2020/07/04 のログ
ご案内:「学生通り」に小金井 陽さんが現れました。<補足:長い銀髪をうなじあたりでまとめ、赤い猫目が特徴的。白い調理服の男子生徒。>
ご案内:「学生通り」に神代理央さんが現れました。<補足:薄手のダブルテーラード(黒)/紺色のスキニー/淡い金髪と紅瞳/顔立ちだけは少女っぽい>
ご案内:「学生通り」に群千鳥 睡蓮さんが現れました。<補足:猫かぶりモード。両メカクレ。サイズ大きめのパンツスタイルにカフェエプロン。>
小金井 陽 > 「ふぃぃいいいいいい………んーーーーーーーっ……」
おもいっきりのびーしてから、はーっと一息つく。

「ついついまた作っちまった…」

…奥から薫るのは、焼き立てのカップケーキの香り…下拵えさえしていれば30分足らずで作れる上に簡単・美味しいという超優れたお菓子だ。

「あとは皆が来るのを待つだけか…っと、ぉ?」
入り口のベルが鳴り響くのを、厨房から聞いて。
……なお、いつもどおりのことではあるが、店の外にまでありとあらゆる製菓の芳しい香りが充満し、お腹が空いていたりスイーツ大好きな人にとってはたまらない空間と化しているだろう。

ご案内:「学生通り」に雪城 涼子さんが現れました。<補足:流れるような美しいストレートの銀髪 肉体を持った幽霊>
ご案内:「学生通り」にソフィア=リベルタスさんが現れました。<補足:身長:147cm 体重:34kg 妖怪猫ロリババア >
神代理央 > 新装開店を祝うパーティを、と誘いを受けて訪れた店の前。
流石に、今日は風紀委員の制服では無い。普段はクローゼットの肥やしになっている私服を引っ張り出し、目立つハイヤーも使わずに公共交通機関でやってきた。
切符とか久し振りに買った。一度改札で音鳴らした時は心底焦った。

「……此処、で良いんだよな。うん。でも、本当に来てよかったんだろうか…」

入り口の扉を開き、恐る恐る、と言うように店内を見渡す。
店の外にまで漂っていた甘い香りは、扉を開いた瞬間全身を包み込む様な多幸感を与えるだろう。
それでも、此の侭店の中に入っても良い物かと、扉を僅かに開いたままちょっとおどおどしているかもしれない。

雪城 涼子 >  
「もー、陽くん気が早いわよ」

ただよう匂い
漂う気配
この場で「何」が行われているかは明白だ
思わず言葉も出ようというもの

「私にもなにかさせてってば」

群千鳥 睡蓮 > 「おー……すっごい……本格的だわ……」

これがマネーパワーの為せる技かあ、と店舗にお邪魔していたのは試食係だ。

「なーにやってんだ通行の邪魔だぞ店長さんよ。
 かわいい後輩が入れないんだから退くかしゃがむかしてくれませんかねー」

カフェエプロン――体型が体型なのでこう――あれになっているが。
うろついてるシルエットが、とかく通行の邪魔なので、背後から背中ビスッビスッてつっついていきたい

神代理央 > 「…わ、分かった。分かったから押すな。痛い、地味に痛い」

背中を突かれれば少し焦った様に。
半ば押される様な形で店内へと至る。

入店すればたちまち鼻孔を擽る甘い香り。思わず表情を綻ばせそうになって――慌てて真面目な何時もの表情に戻そうとする。
無駄な努力ではあったが。

ソフィア=リベルタス > 「……」

その後ろから、とてとてと無断入店する黒猫一匹。
しゃべらない、が、店の隅にそそくさと音もなく侵入し、少年少女をじっと見ている。

群千鳥 睡蓮 > 「ニヤけてんぞー」

言いつつに。

「お邪魔します、小金井先輩、ええと――
 ……雪城さん、だっけ?
 はじめまして。 一年の群千鳥(むらちどり)。よろしくね。
 試食係……なんて名目だけど、お掃除とか手伝うつもりだから、お邪魔にならないように頑張るね」

猫をかぶりながら入店して、お世話になる二人のパティシエにご挨拶。
雪城さん。お話には聞いていた。確か同学年――のはず。
そうではないものを感じなくもないが。

小金井 陽 > 「いやー、すまねぇッス涼子センパイ。つい菓子作りしてたら止まらなくなって、泊まり込みで作り続けてたんスよ。」
にっかり笑い、よく見ると目にクマが出来ているのが確認できて。

「おう、睡蓮ちゃんもいらっしゃいだぜー。…その服、良く似合ってるな。手伝う前から制服着込んできたのかと思ったわ。」
そう言っておどけて、後輩とセンパイを迎え入れ
「…で、りおっち。もうちょい堂々と入ってきていいんだぜー?たぁーーーーーーー……っぷり、スイーツ用意して待ってたんだから、よ。」
にっかにか、眠そうなのに止まらない笑顔でほにゃっほにゃに表情が崩れる理央も迎え入れて。

雪城 涼子 >  
「あ、理央くんに……えーっと、群千鳥さんね。
 そんな、雪城なんて他人行儀じゃなくてもいいのよ。
 涼子って呼んでもらっていいわ。
 だから、群千鳥さんも良ければ下の名前も教えてくれる?」

そういえば、理央くんともう1人試食係(部員)がいるって陽くんいってたよね。
この子がそうなんだ、とちょっとだけ観察。
理央くんとも仲がいいみたいだし、いい感じいい感じ

いつもよりニコニコ三割増しの笑顔でお出迎えする。

「それから、理央くんも。こんにちは。
 ちゃんと来たのね。えらいえらい」

と、子どもを褒めるように褒める

小金井 陽 > 「…………ん???」

なんか、皆の影に隠れてネコが…迷いネコか?

「……スイーツ好きかな?このネコ?」
考えるのはまっさきにコレである、このバカ。

ソフィア=リベルタス > 「……にゃーん。」

猫の鳴き声を上げてすっとぼける。
知っている人にはわかりそうな分からなそうな。
いつもの黒猫ポーズ。
普段は喋るけれど、何の思惑か喋らない。

群千鳥 睡蓮 > 「これ?制服に良いかなーって思ったんですよー。
 さすがにカタログに書いてあったメイド服とかはちょっと……あれなので」

先に逃げの手を打っていく。似合いますかー?ってくるっと回ってみたりして。

「……ああ、いや、実はあんまり人を下の名前で呼び慣れてなくて。
 では、涼子さん――で。
 えっと、睡蓮(すいれん)です。 群千鳥睡蓮……ちょっと仰々しい名前であれなんですけど」

恥ずかしいな、と、あまり下の名前を名乗らないことも踏まえて伝えて――
何かいるな。

「……せん……猫さん。 衛生的にはどうなんだろう?」

神代理央 >  
「…ニヤけてなどいない。ただ、ちょっと良い匂いがするから出て来る菓子が楽しみになっただけだ」

と、後輩の指摘を断固として――表情は緩いが――否定しつつ。

「……ん。その、小金井も久し振り。息災そうで何より。
…そうか。それなら、今から楽しみにさせて貰おう。ああ、とても楽しみだ」

此方を迎え入れる彼に、ふわふわとした笑みで応えるのだろう。

「……私は子供では無いのだぞ。全く。だが、まあ。部員、だからな」

相変わらずペースを乱されつつ、むすっとした様な。しかし、決して不機嫌では無い様な声色で彼女に応えつつ。

「………猫?」

はて、何時の間に。流石に食品を扱う店では不味いだろうか。
と、黒猫に近付いて抱き上げようとするだろうか。

雪城 涼子 >  
「あら、猫ちゃん? どこから迷い込んだのかしら。
 うーん……スイーツ好き、とはあんまり聞かないわよねえ。
 そもそも、食べさせちゃいけないもの、多すぎないかしら……
 衛生面は……ほんとはよくないけれど、奥に入らなければギリギリセーフ、かしらね」

うーん、と考える。
アウトなのは、チョコ、牛乳、それからそれから……

群千鳥 睡蓮 > 「そういえば、お店の名前。 なんていうんでしたっけ」

何か手伝うことありますかね、ってパティシエ方にお聞きしつつだ。
そもそものことをまだ聞いていなかった。

小金井 陽 > 「メイド服なー、アレも可愛いとは思うんだが、ちょいと仰々しい感じになりそうではあるからな。」
おう、よーく似合ってるぜーと褒めながら。りおっちの家くらいだと、メイドさんとか多いんだろうかと、ダンシコーコーセーな安直想像を働かせて。

「群千鳥ちゃん、睡蓮って名前だったのか。良い名前だと思うが…っと、そんじゃそろそろ準備するか。とりあえず一杯目は温かい紅茶で準備するな。」

そういって、すっとぼけにゃーんしてる黒猫?はそのままに、新装開店前祝いのお茶会準備を始めるパティシエ。

ソフィア=リベルタス > 「にゃぁ。」

抱き上げられると鳴き声を上げる、ジタバタはしないが。
琥珀色の黒猫、何処かで見たことあるような無いような、果たして気のせいか。

瞳はスイーツの方を時々チラッと見る。

群千鳥 睡蓮 > 「あー…………」

抱っこしている理央を視ると何か言おうとしたが。
まあいいか、面白そうだし。そう視線をそむけると。

「名字も名前もちょっと変わってますからね。
 情報量多くて相手も混乱しちゃうでしょう……こう地味ですから、覚えてもらいやすくて悪いことばっかりじゃないんですけどね。
 カップは――うわっ、高そうなの揃ってるし……」

マジかよ、って設備を観て絶句するね。部活って規模じゃないぞ。これが常世学園かあ。

小金井 陽 > 「おう、りおっちも元気そうで何よりだ。…活動、大変そうだが無茶すんじゃねーぞ?いつでも休みに来い?」
そういって、背中をぽん、ぽんっと優しく叩いてねぎらって。
「ふふん、見て驚け。りおっちの顔をホニャらせるモンを作っておいたぜ。」

ドヤ顔で、理央に何かを突きつけてから紅茶を煎れにいく。

…そこに書いてあるのは








と並んだスイーツ項目…いわゆるメニュー…20品目はあるだろうか…一通りの目にしたことのある洋菓子や、和菓子…あんまんなども作っているようだ……加減しろスイーツバカッッッ

雪城 涼子 > 「そういえば、猫ちゃんってそもそも人間のお菓子ダメじゃない。
 ソレ用のでも作るかしら……」

減塩、減糖、減脂。人が食べるには微妙なアジこの上ないシロモノである

「ああ、食器? うん、せっかくだからちょっと頑張っちゃった」

てへ、という笑顔を浮かべる名家の子女。

神代理央 > 「仰々しいというか、衣装で客を引く様なのは如何なものかと思うがな。お前は十分良い腕をしているのだし、奇を衒わず料理の質で勝負したいところじゃないか?」

と、彼の言葉に反応を返しつつ、抱きあげた黒猫をマジマジと眺める。

「猫に食べさせるのは不味いだろうな。雪城の言う通り、厨房迄行かなければ大丈夫かな?」

何だか何処かで見た様なそうでないような。
黒猫を抱きかかえ、よしよしと撫でながらふーむと思案顔。

「そうだろう?まあ、その辺りは雪城が詳しくてな。私は余り口出ししていないが、良い物を揃えたぞ」

絶句する後輩に、ふふんと胸を張る。
しかして、その表情は直ぐに崩れ去る事に成る。
突き付けられたのはメニュー表。其処に掛かれている種類は圧倒的。此れはもう糖分の弾幕。機銃掃射である。
己の異能より凄まじい高密度の弾幕だ。

「取り合えず上から下まで全部」

もう理性より先に本能で言葉が出た。
仕方ない。仕方ないのだ…。

ご案内:「学生通り」に宇津木 拓郎さんが現れました。<補足:着崩した制服/眼鏡/本を詰めるための厚手のリュック>
群千鳥 睡蓮 > 「グラスまで……って……ジャムポットもこれ凄い高いヤツ……
 あっ、涼子さんの趣味なの……」

元気な学生相手にこのマネーパワーは大丈夫なのかな…となりつつも。

「……わあ。
 すごいですね、これでまた増えてくんでしょー?
 季節の果物のミルフィーユとか……みてるだけでおなかすいてくる……
 ……と、とりあえず小金井先輩、角砂糖でもいいんで神代先輩になにかあげてもらっていいですか?
 すぐにも正気を失いそうな危うさを感じるもので…」

雪城 涼子 > 「あ、ちょっと、もう。
 私も手伝うから」

ぱたぱたと奥へ入っていく

宇津木 拓郎 >  
「邪魔するよ」

ここで眉目秀麗な僕ちゃんが店に颯爽と現れるわけ。
スイーツ部だかなんだか知らないが、こんな高級住宅街に出店するなんてナマイキだ。
ここのスイーツに難癖つけて鼻っ柱を折ってやる。

「店、もうやってるかい?」

ソフィア=リベルタス > 「……意外な一面があるものだねぇ……。」

ぼそっと一言、ついつい、そう、本当についつい、いつものノリで口が出た。
あ、やべっと思ったのもつかの間。

「……にゃ、にゃーん」

と鳴きまねをする、なんとも往生際が悪い。

群千鳥 睡蓮 > 「えっ誰」

誰?って素の反応をしてしまう。
知ってる?って周囲を視るのだ。

「店長ー、知らないイケメンが入ってきたー」

神代理央 >  
「誰が正気を失うと?失礼な、私は正気だぞ。だが、仕事のストレスを糖分で解決しようとするのは致し方ないことであり、円滑な思考を走らせる為には糖分が有用であることは疑いようのない事実であることもまたしかり。よってこのメニュー表の全てを出資者として試食しようという私は全く正気を失っていないし至って健全だ。分かったか群千鳥?」

正気は、怪しい。

「………待て。いや、まさか。ああ、いや………」

何かを。大分不味い何かを察した。
聞き覚えのある声。見覚えのある黒猫。
恐る恐る、といった様に猫を下ろすと、一歩下がって距離を取る。

「……む?ああ、開店前だがな。だがまあ構わんだろう。寧ろ、開店前から客が来るなど良い事じゃないか。なあ、皆?」

入店した男性におや、と首を傾げつつも拒否する事は無い。
後輩の視線に対して首を振りながらも、折角来たんだから食べて行けよオーラで彼を迎え入れる。
因みに己は厨房には立たない。

雪城 涼子 > 「陽くん、他に誰か招待してたー?
 手当たりしだいに声かけるの、よくないわよー」

のんびりと謎のイケメン登場に答える。
多分、誰も呼んでいない
あと微妙に語弊のある言い方であった

ソフィア=リベルタス > 「……」
恐る恐る降ろされれば、すすす……と、睡蓮の足元にすり寄っていく。
ゴロゴロと喉を鳴らしながら。

……だめ? だめっすか?
もうばれた感じ?
そんなかんじに睡蓮を見上げている。

タ ス ケ テ

小金井 陽 > 「お?まだ看板出てないってのに気が早いお客さん来てんのかい?」

そして両手いっぱいに、プリン、アップルパイ、メロンパン、シュークリームにベイクドチーズケーキ、シフォンケーキ各種などなど…何度も何度も往復して、カフェスペースの机の上へアンリミテッドスイーツワークスキメていくパティシエその1。…以前理央が見た時よりも、旨そうに見えるぞ?疲れだけではなさそうだぞ??

