2020/06/26 のログ
ご案内:「研究施設群【学術大会開催中】」にシュルヴェステルさんが現れました。<補足:人間初心者の異邦人。人型。黒いキャップにパーカーのフードを被っている。学生服。後入り歓迎してます。>
シュルヴェステル > 異邦の民としてこの島に降り立った青年は、是非を問われることなく、
常世学園という超常のサラダボウルの中に、隔離されるように押し込まれた。
異邦人がこの世界の『何』から学べばいいかなんて、
そんなものをこの世界にやってきたばかりの相手に聞いてもわかりやしない。
常世学園の定める「異邦人向け」の講義セットをそのまま受講していた青年は、
この島のことから学ぶべきである、と初等異能学と呼ばれる講義を取っていた。
そして。
「…………??????」
参加を義務付けられていた「異能学会」の聴講席にて。
普段と、『聞こえ方』がどうにも違っていた。
壇上の研究者が何を言っているのか、一言一句わからない。
まるで、『異世界の言語』を聞いているかのように意味が通らない。
音として認識することはできても、言葉として認識できない。
初めてこの世界にやってきたときのように。
誰の言葉も、誰の言っていることもわからない。
大声をあげそうになって、口を自分の右手で抑える。
左右前後をきょろきょろと見回す。なぜこうなったのかが、一つもわからなかった。