2017/09/14 - 21:54~02:21 のログ
ご案内:「列車内」に宵町 彼岸さんが現れました。<補足:黒地に白い飾りボタンの付いたロングコート、カシミヤの手袋、桔梗を象った髪留め、サイズの合っていない白ブラウス、暗色チェックのスカート、オークブラウンのショートブーツ>
宵町 彼岸 >
…--タ、、ータン、カタン、カタン、カタン—―
島を巡る路線の中の一つをその列車は走っていた。
定期的に揺れる車体と窓の外を一瞬で走り抜ける灯
まるでスロー再生の映画のフィルムのようなその場所は
さながらセピア色の車窓とでも言うべきだろうか。
車体は古く、レトロ趣味の人物がいたならかなり喜んだかもしれない。
ぼんやりと社内を照らす裸電球は
時折振動と共に瞬き、辺りを柔らかく照らしている。
時折暗くなるそれに照らし出されるのは
木製の色褪せた座席や窓枠、
軋む車体に揺れる古い革製のつり革
そしてどこか懐かしいようなデザインのポスターたち
これが数十年前なら自然な風景だったのだろう。
……車内には人はほとんどいない。
ほんの僅かに居る乗客は皆一様に
眠り込んでいるかのように座席で俯いていた。
その中の一人である少女も例外ではない。
髪に隠れず見えている左目は柔らかく閉じられ
時間が止まっていないことを示すかのように小さく息を吐き出している。
車内は響く走行音のみに満ち、この時間におなじみの
酒気を帯びた乗客も、テンションの上がり切ったカップルも
この電車内では見る事は出来なかった。
最も、この列車の乗客が少ないのには古い以上の訳がある。
……この列車はダイヤには乗っていない物だからだ。
宵町 彼岸 >
この島の数えきれない都市伝説の中には
電車に纏わるものは例によって数多くある。
曰く、その電車に乗ったものは行方不明になり、二度と帰ってこられない。
曰く、その電車には魔女が棲んでおり、何か一つ願いを叶えてくれる。
曰く、その電車には死者が乗り込んでいて、その中では死人と合う事が出来る。
曰く、その電車には死霊が憑いており、乗ったが最後いつか線路に飛び込む羽目になる
数え上げれば枚挙に暇がない。
実際の所この島にはそれ以上の怪異すら現実に目の前に現れえるのだから
この程度のうわさや存在など逆にありふれているのかもしれない。
この電車もそんなものの一つ。
何時しか線路内に紛れ込み、無人駅や本来あるはずのない駅にのみ止まり
そして気が付けば何も無かったかのように消え失せている。
幸か不幸かそれに乗り込みこそすれ、
その存在がそういったものであると気が付かない物もいる様な
そんなすぐ隣にある怪異の一つがこの列車だった。
……最も、厳密な意味では今となっては過去形なのだけれど。
宵町 彼岸 >
――……
ゆっくりと列車が止まり、また走り出す。
乗客が増えたか減ったかは知らないけれど、
この列車に何処か目指す場所があるわけでもない。
ただ気まぐれに走り、乗るべき乗客を乗せ
降りるべき乗客を気の向いた場所へと送り届ける。
その増減は等数ではないけれど。
かつてはただ運の悪い誰かを乗せ、
そっと闇夜に消えていたらしいこの列車は
島を環状に巡る路線をカタン、カタンと走り続けている。
ある時は運の良い乗客の乗り込む特別列車として。
またある時は不運な犠牲者を飲み込む古めかしい造りの箱として。
そのいずれにも同じ人影が乗っていたことを知る者は恐らく皆無だろう。
前者はともかく、後者は帰ってくる事は出来ないのだから。
列車は時折停車しながらただ、静かに走り続けていた。
宵町 彼岸 >
――タン、タン、タン、タン
走り続ける列車の奏でる音に軽さが混じる。
その音に惹かれたかのように少女が目を開ける。
ゆっくりと見上げた視線の先には