「おう、いいよ。食ってけ食ってけ。感想も聞かせてくれや。」

にっかりと、ずずいっと入店してきたイケメンに屈託なく笑い。単純に自作のスイーツを食ってもらうことが嬉しいのだろう、まっすぐな笑みである。

宇津木 拓郎 >  
「オオット、開店前だったのかい? それは失礼…」
「まだ準備ができていないなら適当に時間を潰してくるけど」

ニヤニヤしながら言う。
大仰に両手を広げながら続ける。

「いーい匂いがしてさ、内装がこんな感じだからてっきりスイーツの新しいお店かなぁって」

群千鳥 睡蓮 > 「そうですね、パーティーが終わったら病院に行きましょうね。心のだよ。
 ついでに言えば女の子の脇腹をまさぐった責任も後でとらないと――ふうん?
 涼子さんと小金井先輩も知らない人……」

「あっ……つまり……あれか……!」

ぴーん。頭上に電球が灯ったぞ。

「――お客様第一号! いらっしゃいませっ。
 どーぞどーぞこちらに。
 お店もスイーツもできたてほやほや、紅茶も淹れたてですからねー。
 せんぱァァーい! おひとりぶん追加おねがいしますー!」

ぐいぐい。イケメンを引っ張り込もう。よそいきスマイル。

群千鳥 睡蓮 > 「はーいはいはい。 どーしたんですか?
 もしかして、甘いもの食べにきたんですかー?」

『お客様』をお席にご案内したあと、しゃがみこんでにゃんこの顎をくすぐる。
なぜかにゃんこにも敬語だ。

「ここ、部活のお店ですよ。まだ開店したばっかりで……
 食べていきます? 人間用のおかし。
 先生が甘いもの好きなら――ですけど」

猫が魚好きというのは、魚の端切れをあげていたからという慣習が生んだ誤解、だという。

宇津木 拓郎 >  
「えっちょっと引っ張らないでぇ!?」

カフェエプロンの女(群千鳥睡蓮)に引っ張られて着席。
接客ぅ!!
なんとかならないの接客ぅ!!

「それじゃスコーンあるかい? おすすめのジャムがあればそれも」

なんか店主? っぽいパティシエ?(小金井陽)の顔を見る。
お客様第一号とはツイてる。サイテーの記憶を刻むがいい!!

雪城 涼子 > 「もー、あれから追加で作ってるの?
 ほんと、ほんといっぱいあるから一杯食べてっていいからね」

よいしょ、よいしょ、とこちらも奥からたくさんのスイーツを引っ張り出して……いや、すでにワゴンに乗せて大量輸送してくる。

ソフィア=リベルタス > 「あ、そこ先生って言っちゃう? 言っちゃうんだ?
 あ、そこきもちい、うん、それそれ。
 ぁー…… 。」
 
喋りながら、めっちゃごろごろ喉を鳴らす。
教師の威厳、とは。
もうばれたからいっかー、と普通に話し始めた。

「甘いもの好き、玉ねぎ以外なら何でも好き。
 スイーツをご所望に来たのである。」

ふんす、とどこか胸を張っているように見えなくもない。

神代理央 > 「……一つだけ、お客様には謝罪しておくとしよう」

「あのスイーツは、少なくとも最低一つずつは私が食べる。どれか一つでも私が食べ損ねたら………」

客に対して宣戦布告である。
それくらい、パティシエの彼が抱えて来たスイーツは魅力的であった。何なのあれ。宝石箱とかいう次元じゃない。そう、例えるなら……なんだろ。何にも例えられない。とにかく、私はあれを食べる。全部、全種類、食べる。

後輩が腕を引っ張り、着席したイケメンの前に仁王立ちして、ゆっくりと微笑んだ。目は 全く わらって いない まる

「いや、待て。その、ちょっと甘味を前に錯乱していたのは認めよう。しかし、女の子の脇腹というのは、もしや――」

嫌な予感がじりじりと確信へ変わっていく。
黒猫を擽る後輩に、冷や汗を垂らしながら言葉を返す。

「…あー、無理はするなよ。手伝おう。というか、男手が私と小金井しかいないのは問題かな……」

と、スイーツの輸送を始めた少女の元へ歩み寄り、せっせと運搬を開始する。
全ては、早く食べたいから。

群千鳥 睡蓮 > 「ですって~」

にゃんこを後ろからそっと抱きかかえて、バンザイの姿勢にしてあげつつ。

「じゃあふたりのお客様だ。
 とっておきのスイーツに舌鼓を打って帰ってくださいね……っと。
 スイーツ、好き、なんですか?」

んー?って抱きかかえたにゃんこの顔をうえから覗き込むよ。胸が邪魔で顔視えないだろうからね。

小金井 陽 > 「お、お客さんついてるね。今ちょうど焼き立てだぜ。
自信作だぜー?」

イヤーンな笑顔に気づかず…というか食べてもらえばいいのでは?って感じで楽しそうな銀髪ポニテのパティシエが、奥からトレイに載せて、粗熱を取ったスコーンを持ってくる。

「お待たせ、スコーンだ。ジャムは自家製のイチゴジャムで、飲み物を合わせるならホットミルクがお勧めだ。
そんじゃ、ごゆっくりご堪能あれ。」

拓郎の目の前に置かれたスコーンは……明らかに、どこかしら『違う』気配を漂わせており、単純な素材で作られているはずのソレは、鼻孔から『食いたい』と脳内信号を与え続けるかのように芳香を流し込み続ける…
添えつけられたいちごジャムも、つやつやてりてり、スコーンにたぁーっぷりつけて食べるのを想像しただけで…涎が、口内に溢れてくる…

ソフィア=リベルタス > 「そりゃぁこれでも女子だしね、好きに決まってるじゃないか。
 お気に入りの生徒がそろってたし、様子見に、だね?
 バンザーイ。」

抱き上げられて、腕を掴れればされるがまま。
人間の姿にならないのは……邪魔にならないようにという先生なりの配慮なのか。
猫の毛は落ちないから安心。

雪城 涼子 > 「こーらー、理央くん、お客様を脅迫しなーい。
 量はあるんだから、ちゃーんと全部食べられますからね!」

合間に軽く一喝

「あら、睡蓮ちゃん。猫ちゃんも食べるの?
 でも大丈夫かしら……?」

抱えあげて何やら会話をしている姿を微笑ましく見つめる

小金井 陽 > 「ネコが…喋った??
…あー、異能、か?変化したりとか、あるいは元は人間とか、ネコがしゃべる異能とか…」

考えつく可能性を考えるが、皆は知っているようだが陽はまだ知らず、小首を傾げるのだった。

宇津木 拓郎 >  
「え、なにこわい」

あり得ないくらいの美形の少年(神代理央)に凄まれてビビる。
殺気が格闘士(グラップラー)だ。
なんなの!! このお店!! なんなの!!

そして銀髪のパティシエ(小金井陽)が出したスコーンを見る。
ま、たしかに美味しそうだけど?
こんなのおフランスで食べたモーニングセットに比べれば……

「ふーん……?」

自家製のイチゴジャムねぇ。あざとーい。
匂いもいい。とりあえずジャムをたっぷりつけて、食べる。

「!!?」

口の中に、宇宙が広がった。
美味しい! 美味しい! 美味しーい!!
それ以外考えられない!!
甘さに魂が震えてる!! この甘さは……優しくて、甘酸っぱくて…初恋の味わい!!

言え、言うんだ。こんなの美味しくないって。不味いって。
でも、でも!! 口の中が幸せでそれどころじゃ…

群千鳥 睡蓮 > 「だいじょうぶ――だと思いますよ。
 この御方、ただの猫ではございません。
 わたしたちに智慧を授けてくれる、素晴らしいお猫様ですから」

ねー、と涼子さんに弁解だ。
来てくれた人には楽しんでもらいたい。
パティシエ方は万人を遇するだろうし。

「…………いいんじゃないですか?もう隠さなくて。
 ――――今なら顧問の席は空席ですよ」

座ってしまえば食べ放題ですよ?って猫みみにそっと吹き込むのだ。

神代理央 >  
「……はあ。まあ、良いか。先生もどうぞ楽しんでいって下さい。コイツの作る料理は絶品ですよ」

もう隠す気/ZEROな黒猫…もとい、教師に溜息を一つ。
とはいえ、特段追い返そうという訳でも無い。むしろ、来たんだったら食べていけとゆるゆる笑みを浮かべる。

「う……すまない。私が悪かった。でも、こう…美味しそうで、つい……」

少女に一喝されて項垂れる。もう鉄火の支配者(笑)とか名乗れない。

「…いや、すまない。私もスイーツが好きでな。ちょっとだけ気持ちが先走ってしまった。不快に思ったのなら謝る。
――だが、まあ。その様子を見れば、少なくとも味はお気に召して頂いた様だな?」

スコーンを頬張るイケメンの様子に、フフンと自慢げな笑み。
因みに調理には一切かかわっていない。

雪城 涼子 > 「でもスコーンって、意外と雑に作ったほうが美味しいのよね……
 不思議がいっぱい……」

提供されているスコーンを眺めてぽつり、と。

「一杯のクロテッドクリームをつけても美味しいわよ。
 ぜひ、どうぞ」

そういって、クロテッドクリームで一杯の容器をスコーンのそばに添える

小金井 陽 > 「おう、気に入ってくれたみてぇで嬉しいよ。そんじゃ、このホットミルクはサービスだ。」

にっかり。
拓郎の反応を見て、破顔一笑する銀髪パティシエ。
…眼の前の、なんの変哲もないはずのホットミルクが、スコーンとイチゴジャムと並ぶと、なんか黄金の輝きを放っているように見えるぞ?これは…何かしらのスタンディングな攻撃を受けているのでは?!と錯覚するような目の錯覚…!!

『飲 ま ね ば』
と脳髄にビンビン指令が行くかもしれない…!

ソフィア=リベルタス > 「ねー。」

女子っぽく、今どきの女子っぽく合わせる。
睡蓮が楽しそうで心底安心した。
いや、心配してたわけではないけれど。

「え、いいの? ん? 顧問?
何の話? 座っていいの? ほんと? じゃぁ遠慮なく!!」

うれしそうに、とてもうれしそうにはしゃぎ始めると、
睡蓮の腕からテーブルの椅子の上に、着地……。
したと思った瞬間には

「スイーツを所望する!!」

中世の絵画から出てきた様な少女が一匹もとい、一人。

小金井 陽 > 「雑な本場スコーンもうまいんだよなぁ、口の中の水分全部持っていかれるようなヤツ。」

味を覚えているのか、そっちも今度作ってみっかーと呟き。

「あー、落ち着け落ち着けりおっち。ちゃんと『残弾』はたっぷり残してあっからなー。」

絶対、このオーナーがお土産含めて所望するだろうことを予見したムーブ…微苦笑しながらも、ほんとに自身の作るスイーツ群を気に入ってくれてるだろう言動に、嬉しそうにして。

雪城 涼子 >  
「………
 はーい、お客様ね」

突然現れた少女に一瞬きょとん、とするも
あっさりと受け入れる。そう、これが常世学園の日常である……のか?

宇津木 拓郎 >  
口元を手で抑えてフフンと笑う少年(神代理央)を見る。
こんなバカな……こんな、こんなことがあっていいはずがない…
僕はトライアド・クロウだぞ!! 笑う悪の華なんだ!!

白銀の髪を持つ女性(雪城涼子)からクロテッドクリームを出されれば、たっぷりとつけて。
食べる。
おいひい!! おいしすぎるよお!!
クリーミーで魂が溶けちゃうー!!

ダメだ、ホットミルクを飲んで舌を落ち着けなければ。
パティシエ(小金井陽)から出されたホットミルクを口にすると。
銀河が弾けた。

スコーンが! クロテッドクリームが! ジャムが! ホットミルクが!!
複雑玄妙な四重奏を奏でてるゥー!!

言え!! 言うんだ!! 不味いって!!
こんなの……こんなの…!!

「パティシエ」

立ち上がって相手の顔を見る。

「知り合いのゴリラ男と美しい女性にお土産も買っていきたいんだが?」

と言ってお金を出した。
ダメだ!! これを不味いなんて言えるはずがない!!
既に皿の上はキレイに完食済だぁー!!

この後、お土産を持ってスキップで帰っていった。
完全敗北。

ご案内:「学生通り」から宇津木 拓郎さんが去りました。<補足:着崩した制服/眼鏡/本を詰めるための厚手のリュック>
神代理央 > 「私も所望しようか。というか、私が一番食べる権利があるはずだぞ!
お客様の分は兎も角として、私も食べたい。いや、食べる!」

着地、もとい着席した教師に合わせる様に席につくと、ぶーぶーと言いたげに言葉を紡ぐ。
ヤバぴな脳内指令を送っているホットミルクをキっ、と睨み付け、私の分はと言いたげな視線。

「……分かった。落ち着く。落ち着くからホットミルク」

そろそろ16歳であることも怪しい。
尊大さは無い。どちらかというと我儘なだけだ。

小金井 陽 > 「………うん、どうやら異能使いの子だったみてーだな。」

ぽんっと、細かいこと取っ払って納得した顔で。
まさか少女が学園の教師であることなど気づかずに。

「おう、そんじゃ好みのスイーツをそのメニューのほうから選んでおくれ。
ネコさんなら、冷たい飲み物のほうが良いか?」

にっかりと、スイーツを堪能してくれる相手なら些細なこと、と言わんばかりの菓子バカスマイルで促すのだ。

ソフィア=リベルタス > 「え、何この子、私知らない、こんな理央君知らない。
 え、大丈夫? 年齢退行してない??
 あ、どうも初めまして。
 私はソフィア=リベルタス、この学園の魔術学教師さ!
 おいしそうなにおいがしたからつい後をつけてしまってね!!!」

わはは、と笑う教師を名乗る猫、もとい少女。

「理央君、なんか楽しそうだね?」

鬼の風紀委員に仲良さげに話しかける。
この猫はいったい……。

群千鳥 睡蓮 > 「ありがとうございましたー!またのご来店お待ちしてまーす!」

元気よくお見送りしていく。きっと仲間にも評判を広めてくれることだろう。

「えーと……こほん。
 こちら、パティシエの小金井 陽先輩です。
 スイーツ部の中心……といいますか、なんというか」

と、『お猫様』だった少女に、背の高い生徒をご紹介。

「で、こちらがパティシエールの雪城涼子さん。
 わたしと同じ一年生。わたしも涼子さんのスイーツ食べたことないんですよねー」

と、ふわふわした雰囲気の生徒さんもご紹介して。

「食べたいなー……それでえーと」

そして手はすっとワガママ放題の少年に向けられた。

「コイツはいいか……とりあえずいらっしゃいませ。ソフィア先生」

小金井 陽 > 「おう、そんじゃスコーンに合わせてクリームとジャム…ああ、あと開店祝いだ。プリンもつけておくからよ、また来てくれよ。」

最初から最後まで、溌剌と嬉しそうに拓郎が帰るまで見送るおひさまパティシエ。
スキップして帰っていくのまで見て、満足そうである。

ソフィア=リベルタス > 「無論イチゴショートケーキで!!!
 あ、うん。飲み物は冷たいやつで―、できればアップルティーとか嬉しいな。」

神代理央 > 「む、お土産とは分かっているじゃないか。ちゃんと知り合いとやらにも宣伝していくのだぞ」

もう客に対して偉そうにするのはデフォルトになりつつある。
しっかりお土産まで買ってくれたイケメンに尊大に頷きつつ、今度はにこにこと笑顔で見送ったのだろう。

「異能使いの子、というか。その、あの。なんだ。教師だぞ。魔術学の教師。リベルタス先生だ」

と、小金井と雪城に声をかける。
説明しておかないと、生徒だと間違えられかねないし……いや、間違えられても問題は無いのだろうが。

神代理央 > 「……スポンサーをスルーするのは酷くないか?」

当然の様に紹介を流されれば、ちょっとしょんぼりした様な視線。
まあ、互いに初対面でも無いので紹介されるまでも無いのだが。

「……む、まあ。そうだな。楽しい、というか、うん。
……ぽかぽかするんだ、此処は」

と、年齢退行すら疑い始めた教師に、ほわほわと笑ってみせるだろうか。

ソフィア=リベルタス > 「うむ、お邪魔するよ睡蓮。
 紹介ありがとう、思った以上に良い仲間に恵まれているようで先生は安心だよ。
 スイーツ部……なるほどね。
 みんなよろしく!!」

