2020/07/04-2020/07/05 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 異能・魔道具エリア(7・8F)」に羽月 柊さんが現れました。<補足:乱入歓迎:【はづき しゅう】深紫の長髪に桃眼の男/31歳179cm。右片耳に金のピアスと手に様々な装飾品。くたびれた白衣。小さな白い竜を2匹連れている。>
羽月 柊 >  
手に布のかかった鳥かごを持ち、魔道具エリアを歩く男が1人。

「魔道具……杖は使えない…インスタント系エリアに固まってるのか?」

表記を見ながらガラスケースやショーウィンドウに飾られている魔道具を見る。

新しく出来た扶桑百貨店。異能・魔術向けの品を扱っていると聞いて、
この男羽月 柊は見に来ていた。

魔術の素材、品などは伝手を使って買うことも少なくない。
魔術学会はまだ緩いが、協会なんかはまだ古いしきたりが残っていて、
こうやって安易にモノを入手したりするのが難しいことは多い。

「ここで買えるならわざわざアーカムから送ってもらわなくても済むしな…。」

羽月 柊 >  
途中、店員に声をかけられる。
何かお探しですか、と。

「ああ、すまない。
 魔力を使わない…元から魔法がかかってるタイプの品を探しているんだ。
 それと、魔力伝達の良い素材そのものは売っていないか?
 自分で刻印して使いたいんだ。」

異能・魔道具を扱う内店舗だ。
店員だって大方は商品についての知識があるだろう。
もしかすれば、魔力感知を持っている店員だとすれば、
今、相対しているこの男からは、"魔力を一切感じられない"ことが分かる。

ただ、店員はそんなことで表情は崩さない。
己に魔力が無くても魔法を扱うモノはいるのだ。そう、目の前に。

そうして案内を受ける柊の魔法は完全に外付けに頼っている。
基礎的な魔力を感じられるようになることから、何もかも。

魔法具によって身体を魔法が使える状態にしている。

羽月 柊 >  
案内してもらい、ありがとうと礼を言って店員を見送った。
別段商品の営業をしてもらいたい訳じゃない。
モノの良し悪しぐらい、自分で分かっているつもりだからだ。

「…しかし、世も末だな。
 昔は秘匿も秘匿とされていた魔道具の類が、こうも目の前に並ぶとな。」

手に持った籠の中からは小竜達の鳴き声がする。
独り言を呟いているようにしか見えないが、セイルとフェリアと会話はしていた。
竜語の分かるモノにしかわからない会話ではあるが。

「いや、とっくに末か。大変容、終末の起きた後だしな…。」

安い商品はそのままだ。
なんだったらパッケージ化されて、電化製品のごとく並んでいるだろう。

羽月 柊 >  
「アラクネの糸、コカトリスの鱗、ハーピィの風切り羽根…。
 ……養殖ユニコーン…???」

商品を確かめていく。
札には『史上初!養殖成功ユニコーンの鬣(たてがみ)!』なんていうPOPがついていた。
いやまて養殖出来るのかそれは、なんていう内心のツッコミ。

「これでただのペガサスの鬣でしたとか無いだろうな…。」

やめとくか、やめとこう。
危ない橋は渡らないのが大人です。

買い物カゴにぽいぽいと素材を入れていく。

羽月 柊 >  
普段は必要な素材しか買い付けないから余計なモノまで買いそうだ。
とはいえ流石に量産というか、百貨店に並ぶモノ。

「普段使いにはともかく、金属純度は流石に…。」

よろしくはない。
普段使いで消耗するような品は良いのだが、
魔法を刻印して魔力を充填し、何度も使い回すような魔具を作ることには向いていない。

やはりそういうモノは、今まで通りの所から取り寄せた方が良さそうだ。

それにしても、やはりこういう場で無能力の自分は良くも悪くも目立つ気はする。

羽月 柊 >  
まぁ、魔術学会でも協会でも、散々浴びた視線だ。
今更どうこうとそれに怯えることはない。子供じゃあるまいし。

手持ちの不足分をカゴに入れ、会計を通す。
どうにも普段と全く違うせいか違和感が抜けないが。

一応魔法の品々なので普通のレジ袋よりは紙袋に入れてもらえたりなんだり。
そろそろ自分も空間収納を手にするべきだろうか、なんて考えつつ。
しかしあれはやはりそこそこ値が張る。

羽月 柊 >  
「まぁ、多少の無駄遣いも良いか…収入もあったことだしな…。」


さて、しっかりと散財もしたことだし帰るとしよう。
これから日用品でお世話にもなるだろうし、帰りに少し他を覗きつつ。

のんびりと柊は帰路についた。

ご案内:「研究施設群 羽月研究所」から羽月 柊さんが去りました。<補足:【はづき しゅう】深紫の長髪に桃眼の男/31歳179cm。右片耳に金のピアスと手に様々な装飾品。くたびれた白衣。>