古く少しだけ変色したガラスのはまった
古い列車ならではともいえる様な大きな窓。
その向こうには少し雲の多い空に隠れるような月と
その合間から零れる小さな光
そして遠く遠くに世界を二分するような円弧と
其処へと続く無数の波と空を写し砕けたガラスのような無数の月。
……どうやら気が付かないうちに海沿いの線路へと紛れ込んだようだ。
この島の海と空はとても美しい。
都市部や学園に足を向ければ眠らない町としてのこの島の姿を見る事が出来るが
島の外に目を向けた時、この広く深い海で外界から遮られているこの島は
とてもしずかな姿をみせてくれる。
その二面性はある意味この島にとてもふさわしい姿と言えるかもしれない。
「――、―――、――――」
車輪の音に紛れるかのようにとても小さく甘い声がいつか聞いた子守唄を紡ぐ。
この広い世界で独りぼっちのこの島はある意味特異者の楽園であり、
この島の在り方そのものがこの世界における特異者の孤独を表している。
この島では忘れられる孤独も、畏怖も、
海を隔てた先では脱ぎ去る事の出来ない重い重い白装束。
その冷たさはまるで特異者から見た世界のあり様そのもの。
それから目を背け、島の内へと目を向けるなら
夜すらも明るく、そして混沌とした世界を見る事が出来る。
そこでは沢山の人が泣き、嗤い、夢を語り肩を組みあい、汚泥を啜っている。
其処では確かに、沢山の個人が今この瞬間も生を謳歌している。
今この瞬間だけは、この揺り篭の中で揺られながら。
「……――」
この島が特異者そのものだとするなら、
その淵で歌う子守歌は誰かに届くだろうか。
母が、守り慈しむものが愛おしい者へと謳うそれは誰の心を守るのだろう。
その声は車内の誰かに届くこともなく、列車の走る音にただかき消される。
最もたとえ聞こえていたとしてもあまり変わりはなかっただろう。
今宵この列車が走り始め、乗り込んだ者がいないのであれば
……今この瞬間この列車に乗っている者は全て
現世に帰る場所を持たない者達なのだから。
宵町 彼岸 >
……――――
再度列車がゆっくりと止まる。
耳をすませば潮騒のような微かなざわめきが聞こえてくる。
季節は秋。色々なモノが船へと乗り込み、また島へと還っていく時期。
海の見えるホームに降りていく人影はぼんやりとした人影のようにしか見えず……
人によっては見えすらもしないだろう。
「――……」
口ずさんでいた歌がゆっくりと中へ消えていく。
周りの乗客に迷惑になる等の発想は湧いてこない。
この列車に乗り込む者たちはほとんどがそんな事を気にしない。
それに……彼女こそがこの列車の主であり、列車そのものともいえるからだ。
元々は都市伝説と言う不定形を取り込んだ場合
どのような現象が起きるのかという実験の一環だった。
幽霊列車を彼女の世界に取り込もうとしたところ、
多少苦戦すると想定していたのとは裏腹にあっさり取り込めてしまった。
一番の要因はそれそのものが都市伝説そのものではなく
それ単体として存在しているものだった……という事かもしれない。
都市伝説はただの付加要素であり、それそのものが
世界の仕組みの一つとして存在する物だった。だからこそ簡単に取り込めてしまったのだろう、
とはいえそれを取り込むと同時にそれの役割をも知る羽目になった。
列車に乗り込むのはなにもヒトだけではない。人ほど時間に厳しくはないが。
仕組みがなくとも流れはするものの、仕組みが働けばよりスムーズに流れるようになる。
そして清純な小川は滞ることなく流れているもの。
それを知ってからと言うもの、不定期ではあるものの
こうしてこの車体を走らせるようになった。
特に義務があるわけでもないけれど、この時間が彼女は何となく好きだったから。
――――……