ちびっこ教師はビッと手を挙げて挨拶する。
……スイーツのにおいを胸いっぱいに膨らませる子供のように見えるのは気のせいか。
否、気のせいではあるまい。

「睡蓮も一緒に食べるでしょ。」

おいでおいで、と生徒に手招きする。

小金井 陽 > 「中心…ってーか、好き放題菓子作ってるだけだからなぁ…」
睡蓮の言葉濁り気味の紹介に、納得の苦笑を返して同意して。

「おう、りおっちも落ち着け落ち着け。ほれ、スコーンといちごジャム、それにクロテッドクリームだ。」
わがまましちゃう年相応の少年風紀委員へ、フルセットスコーンに加えてほかほかホットミルクを出してあげて。

ご案内:「学生通り」にエインヘリヤルさんが現れました。<補足:特殊異能調査機構、特別顧問/赤いツインテールに黒の外套>
ご案内:「学生通り」に萩森きりはさんが現れました。<補足:今日はエインさまのお付き合い>
ソフィア=リベルタス > 「……何この子可愛い。」

理央に向けた率直な感想、こんな生徒居たっけ?
居たんです。

雪城 涼子 >  
「あ……先生、だったんですね。びっくり
 ショートケーキですか?
 もうちょっと洋風よりかと思ったけれど嬉しいです。
 シンプルな上に、基本的に日本しか無いから意外と研究の価値有るんですよね」

そんなことをいいながら、パタパタと奥へ引っ込んでショートケーキを持ってくる

「決め手はクリーム。どうぞ召し上がれ」

そっとソフィア先生の前に差し出す

群千鳥 睡蓮 > スポンサーのほうに歩み寄って、そっと耳元に。

「いいのか? 『私の名前は極力伏せておいてぇ~ん』なんて言ったのあんただろ?
 ……胸張って、ここの店長だ、って名乗れるのかって聞いてんだよ」

どーなんだ?って問いかけてみる。いちおう汲んでやってるんだぜ、と。
理央の『男』を試してみよう。

群千鳥 睡蓮 > 「一緒に食べたいのはやまやまなんですけどね。
 ――なんかお客さんがぞろぞろ来そうな気がしますから、応対しなきゃ」

よーしよし。と撫でてあげたいけど人型だった。あわてて手を引っ込める。

「でも、顧問になってくれるなら。
 ……あたし、魔術の授業取ってないからさ。
 先生と部活で会えるなら、ちょっと嬉しいかな、って……
 これからたくさん、話せますよね?」

小金井 陽 > 「って、先生だったんかいっ!!
それはさすがに予想できねーよ…っと、そんじゃソフィア先生…でいいンすよネ?
イチゴショートケーキに冷たいアップルティー、確かに。」

さすがにびっくりしたのか、居住まいを正して、それでいて注文には嬉しそうに…厨房へ引っ込んで、淹れたてを急冷するアップルティーの準備。

ご案内:「学生通り」に雨見風菜さんが現れました。<補足:白い薄手のパーカーにロングスカート。そして赤い首輪>
小金井 陽 > ―――数分後。

「お待たせしました。アイスのアップルティーッス。」

若干落ち着いたのか、相好を崩して、ソフィアの目の前にひんやりと結露したストローつきのアップルティーを置く。
…よく冷やしてあるのに、目の前に置かれればふわんっとリンゴフレーバーが心地良く香り、より一層ショートケーキを楽しめそうだ…

ソフィア=リベルタス > 「うん? 顧問、居ないの? 部活なのに?
 うん、構わないよ? なんだったら私がいろいろ手配してあげてもいいし。
 あ、ありがとう雪城くん。
 では遠慮なく頂くよ。
 小金井シェフ、急がなくていいから、転ばないようにね。」

あむ、とショートケーキを一口。

「…………」

無言で二口目。

「…………」

三口目で泣いた。

「おいふぃい……」

口にクリームをいっぱいつけて子供の様である。

「クリームが……甘すぎず、なめらかで……う、うま……。」

普段何食べてるのという感じの勢いで。

雨見風菜 > 甘い匂いにつられてふらりと入った学生通りの店。
店内は、とても賑やかだった。

「……うわあすごい賑やかですねえ」

エインヘリヤル > 赤いツインテールを揺らしながら、颯爽とした足取りで。
なぜってそこにスイーツがあるからだ。

「はじめまして、神代さんにお誘いを受けたので邪魔しに来たわ……?
 これはこれはずいぶんな人数ね、もしかしてお邪魔だったかしら?」

スイーツ部。
なぜか一部の重要人物が妙に多い気もする謎の集まり。

神代との邂逅以降、たまにスイーツ情報をやり取りしており、その関係できたのだった。

雪城 涼子 >  
「あ、らら……お客様、増えちゃったわね。
 陽くーん
 もう出して置けるのは出して立食パーティーにしちゃう?」

からんからん、と数度なる扉の音を耳にして
もう、出してる余裕もないのでは?という顔になる

神代理央 > 「……おお、スコーン。クロテッドクリムは、余り食べる機会が無いが…」

恐る恐る、といった様に、ぱくりとスイーツを口元へ。
暫しの沈黙。もぐもぐと小さく口を動かし、こくり、と飲み込む。
暫しの沈黙。もぐもぐと小さく口を動かし、こくり、と飲み込む。
暫しの沈黙。もぐもぐと小さく口を動かし、こくり、と飲み込む。

「……あまい。おいしい。ミルクも、良い……」

溶けた。ほわほわというかぱしゃぱしゃしそうな感じである。
ゆっくりとホットミルクを口に含み、はふ、と吐息を吐き出して微笑んだ。

「……可愛くは無い。そういう感想は、男に使うには不適当だぞ。まあ、普段より気が抜けているのは自覚しているが…」

気が抜けている、というか空気が抜けている。
しかしちょっと真面目な表情で、教師の言葉に応えるだろうか。

「……フン。ああ、成程。そうk。そういうことか。
私を誰だと思っている?鉄火の支配者等と御大層な名で呼ばれる風紀委員だ。その私が、今更この店の店長を名乗る事に、臆するものかよ。
敵は全て粉砕する。その敵の中に、此の店と、此処にいる皆を害する者が含まれる。それだけ、それだけの事だ」

と、耳元で囁いた後輩の言葉に、緩やかに笑みを浮かべる。その答えと纏う雰囲気は、先程迄の気の抜けたものではない。
彼女に垣間見せた本性の儘、傲慢に笑みを浮かべるのだろう。

群千鳥 睡蓮 > 「うっかり不定形にならないでくださいよー」

幸せそうな先生を見つつも、

「はーい、いらっしゃいませー。お客様?
 どうぞどうぞ。開店パーティ中ですけど、どうぞどうぞ。
 うちのパティシエが、スイーツ作って食べさせたくてうずうずしてるので――」

ふらっと入ってきた学生さん、つまり風菜にご挨拶。
そして続いてきたのはツインテール。
あの時日ノ岡あかねの提案に真っ先に協力姿勢をみせた人。
背景のホッケーマスクはすべてをみていた。

「いえいえ、こちら開店したばかり。
 今ならできたてのスイーツを味わえますよ、どうぞこちらに。
 コペンハーゲンのカップ、バカラのポット。
 それに負けようもはずもない甘味の数々を取り揃えております、どうぞこちらへ」

遇してみよう。とはいえ、接客は市井のお菓子やさんのそれだ。高級店なんて出入りしたことないし。

萩森きりは > 「失礼します、はい」

今日はエインヘリアルの付き合いだ、またスイーツかと思うが、秘書のように付き従った

小金井 陽 > 「おお、千客万来だな…いらっしゃいませー!

飲み物の給仕は出来るッスけど、アイスとか冷蔵必須のモン以外は出しちゃいましょっか。
群千鳥ちゃん、涼子センパイ、手伝ってもらえるかい?」

そういって、キャリーワゴンでちゃっちゃか奥の在庫スイーツを運び始める……アンリミテッドな勢い…!

ソフィア=リベルタス > 「あぁ、すまないねシェフ……」

ごくり、と喉を鳴らしてアップルティーを一口。

「ショートケーキの甘さでいっぱいの口の中を、さわやかなリンゴの風味がすっと通り抜けて行く……、本来生クリームで意外と重い筈のショートケーキが……。
いくらでも食べられそうだ……。」

ほほに手を当てながら、とろんとなる顔。
もう教師というよりは、スイーツを楽しむ女子にしか見えない。

「じゃぁ一口だけ、ほら睡蓮。 あーんっ」

忙しそうな生徒に向けて、心づけの本の一口。

雪城 涼子 >  
「うーん、やっぱり匂いって強烈ねえ……
 鰻屋さんも、匂いで釣るって言うし……」

群千鳥 睡蓮 > 「はいはい。こちらが店長の神代くんでーす。
 ちょっと情緒不安定ですが、この店ができたそもそもの発起人。
 多くの高級パティスリーを渡り歩いてきたその舌にも――って
 神代先輩は普段のお店ではなにするんです?接客?」

できるのかな?ってご紹介しつつ気になった。店長ってなにするんだろ。

「では三名さまこちらに――あはは、行儀悪いですけど、いただきますね。
 あー……ん=@んー、ふふ。 終わったらゆっくり楽しも……
 はいはーい!いまいきまーす!」

先生のあーんを頂いてから、接客しつつ小金井先輩のお手伝い。
思ったより忙しそうだなあと思いつつもやるなら真面目だ。スイーツ食べさせてもらってるしな。

雨見風菜 > 見知った顔が一人、神代理央。
あまりいい印象はないのだが、まあ今回は特になにもないだろうきっと。

「あ、そうなんですね」

失礼とも思いつつ、言葉に甘えて中に入る。
そうして、何を食べようかなと思っていたところに。

「えっ、神代先輩が店長」

驚きの一言を聞いてしまった。

神代理央 > 「…開店前にしては随分と賑わうものだ。これもパティシエの努力のなせる業、なのかね」

と来店してきた少女達に視線を向ける。
その中で、己の名前を出したツインテールの少女を見て、おや、と言う様な視線を向ければ。

「まさか本当に来てくれるとは思わなかったな。とんでもない、歓迎するとも。エインヘリヤル」

腑抜けた顔をちょっと真面目にして。
来店した彼女を迎え入れるだろうか。

「……となると、人手が足りぬな。小金井、私も手伝おう。流石に男一人座って食べているというのはな」

今すぐにでもスイーツを貪りたいが、それはそれ。これはこれ。
部員の女子達だけに仕事をさせる訳にもいかない、と立ち上がってぱたぱたと動き回るのだろうか。

エインヘリヤル > 「ふふ、神代さんお久しぶり。誘われたんで顔を出してみたわ?」

軽く手など振ってみたり。
店長と聞けば、女装、もしくは中性的な格好の方が客が集まるのでは?
などと軽口を叩いて。

「エインヘリヤルよ。こちらは付添人の萩森きりは、よろしく」

そう自己紹介して、案内されるまま、きりはと向かいに席についた。

小金井 陽 > 「ほいほいほい、っと、どんどん並べていきますぜ…っとぉ。」

そうしてワゴンで持ってきた菓子類…

糖衣掛けのふわふわカステラや、紅茶の香り芳醇な茶葉入りパウンドケーキ、見るからにぷわぷわと口の中で蕩けそうなチョコムース、表面カリっと・中とろっとろであるクリーム・ブリュレに、焼き立ての凶悪さが感じられるバナナカップケーキ、シンプルな見た目ながらコレ絶対旨いだろと気配を放つエッグタルト……

……他にも種類がありそうで…どれだけこの菓子バカは、このパーティーに向けて菓子を作り続けていたのだろうか。

萩森きりは > 「あ、どうも皆さんはじめまして、ご紹介に預かりました、萩森です」ぺこりと頭を下げて

「えと、お手伝いしましょうか?」

慌ただしいようすに見かねて

雨見風菜 > 「うわぁ、すごい……どれだけ数があるんですか」

持ってこられた菓子類の数々に目を丸くする。

群千鳥 睡蓮 > 「甘いもので救えるものもあるってことでしょー……っていうか店名!なんなんでしたっけ!
 お茶にポットに――はいはいただいま。
 まだちょっとばたばたしてるので、ビュッフェ形式でごめんなさい。
 ついでに言えば店員も顧問も食べたりしてるかもですが、どうぞおくつろぎくださいね――って」

思わぬ申し出があった。どうしようかな、って。

「有り難いですが――うちのシェフ、萩森さま…でしたよね」

エインヘリヤルさんにお名前を確認しつつ。

「あなたが食べて美味しそうにしてる顔が何よりの報酬、という性質なので。
 まずはおひとつ、いかがでしょう。 お好きなものからご賞味くだされば?」

神代理央 >  
「む?それは店長なのだから、店長室にいるさ。それが仕事だろう?」

接客も出来なくは無いが、と継ぎ足しながらちょっと失礼な言葉を紡いだ後輩にえへん、と胸を張る。
因みに接客が出来ると思っているのは恐らく自分だけだろう。

「……お前はいつぞやの。あー…その、何だ。食べていく分には歓迎する。礼節、というより風紀を守ってくれればな」

此方も、入店した少女とばっちり目が合ってしまう。
かつて中々に補導寸前な下着を晒した少女ではあるが、客ならば歓迎するし初対面でもまあ補導に至った訳でも無い。
小さく肩を竦めながら、彼女に席を勧めるだろう。

「…冗談ではない。私が女装なぞすれば、客足が遠のくばかりだろう。折角この店には綺麗処が揃っているのだし」

「…む、付き添い人とは流石特別顧問殿といったところか。私は風紀委員の神代理央。二年生だ。宜しくな」

と、エインヘリヤルときりはにそれぞれ言葉をかけ、きりはには穏やかな声で自己紹介するのだろう。

雪城 涼子 >  
「うーん、この人数になるとは思ってなかったから……どうしようかしらね。
 陽くん、お客様用じゃないけれど、試作品とかも出しちゃう?」

うーん、と考えながら提案する。

「お客様は歓迎です。エインヘリヤルさん、萩森さん。
 ちょっと給仕間に合わないかもしれないから、立食みたいになってしまいますけれど……それでよろしければ」

小金井 陽 > 「あ、いいッスいいッス。どうぞゆっくり菓子を楽しんでいってくださいッス。」

にっかり、素早く動きながらも慌ただしさが出ないように、と自戒して…きりはに笑って。

「お二人もごゆっくり、楽しんでいってくれたらありがたいッス!!

あ、店名の候補は新入部員の子が良い案出してくれて、『ラ・ソレイユ』とかどうっすかねー!」

そういって、また奥からスイーツを運んでくるパティシエである。

萩森きりは > 「あ、どうも、そう言うことなら、なら、わあ」

最近エインヘリアル様に付き合って、甘いものはよく食べるが、これは
相当にれべるが高いぞ?

