2020/06/27 のログ
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁/貸出会議室」に幌川 最中さんが現れました。<補足:腰で風紀委員会の赤い上着をツナギのように結んでいる。人好きのする見目。>
幌川 最中 >
――違反部活、『トゥルーサイト』跡地。
元違反部活生威力運用試験部隊、
日ノ岡あかねが演説を行っていたのと同時刻。
委員会街、風紀委員会本庁。怪しげな音の響く貸し会議室にて――
幌川 最中 >
ざわ……
ざわ……
ざわ……
ざわ…… ざわ……
ざわ……
幌川 最中 >
貸し会議室の一つで、幌川は麻雀卓を囲んでいた。
手牌は良い。かなりいい。かつてないほど、いい。
字牌整理で字牌はまず、2周で全て捨てきった。
そして、残っている1・9牌の一つを切り捨てれば、断°繧ェ見える。
サッサと上がることもできる状態。「まあ、この局は勝ちかな」が確実。
次に手番が回ってきたときに、筒子の9を切って、索子の2を引き込めば。
「…………」
無言で麻雀牌が川に置かれる。筒子の9。
幌川 最中 >
……誰も、鳴かない。
「ッッッッッシャ!!!!!!!!」
立ち上がってガッツポーズをする。
「うるさいっすよ、幌川センパイ」だの「仕事もせずに麻雀してていいんすか?」だの。
後輩と麻雀卓を囲みながら、幌川最中は顎に触れてにやにやと笑う。
「オープンリーチ、索子の2」
「バーーーーカ!!!」だの「アホじゃねえの」と年下の後輩から暴言が飛ぶ。
もう手牌を全て詳らかにして、本当に索子の2をツモれば勝ちの状態を示す。
幌川 最中 > 「幌川センパイ、マジで行かなくてよかったんスか?」
「バーーーカ!!!」と叫んだ後輩の一人(飯奢るから付き合ってくれた)が、
おもむろに口を開いて、そう問いかける。
麻雀牌が川に捨てられていく音が粛々と響いている。
「何の話してるかわかんないな~」
小声で索子の2索子の2索子の2索子の2、と繰り返しながら、幌川は答える。
男子生徒は、胸ポケットから折りたたまれたビラをひらひらと見せて。
「ほら、日ノ岡がビラ配ってたじゃないっすか。
……これ、本当に行かなくてよかったんスか? 止めなくて?」
へらへらと笑いながら、幌川はまた牌を見る。イーピン。
そのままツモ切り。
「ええ? いやあ、そんなの、俺聞いても見てもないからなあ。
……元違反部活生威力運用試験部隊? へえ~。こんなのあるんだ。
『俺は、知らなかった』な~。クソ~。イベントに乗り遅れた~」
「嘘マジで下手ですね」
幌川 最中 >
点棒が一本、放り投げられる。
オープンリーチに対して、リーチ。
ふざけていた場が一瞬、しんと静かになる。
そうだ。麻雀というゲームは、一人が敵なのではない。
この場にいる全員が敵で、誰か一人が目立ったとしても、敵はいる。
昨日まで、笑顔で言葉を交わしていた同級生が。
点棒を、静かに放り投げて――余裕綽々、と言わんばかりの笑い。
「お前そういうことするやつだったっけ??????」
「幌川さんくらい面白くないぞ」
「……フフフ。恐ろしいか。恐ろしいだろう。これがコンビ打」
「打ってねーよ!! コンビ打ちなら振り込めよ索子の2!!!!!」
某所では真面目な話し合いが行われているというのに。
かわいい後輩と馴れ馴れしく接し撃トいた相手が、その場にいるというのに。
なにが起こるかわからない場だというのに。
「はやく先輩に忖度した麻雀しなさい!!!!!」
男は、笑っていた。
幌川 最中 >
「少なくとも『あそこに行った』コたちはさ。
『正義』のために死んでくれると思っていいわけじゃない。
そうするのが正しい、と思ったら、委員会に言われなくても動くわけじゃない」
麻雀牌が川に置かれる。
捨て牌は増えていく。どんどん。
捨てても捨てても、本当にほしい索子の2はツモれない。
「そういうコたちがいるなら、自分のやりたいようにやればいいのさ」
もし、あの場が誰も彼もを殺すような魔術的儀式の場だったら?
もしくは、あの場に行った場合、名も知らぬ誰かに呪われるとしたら?
考えられる限りの「もし」を並べてから、幌川は笑う。
「大丈夫だって。ほら。幌川印の大丈夫。
……風紀委員会は強い組織って知らなかったか~?
なんだあそのアイロンのかかってない隊服は! しゃきっとしろ!」
「アンタしわっしわにしてるじゃないすか」
「ま、よく思い出しなよ」
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁/貸出会議室」に山本 英治さんが現れました。<補足:オーバーオールスタイルのクマの着ぐるみ。を、頭だけ外した状態。>
幌川 最中 >
「ツモ」
「クソゲー!!!」「二度とやらねえ!!!」
「死ね幌川」「運だけで麻雀すんのマジやめてください」
――落第街が、この島に存在する理由を。
落第街なんて街が、どうしてこの島にあって、どうして二級学生がいるのか。
それは、この島の得意技が『見て見ぬ振り』だからだ。
「それによ~~。
お前らだって見えてる索子の2とか絶対捨てなかったろ?
