2016/07/29 - 23:03~01:35 のログ
ご案内:「カフェテラス「橘」」に化野千尋さんが現れました。<補足:ぶかぶかの黒セーラーに雑にまとめられた黒髪。ゆるゆるしている。 // 後入り歓迎>
化野千尋 > 「あのね、学生街にあるカフェテラス。
 あそこはすっごく美味しいから一回、絶対行ったほうが良いよ!」

偶然、休み中にも関わらず校内をうろうろしていた転入生に話しかけてきた
ショートカットの少女は、そう言ってこのカフェテラスを紹介した。
それはもう、驚くほどの推しようだったため、転入生もその勢いに押されて
こうしてこのカフェテラスを訪れている。

店内は、予想以上に人がいた。
あそこまで推されるということは人気店か、と予想していなかった訳ではないが、
その人気店かという予想を遥かに超えていた。

トレイに載せられたパスタを手に、ゆっくりと腰を降ろす。

化野千尋 > 「いただきまーす」、と両手を合わせて小さく頭を下げる。
トレイに置かれたフォークとスプーンを上手に使ってくるくると
パスタを巻いていく。口に運ぶ。

「おいしーですねえ……みなさん毎日食べてらっしゃるんでしょ―か」

「贅沢ですねえ」、と思わず口から溢れる。
丁度昼時、周囲はどんどんと賑やかになっていく。
学生街の人気店ともあらばほれこの通り。一瞬で満席になる様相だった。
学園は一人暮らしの学生が多いという話だったから、そうなるのも当然だろう。
自分で料理をする暇のない忙しい学生がこぞって訪れるのだ。

窓の外には絶え間なく行き交う学生の姿があった。

「おいしーです。ほんとうにお料理おじょうずなんですねえ」

そんなことは目に入らないと言わんばかりの勢いで、転入生はひたすら
トマトソースに舌鼓を打っていた。

ご案内:「カフェテラス「橘」」に真乃 真さんが現れました。<補足:元風紀委員 三年 長いタオル 制服  >
化野千尋 > 巻く。食べる。巻く。食べる。
ひたすらその繰り返し。食べものを食べるときは、彼女はいつもそうだ。
周りをきょろりと見渡せば友達と談笑しながら携帯片手に食事を摂る学生も多い。
されど、彼女は絶対にそれはしない。

その食べ物を作った人に対しても、その食べ物にも失礼だという持論がある。
家庭でそういう教育を受けているというのも勿論あるが、
何よりも美味しい食べ物が大好きだからだ。ひたすらに食べる。
そのパスタ以外に目を向けてはいけない。

パスタとデートしている最中に浮気は出来ないのだから。
そんな調子で、パクパクと食事を続けていた。

真乃 真 > 「こ、混んでる…!」

まさか、休みなのにも関わらずこんなに混んでいるとは!!
いや、休みだからこそこっちに人が流れてきているのかもしれない。

「席はどこが空いてるかなー?…えっとここ座っても大丈夫かい?」

他の席はおおむね埋まっている、どこにいっても相席になりかねない!
ならば一番近くの席で一心不乱にパスタを食べる女子生徒の前に座ってもいいかと許可を取ろうとする。

化野千尋 > 「はい、はい。
 ちょっと待って下さいねえ、いま食べてしまいますので」

残り僅かになっていたパスタを口の中に突っ込んで、手で「どうぞ」、と指し示す。
勿論断る理由もなかったし、勿論知り合いを増やすのは大事だと思ったからだ。
それでも相席文化というのは本土から来たばかりの少女にとっては新鮮で、
興味津々な様子でパスタをもっきゅもっきゅと食べ終えた。

「はい、おまたせしましたあ。
 どうぞ、今日はとっても混んでますよねえ」

真乃 真 > 「ありがとう!いやあ助かるよ!このままだと僕は立ったままでご飯を食べなければならなかっただろうからね!!」

外のテラス席は一応空いていたので勿論立って食べることにはなっていないだろうけれども!
ハンバーグなどがが乗ったプレートを乗せたトレイを机の上に置く。

「ああ、ここはいつも凄い人気だからね!割と相席になりやすいよね!
 まあおいしいからね!ハンバーグもパスタも!」

席につけば早速ハンバーグを切り分けて口に運ぶ。
うん、このソースが!この店はソースがうまいのだ!