「むむむ」

悩んでしまった

ソフィア=リベルタス > 「ふむ……ごちそうになるだけは、少々申し訳なってくるおいしさだったね。
 なるほど。
 私も接客ぐらいなら手伝おうか。」

ててんっ、と椅子から飛び降りて、パチッっと指を鳴らす。
パチンッ、と鳴らした直後に、少女の服装はメイド服に。

ちいさい少女のメイドさんの出来上がりだ。

「で、神代くん、顧問が必要だって聞いたけど、どうするね。
 私と取引、するかい?
 報酬はもちろんスイーツでいいぜ? 見返りは私が顧問として部活の許可や、もろもろの取引の伝手を作ってあげよう。
 どうかな?」

メイド服の少女は、にやけ顔で『鉄火の支配者』に詰め寄っている。

雨見風菜 > 「ええ、流石にこんな場ではできませんし」

苦笑しながら神代の言に答える。
流石に無理だって普通に。

「では、遠慮なく頂いてしまいましょう」

すいすいとスイーツ類を一切れずつ取っていく。
そうして取ったスイーツを一口。

何これ。
普段のお菓子とぜんぜん違う。

小金井 陽 > 「お、いいッスねぇ。いろんな視点から意見が欲しいとこっスから、ガッツンガッツン出していきましょうや。」

だんだん熱がかかってきたのか、もう笑顔止まらない小金井エンジン。
涼子からの試作品の提供すら積極的に受け入れ、サムズアップ。

群千鳥 睡蓮 > 「―――――――――…………………」

言い放った店長に、表情を変えないまま停止して、

「そうですね。それが良いでしょう!」

笑顔を見せた。客と揉めるかもしれない。リスクは回避するほうに行った。

「ソレイユ。 soleil……ははあ、太陽、ですか。
 良いと思います――って、そういえばもうひとり、部員さんいらっしゃるんですっけ。
 まだ会ってないな……マドラー、シュガーポット、シロップは――あっちか。
 これ、部員とかバイトさんとか、雇わないと大変かもですねー」

どたばたどたばた。動きは淀みがない。

雨見風菜 > どのスイーツも、普段食べてるものと遥かに違う絶品。
だが、一度手を止めて。

「女装、しても女性陣と張り合えるんじゃないでしょうか神代先輩は」

ふと、思ったことを口にする。

群千鳥 睡蓮 > 「あーカワイイ。先生看板娘いけますねー。
 でも激務の後にこの接客って大変なんじゃ――」

こいつ言いやがった―――って顔で風菜を見る。
言おうかと思って気の毒だから我慢していたものを…!

神代理央 >  
ぱたぱたと給仕や接客に駆け回る部員達。
己も食器を準備したり菓子を並べたりと動き始める。動きが危なっかしい?五月蠅いアハトアハトるぞ。

「手伝いなど要らぬ。客なのだから、大人しく座って食べていたまえ。ウチのシェフ殿は、お客様の笑顔が報酬な奇特な人物故な」

きりはの申し出を丁重……では無いが。尊大な口調で断りつつ、目の前にスイーツをどんどん並べていくだろうか。

「『ラ・ソレイユ』か、良い名だ。異論はない。では早速、プレオープンと行こうか」

太陽。陽だまりの様な店。良い名だ、と本当に思う。
パティシエの言葉に笑いながら頷きつつ、空になった皿を下げていく。

「…取引成立だ。今は正しく、猫の手も借りたいほどでね。だが、覚悟しておけよ?此の部活の顧問になるということは、体重計との戦いだ。カロリーとの戦争だ。それを踏まえた上で良ければ、喜んで契約を結ぼう。……それと、その装いも随分と似合っているじゃないか。先生?」

メイド服で詰め寄る少女に、フン、と偉そうな、尊大な笑み。
雰囲気はどこぞのラスボスちっくだが、言っている言葉には全く迫力は無い。残念である。

ソフィア=リベルタス > 「ふふん、二人とも私を誰だと思ってるんだい? ソフィア=リベルタス先生だぜ?
 体重管理はお手の物、激務の合間に見回りだってこなしちゃう完璧先生。
 顧問の一つは二つくらいこなして見せるさ!」

可愛い生徒たちの為ならば!!
まぁ、趣味の釣りの時間が劇的に減りそうではあるが、それはそれ。

「あ、ちなみに体重は私の異能でなんとでもなるんでご心配なく。」

ずるい先生だった。

萩森きりは > 「あ、はい」

なんか勢いが凄いので

「取り敢えずエッグタルトにしましょうか、エインヘリアル様はどうしましょう?」

アレコレ目移りしながら、主人に問いかけてみる

神代理央 > 「おい何だその沈黙は。言っておくがな。私だって接客くらいは可能だ。押し寄せる客をどんどん黙らせてみせようじゃないか」

まあ、彼女の懸念通り。己の接客スタイルは超絶上から目線の偉そうな店員になる。
彼女のリスク回避の判断は――正しい。

「……あ?張り合える訳ないだろう。私が言うのもアレだが、此処は中々眉目秀麗な面々の集まりだ。何故その中で、私が態々女装しなければならないんだ。お客様もドン引きだろう」

一瞬、ちょっとドスの聞いた声になってしまったが。
直ぐに接客モードの偉そうな態度へと変化し、何をばかなと言わんばかりに肩を竦めて見せるだろう。

雪城 涼子 > 「ふふふ……そういうことなら……」

珍しく妙な笑いを浮かべて、奥へ引っ込む涼子
そう、スポンサーが湯水のように資金を突っ込むものだから、
ついついやってしまいたくなる限定ものの金に糸目をつけないヤツ。
普段なら、そんなことしないのだ。しないのだ!

でもほら、やれることがあるとやってみたくなるのって人間の性よね?

「ふふふ……」

ことり、とさり気なく出されたのは、見た目も地味なチョコレートケーキ
正確には、チョコレートでコーティングされたパウンドケーキか何かに見える。

その実態は、刻みチョコとココアパウダーを練り込みつつも、
やや甘みを抑えたケーキ地を刻み込んだチョコと同じカカオで作ったチョコレートでコーティング
さらに、その上にカカオニブをちらした一品

使ったカカオは、南米奥地でしか手に入らない希少品をわざわざ島外から仕入れてある。
お値段は……とても、いえない

小金井 陽 > 「なんか、今日はどうしても用事があって来れないらしいぜ、っと残念だな…ほい、次だ次。メニューに無いヤツも出していくぜっと。」

そういって提供されたのは……外にカリっとした歯ごたえを残しながらも、中はほろほろほどける生地のたまらないカヌレ。クリームチーズのアイシングをたっぷり掛けた、素朴な甘さがほっとするキャロットケーキ。甘いものに甘いもので一息つかせるブラマンジュ。イギリス版『すあま』と称するような変わり種の一品、ローズが薫るグミ状のターキッシュ・ディライト。メレンゲを焼き上げ、その上へベリーソースをとっぷりかけたパブロバなど…陽サイドからはも、アンリミテッドスイーツである。

雨見風菜 > 「いやいやそんなことはないとおもうんですけど。
 私だって最初は女の子かと思ったくらいですし」

神代先輩の反応にそう返して。

「あーおいしい……普段のお菓子が比べ物にならない美味しさ……」

スイーツを口に入れる手が止まらない。

エインヘリヤル > きりはが珍しくワクワクしている様子を見せる。
もともと趣味がなかった彼女が感化されるのを見ているのは楽しい。

「ソレイユ……太陽ね。どこかとかぶってなければ良いんじゃないかしら」

太陽という名は、結構かぶる事がある。
フランス語なら許されるだろうか。

きりはに促され、ケーキを注文する

「……季節のタルト、お願いできるかしら?」


どういう彩りかも、楽しみの一つだ

群千鳥 睡蓮 > 「羨まし――でもこの運動量なら太るヒマもなさそうだなコレ……
 ハイハイ!お客さんは黙らせずにおもてなししてくださいね、店長!
 お客さん減らしちゃったら悲しむのは先輩と涼子さんなんですからね!」

あっちゃこっちゃ。高いものがどんどん出てきて目移りしそうだが、
自分の役割は試食係、そして雑用係。
精神修養はお手の物――いややっぱり食べたいがここは我慢。
ついつい視線がお出しされる新しいケーキたちに向いてしまうのも致し方ないことではあるが――

「まあ、続けてればまた会えるでしょう……ね。
 わたし、フィールドワークとかあるんで週2・3くらいかと思いますけど、
 大変なときは顔出すようにするんで――っ……
 ――せんぱーい!季節のタルトです、お願いしますッ」

萩森きりは > 「なんか私から見てもとんでも無くやべーものが並べられてるんですが、やばないですか?」
語彙力が壊れてきた

雨見風菜 > 「もう、こんなスイーツを知ったら、普段のお菓子に戻れなくなるんじゃあ……?」

そう戦慄を覚えつつも、手は止まらない。
皿が開けばまたスイスイと動きスイーツ類を各種集めて堪能する。

神代理央 > 「……それ!そのケーキ!頼むから、私の分取っておいてくれよ!それアレだろう!やたら遠方からの請求書で何だこれとか思ってたけど"あの"カカオ使ったやつだろう!」

必死である。結構大真面目に、厨房からチョコレートケーキを持ち出した少女に声をかける。というか叫ぶ。
何せ、現在進行形で次のスイーツをテーブルに並べたり、お客様の注文をメモしたり。
それでも、後輩より機敏に動けないのが忌々しい。接客、向いていないんだろうか。

「机が足りないぞ!あっちのテーブル動かすから、其処に置いておけ!」

こういう時の為の魔術。こういう時の為の肉体強化。
魔力で底上げした肉体能力を駆使して、次々と運ばれてくるスイーツをおくための場所をセッティング。

「…お前、あの時そんな事思っていたのか。ええい、言いたい事は山ほどあるが、どんどん食すと良い!体重計には乗らぬ事だな!」

と、痴女。もとい雨見の前にターキッシュ・ディライトを置くのだろう。

「よし、良く言った。じゃあ先生、早速働こうか。お客様の飲み物が切れていないか見て欲しい。その合間で愛でられてろ。時間稼いどけ!」

暴論である。教師相手に。
顧問をこき使う気満々である。本当は自分は店長室でふんぞり返る予定だったのだがどうしてこうなった。

ソフィア=リベルタス > 「シェフー? 持ち運び程度なら手伝うぜー?
 君たちも休憩とか、味見とかしたいだろー?
 顧問に手伝ってもらうのは罰当たりじゃないし、少し食べてきたら?」

言いながら厨房に入っていく。

調理の邪魔は決してしないが、ソフィアが指を振えば
勝手に食器が洗われて片付いてゆく。
睡蓮では間に合わない、重そうな、持っていくスイーツが宙に浮いて運ばれる。

ちょっとしたマジックショーが始まった。

エインヘリヤル > きりはに諭すように説明する

「まあ、専門家本人の手作りレベルともなればこんな感じよ。
 普段のは、そこそこ誰でも出来るよう手順を整えたものだから」

菓子類は基本的にレシピ重視の世界。
逆にいえば、レシピを開発する側は、当然見て作るだけじゃないものが出来る。

そこは発想力の戦いでもあるが、世間一般の店に求めるには敷居が高い。

雪城 涼子 >  
「季節のタルト?
 えーっと、完熟プラムのタルトと、ブルーベリータルトと……」

ひょいひょいと選びだしていく。
彩りとしては意外とシンプルな方からである

「なにか、お好みはありますか?」

ソフィア=リベルタス > 「飲み物? うん、じゃぁそれも追加ね。」
宙を舞う食品が増えた。

小金井 陽 > 「あいよ、季節のタルトなっ。あ、涼子センパイ!昨日桃のタルトも作りたくなったんで作っておいたッス!追加しておいてください!」

さらりと、頭の痛くなるこというパティシエである。

萩森きりは > 「あ、はい、取り敢えずそう言う事にしておきます」

「あ、おいひい」

エッグタルトを一口、うまい、旨すぎる、語彙壊れる

エインヘリヤル > 「じゃあそのブルーベリータルトを」

ブルーベリーとサワークリームのレアチーズタルト。
ブルーベリーの旬は6~8月、今はケーキに使うようなタイプの大粒種がメイン。

この時期に食べるには丁度いいと言える。

神代理央 > 「ええい、分かっている!というかお前意外と慣れてるな。給金弾んでやろう。だから馬車馬の様に働け、私が食べる時間を稼げ!」

接客態度は改めるべきかな、とちょっと思いつつ、真面目に後輩の言に従ってぱたぱた、いや、そろそろバタバタと動き始める。
男手が、男手が欲しいと切に願いつつ。

「魔術便利だな……。いや、まあ良い。顧問が働いてくれるのだから、厨房の面々は少し休憩しても………あー、休憩して、頂けないだろうか…」

何というか、厨房の鬼と化したシェフと、妙に手慣れた仕草でホールとキッチンを行き来する二人に声をかけるが――
何というか、休憩してくれるんだろうか。この二人。

小金井 陽 > 「お、ソフィア先生のそれ助かるッスね!
ふふ…でもッスね、先生。菓子作ったり、それ食って喜んでもらってるお客さん見ると、自分でやりたくなっちゃうンスよねー……ああ、でもお待たせしちゃうといけないッスから、ソフィア先生が気づいたところはお願いするッス!!」

自分の手回りでは出来ることをしながらも、お願い出来るところはなるたけ任せていくのだ。

雨見風菜 > 「いやぁ、幸せが次から次へと……」

どんどん追加されるスイーツに舌鼓を打ち。

「あはは、頂きます」

神代先輩に出された代物もいただき。

「ああコレですね、切り分けときましょう。
 どなたか手開いてる人、神代先輩の分です確保お願いします」

開いてる皿にチョコレートケーキを取り分けて声をかける。
無論自分もちゃっかり確保している。

ソフィア=リベルタス > 「お客さまー? お飲み物の追加注文などあります?
 あ、一応お菓子の追加もこちらでお伺いしますよ。」

と、3人のお客、『少女』のまえに小さなメイドさんがやってくる。
にこっと微笑んで、スカートの端をほんの少し持ち上げ、恭しく膝を曲げて一礼する。

何処かの西洋人形が動き出したかのように。

群千鳥 睡蓮 > 「外面の良さはヒトを見て学んだからな――はいはい、店員が食べるのは後!お客様最優先!ここで評判落としたら滑り出して失敗ですよッ!
 あの――なんかヤバそうなケーキも今回は縁がなかったと思って諦めてくださいっ!」

わたしだって食べたいんだから。というわけで背景でばたばたしていよう。――お皿が浮いてた。なにあれすごい。

「――オイ別の見世物も始まったぞ。 顧問に招聘したあたしにあらためて高層マンションの一室を弾めよ店長ッ!」

萩森きりは > 「ええと、紅茶を適当に、可愛いですね」じーと見つめながら
雪城 涼子 >  
「はーい、ブルーベリータルトですねー。
 あとは、桃のタルトも出しておいて、と……」