電車とは都市の血液であると表現したのは誰だっただろうか。
軋みながら閉まるドアの音の後、再び列車が走り始める。
いくつかの人ならざる者……そして時々ヒトも載せて
列車は海沿いの線路をのんびりと走り続ける。
何処にとまり、何処に行きつくかは全て彼女の気分次第。
ご案内:「列車内」にHMT-15さんが現れました。<補足:風紀の四足ロボット。>
HMT-15 > いつも通り鉄道車両で輸送され
いつも通りのルートをパトロールするはずだった。
突如、列車間の扉が開いたかと思えば
中から現れたのはいつから迷い込んだのか
白い四足のロボット。
「・・・指定車両に乗ったはずだ。」
小さく無機質な声を漏らす。
いつもの列車とは違う不思議な挙動に
疑問を感じざるを得ない様子。
「位相の不一致を検知。」
センサーが不可解な空間を捉えれば
その場を回ってキョロキョロと見渡し
如何にもおかしな行動をとる。
宵町 彼岸 >
ふとホームに降り立った小さな影に目を向ける。
きっと“彼女”は生前可愛がられていたのだろう。
白地のワンピースが良く似合うそれは彼女に向かって小さく微笑み少しだけ手を振った。
[お兄ちゃんに会いに行くね。乗せてくれてありがとう]
呟きに似た、声に似た、けれど声ではないそれをホームに置き去りにし
列車は再び走り出す。
あの子は“お兄ちゃん”に会えるだろうか。
会えたとしても、きっと言葉を交わすこともないだろうけれど。
会えたことをきっと彼女以外誰も知らないだろうけれど。
「……会えるといいね」
穏やかな声色でぽつりと声を投げる。
もう彼女に届く事は無いだろうけれど。
「……機械も都市伝説を信じるのかい?
次の停車位置まではしばらくあるみたいだから
焦らず待っていると良い。
もちろんそのまま踊っていてもかまわないよ?」
そのまま車内に目を向けることなく
車内で不審な踊りを見せる戦闘機械へと声を投げる。
その声音は何処か面白がってもいるようで、
まるで昨日会ったばかりのように気軽な響きを伴っていた。
HMT-15 > 「・・・。」
影が独立して動いていた。
その影は微笑み手を振って降りていった。
影は実体がなければ存在できないがこの空間には
生憎その実体と呼べるものは存在しない。
そしてその影が微笑んだ対象、その少女には
見覚えがあった。
「都市伝説、現代に言い伝えられている噂話。
信じるか信じないかじゃない。
実際の目で見る事が重要であると判断する。」
相変わらず異様な雰囲気を漂わせている
少女ーカナタをまっすぐ捉えれば
低い機械音声でそう返す。
「この車両もその都市伝説とやらなのか?
非常に興味深い。」
一周ぐるっと車内を見回してから
頭を傾げてそう尋ねる。
その直後に
「久しぶりだ、カナタ。」
軽く楽しそうな彼女に対し
思い出したかのように無機質な挨拶をする。
ロボットにとっては久しぶりだが
彼女にとってはどうなのだろうか。
宵町 彼岸 >
「見る、っていう行為がどこまで信用できるかは正直僕には疑問だよ
ボクは人を見ても、人としか見えないからねぇ」
ゆっくりと機械の方へと向き直る。
普段は現を見ていないような瞳が低い声を発するそれの上で焦点を結ぶ。
そして目を細めて小さく小首を傾げた。
「久しぶり、なのかな?
こんな所で乗り合わせるなんて奇遇だねぇ。
僕は特に用事はないから乗りっぱなしだけれど……
間違えて乗ったならどこに運ばれるかわからないねぇ」
くすくすと笑いながら穏やかな声色で話しかける。
乗り合わせる……まるで偶然乗ったかのような言い草だがある意味嘘ではない。
「いちろーくん、だっけ?
これが都市伝説かどうかは、
それこそ君が決めればいいんじゃないかな。
君の視界にこの車両はうつってるんだろう?
