「ウフフ、陽が沈むのが楽しみになっちゃったわ!」
会計用紙を手に取りながら、立ち上がる。
ヨキ > 「鼻が利くのがヨキの強みだとも。
……お、よしよし、フォローの通知が来たぞ」
にこにこしながら、シャンパンゴールドのスマートフォンの画面と睨めっこする。
オンラインでもオフラインでも、人当たりが変わらないのがヨキらしさといったところ。
椿丸へ親指を立て返しながら、あとに続いて立ち上がる。
「流石。君のアンテナに引っ掛かっていたなら、この映画はアタリだな。
それなら映画の方は、誘ったヨキがご馳走しよう」
赤い革製の財布を取り出して会計の準備をしながら、ふと気付く。
「ああ、そうそう。この財布も貰い物でな。
さっきの指輪とは全く違う相手なんだが、去年の常世祭を一緒に歩いてな……」
交換留学生で島にやって来ていた、とある女生徒の話。
はじめは異邦人に恐々としていた少女が、最後は教師を志すに至るまでの思い出を、微笑みながら話す。
ヨキの朗らかな様子からして、明るく話しやすい椿丸相手に積もる話が山ほどあるらしい。
まるで子どもだ。
白泉椿丸 > 「デートのお誘いをもらって、さらに映画まで奢ってもらっちゃったらアタシ大ハッスルよォ?」
ポップコーンのセットくらいは買わせてもらわないといけないわね、と心に決める。
ヨキの財布にまつわる人物の話を聞きながら、あらやだ、まあ、それはそれは…!と相槌を打つ。
話を聞くのは大好きな性分ゆえに、それは決して苦でも無く。
ヨキと道がわかれるまでたっぷり話を聞いたが、待ち合わせの時間になれば、また会話に花がさくのだろう。
今度はこちらからも、土産話をたくさん抱えて、だ。
ご案内:「カフェテラス「橘」」から白泉椿丸さんが去りました。<補足:191cmあるガタイの良いオカマさん。白鳥の翼を模した肩掛けにスカートなため、目立つ。>
ヨキ > 「はは。君のハッスルぶりは見ていて爽快だからな。
誰あろう、君のいい女ぶりが成せるわざだとも」
別れるまでたっぷりと話をして、夕方にまた落ち合って。
お色直しをしたのは椿丸のみならず、ヨキもまた服をちょっとばかり余所行きのカジュアルに。
それから会話にも映画にも満足して、普段どおりと思われた一日が思いがけずさらに充実することになる。
ご案内:「カフェテラス「橘」」からヨキさんが去りました。<補足:人型/外見20代半ば/197cm/黒髪金目/鋼の首輪、アースカラーの縞ストール、ボルドー色七分袖カットソー、黒サルエルパンツ、黒ハイヒールブーツ、異能製のシルバーアクセサリー複数&右手人差し指に魔力触媒の金属の指輪>