そんな事を呟きつつも、しっかり給仕。
エインヘリヤルの目の前には立派な大粒ブルーベリーのタルトが置かれる

ソフィア=リベルタス > 「ふふん、かわいいに定評のある魔術学の講師だからね、覚えておくといいよ。
 ぜひこのお店をごひいきに。
 ついでに私の授業もね!」

「なるほど、パティシエにはパティシエの理念があるわけだ。
 じゃぁ私はそれを邪魔しない程度に手伝おう。
 うんうん、生徒の大切な時間を邪魔はしないとも。」

「はーい、では紅茶一つ―。 おすすめのやつねー!」

エインヘリヤル > 「では私と彼女に紅茶を、ダージリンのセカンドフラッシュ、濃いめで」

甘めに合わせるので、きりはの分とともにポットで注文。
メニューを取りに来たソフィアに伝える

雨見風菜 > 声をかけてもみんな忙しそうに右往左往。
仕方がないので神代先輩用に取り分けたケーキを自分で店長室に持っていく。

戻ってくれば、魔術学の講師、なんて言うワードが聞こえて。

「あら、先生なんですか。
 空間魔術は教えていただけますか?」

ソフィア=リベルタス > 「はーい。 紅茶追加だよー! ダージリンのセカンドフラッシュ、濃いめ―!
砂糖は好みで入れさせるからポッド用意して―!」

このメイド、意外と接客に慣れている。
流石に年の功というやつか。

学生たちの手の及ばない場所は綺麗にフォローされてゆく。

エインヘリヤル > 「ありがとう」

などと涼子に言っているが、エインは先日娘の氷架をかどわかした張本人でもある。
もっとも本人がそれを公言しない正確であろうことまで織り込み済みで。

アレは……なにかあるなら直接言ってくるタイプだ

雪城 涼子 >  
「ダージリン、ダージリン……お湯の方もよね。
 あとは、カップカップ……蒸らしておいて……あるわね、さすが」

パタパタと走り回る小娘……に見える年上

神代理央 > 「…お前、意外と良い奴だな。見直したぞ…。ほら、確保の礼だ。食え。たんと食せ」

あのケーキを切り分けてくれた痴女。もとい雨見に感動しながら、せっせとスイーツを並べていく。

「わかっているさ!というかアレだな。働くって結構大変なんだな!ケーキは……また今度雪城に頼む!
む、先生に此処を教えたのはお前だったのか?良いだろう、無事諸々済んだら多少は褒美をくれてやろう!」

違反部活と戦っている時よりも忙しいかもしれない。
とかなんとか思いながら、後輩に叫び返す。

「ポッドだな、ほら此れで良いのか。持って行ける奴は……ああ、もう。私が行く!」

と、ソフィアの言葉に従ってポッドを準備しつつ。
接客業のマニュアルは熟読せねば、と固く決意した。

ソフィア=リベルタス > 「空間魔術? 教えられないことはないぜ、あんまりレベルの高いものだと専門家に頼ったほうがいいだろうけどね。
 魔術全般は履修済みだ、尋ねたい事が在ったら授業を受けるといいよ。
 望む子には専用のカリキュラムを用意しておくとも。」

ニコッと笑うと、お水の入ったポッドが少女の手の中に出現する。

「ところでお水はいるかい?」

群千鳥 睡蓮 > 「やったー!これで寮暮らしともおさらばだー!まず大きい本棚置くー!
 ……はあ、ふう――…」

ばたばた。この忙しさってそもそも際限なくスイーツが出てくるからじゃないだろうな?
と客数と比例していない感じの忙しさに若干恨めしさにパティシエ組を見つめるのだが。

(初日に気位の高いお嬢様がご来店とか、ほんとドラマみてーな流れだなー)

なんて言いつつお仕事中。勤労の楽しみに目覚めた店長がサボらないように見つめつつ、バタバタと動き回ろうね。

萩森きりは > 「はむはむ、はむはむおいひい、幸せ、は、エインヘリアル様すいません」

慌てて取り繕うもこれは恥ずかしい

雨見風菜 > 「いえいえ、私ももらうついででしたし」

言いつつ並べられたスイーツに舌鼓を打ち。

「なるほどー。
 アイテムボックスみたいなのまでは覚えたんですけれども、その先はやはり専門家の方が良いんでしょうか」

出された水のポットに。

「あ、いただきます」

と手をかざしてコップ一杯分を液体収納、そしてコップに注ぐのであった

エインヘリヤル > 「ふむ……」

品は良いが、仕方のないことかもしれないけれどどうにも接客が素人で。
コレを繰り返していると、ある日突然人がばったりと減る。

余計な手出しはせぬべきかどうか。
金十字の瞳が僅かに鋭くなる。

「そう、安心してゆっくり食べていいのよ、きりは」

夢中になる女子らしい様子を微笑ましく見守りながら、最初の頃から比べるとだいぶ変わったものだと考えつつ。

ソフィア=リベルタス > 「私が教えられるのは基礎と対抗魔術だからね、それ以上の詳しいことはほかの先生を紹介してあげるよ。」

「理央君汗が出てるぜー!! デザートに入ったらどうするんだ拭きな―!!」

「調理組は交代で5分休憩しな! 客がさばける前にバテるぞ!!」

「睡蓮は適度に水分とんなよー!」

メイドの少女は動かない、いや、口は動いているし、周りにいろんなものは浮いているのだが。

小金井 陽 > 「紅茶…は涼子センパイにお願いする形か…
あとは注文入った時に即対応できるように…っと。
接客マニュアルもしっかりしねぇとなあ。」

一段落をつけて、スイーツを堪能するお客さんを眺めながら。
まだ品目自体はあるが、氷菓や冷蔵が必要なものが多く、最善の状態で出すならばオーダーが入った直後だろう。

萩森きりは > 「すいませんつい美味しくて」

照れ照れと人間らしく、育ってきている。

紅茶で口を潤せば、スコーンに挑みかかって

雨見風菜 > 「なるほど、わかりました。ありがとうございます」

そうしてまたスイスイとスイーツを取っていくのだが。

「……客数に対してスイーツ多すぎないです?
 客をさばくよりもスイーツをさばくほうが主眼になってるのでは?」

さらっと言い放つ。

神代理央 > 「…おい待て、報酬は考慮するとは言ったが部屋を買ってやるとは言っていないぞ?というか、私の住むマンションだとして、一部屋幾らするのかしっているのか?」

もうちょっとこう、現実的な御願いというものがあるのではないだろうか。と喜びながら疲れている器用な後輩に声をかける。

「……ああ、何というか。至らぬ接客ですまないな。料理やスイーツの味は間違いないから、苦言やクレームの類は私に言って貰えると助かる。こう見えて、責任者なのでな」

と、観察する様な視線を感じれば、エインヘリヤルに困った様に笑みを浮かべる。

「…了解した!先生も無理はしないで頂きたいな!顧問に甘えっぱなしというのも癪なのでな!」

気付けば滲み始めていた汗をハンカチで拭いつつ、着たままのジャケットを取り合えずカウンターの裏側へと放り投げた。

雪城 涼子 > 「よいしょっと!」

十分に暖まったお湯を高くから注ぎ込む。
しっかり対流させるのだいじ
紅茶の旨味成分って抽出に90度くらいはいるけれど、
渋いな―って思うなら逆に80度くらいで出すのもありはあり。
今回はちゃんと出す方で行くけれど

「はい、ダージリン、お待たせいたしました」

ひとときを置いて、エインヘリヤルときりはに紅茶を提供。
残りはポットに入れてそのまま

「そういえば、陽くん。
 やっぱり、スイーツってケーキっぽいものとかだけじゃよくないと思うの。
 そんなわけで、箸休めのしょっぱめクッキーも用意したわ。
 塩クッキーとか、ちょっと目先を変えて柚子胡椒とか!」

ぐっと握った拳に力が入る。

萩森きりは > (給仕用にファミリア、んー、あー、かのんあたりならメイド服だし、声かけてみようかなー、私の仕事も減るし)
群千鳥 睡蓮 > (なーんかやりづれーなーあの瞳ー)

視られている、とわかりつつも、極力はそちらを見ない。
視界の隅に捉えればこの視界はとても十二分。
とりあえず、パティシエ二人の制御だろう。
このままだと無尽蔵にお菓子が出てくる。バックで水分補給してからもぞもぞと出てくるぞ。

「あたしという存在がそもそも値千金だろうが。
 店建てた勢いでパーッと住居くらい奢ってくださいよ――っと……
 ……とりあえず消化していきません?」

8人で食べる量ではない。そもそも。

ソフィア=リベルタス > 「うん、私もそう思うけどね、ありゃ言っても止まらない奴だよ。
 経営破綻しないようにちゃんと教育しておいかないと……。
 まぁ今日はサービスディだと思って食べていきなよ。」

二人のパティシエを見ながら、若干呆れたように肩をすくませる。
あの二人、どうしたもんかなーと……店長を見やった。

雨見風菜 > 「いやコレちょっと多すぎでしょう。
 保存するにしてもアイテムボックスみたいな保存魔法要るレベルじゃないですか。
 廃棄するにも酷い量ですし」

色々なスイーツをどんどん食べるが、増える量のほうが多い。
いやおかしいって。

小金井 陽 > 「作りたいから作ったからなァ、増えすぎちまった。」
かんらかんら笑って、
「ただ、こんだけ作っても捌けるアテはあるから、そこは大丈夫だぜ。作ったモンを悪くさせるなんてのは、俺の主義に一番反することだしな。」

厨房から出てきた銀髪パティシエが、風菜の言葉に気軽な声で返し。

神代理央 > 「良く気付いたな。だからこそ言おうか。食せ。とにかく食せ。体重計と支払いは気にするな、食べ続けろ」

真理に気付き始めた雨見に頷きながら、紅茶のポットを目の前に置く。
飲み物の消費ペースも早くなりそうだな、と思いつつ。

「自己評価が高い事だな。良い事だ。というか其処迄マンションに住みたいものか?別に住んでいてもどうこう、という訳でも無いが。
……そう、だな。取り敢えず、お前も休め。というか、食べろ。スイーツ持ってくるくらいなら私でも出来るから、取り合えず食べてろ」

後輩の言葉に慌ただしく答えながら、びしっと空いている席を指差すだろうか。

ソフィア=リベルタス > 「あ、それと理央君。 このお店が閉店時間になったら、きっちりみっちり、経営学のお勉強を教えてあげるからそのつもりで。
 赤字は許さないよ。」

にこっと、教師の笑みが少し歪んだ。

雨見風菜 > 「まあ、大丈夫なら良いんですが」

苦笑しつつ食べる手は休まらない。
っていうか止まらない。
バイト先の喫茶店も他所よりは美味いが、ここのスイーツは格別だ。

群千鳥 睡蓮 > 「いやまあ――そこまでってほどでもないんだけど、本が買えない……から」

大きい本棚を置きたい、と少し難しい顔をする。
別にマンションが欲しいわけじゃないのだ。金持ちにたかりたいだけだった。

「なんで忙しいのかの謎も解けたところで、店長さんも食べたら。その美味しそうなケーキ。
 わたしはなんか、こう、仕事してないと落ち着かないっていうか。
 お返ししなきゃなーって思ってるだけで……でも、ちゃんとしたホール担当雇ったほうがいいと思いますよ。
 学園は綺麗どころに困らない感じですしー」

疲れる、という風体は見せないまま。コペンハーゲンでアイスティーとか贅沢だなーって思ってる。

萩森きりは > 「うう、何を食べても美味しいよう、たまにしょっぱいもの入ってくるのが無限にたべれちゃいますよぉ」
神代理央 >  
「え、いや、別に赤字でも構わないんだが……。いや、はい。わかり、ました…」

親の金ボンバーだけで何時までも成り立たない可能性もある。
というより、眼前の少女教師の笑顔がちょっと怖い。何か凄みを感じる。

「本、か。ふむ。なら、私の部屋に住むか?私は別に男子寮に移っても構わんし。どうせ風呂と寝る事にしか使っていない部屋だ。お前の方が有意義に使うだろう。
……む、いや。それは承服しかねるな。上の者が左団扇を扇いでいては示しがつかぬ。お前が気を遣ってくれているのは助かるがな。先ずは、お前が休憩を入れろ」

いともあっさり、住居を差し出す提案をしつつ。
後輩の提案には、意外な程頑固な様子で首を振るだろう。

「なら、無限に食べると良い。おかわりはいくらでもあるからな?」

と、スイーツを食べ続けるきりはの元へお代わりを並べていく。
美味しく食べてくれるのは良い事だ。パティシエの彼が求めているのも、こういうものなのだろうし。

ご案内:「学生通り」に柊真白さんが現れました。<補足:白ワンピース、白ニーソ、赤いロリータシューズ。>
雨見風菜 > 「もうこうなったら晩御飯の分まで食べるしかないですよコレ」

もぐもぐもぐもぐとめっちゃ食ってる風菜。
体重計はもうどうしようもないだろうコレは。

ソフィア=リベルタス > 「じゃ、後の給士は私がやるから、理央君も食べな。
 今日を楽しみにしていたんだろう?
 あの様子だし、後は先生に任せて。
 ほらほら。」

いつもは頑なな風紀委員の背中を押す。
せっかくの彼の至福の時間を、こうも崩れさせてしまったのには私にも原因がある。
それに……この仲間たちに囲まれている彼を見ているのは退屈しなさそうだ。

「さ、飲み物の注文はあるかい? お坊ちゃん。」

柊真白 >  
「あ、開いてる」

ちょっと様子を見ようと店の前を通りかかった白い少女。
どうやらプレオープンしているらしく、なんだか忙しそうなのを遠目に眺めて。

群千鳥 睡蓮 > 「はっ……!? ―――あ、ああ、そういう。
 そういう……んん…………いや、いいわ……お気遣いはありがたいけど。
 あんたの部屋とか襲撃されそうだし、囮にされるのはイヤだわ」

一瞬、思わぬ提案にぎょっと目を丸くして若干顔が赤くなるものの。
続くそれが誤解だと気づいて熟考――そして結論。苦笑して。
ありがとね、と苦笑いした。結局、ただであげる、とか言われると、断ってしまう性質なのだ。

「まぁほんと、ここに居ると甘みへの欲求が普段は薄れていきそう……
 ……ふふ、『泥水』も進もうってもんだねー」

休憩。お店としてはぐだぐだだけど、そもそも今日は開店日でもないけどね―――


――――気配。視線が向いた。

ソフィア=リベルタス > 「おっと新しいお客さんが、いらっしゃいませー。
 お飲み物のご注文はこちらで、スイーツはあちらからご自由にお取りください。
本日はビュッフェ形式となっておりますが、お題はいただいておりませんので。」

小さな少女のメイドが対応しにパタパタと駆ける。

雨見風菜 > 「……ふう、食べた食べた。
 でもまだまだたくさんありますねぇ……
 まぁそこら辺はパティシエさんが気にするなと言った以上気にしないほうが良いですね、うん」

そう言って、自分の使った食器をまとめて。

「お腹いっぱい胸いっぱいになりましたので、ごちそうさまでした。
 とても美味しかったです、周辺の喫茶店のバランスを壊すのが間違いないくらいに。
 では、失礼します」

殆ど食べてばかりだったなぁと思いつつ、店を後にする風菜であった。

エインヘリヤル > 「塩は基本よ。物事は甘みだけでは成立しない、覚えておきなさい」

とはいえ、やりすぎというのもともすれば面白いものだけれど。

それはそれとしてこの忙しさ、どうしたものか。

「……きりは、ここの手伝いはする気、ある?」

小金井 陽 > 「おう、真白ちゃんか。忙しかったみたいだけど来れたみてーだな。良かったぜ。」

よっ、と真白へ手を上げ挨拶して笑む。

「ああ、そういや顔合わせはまだだったな。この子は柊真白、スイーツ部の新入部員だぜ。」
既知でない面々には、そうやって紹介するだろう。

ご案内:「学生通り」から雨見風菜さんが去りました。<補足:白い薄手のパーカーにロングスカート。そして赤い首輪>
柊真白 >  
「ん」

お客さん扱いされたのでその対応に乗っておく。
席についてさて知らん顔でも、と思ったら店長に早くもネタばらしをされた。

「店長、ネタばらしがはやい」

萩森きりは > 「はひ、んー、いいですよ?」

美味しい思いたくさんしたので、そのぐらいはいいかなと

群千鳥 睡蓮 > 「ありがとうございましたー。正式オープンの際には是非またのお越しをー!」

あー疲れた。そんな感じで椅子にくったりとうなだれつつ。
まずはシュークリームに――まだお客さんいるけど――

「……ああ、あなたが噂の。 一年の群千鳥(むらちどり)です。
 料理はお店できるほどじゃないから、雑用係ということで。
 よろしくおねがいします、柊先輩――どうぞ、この量に負けかけてたところで」