なら判じるのもまた君なんじゃないかなぁ」
最も、彼の目(センサー)から何がどこまで見えているのかは定かではないけれど。
少なくともこの車両にいる誰かや何かが一人でも見えているのなら
それはそれで面白いかもしれないとどこかで思いながら肩の高さで小さく手を振る。
HMT-15 > 「むしろ見なければ何もわからない。」
彼女の疑問にロボットはそう答える。
認識というものについては見るという事から始まる。
見えなければ信用できるものも信用できないものも存在し得ない。
「確かに奇遇だ。
む。どこに運ばれるかわからないか。
それはいい、見知らぬ景色は好奇心を刺激する。」
穏やかに笑う彼女に呼応するかのように
ロボットもまた一種の楽しさをその無機質な
声質の中に含ませているだろう。
また彼を縛る任務は目的地から始まる
ゆえに目的地に着かなければ彼は縛られない。
「いちろー・・・?ボクはイチゴウだ。
センサーがこの車両を捉えたならば
それは真実であり嘘ではない。
少なくともボクにとっては。」
彼女から発された名前に一瞬混乱しつつも
それが間違えられた名だと気づけば訂正する。
そして感じているものが嘘みたいなものでも
実際に感じているのならその者にとっては真実だ。
宵町 彼岸 >
「ふふ、なるほど真理だね。
見なければ何もわからない……かぁ」
一瞬ぱちくりと瞬きをした後
「何と言うか、ボクの知ってるいちごー君とは
少し変わったみたいだねぇ。
喜ばしい事なのかもしれないね。
なんにせよ進化したと言えるわけだものぉ」
呟くように告げる。
彼女の中での彼は
彼女が投げかける言葉に戸惑い、純粋無垢に悩む雛鳥だった。
けれど目の前のこれは明確に何処か一線を引いている。
以前に比べて自我が形成されたとみて良いだろう。
それはある意味とても悲しい事であり、同時に喜ばしい事でもある。
少なくとも彼女にとっては。
「彼が聞いたら喜ぶだろうねぇ」
零した言葉はその心中を移すかのように複雑な声色が含まれていた。
「それで、君にとってここは居心地が良い場所なのかな?
少なくとも景色はとても綺麗だけれど、
移動手段としては少々先行き不安だよねぇ
これは一夜限りの夢の様なものだからぁ」
彼と共にこの列車に乗った者達の中には
ずっとこれに乗って居たいというものもいる。
その願いはいつも半分だけ叶えられることになるのだけれど……
目前の彼はそういう訳にもいかないだろう。
彼は帰らなくてはならない場所を持つものだ。
本人が望むにしろ、望まざるにしろ。
「そっか、君にとっての真実、
見つかったんだね」
窓に背を向け月の光をその背に受けながら優しく微笑む。
その表情は今まで見せた事がないほど穏やかなものに見えるかもしれない
HMT-15 > 「いや、ボクは何一つ変わっていない。」
投げかけられた彼女の言葉を即座に否定する。
確かに自我形成というステップは進んでいるかもしれない。
だが彼はまだ指令に縛られるお人形に過ぎない。
そして不意にロボットは席へ軽く飛び上がり
流れてゆく窓の景色を眺める
「ここは不思議な場所だ。
ボクに行き場所を選ぶ権利はない。
だからこそ安心はする。」
今、彼に目的地を選ぶ自由があれば
間違いなく任務を執行しようとするだろう
自ら縛られにゆくのだ、本能的に。
それが彼にとっての帰る場所。
肉体的な自由と精神的な自由は一緒ではない。
「ここにあるボクは真実。
・・・真実は変えられるか?」
優しく微笑む彼女とそれを照らす月の光
それはまるで絵画の世界かと思うほど。
その前に質問を飛ばす彼は
困り果てていた。
宵町 彼岸 >
「そう」
まるで切り捨てるかのように性急に返された回答にただ頷く。
彼は気が付いているだろうか。
彼が自然に語るその立ち位置が既に、以前の彼から変わってしまっている事を。
けれど彼女はそれを告げず、ただ小さく頷くだけ。
「そうだね。
これはそういうものだから。