化野千尋 > 賑やかなひとですねえ、と胸中独り言ちながらにこりと笑顔を向ける。
食べ終えたパスタの皿を端に避けつつ、手元の水出し緑茶に手を伸ばす。

「いやあ、美味しくてびっくりしてしまいました。
 ほかにおいしいお店知ってらっしゃいましたら、あだしのに
 おしえてもらえませんでしょーか。

 おいしい食べ物だいすきなんですけど、まだここに来て日が浅いものでして」

手元のハンバーグに視線を向ける。
じいっとハンバーグばかり見るのも失礼だと、彼の顔に視線を向けた。

真乃 真 > 「うーん、他の美味しいところか…。
 僕もあんまり知らないからな…ラーメン屋とかでいいなら分かるけど。」

知ってるのは量が多いハンバーグ屋とか変なラーメン屋とか普通のファミレスとかで女子が好みそうな感じのお店は知らない。
あとは今どこでやってるのか知らない屋台の蕎麦屋とか。

「そうか来て日が浅いのか。じゃあ異邦人街の方の店とかは?
 本土の方では見ないものとかが売ってて楽しいと思うぜ!
 奥の方にいかなけりゃあ危なくもないしね!」

おいしいとは言わない。
人間の口には合わないものも多いのだ当然合うものも沢山あるが。

化野千尋 > 「らーめんや! らーめん屋さんですかあ。
 あだしのはらーめんも大好きなので喜んで、ですよ。

 ……あ、そうですね。
 あだしのは、化野のちひろと申します。
 どうぞよろしくおねがいしますねえ。一回生に夏休み明けからおじゃまする予定です」

遅れ馳せの自己紹介もついでに添えた。
食べ物全てを愛しているこの少女にとってはラーメンもハンバーグも等しく愛すべき対象である。
というよりも美味しければ見た目も何も気にしないのがこの化野千尋という少女である。
値段は少し気にする。学生、お金が有り余っている訳ではないのだ。

「異邦人街ですかあ。
 お話だけは聞いたのですが、ぜんぜん足を踏み入れてないですねえ。
 ちゅーかがい、みたいな感じなのでしょうか。
 おにーさんは異邦人街のほうへはよく行かれるんですか?」

こてんと首を傾げながら、またちうちうと緑茶を吸い上げる。

真乃 真 > 「それはいいな!じゃあ後で紙にでも書いて教えるよ!一つ二つじゃないからね!」

割と濃い感じのラーメンであるけれども大丈夫そうだろう。

「僕は真乃真!三年だ!よろしく化野さん!
 そうか、新しく来たのか!困ったことがあったら何でもいいなよ!近くにいたら助けるから!」

無駄にカッコ良いポーズを決めながら自らの名前を名乗りハンバーグを食べ進める。
付け合わせもファミレスのより凝った感じでいい。

「もうちょっと統一感が無い感じかな?
 なんていうか色んな世界をツギハギにした感じっていうか…
 そう、こう、なんていうか…見た方が早いね!!」

あの街の感じは実際に見た方が早いと思う。
言葉では説明しづらい。

「僕が住んでるのはあの近くだからね!結構、食材とか買いに出かけるよ!
 それに散歩してるだけでも結構楽しいし!」

あそこには変な食材が多く売っている。それを買ったりするのも楽しい。

化野千尋 > 「まのまこと。まのさんですねえ。
 たいへん珍しいおなまえですねえ。はい、覚えました。真乃せんぱい。
 お優しいんですねえ、この島はいいひとばかりであだしのは驚きます」

面白いひとですねえ、と小さく呟く。
正義の味方のような彼にちょっとだけ憧れを抱きつつ、
続いた話になるほどと何度も頷いた。いろんな世界をツギハギにしたような街。
幼い頃に見た、少女が全く知らない異界に紛れ込んでしまう映画を思い出していた。

「真乃せんぱいはそっちのお住まいなんですか。
 ……ぱっとみたかんじ、人間のように見えるのですが、実は異世界の出身とかで
 いらっしゃったりするのでしょーか。

 お散歩してるだけで楽しいんですかあ。好奇心がとってもくすぐられますねえ。
 あだしのもぜひ遊びにゆこうとおもいますよ」

真乃 真 > 「そうかな?化野の方が珍しい気もするけども…まあ、珍しい苗字の人はこの島多いからね!
 おっと、これぐらいで驚いてたらこの先心臓がいくつあっても足りないぜ!
 多分これから更に僕や他の人を超える良い人とも出会うだろうからね
 あ、良い人が多いけど悪い人もいないわけじゃないから気を付けて!」

始め「あだしのは…」と言っているのを聞いても苗字とは思わなかったほどである!
そう、良い人だけでなく悪人も当然いる。

「うん、人間だよ?この世界出身の普通の異能者だ。
 あそこは別に異邦人じゃなくても住めるからね!」

正確には異邦人街に住んでいるのではないのだけれどもまあ一緒である。
プレートの上はハンバーグもその付け合わせもソースまですっかり綺麗になっている。
届いていたアイスコーヒーにシロップをいっぱいいれてかき混ぜる。