苦笑した。スイーツの山、山、山。

ソフィア=リベルタス > 「え、そうなの? たすかるよぉ。 正直魔法で対応するのも結構大変でさぁ。」

にこにこしながらほっと一息。
指は忙しく宙をくるくると廻り、同じように食器もあっちこっちを飛び回っている。
果たしてこれは魔法なのか否や。

雪城 涼子 >  
「ああ、その子が。
 いらっしゃいませ、よろしくね。私は雪城涼子。
 基本はだいたい作るほうね」

新入部員となれば、自己紹介をば
真白に挨拶する

小金井 陽 > 「お前さん、あのまま黙ってたら客ムーブしてずっと楽しんでただろ…」

苦笑して、お客さんとして何食わぬ顔続けようとしてた後輩に釘刺して。

「確かに塩っ気もケーキにひとつまみ入れっと味わいが格段に違うもんなぁ。まだまだ覚えることが多いわ。」

……何か、とてつもない違和感を感じる一言が聞こえた気がする。

神代理央 > 「……む、まあ。楽しみには、していたが。だが、しかし…。
――……分かった。群千鳥や先生に其処迄言われれば、私が空回りしても意味が無かろうしな」

それでも頑固なまでに考え込んでいたが、結局は折れて。素直に席についた。

「……そうだな。もう一度ホットミルクでも貰おうか。ちょっと、落ち付きたいしな」

と、教師に緩い笑みと共に告げるのだろう。

「……そういうというか、他にどんな――
――言っておくが、私と一緒に住んでもつまらぬぞ?そもそも私は家にいないからな」

はて、ふむ。と暫し考えた後。後輩が僅かに赤面した理由に思い至る。しかして、思い至った結果彼女に告げるのは、ちょっと頓珍漢な答えだっただろうか。

「おや、御丁寧に。良かったらまた是非来て欲しい。次はもう少し落ち着いた時に、是非色々味わって欲しいからな」

と、立ち去る雨見を見送るのだろう。

「……新入部員?え、こいつが……?いや、まあ、別に構わないんだが…」

予想外と言えば予想外の人物。柊の姿を目にすれば、流石に驚きを禁じ得ない。
小金井の言葉に茫然としながらも、まあいいか、と全てを受け入れた。思考を放棄したともいう。

柊真白 >  
「柊真白、二年」

簡単な自己紹介と共にお辞儀。
ぺこり。

「――こんなに甘いものばっかり」

見渡せば、お菓子の山。
お腹に余裕があってもこれでは口が参るだろう。

「店長、ちょっと厨房借りる」

言って持参した袋からエプロンを取り出し。装備。
そのまま厨房へ。

柊真白 >  
「君が金にものを言わせて無茶しそうだったから」

厨房に引っ込む直後、以前からの知り合い――友人にそう悪戯めいた薄い笑顔を向けて。

ソフィア=リベルタス > 「ハイハイホットミルクね、せっかくだから先生が直々に入れてあげよう、お砂糖は何杯かなー?」

さっと今度はエプロンドレスに身を包むと、厨房へ入ってゆく。
もう何でもありだ。

エインヘリヤル > 「ところで神代さん

 本人の了承もえられたことですし
 ……よかったらこの子、店員に貸し出すわよ?」

ファミリアシリーズだ、この手の接客に必要な役割くらいは出来るだろう。

きりはを紹介しつつ、タルトの追加を出してきた神代に、笑顔で提案する

小金井 陽 > 「っと、ありがとうございましたー!」

お腹いっぱい食べて去っていく風菜を見送って。
…そういえば自己紹介すらしてなかった気がする。

「おう、何か作りたいなら任せるぜ…っと…………ふ、ぁ……ぁーう……」
表から見えないところで欠伸。さすがに一日中スイーツ作りっぱなしだったせいか、目がしょぼしょぼしている。

群千鳥 睡蓮 > 「同居って……そこは拾わなくていいんだよ。何言い出すのかってビックリしただけだから」

アイスティで唇を濡らしつつ、どうにか正体を取り戻しながら。

「――おお。本職っぽいひとが……良いんじゃないですか。
 わたしに接客は難しいみたいなので、裏方に――って大丈夫ですか先輩。
 仮眠室。確かありましたよね、ちょっとお休みになったらいかがです?
 ……体調、スケジュールの管理。できるひとも雇ったほうがいいのかなー」 

萩森きりは > 「えと、微力ながらお手伝いさせていただきます、萩森きりは、です」

スイーツ盛り盛り今の私はスイーツファミリア2ぐらいのパワーはあるだろいし、美味しかったし、監視任務解かれるならいいかーと返事をした

柊真白 >  
「おまたせ」

そんなに時間も経たずに厨房から出てくる。
トレイに乗せてあるのは、自家製パンと自家製角煮で作った自家製角煮バーガー。
家で作ってきてタッパーに入れて持ってきた角煮とパンがさっきの袋の中身である。

神代理央 > 「…そんな理由、なのか。いやまあ、別に構わないが。まさか同じ部活になるとはね。まあ、宜しく頼むよ、柊」

彼女の入部理由にがくりと項垂れつつ。それでも、可笑しそうにクスリと笑みを浮かべて、厨房へと引っ込んだ彼女を見送ろうか。

「……ご…いや、ろくはい」

一息入れると、一気に疲れが出るのだろうか。
砂糖の入り数を尋ねられれば、くてー、といった具合で先生に答えるだろう。

「……ほう?申し出は有難い事だが、何せこんな状況、そもそもまだオープンすらしていない。
正規の給金を出す程の余裕は無いかも知れないが、構わないのか?」

まあ、給与位は最悪己のポケットマネーで何とかなるにしても。
経営基盤が不安定どころか子猫がうろつく部屋のドミノばりに危うい現状で、預かっても良いものかと。
笑顔で提案するエインヘリヤルに首を傾げる。無論、それでも構わなければ歓迎なのだが。

雪城 涼子 >  
「ちょっと、もう、陽くん。
 だから徹夜はダメって言ったでしょう?」

眼をしょぼしょぼさせる少年に説教

群千鳥 睡蓮 > 「よろしくー萩森さん。わたしはあんまり居ないかもだけど。
 ちょっと向こう見ずなとこあるパティシエさんだから、支えてあげてね」

ふわーってした面持ち。ああ、なんか甘辛い食欲をそそる匂いが――

「えっ、なにこれ差し入れですか柊先輩。美味しそ……」

味の濃いものだいすき。

小金井 陽 > 「おおー、気が利くな真白ちゃん。料理の方にはなかなか気が向かねぇからなぁ…

ははっ、悪ィ悪ィ群千鳥ちゃん、涼子センパイ。
つい作ってたら楽しくなっちまってさ。

…んー、まぁ、さすがにちょいと寝ておくわ。ありがとな二人とも。

……っと、その前に。」

奥の厨房に引っ込んで、何か保冷庫から取り出して…

ソフィア=リベルタス > 「はいはい、6杯ね。 うんうん。 そこら辺は私が君を教育するからね、シフトや経営、給料の計算。
 宣伝くらいは先生がやってあげてもいいが、金に物を言わせてはここじゃ通じないからね。
 何せ私を顧問にしちゃったからなぁ。」

ふふふ、と笑いながらホットミルクを理央に差し出す。

「おや、おいしそうな料理が、厨房係がまた一人かい?」

視るだけでお腹いっぱいになりそうな甘いものを横目に流しながら、出された料理をちらりと見やる。

「ふふ、睡蓮がそうもあわてると、こう、ふふふ……」

教師が含みのある笑みでにやにやと笑った。

「同棲ねぇ」

下世話だ。

エインヘリヤル > 「見た感じ、ココのものが食べられるならたぶん気にしないんじゃないかしら。
 それにその辺は動線とマニュアルが固まってから出世払いでもいいし……

 何よりこの子、一通りのことはこなせるわよ」

有能になる気ならそれこそ、店に合うようなメイド長くらいのことはこなすだろう。
そういう人形だ。
必要なら、基本の店員教育ぐらいは固めかねない。

にこやかに神代に提案した。

「無償よりもむしろ貸しにしておけば、安心かしら?」

萩森きりは > 「あ、はい、頑張ります」

大変そうだなあと思いながら接客スタイルとかを呼び出しインストールを始めて

神代理央 >  
「…既にホールを満たすだけのスイーツはあるし、雪城も柊もいる。少し休め、オーナー命令だ。店長室にあるベッド、使ってもいいから」

何故店長室にベッドがあるかは聞いてはいけない。もう仕事も此処に持ち込んで仮眠用に買ったとか、言えない。
兎も角、群千鳥の言葉を聞き付け、厨房を覗き込んだ先で心配そうに小金井に声をかけるだろうか。


「あんな反応を返されれば此方とて何事かと思うだろう。しかし、結構本気だったんだがな。一人暮らしの私には、余るサイズの部屋ではあるし。必要な奴に使って貰った方が有難い」

男子寮というのも、ちょっと気にはなっているし。他人が住んでる部屋の家賃を払い続ける実家の面々を思い浮かべてしまったのもあるし。
そんな思惑を抱きながら、後輩に言葉を返すだろうか。

柊真白 >  
「角煮バーガー。家で角煮作って、パンも焼いてきた。甘いものに飽きたら食べて」

軽食担当としては甘いものばかりの現状は見逃せない。

「――徹夜はよくない。パフォーマンスに影響を与える。店をやるなら、尚更十分な睡眠時間を取るべき」

眠そうな店長をじとっと見ながら。

雪城 涼子 >  
「あら、トレトゥール(惣菜)まで手を出す?
 それもいいわね……」

真白の出すサンドをみながら、思いを馳せる。
どうせ、しっかりと高温を出せるオーブンは有る。
やって見る価値はある

群千鳥 睡蓮 > 「なーーーーんですかいやらしい笑いして。
 そういう色気のあるもんじゃないですよ。
 ……いっしょに、住む――なら、」

先生のものいいたげな笑いに苦笑したけど、若干その表情が曇る。
考えないようにしてたんだけどなあ、と窓の外を眺めた。

「先生住む?いっしょに――なんて」

アイスティーで口元を隠す。うん、美味しい。
角煮バーガーが……合うかはわからないが、一口いただこう。

「うわ、おいし……効くなあ、疲れてると。
 本だけ置かせて――ってわけにもいかないし、帰ってないなら本もないんでしょ。
 どうしてもって言うならたまに遊びには行ってあげてもいいけど。
 ……この調子だと妙な噂も立ちそうだしね、お互いのためにならなさそうだと思いませんか」

にやつく先生を理央と見合わせる形に。

「男子寮だと、それこそ共同生活になるんじゃない――できるの?
 仲悪いヤツと一緒の部屋になるかもしんないよ?」

群千鳥 睡蓮 > 「なんだか経営顧問って感じですね―。
 船頭が居ない感じだからありがたくもあるけど……甘いものってそれだけでコネになるんだなー」

『お嬢様』が何かを取り仕切る様を見る。
まあ、極論小金井先輩がお菓子を作れるならそれでよい。
まったりと見つめよう。勉強になる。

柊真白 >  
「軽食提供もやるって聞いたから」

料理は好きだし、何よりオーナーの手綱は握っておいた方が良いと思ったから。

「人手がいるなら、一人心当たりはある。しかも男手」

見た感じ男手――しかも頼りになりそうな――は店長一人だけだろう。
疲れているオーナーをじとっと見ながら。

萩森きりは > (ああん、甘いのとしょっぱいのと絡み合ってマリアージュで紅茶が全てを流してくれて新鮮な味わいいい)

きりはちゃんはもうだめです

神代理央 > 「……結構本格的な差し入れだな。というか、角煮か。良い腹ごなしになる。程々に甘味以外の物があった方が、デザートも進むだろうしな」

柊が持ち込んだ角煮バーガーに目を見張りつつ、手に取って齧ってみる。頬張った瞬間、肉汁が自家製のパンに良く染み込む。絶品だ。

「…お手柔らかに頼むよ、ソフィア先生。可愛い教え子が、過労で倒れない様にな?」

あ、この先生ガチだな。と冷や汗を一筋。それでも、彼女の提案には小さく笑みを浮かべて頷くだろう。
名前で呼ぶくらいには、彼女の事を信頼し始めていることだし。

「ふむ。そうだな、貸しという形にしてもらった方が此方も安心だ。無償というものほど、怖いものも無い。
では、契約成立だな。改めて宜しく。エインヘリヤルに、萩森さん」

にこやかな笑みで此方に提案するエインヘリヤルの言葉に、此れ以上反対するつもりもない。
くすり、と緩やかな笑みを浮かべると、新たなビジネスパートナーとなった少女とその付き人に、小さく頭を下げるだろう。

柊真白 >  
「たくさんある、どんどん食べて」

幸せそうなきりは嬢の皿に角煮バーガーのお代わり。
わんこそばならぬバーガー。

ソフィア=リベルタス > 「うん……? うん? なんで私!?
 いや、別に断る理由もないけど。
 うーん? てっきりそういうのは……あれぇ。
 もっと親しい友達とかとするものだと思ってたんだけどなぁ。」

少女教師、珍しく面を喰らった。

「あれ、私何かまずいこと言った?」

少しだけ曇った子を見ておろおろし始める。
生徒のそういう顔には実に弱い。

小金井 陽 > 「んじゃ、その前にな。……ほれ、りおっち。」

そういって持ってきたのは…みたらしだんご。
甘じょっぱさ強めで、スイーツの合間に食べてもスイーツ充と塩っ気を両方満たしてくれる。
「放っておくと、お前はいくらでもスイーツ食いそうだからなぁ…あと、洋菓子には親しんでそうだったが、和菓子はあんま食べてねぇみたいだったからな。
持ち帰って、家ででも食うといいぜ。風紀の仕事、お疲れさん。」
来店してからろくに話できてなかったオーナーであり、友人の風紀委員の肩を笑って叩き。

「…ふ、ぁ……あー、さすがにそろそろ限界だわ…寝ておく。」
理央へとその土産を渡せば、さらに欠伸を噛み殺し。

萩森きりは > 「はい、スイーツのためなら」

きりはちゃんはもうダメです(二回目

萩森きりは > (甘いのとしょっぱいが無限に溢れて、しあわせ過ぎて死ぬのでは?)
真顔で、私処分されませんよね?とエインヘリアル様に視線を向けた

小金井 陽 > 「へへ、そんじゃオーナー命令でもあることだ。一眠りさせてもらうぜっと…

――ああ…今日は皆、協力や来店ありがとうなっ!
今後とも『ラ・ソレイユ』をよろしくしてもらえたらありがたいぜーっ!!」

眠気も限界なのか、ふらつきながら店長室に向かう陽。
それでも来てくれた皆々への感謝は忘れず、満面の笑顔で手をあげて、奥へ消えていくだろう。

ご案内:「学生通り」から小金井 陽さんが去りました。<補足:長い銀髪をうなじあたりでまとめ、赤い猫目が特徴的。白い調理服の男子生徒。>
群千鳥 睡蓮 > 「ふっふ、冗談です――先生がひとりが寂しいとかじゃなければ――あ。
 恋人とかいるなら、そのひとに悪いですし。
 ――ん、あ、ああ。 猫を……、野良猫を拾うかちょっと迷ったことがあって。
 拾う勇気なかったから、今日もまた会いに行こうかなって思ったら、いなくなってて」