ただあるべきモノがあるべき方へ向かう
その流れの中に在るもの……とでも言えばいいのかなぁ」
彼の中に設定された黄金律が変わる事は
これから先沢山の出来事が重ならなければ無理だろう。
純粋に、この目の前のこれはとても強い。
それを縛る鎖を必要としないのであればそもそも必要としない類の力を
これは自在に操るように出来ている。
だからこそ……
「変えられるよ
君が望むことを知った時、
君が君であろうとした時に」
穏やかに、けれどしっかりと頷く。
月の光を背負いながら、その影を抱きながら
それでもなお笑みと分かる表情を浮かべて。
それはある意味慈愛に近い感情。
どうしても優先しなければならない物が出来た時
たった一つのそれを守るために、他のすべてを差し出す時。
彼は何かを選ぶだろう。
例えそれが今までと同じものであるという選択であっても
其処には目に見えない鎖の様なものが出来上がる。
……今の彼がそうであるように。
――人はそれを呪と呼ぶ。
HMT-15 > 望む事を知れば真実は変えられる、
彼女はそうロボットに告げた。
「そうか、・・・そうか。」
一言目はぼんやりと二言目は自らに刻みつけるようにしっかりと。
彼を縛るプログラムという鎖は電子の呪いと取れるかもしれない。
果たして彼がそれを破る日は来るのだろうか。
間もなく彼はフリーズしたようにしばらく動きを止める。
直後に彼は自身の目に当たるカメラアイを一旦閉じまた開けば
「指令を受信。
やはり気ままな旅を送る必要はないようだ。」
そう低くつぶやき窓から離れて席を降りれば
車両の搭乗扉の前に待機する。
彼の夢はここで覚める。
「今日はありがとう、カナタ。
また会おう。」
列車が停車しその扉を開けば彼は別れの言葉と共に
現実へと帰っていくだろう。
またその際にどこで学んだのか
左目を閉じるいわゆるウィンクという動作を彼女へと送る。
宵町 彼岸 >
まるで悩むかのように動きを止めるそれをただじっと見つめる。
辺りを照らしていた月の光が雲に遮られ、まるで心中を写すかのように
まるで深海の様な闇を世界へと投げかける。
その中でぼんやりと光るような瞳は確かに彼を見つめ、
そして優しく見守っていた。
「……そっか。
行ってらっしゃい。
君が選択するその日まで君であり続けるために」
そう告げて夢はただ静かに現実へのステップを下す。
行き先など告げられていないにもかかわらず
何時しか列車は内地に入っており、
扉があいた場所は彼が向かうべき場所の近くの一角。
本来この区画には線路すらないけれど……
一晩の夢ならばこんなことがあってもおかしくはない。
ウィンクと思しき動作を見せた後、
静かに町の闇へと溶け込んでいく彼を見送りながら
列車のドアは閉まり、再びそれは走り始める。
カタン、カタンと音を立て、
何一つ変わらないかのように変われない何か達を運んでいく。
それはさながら厳粛な葬列のよう。
「ボクの様になっては駄目だよ。
例え作られた者でも、その心すら電子の波に縛られていても」
この列車に乗っているべきなのはきっと彼女自身なのだろう。
ある意味彼女はもうずっと昔から死者そのものだ。
彼は機械かもしれないが、それでも
……自分よりもはるかにずっとヒトらしい。
それならいつか、その境界線で揺れる日も来るかもしれない。
だからこそ……
「……キミがキミの夢(世界)で生きていく事が出来ますように」
小さなつぶやきを乗せた都市伝説はゆっくりと
まるで慟哭の様な車輪の音を響かせながら
ただただ静かに夜の闇へと溶けていった。
ご案内:「列車内」からHMT-15さんが去りました。<補足:風紀の四足ロボット。>
ご案内:「列車内」から宵町 彼岸さんが去りました。<補足:黒地に白い飾りボタンの付いたロングコート、カシミヤの手袋、桔梗を象った髪留め、サイズの合っていない白ブラウス、暗色チェックのスカート、オークブラウンのショートブーツ>