「ああ、是非是非!案内してもいいけど案内なしで行くのも楽しいよ!
 もし、迷ってもだいたい時計塔目印にすれば帰れるし地図とかも調べられるしね!」

この島で迷ったときは大体あの時計塔を目印にすれば少なくとも学生街までは戻れる。
…落第街とかまで行ったら分からないけれど。

化野千尋 > 「気をつけますねえ。
 
 ……へええ、真乃せんぱいは異能をお持ちなのですねえ。
 何人か異能者の方ともお会いしているのですが、ほんとうに多いんですねえ。
 そういう場所、っていうのをわかっていてもやっぱり感慨深いものがあります」

きれいに食べられたカンバーグプレートを見てにこりと笑む。
食べ物を大事に綺麗に食べられる人は基本的にいい人だというのが彼女の持論だ。
 
「いちどめはひとりで挑戦してみよーかと思います。
 そうですねえ、迷子にならない程度にがんばりますねえ。
 あだしのは地図が苦手なので時計塔さまさまです。
 もーっと言うなら、立ち入り禁止じゃなくなったらいいのにーとは思います」

カラコロと音を鳴らして氷をかき混ぜる。
夏だなあ、と思わせるには十分な音だ。冷えた水滴がグラスを伝って落ちる。

「行ってみたい場所が多すぎて、時間が早速足りなくなっちゃいそーですねえ。
 こんな場所があるなんて、あだしのは思いもしませんでした」

真乃 真 > 「僕もここに来るまでは僕以外には周りには誰もいなかったからね!
 価値観も変わるよね!」

自分以外の異能者を見ればそれは今までとの差はできる。
良くも悪くも価値観は変わる。

「あそこ、立ち入り禁止だけど基本的に警備の人とかいないからね!
 景色も綺麗だし良い場所だよ!あっ!落ちたら危ないから立ち入り禁止だよ!
 良い場所だとは思うけど立ち入り禁止だからね!気を付けるんだよ危ないから!」

良い場所だといいながらもちゃんと注意する。行ってみたらとかは言ってない!
基本的にあそこの警備は無いに等しい。
大半の風紀委員は入口ぐらいまでしか見ないし例え見つけたとしても口頭で注意するぐらいだろう。

「まあ、あと4年くらいはあるしゆっくりと急げばいいと思うよ!」

かなり、甘くて既にコーヒー風味のシロップに近いものになった飲み物をストローで混ぜながら飲む
ああ、甘い。

化野千尋 > 「あだしのは初日に風紀委員さんに見つかって反省文を書かされましたよ。
 やさしそーな風紀委員さんのときを見計らうしかないのでしょーか。
 なんだか「学校」! て感じ、ありますよねえ。
 まだ一度しか行ったことはないですが、あだしのもあの時計塔はすきです」

運悪くたいへん叱られたことを思い出してやや渋い表情を浮かべる。
「ゆっくりと急げばいいよ」、の言葉にその渋い表情も一瞬で解れた。

「はいっ。存分にゆっくり急ぐつもりでおりますよう。
 あだしのと違うひとたちでも、あだしのと同じ部分もたくさん見えましたし」

「ほら、真乃せんぱいは異能者のかたですけど美味しいものがお好きです」、と添える。
ズズ、とストローが鳴く。いつの間にやら空になっていたようだった。

「それでは、あだしのはそろそろゆきますねえ。
 たくさんいろいろなことを教えてもらえて光栄でございました。
 異邦人街のほう、一度いってみよーと思います。それでは!」

しゃき! と敬礼をしてみせた。そしてそのままトレイを片手に席を立つ。
一度二度、何度か振り返って礼をしてからカフェテラスをあとにするのだった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から化野千尋さんが去りました。<補足:ぶかぶかの黒セーラーに雑にまとめられた黒髪。ゆるゆるしている。 // 後入り歓迎>
真乃 真 > 「それは、運がないというか…ドンマイ!」

一度行って怒られたと聞けば苦笑いのような表情になった。
時計塔で反省文書かされた人始めてみた。
相当堅い風紀委員に当たったんだろうな…。

「美味しいものが嫌いな人なんていないからね!そういうところは同じだよ!
 ああ、楽しんできなよ!」

そう言って敬礼を返して見送った。
少しでも話したことがあの子の役に立てばいいな!

「…さてデザートは何にしようかな!」

そうして真はメニューを開くのだった。

ご案内:「カフェテラス「橘」」から真乃 真さんが去りました。<補足:元風紀委員 三年 長いタオル 制服  >