それだけです、と苦笑して、角煮バーガーもぐもぐ。
まあそういうこともある。見られてしまったのなら正直に話す。他愛のないことだ。

「おつかれさまでぇーす、小金井先輩……お店やるのって大変なんだあ。
 建てるだけじゃだめなわけだ、なるほどなるほど」

神代理央 > 「私がどうしてもお前に遊びに来て下さい、と言う様に見えるかね?ああ、不要ならば構わんさ。共同生活、うむ。憧れてはいるんだが、うむ…」

絶対無理だ。と、後輩の言葉にちょっと項垂れつつ。
彼女と共に先生を見合わせて、小さく肩を竦めるのだろう。

「…む?男手に伝手があるのか?ならば是非紹介して欲しいな。私の快適なスイーツライフの為に」

偉そうな事を言っていたが、理想は働かずして食うスイーツである。柊の提案には、思わず身を乗り出してしまうだろう。

「あ、みたらし……うん。帰ってから、ゆっくり食べる。ありがとな、小金井」

差し出されたみたらし団子とパティシエの彼に交互に視線を向けた後。へにゃり、と笑えば、肩を叩かれてゆらゆら揺れる。

「ん。それじゃあお休み。今日はお疲れ様。片付け終わったら起こすから、ゆっくりするといい」

と、店長室に向かう彼を、小さく手を振って見送るのだろう。

柊真白 >  
「私の恋人。頼りになるよ」

自分も角煮バーガーをもしゃりとしながら。

群千鳥 睡蓮 > 「部屋割ってくれる友達のツテがないクチかー。
 風紀委員様も大変だね……」

もく、と角煮バーガーを食べながらそのシェフの言葉に視線を向けた。

「柊先輩の……彼氏さん?
 へえー、いいですね。どんなひとなんです?」

興味が出た。乗り出して聞いてみよう。
のろけ話も肴になろう。

エインヘリヤル > すっかり顔がスイーツに染まって、まるで料理漫画の審査員のようになっているきりはを微笑ましく眺めつつ、ブルーベリータルトを食べ終わる。

うん、生のブルーベリーは今の季節とてもさらりと入ってくる。
甘くてクセがなく、口の中で消えてしまう甘みが心地よく生かされていた。

紅茶を片手に、邪魔にならないようきりはをそっと見守っている

ソフィア=リベルタス > 「あぁ……なるほどね。 いや、恋人なんていないが。
 そもそもこんな丈のない少女と恋愛とかロリコンの烙印を押されるだろうよ。
 いや、うん、まぁ……。」

夜は不安になる。 というのは生徒の前では口に出すまい。

「きっといい奴に拾われたんだと思おうじゃないか。睡蓮。」

「そしてこの話題の中でその情報必要だった!?」

恋人という単語に反応してしまう教師である。

柊真白 >  
「ん。お人好しでへたれでちょっとだけえっちで、あぁ、あと胸が大きい女の子が好きだって」

そう言う意味でもぴったりではなかろうか。
女性陣を順に見て――教師のところで一瞬止まり、すぐに視線を戻した。

「必要。私の、ってちゃんと言っておかないと」

僅かに、ほんの僅かに幸せそうな薄い笑みを浮かべて。

群千鳥 睡蓮 > 柊先輩を見る。ソフィア先生を見る。ソフィア先生のほうが大きい。
ロリコンの誹り――まあ受けるかもしれないが柊先輩の彼氏も小さい少年かもしれない。

「――先生、こっちに。そんな顔しないで?」

彼氏なしを哀れんだ。わけじゃない。言いよどむ、という言葉に、思い当たる節があっただけ。
隣にどうぞ、と誘ってみる。だって慰めてくれたもの。

「そうですね。そうであってほしいです。
 きっとあたしよりもずっと優しくてちゃんとしたひと……そのはずだから」

そういう運命であってほしいなあ、と思うのだ。ああ、角煮が身に染みる。

神代理央 > 「……柊の彼氏、か。良いじゃないか。きっと頼りになる人物だろう。お前の推薦なら、特段面接も…あー、小金井と雪城とはきちんと話をして欲しいが。まあ、私は賛成だよ」

角煮バーガーを頬張り終えて、デザート代わりのスイーツ無限ループを開始しながらあっさりと入部を許可した。無論、他の部員の判断待ちにはなるが。

「…友人など不要だ。任務に必要無ければ、維持する必要などない」

むぅ、と些か不満げな表情を浮かべる。その表情が、スコーンを頬張って消える。表情筋が忙しい。

「……まるで保護者の様な顔をしているな。特別顧問殿は、仕事一筋かと思っていたが」

穏やかな表情を浮かべるエインヘリヤルに視線を向け、小さく笑みを零しながら首を傾げてみせるだろう。

神代理央 > 「…まあ、その、何だ。店が繁盛すれば、良い出会いもあるだろうさ。うん」

気を遣った後輩に比べると、此方の視線はちょっと分かりやすかっただろうか。生暖かい視線を教師に向けながら、ホットミルクを一口。

ソフィア=リベルタス > 「うん? あぁ、そりゃぁ失礼しようかな、諸々片付いてきたしね。」

食べ終わった皿やら、飲み終わったコップやら、使い終わった調理器具の片づけを終えて、誘われるがままに隣に座る。
その真意に気がついているというわけではない。

なにより、ソフィアもそれなりにつかれている、魔術の行使も、異能の行使も
相応にエネルギーを使うのだ、人間の言うところの食べ物というよりは
精神的なものに近しいが。

「なかなか大変だったね。」

座るな否や、小さい体を睡蓮に預けるように寄り掛かった。
何も知らずに見たらくったりした子供の様。

柊真白 >  
「私は君の事友達だと思ってたけど」

いつか彼に言った言葉。
友人などフヨウラ!と宣う彼に、ちょっと棘のある言い方。

「頼りになるよ。責任感もあるし、真面目で良い人。きっと君のお尻を蹴りつけて働かせてくれる」

そしてもしゃり。

群千鳥 睡蓮 > 胸が大きい?柊先輩は?という疑問はさておいた。
――自分が対象に入っているんじゃなかろうな、とはおもったがすぐに忘れた。

「必要かどうかでいえば不要だけど、欲しいかどうかでいえばそうでもないんだろ。
 いいじゃん。これから作ってけば……なんなら小金井先輩と住めば?」

面白そうに煽ってみよう。店長とシェフ。ちょうどいいコンビじゃないか。

「――……まあ、それなりに、でも、先生のほうも。
 大人も、どうやら疲れたり苦しんだりするみたいですから。
 ……あたしでよければいいですよ、甘えても……?なんて」

とんとん。あやすように肩を抱いて叩いてあげる。

ソフィア=リベルタス > 「まて理央君、私が彼氏が欲しいみたいな目を向けないでくれるかな?
 私はそんなつもりは毛頭ないからな!!
 というか、ぶっちゃけそういうのは私にとってはいろいろと……あー……あー……いやなんでもない。」
 
寿命がない生き物と、短い命の人間と、だとそれはそれで辛いのだ、とは。
生徒にぶつけてもしようのない話だ。
そもそも聞かせるべきものでもない、特に睡蓮の前では猶更。
すこし、気になって隣を見やった。

雪城 涼子 >  
「うん、好きな人を大事にしたい気持ち、自慢したい気持ちわかるなぁー
 ……でもちょっといま、言わなくていい情報があったような……?」

真白の言葉を聞きながら
一瞬自分ものろけそうになるが、この場には完全に関係ないのでなんとか自重した子持ち人妻
うん、性癖暴露はちょっとかわいそうな

「ああ、そうだ。なにか追加は要りますか?」

いけないいけない、エインヘリヤルに声をかける

エインヘリヤル > 神代に保護者のような表情だと言われればおどけて見せて。

「ふふ……何かが育つのを見るのは悪くないって、そう思わない?
 だいたい、私たちの仕事はより良い社会環境づくりでしょう。
 スイーツだって人材育成だってその一環だわ?」

まとめた。
この女色々一緒くたにまとめやがった。

容赦なかった。

柊真白 >  
「さぁ。でももう口を滑らせたから、遅い」

ほんのり僅かに楽しそうに。
顔は無表情だが、雰囲気から明らかにそうとわかるだろう。

普段の二人の力関係とかも。

ソフィア=リベルタス > 「あ、そういうのだめ、子供っぽく見えるから、眠くなっちゃうから!!
 子ども扱いだめ絶対!!!
 あー……よくないよー。」

言いながら目がしぱしぱしてくる。
子供の体というのは実に都合が悪い。
猫は良く寝るというが、そういうのも影響しているのか?

「ふん、胸なんてなくたって別にだなぁ……」

視線に気がついて、少し口を尖らせた。

萩森きりは > 「もがもぐうまうま、幸せぇ」指摘されたほうは、蕩けた顔をしている、大丈夫か、カロリーとか?大丈夫だ問題ない(ファミリアだから
群千鳥 睡蓮 > 彼氏はいらない、という先生に、きょとんと目を丸くするのだ。
出会いも必然なら別れもまた必然の帰結。
それが恐いなら、誰と出会うこともできないだろう、と考えていた。
――でも、別れが恐い、というのはわかって、必然的に彼女は多く別れる。
痛みが残ったままなら、それはとても温かいことだ。

「はーい、よしよし、いいんですよ。 ……だいじょうぶ。
 いつでも、頼ってくださいね。先生。
 わたしも頼るから――それじゃあ、ええと」

とんとんゆさゆさ。優しくあやしてあげる。
苦しそうな大人。それに子供ができることはちゃんとあるはずなのだ。

「わたしはそろそろ戻るけど、り…神代先輩、柊先輩、涼子さん。
 それと荻森さん、だったかな。あとはエインヘリヤルさん。
 あとはおまかせしても? 少ししたら片付けに来るので」

あともしかしたら先生も、と。なんだかんだでパーティのはずが、働き倒しだった。
けっこう楽しかった。

柊真白 >  
「私は今来たところだから、片付けくらいは任せて」

多分今のメンツで一番体力が有り余っているだろうから。

神代理央 >  
「…む。そう、だな。お前が友人でいてくれる事は否定しない。だが、なればこそ。友人のお前には、私が積極的に友を得ようとする様な性質ではないことくらい、わかるだろう?
……蹴りつかれるのは、勘弁して欲しいんだが」

棘のある言葉を投げつけられれば小さく苦笑い。
肩を竦めて、惚気モードな柊に言葉を返す。

「小金井と…?ふむ、ふむ。そうだな、悪くは無いかも知れん。考えておこう」

そうなれば、無限にスイーツを作るパティシエと、無限にスイーツを食べる風紀委員の出来上がりだ。先に倒れるのは、どちらか。

「…ふむ?まあ、他人の色恋話に茶々を入れるつもりは無いのだが。良いじゃないか、別に。些事を気にせず程求め合うのが、恋人やパートナーと言うものなのだろう?」

ふむ?と教師の仕草や言葉に首を傾げつつ。細かい事は気にせず他者の温もりを求めても良いんじゃないかと尋ねてみるのだろうか。

「…成程。そうだな。その通りだ。スイーツで人々の心を癒すのも、こうして人材を育成する事も、全ては世の為、人の為。
社会環境への奉仕という点から見ても、この店は是非大きくしたいものだ」

一緒くたにまとめられた意見に乗ってしまう。というより、彼女の思想と己の理想や思想は結構近い気がする。
最良のビジネスパートナーを得た、と言う様に、愉快そうに笑いながら頷くだろうか。

エインヘリヤル > 「ええ問題ないわ、ありがとう。
 おかげですっかり客として楽しませてもらったわ」

睡蓮に会釈する。

全体的にだいぶバタバタしていたがご厚意に与っている以上、ありがたいコトこの上ない。
逆にいえば、ある程度の問題点も見えた。

……ただ、それをどうにかするのはきりはだが。
……ただ、それをどうにかするのはきりはだが。

大事なことなので二回繰り返した

萩森きりは > 「もごもごもぐお疲れ様でーす」

こう見えてやることはやる女だ、片付けやらモードに入ったきりはちゃんはキリッとし始めた

ソフィア=リベルタス > 「あー、だめー……もうそれだめだって睡蓮、あー……。」

こてっと、意識が途切れる。
想像以上にハードだった給士の仕事は、思った以上に精神力を持っていかれたらしい。
彼女が意識を失った瞬間に、一瞬だけソフィアの輪郭が崩れ……た、気がした。
おそらくその場にいる全員が目にしたかもしれない。
しかし、彼女自体にはもう意識はなく。

「……。」

静か寝息を立てる、獣の特徴すら持ち合わせていない少女の姿があった。

ご案内:「学生通り」からソフィア=リベルタスさんが去りました。<補足:身長:147cm 体重:34kg 妖怪猫ロリババア >
群千鳥 睡蓮 > 「あんまりお客様としては遇せなくてごめんなさいね、エインヘリヤルさん。
 お店……お手伝いしてくださるようで、ありがとうございます。
 色々至らないところもあると思いますが、わたしも出来る限り手伝いますので、どうぞよろしく」

たぶん頑張ってくれるのはきりはさんなのだが、きりはさんのご主人さまならそれも自然だ。
だいぶやる気モードの皆様に後は任せて……ひょい、と軽々と先生の体を抱きかかえる。

「ちょっと送ってきますね。 ――ていうか、先生、あれかなり疲れるやつでしょ。
 先生もご自身の体調はちゃんと管理しなきゃだめですよー」

なんて言いながら、ひとまず此の場を後にしよう。良いお店になるといいな。

ご案内:「学生通り」から群千鳥 睡蓮さんが去りました。<補足:猫かぶりモード。両メカクレ。サイズ大きめのパンツスタイルにカフェエプロン。>
萩森きりは > 「じゃあエインヘリアル様、私は片付けてから帰りますから、護衛は呼んでから帰ってくださいね、おすすめはなつき当たりですかね、対人強いので」
神代理央 > 「ん、もうこんな時間か。構わないぞ。群千鳥もお疲れ様。片付けくらいこっちでしておくから、今日は早く帰って休め。
スイーツは好きなだけ持ち帰っていいからな」

