2020/06/24 のログ
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に武楽夢 十架さんが現れました。<補足:黒髪赤目、足元が土に汚れたツナギを来た細身の青年>
武楽夢 十架 > 農業科の専攻といえど、必修科目の試験はある。

この日は、午後からの必修科目で前期期末試験(げんじつ)の存在を告げられた農業科の仲間と現実と向き合っていた。

分かったことは、皆それぞれに酷い――という残酷な状況だった。
そんな状況にも関わらず、同じ科の友人たちは頭が痛いだの畑の様子が気になるだのと言って逃げ出し
気がつけばファミレスに残って真面目に勉強しているのは青年一人になっていた。

「……アイツら割と余裕なかった気がするんだけどな」

確か、単位的に。

一人残されたのは癪だが、勉強をする機会というのも貴重なので真面目にやるか、と余計な思考をため息と共に吐き捨てる。

武楽夢 十架 > 六人がけの席に一人残され、やはり自分も帰るかという気持ちは出てくる。
自分の畑の様子が気になる気持ちも分かる。

それでも、学科試験の補習は受けたくないという気持ちは大きい。
別に赤点ギリギリという事はこれまでなかったが
油断して赤点メンバー入りなんて洒落にもならない。

「ま、皆似たような気持ちだよな……」

時間の余裕もまだあるしな、と周囲に気を回せば
周りの席でも勉強をシていたと思っていたがいつの間にか何か娯楽の話で盛り上がっている。

武楽夢 十架 > 平和な場所である。
安全は確保され、明日を一緒に考える人がいて、ある程度の決まりごとと自由がある。

安心して今を過ごせる場所―――、

「……笑って将来を考えられる場所か」

あの落第街にそんな場所を用意できないかと考えるが、これは傲慢な考えだと首を振った。
自分には権力もチカラもない。

出来るのはまあ、精々個人に出来ること程度だ。

「って、一人で考えてもしかたないね」

それに試験には関係ないことだ。
勉強をしようって思考はすぐに脱線してしまったなとシャーペンを握り直す。

武楽夢 十架 > 前にここに来たのは二年前に『彼女』にご飯を奢らされた時だったか……。
それ以来、来てはいなかったし今日も誘われなければ来なかっただろうが。

「時間つぶしになにかしに来るのは悪くないかな」

ご飯も悪くないし種類も多いし、ドリンクバーもありがたい。

「メニューも個性的だし」

食べれば不老不死とか、本当ならよかったのに。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」に持流 童男さんが現れました。
持流 童男 > 一昔前のオタクの風貌をしたマントを羽織った男がファミレスに入ってくる。
「すいませんでござる。このマジックブルーのお子様セットをひとつくだされ。姪に頼まれたのでござる。」

と席に着席して注文をいれつつ、「さて勉強でもするでござるか!カンニングペーパーさえあればなんとかなるでござる!」
とドヤッとした感じで勉強?をしている

武楽夢 十架 > なんだか派手な男がやって来たと橙色のツナギを来た青年は思った。

少し声が聞こえてきたので気が惹かれた。
彼も勉強かと思えばカンニングペーパーとかなんだか不穏な単語が聞こえてきたので、
不安になった。
そろそろ会計して帰るか、と思っていたが少しだけ助言をしておくべきかなぁと男の座った席に近づいた。

「こんにちは、あなたもテスト勉強ですか?」

笑みをうかべつつ声をかけた。

持流 童男 > 「むむ!?そ、そうでござる!、如何せんまだわからないのでござるでな。最終手段としてカンニングペーパーを製作中でござる!」

とフンスと言いながら、そちらに向かい緊張しながら言う

武楽夢 十架 > なるほど、と頷きつつ空いてる向かい側の席に座る。

「あ、俺は学園の農業学科専攻三年の武楽夢(むがくむ)。よろしく…最近学園に来たって感じ?」

あまり見た目だとここじゃ判断できないんだよなぁって苦笑しながら尋ねる。

持流 童男 > 「おお!ここには農業学科もあったでござるのか!某の名前は持流 童男。よろしく頼むでござる武楽夢殿!」
とさっきの緊張から少しほぐれたのか柔和な表情を浮かべつつ

「拙者は最近この学園に来たかんじでござるな。色々とわからないことがありすぎて頭がパンクするでござる・・!」
と神妙な顔でいいながら返そう。

武楽夢 十架 > 「基本農業区にいるけどテスト前とかになるとこっちでもまあ俺みたいなツナギ着たのを見るかもね」

色とかそういうのは個人の自由だからこんな派手じゃないけど、と付け加えつつ。

「童男さんは最近ここにってなると大変だね。数学とか語学とかはまあいいだろうけど、専門系の必修科目は今から最低限は少し苦労するね」

現代にある試験科目に加え、この学園では魔術や異能といった超常の認識についての科目の筆記試験もある。

持流 童男 > 「え・・!?マジでござるか・・!?」

とすごい焦った表情になる。

「うっそでござろおおおお!!?あと2つカンニングペーパーを用意するとか、小石で天つけってくらい無理でござるぅ・・!?」

うおおおとうなりながらどうするか考えている。

武楽夢 十架 > 「ははは、マジなんでござるよ」

そちらのノリに合わせつつオーバーな反応に思わず笑ってしまった。
そしてこれから、彼に残酷な内容を告げなければならないかと思うと心苦しくなるが、後々を思えば、と一呼吸おいた。

「それとバレなきゃいいけど、カンペはバレると大変だよ?」

担当の先生次第ではあるが、答案用紙は白紙扱いになるという噂もあるし過去にバレたという先輩の話では一ヶ月も休日に自習室で補習という地獄であったとか。
軽くそういう事例の話をしつつ、それならと続ける。

「ダメ元でもちゃんと勉強しての赤点の方が、評価はしてもらえるよ」

持流 童男 > ムンクの叫びのごとくの表情になり、

「うおおお・・!やはりずるはいけないでござるな!コツコツ勉強していくでござる!!!」

といいつつカンニングペーパーをしまい、勉強する形になる。

「もし時間があればよかったら勉強の手伝ってくれないでござるか・・?無理にとは言わないでござるよ」

と少し控えめに

武楽夢 十架 > 「同級生からは赤点なんか取ると誂われるかも知れないけど、やった分は次にも繋がるからね」

素直な性格の人だ、と感心してきっとまっすぐ努力し続ければいい結果になるだろうと思って頷く。
そちらからの誘いには、すまなそうに困った顔を浮かべた。

「一年の内容なら割と教えられそうなんだけど、住んでるところが遠いからそろそろ帰らないと遅くなるから別の日でよければ……悪いね」

とテーブルに置かれているテーブルナプキンに自分の連絡先の番号を書いたものを渡す。

持流 童男 > 「おお!それは嬉しいでござる!別の日で全然よいでござる!!」

と嬉しそうにして

「では、またの機会によろしくお願いするでござる!」
と連絡先の番号を書いたものを受け取る。

武楽夢 十架 > 「朝から昼過ぎくらいまでだったら、反応できるから気軽に連絡してくれていいよ。反応がない時は畑でも弄ってると思うからその時は折り返すね」

それじゃ今日も頑張ってね、と自分の伝票を手にしながら出口の方の会計に向かった。

出口の方から、あいつら会計しないで帰ってやがったというやや怒気を孕んだ声が聞こえてきたかも知れない。

ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から武楽夢 十架さんが去りました。<補足:黒髪赤目、足元が土に汚れたツナギを来た細身の青年>
ご案内:「ファミレス「ニルヤカナヤ」」から持流 童男さんが去りました。