後輩の言葉に時計に視線を向けた後、さてと、と言わんばかりに立ち上がる。空になった皿を纏めながら、彼女の言葉に応えるだろう。

「…その、もう少しゆっくり食べても良いんだぞ?」

と、張り切って片付け始めたきりはにちょっと苦笑い。

「……全く。無茶をするから。魔術や魔力とて、無尽蔵に使えるものでもあるまいに。
ああ、済まないな群千鳥。悪いが、ソフィア先生は任せる」

と、彼女を抱えて立ち去る彼女に声をかけて見送るだろう。
保存のきくスイーツを二人分、取っておかないとなと思いながら。

エインヘリヤル > 「……ふぅん?」

存在が不確かな教師とやらか。
一定条件で放っておくなり負荷をかければ消えるやつかしら。

だいたいそういうものは時限なりエネルギー限界だったり精神力限界と相場が決まっている。

なら、補充すれば良いものを。
妖しげに瞳を細めつつ、どうでもいいことはスルーした。

「すっかりやる気ね、じゃあ尊重してそうさせてもらおうかしら」

きりはの提案にうなずきつつ、部下のファミリアを呼び寄せる

雪城 涼子 >  
「あらら……そろそろお開き、が正解かしら……」

いろいろな人の思惑や、現象については右から左。
どちらかといえば日常の延長線上に生きる人間には、
そういう危機意識とか察知能力とかはない。

「んー……まあ日持ちしない系はあらかた片付いたし、
 最悪、ひょーかちゃんたちへのお土産を増やせば大丈夫そうね」

残ったスイーツを眺めながら算段する

萩森きりは > 「食べた分は働きますとも、皿は纏めておいてください、後で食洗機にかけます、持ち帰る分はタッパに詰めて、はい、これですね」
てきぱきと家事労働接客プログラムロードした頼れるファミリアとなったのだ、きりはは

柊真白 >  
「おやすみなさい、先生」

輪郭がぶれるのを確かに目に見た。
が、この島では見た目と正体が違うことも珍しくもない。
だからそれだけ眠そうな教師に告げて。

「それは知ってる。けど、多分これだけ君の事を友達だと思ってくれてる人の前では言わない方が良い」

少なくとも、スイーツ部の面子は彼の事を友人だと思っているだろう。
うっすらほんのり笑顔らしき顔をしながら首を傾げて。

エインヘリヤル > そういえば。

雪城涼子
あれは氷架の一族だったなと改めて思い出しつつ。

メインターゲットでなかったから放っておいたが、あれはあれでなにかあるのだろうか。
ただまあ、氷架と違って黙っておらずに吹聴する可能性が高い。
ナチュラルなタイプは不測度も高いので、気にしすぎなくてもいいかもしレない。

なつきを呼び寄せつつそんなことを思っていた

神代理央 > 「む、お土産を包むのか?なら、帰りは車を手配しようか。日持ちしないスイーツも今日中ならば持ち帰れるものも多いだろうし。包んだ後のものは私が食べるし。何より、今日は疲れただろう?」

スイーツを眺める雪城に声をかけながら、同じ様にスイーツを眺める。
まあ、大分供給されたとは言え食べる人数も多かった。何よりまだ自分は殆ど食べていない…!
ので、残って困るという事も無いだろう。

「………すまない。配慮が足りなかった」

むぐ、と言葉に言い淀んだ後。小さく溜息を吐き出して、ほんのりと笑みを浮かべる少女に言葉を返す。
スイーツ部の面々はきっと己の事を友人だと思っている、という彼女の言葉を否定出来ず、視線は彼女に合わせる事も出来なかったのだろう。

エインヘリヤル > 保冷剤の準備も必要かな……と思いつつ。
ココはおそらく準備もまだないだろう、仕方のないことなのだけど。

「神代さん、保冷関係の什器、入るスペースある?
 あるなら、持ち帰り用の保冷剤とそれ用の冷凍庫用意するけれど。」

店として開き、持ち帰り用を用意するなら必要なものだし。

雪城 涼子 >  
「あー、もー!
 理央くん、まーた、『私なんかが~』とかやってたの?」

真白との会話に気がついたのか、横槍を入れる。
実際には微妙にズレているのだが、内容はかぶっていないとも言えない絶妙な線

「……?
 ひょっとして、紅茶のおかわりとかですか。エインヘリヤルさん?
 と、あら、違ったのかしら」

なにか視線を感じたので声をかけるも――
理央への提案で勘違いかな?とちょっと思う

柊真白 >  
「ん、わかればよろしい。友達は数じゃないけど、それでも一生ものだから、大事にしなさい」

小さい見た目からまるで人生の先輩のような言葉。
いや実際人生の先輩なのだけれど。

「この人、ほっとくとすぐ一人になって、そのくせ寂しがりでこっそり隠れて泣くから」

そして風評被害をまき散らしていく。

「生菓子を売るなら保冷材も必要」

エインヘリヤルに同意するように。
用意していないなら用意した方が良い、と。

神代理央 > 「スペースは…どうかな。内装関係は小金井と雪城に任せていたからな。とはいえ、必要なものだ。最悪店の裏手の土地を借り上げても良いし、機材が手に入るなら頼みたいものだな」

ふむ、と考え込む。確かに持ち帰り用の設備は必要だろう。厨房を預かる面々の考えが第一だが、何より小金井の生産速度を考えると割と必須かも知れない。
彼女の言葉に少し考えこみながら、取り合えずホットミルクを一口。

「いや、待て。違う。違うから怒らないでくれ。お前に説教されるのは、何故か本当に苦手なんだ……。
…ああ、丁度良い。実は彼女から保冷用の冷凍庫と保冷剤の提供の提案を頂いたんだが、お前の意見を是非聞いておきたい」

彼女の横槍には、少し慌てた様な否定。
年下――の筈――の少女に説教されるのが、何故こんなにも精神を抉るのか、未だ少年は理解出来ない。
そんな話題を変える様に、エインヘリヤルからの提案を彼女に振ってみるだろうか。

エインヘリヤル > 涼子に紅茶のおかわりを促されると

「いいえ、大丈夫。ありがとう」

にこやかに優しく断りながら、どことなく金十字の瞳だけが妖しく微笑む。
だってそんな瞳で見られては……欲しくなってしまうかもしれない。

そんな事を考えているような表情には見えないのだけれども。

神代理央 > 「……分かった。大事に、する」

と、もごもごとしながらも彼女の言葉に頷きつつ。
何故自分の周りの少女たちはこんなに強いんだろうか。
というか、よくよく考えたら今現在此の場に男子自分だけでは無いか。求む男手。店長室に逃げたいが、生憎今はパティシエが仮眠中だ。

「待て。誰が泣くか誰が。此の私にそんな軟弱なイメージを植え付けるな、全く」

とはいえ、風評被害の類には流石に抗議する。クッキーを頬張りながら。

エインヘリヤル > 神代にはきっちりと

「その様子だと、多少相談してからのが良さそうね。
 あとで、きりはと相談しておいて?
 追ってこちらから機材を入れるわ。

 あと、店のオリジナルロゴとかもこれからよね。
 箱を作るなら入れないといけないでしょう?
 それとも無地で済ます?」

などと。
地味にガッチリ本格的だ。
つまりロゴを作るから看板の発注もこちらで持つと暗に言っている。

雪城 涼子 > 「ほんと、ねえ。意外と泣いちゃうのよねえ……」

うんうん、とうなずく風評被害二号
でも実際見たし?

「そうですか。失礼しました」

必要ない、と言われれば上品に返し

「んー……保冷の設備は有るんだけれど、保冷剤ってなると確かにこれからね。
 今日はお店として開けるつもりでもなかったし……
 一応、見た目とか利便性を度外視すれば、
 今日くらいは氷でなんとかできると思うけれど」

理央の質問に考えながら答える

柊真白 >  
「ん。素直な子は、好きだよ」

オーナーをからかうように。

「まだ店名が決まっただけだし。制服も必要。内装に合った統一感のある制服は店の格を上げる」

エインヘリヤル嬢の提案に乗るように。
これだけ内装がかっちり決まっているのに、そこで働く人員が私服や学校の制服ではちょっと。

神代理央 > 「そうしよう。此処で即断する話でも無し。きりは嬢と諸々話を詰めた上で、連絡させて貰おう。
……ロゴ、か。機材については必要無いかも知れんが、看板や消耗品にはつけたいところだな。デザイナーに発注するか此方で作ってしまうか…。取り急ぎの保冷剤は無地で構わんが、今後の事は色々と相談させて欲しい」

スイーツでぽやぽやしている暇はない。
彼女の言葉にふむ、と考え込みながら話を詰めていく。

「…だから泣かない。泣かないってば」

「であれば、エインヘリヤル嬢の提案は是非受けたいところだな。此方も発注はかけるが、一つ世話になるとしよう」

現行犯を目撃している少女がいた。しまった。
結局強く否定する事も出来ず、もごもごと。店の設備の話で半ば押し流す様に、言葉を返すのだろう。

「それはどうも。お褒めに預かり光栄だ」

ちょっとムスッとしながら返す言葉。
とはいえ、店舗の話になれば、自然と言葉のトーンは事務的に。ビジネスライクな会話が進んでいくのだろうか。

柊真白 >  
「と言うか」

先日来た時から気になっていたこと。

「この店、内装だけでどれだけお金かかってるの」

回収するのにどのぐらいかかるのだろうか。

エインヘリヤル > 「じゃあ早速、それで発注かけてみるわね」

神代の言葉を受け、即答する。
やたら早い。

まあファミリアがいるせいで、大抵のことは頼めてしまうのが大きいのだけれど。

今頃、なぜそんなことをさせられるのかくるみあたりが文句を言っていそうな気もするが。

神代理央 >  
「いくら……?」

はて、と首を傾げ、自分の元に回ってきた領収書の金額を暫し思い出し。

「そんなにかかってないぞ。8桁乗ったのは覚えているが、そこから桁は増えていない筈だ。それも内装や食器とか諸々込みの金額だからな」

本来は、札束になって偉い人たちに『名刺代わりですがどうぞ』する為に用意された資金である。
まさか神代家も、スイーツ部の開店資金になったとは夢にも思わないだろう。後で弁明は必要だろうが。

神代理央 > 「行動が早いな。流石は特別顧問殿…と、余り同じ賛辞を繰り返すのは芸が無いな。素直に、君の手腕を褒め称える事にしておこう」

小さく微笑んで、彼女に視線を向ける。
会話する場所が何処かの高層ビルの一室でもおかしく無い様な、利害関係があるからこその信頼感を持った言葉が彼女に投げかけられるだろうか。

柊真白 >  
「……」

八桁。
事もなげに八桁と言った。
思わず頭を抱える。

「――エインヘリヤル、だっけ。お金関係の事、この人を通さないで欲しい」

頭を抱えたまま。
このおぼっちゃまに任せておくとずんどこ利益が食われていく。
ポケットマネーから出せばいいと言うものではない。

雪城 涼子 >  
「お話はまとまったかしら。
 じゃあお片づけと……そういえば、エインヘリヤルさんは何か持ち帰ります?
 みっともなくてよければ一応、保冷剤もつけられますから冷やすの必須なものでもいけますよ」

いけない、と我に返って

神代理央 > 「…失礼な。此れでも金銭感覚は持っていると自負しているが。此の店の開店資金も、ちょっと安い家を買ったと思えば安いものだと思うんだが」

ちょっと(当社比)である。
少年にとっての高い買い物とは、島の外で機甲師団を編成する際にかかるくらいの金額になる。具体的には、小国の軍事予算の一部。ミクロに言えば、父親に相談しなければ出てこない金額からが、少年に取っては高額である。

「…まあ、経営に関しては数字に強い者が――む?」

と、鳴り響く端末。ポケットに入っていた端末を数回操作した後、深い溜息を吐き出した。

「……すまないが、ちょっと任務に御呼ばれしたので失礼する。片付けには戻るし、残っていればスイーツも頂こう。
本当に、すまない。後はゆっくりしていってくれ」

深い溜息を吐き出して放り投げていたジャケットを着こむと、店内の面々に小さく頭を下げて、立ち去っていくのだろう。
店を出て、甘い匂いが遠ざかる頃には――既に、鉄火の支配者としての色が、己に滲んでいるだろうか。

ご案内:「学生通り」から神代理央さんが去りました。<補足:薄手のダブルテーラード(黒)/紺色のスキニー/淡い金髪と紅瞳/顔立ちだけは少女っぽい>
エインヘリヤル > 「そうね……それじゃ、せっかくだから適当に包んでもらえるかしら、一箱分くらい。
 まあお代に関してはデザイン料と保冷剤の経路、ということで」

などと笑顔で答えているが。

実際問題、金銭感覚に関しては神代ほどではないが、比較的エインヘリヤルも変わらない。
そもそも、財力の規模が庶民と違う。

簡単にいえば。
普段から毎月100万使えるものが、10万の買い物をためらうだろうか。

経済規模が10倍になれば、物の価値は10分の1になる、そういうこと。

柊真白 >  
「……」

どこから突っ込めばいいのやら。
普通はいくら安かろうとも家は安い買い物ではない。
それに料理と言うのはそもそも原価率が高い商売だし、人件費とか光熱費とかその他諸々の支払いとか。
彼が居れば何とかなるだろうが、逆に言えば彼が居なければどうにもならなくなると言うことだ。
何らかの原因で彼の後ろ盾がなくなったらこの店は終わる。
それは商売として健全ではない。
思わず机に突っ伏した。

「お坊ちゃんめ……」

とにかく財布の紐を彼に握らせてはいけない。
かと言って店長もダメだ。
あれはお菓子のためなら予算を青天井に設定する類の人間な気がする。
とりあえず八桁の請求書については聞かなかったことにして、眉間に皺を寄せながら頭の中で必死に算盤を弾いていく。

雪城 涼子 >  
「はい、ではそのように。
 んー……」

この、実に目が肥えてそうな相手に何を包むか。
せっかくだ、店の実力がわかるものと……
それから、観察してて気にしてそうだったものを入れよう。

まずはショソン・オ・ポムとエクレール・オ・ショコラから。

実に真剣な顔で箱を詰め始める

エインヘリヤル > 「ありがとう、中身は後で楽しみにさせてもらうわ?」

涼子の提案にエインヘリヤルとしては、それほど無茶を頼んだつもりもなく。
よければとの話だったのでそれを受けた程度だったのだが。

……中身が思いの外、ガチだったことを、後で知ることになる。

「それじゃ私も、迎えのものがきたからそろそろ行くわ。
 ロゴは近いうちに草案を遅らせてもらうからそのつもりで。

 あとは何かあったらきりはに言ってくれれば、だいたいのことは通じると思うから」

持ち帰り用の土産の箱を受け取ると、金髪クセ毛の妙に誘われそうな少女とともに店をあとにした

ご案内:「学生通り」からエインヘリヤルさんが去りました。<補足:特殊異能調査機構、特別顧問/赤いツインテールに黒の外套>
雪城 涼子 > 「これからも、よろしくおねがいしますね」

笑顔でお見送り。
そして

「お金関係は……あとで、ゆっくり考えましょう。
 顧問の先生もついてくれたし、みんなで考えなきゃいけないと思う」

色々頭を抱える真白に向かい。
此処で自分が、と言い出さない辺り、主婦感覚はありつつも
良家ゆえの壊れ気味な金銭感覚も同時に理解しているから。

柊真白 >  
神代少年と似た様な金銭感覚をしてそうな彼女を見送り、死にそうな顔を残った人員――主に雪代嬢に向けて。

「――店の名前より何より、その話を真っ先にするべきだった。この店大丈夫だと思う……?」

絞り出すような声を出して。
とりあえずひとしきりぐぬぬ、と唸った後は、残り物や洗い物なんかをてきぱきと片付けていくだろう――。

ご案内:「学生通り」から柊真白さんが去りました。<補足:白ワンピース、白ニーソ、赤いロリータシューズ。>
雪城 涼子 > 「うーん……勢いで、はじめちゃったから……ね」

真白の言葉に苦笑を浮かべ……
片付けをするのだった

ご案内:「学生通り」から雪城 涼子さんが去りました。<補足:流れるような美しいストレートの銀髪 肉体を持った幽霊>
ご案内:「学生通り」から萩森きりはさんが去りました。<補足:今日はエインさまのお付き合い>