そういうことだよ。『見えてるモン』にはちゃんとみんな警戒できる」
「…………」 「確かに……」 「そうかな……そうかも……」
沈黙。
「でもツモられるワハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
「死ね」「死ね川」「二度と魚が泳げない川になれ」
男の大爆笑が、貸し会議室に響いている。
山本 英治 >
「暑い………」
舌を出して貸出会議室に現れる。
着ぐるみなんか装備して行くから汗でぐっしょりだ。
「ってここ更衣室じゃなかった……」
「何をしておられるのでしょう、幌川先輩」
携帯デバイスを取り出して。
日ノ岡あかねの“話し合い”の音声データを確認する。
「まぁ………まぁまぁ……上々の首尾…………」
ぐったりした状態でニチャアと笑った。
幌川 最中 >
「英治ちゃんそれめっちゃキモくね?」
ニチャア……。そして湿度の高いアフロ。携帯デバイスで録音を聴いている。
一瞬ざわめきが完全に収まりっていうか一瞬どころじゃなかった。
秒でざわめきが収まったしなんならもうみんな無言だよ。
居た堪れなくなった幌川が、一番最初に口を開いた。
「エッ、英治ちゃんそれマジでキモくね!?」
どうやら20代男子組という共通点があるらしく、やけに砕けているが。
それを差し置いても、あまりに指摘するにあまりあった。
「どうしたのさ、そんなグッチャグチャの旧時代の映画みたいな格好して。
それ装甲とか上がるタイプのきぐるみ? どこから借りてきたのさ」
山本 英治 >
「ひッ! 日ノ岡あかねの例の場所に潜入したんですよウ!!」
「ってか戦闘用の着ぐるみじゃないんで装甲とかないす!!」
「ガアア。キモい男にキモいって言っていいと本当に思ってんすかァ!!」
抗弁してスポーツドリンクを飲む。
別に中は普通にツナギを着ているので着ぐるみを脱ぐ。
「麻雀すか、今からでいいなら混ぜてくださいよ」
アフロをタオルで拭っていた。
いつまでも。いつまでも。
アフロを優先して拭っていた。
幌川 最中 >
「なになに。ほら座んなさいよ」
一番山本に近かった席の風紀委員が解放された。
涙を流しながら山本に抱きつこうとして、一瞬固まってやめた。
同じ風紀委員の人間が汗水垂らしていたとしても、
どうしても譲れるラインと譲れないラインがあった。背の高い眼鏡男子だった。
「バカ何言ってんだ! 女子に言われる前に言ってんだぞ!?
で~~? 潜入がなんだってえ~~?」
じゃらじゃらじゃら。牌が散らされて、適当に混ぜられる。
「そんじゃ、失礼します」と席を立った生徒が踵を返してから。
「異邦人の方にもあれこれ首突っ込んでるって聞いたけど、
英治ちゃんは仕事で潜入してたワケ~? 日ノ岡のほうね」
牌を積みながら、幌川は山本の顔を。
アフロではなく、その双眸をじーっと見つめた。男同士で。
山本 英治 >
「ウス、失礼します」
「カタキは取りますよ……」
洗牌(シーパイ)の音が好きだ。ジャラジャラと騒々しい。
師父によれば、この音は魔除けになると信じられていたらしい。
「異邦人関係はまぁ、ぼちぼち。これからも生活委員会と歩幅を合わせて…ぼちぼち」
つい最近も怪物相手に単独行動をして始末書を書いたのだが。
ぼちぼちったらぼちぼちだ。
「仕事じゃなかったら7月も近いのに着ぐるみで外にでませんって」
「まずは結論から。日ノ岡あかねの言葉や行動に違法性はありませんでした」
砌牌かくして配牌。
手元を確認してほくそ笑む。
端牌のあまりない、脂っこい牌ばかりだが……展開次第でメンタンピンが狙えるか。
「もうイヴちゃんがまとめてるでしょうから後で書面で回しますね」幌川 最中 >
「ぼちぼちか。ぼちぼちなら……なあ。
新聞だったかで読んだけども、異邦人の方も大変そうだからなあ。
なんつったっけ。オーク種か。ああいうのもどうにもならんからなあ」
魔除けになるということを幌川は知らない。
由来とか全部抜きで「アー麻雀楽しー」だけでプレイしている。
全国の麻雀好きに怒られるだろうし、ポンができるならしがち。
カン麻雀をせぬは男の恥。幌川は、そういう男だった。
「そうかあ、仕事だったのか。そら大変だったな。お疲れさん。
シャワー先浴びたほうがよかったんじゃねえかと思うけどどう?」
配牌。……悪くない。悪くはないが、この。
このキュートでファンシーな鳥が対子。いらね~~と思いながら寄せる。
もうこのゲームやりたくね~。中白東南南鳥鳥。なんやねん。
「ああ、それはいいよ」
いらんいらん、と手で振るジェスチャ。
「俺、なんだかんだ生徒指導部だからねえ。
多分、あかねちゃん周りの話はどうせ刑事部の管轄でしょ。
それに、『知らないこと』にしといたほうが得しそうだからな~」
肩を竦めてから笑う。「マジ幌川さん転属させましょう」の野次。
「ま、知ってても『知らない』って言うけど。
せっかくだから話してけ。幌川さんが英治ちゃんの話を聞きましょう」
「ルールル、ルルルルールル……最中の部屋」
沈黙。そして、数秒後に「マジ死んでください」という素の罵倒。
山本 英治 >
「異邦人と怪異の分水嶺はいつも曖昧スね」
「人を襲うなら、対処しなきゃいけない……っていういつものやつス」
シャワーを浴びたら、と聞かれれば。
「いやこの手牌見せたいすわ! この運があれば脱衣麻雀ノーコンティニューってくらい!」
半荘終わるまで行かない、と拒否。
実際問題、脱衣麻雀のゲームをやると天和で和了られるのだが。
ファッキンアニメ美少女。50円入れてスタートボタンしか押してねえ。
「といってももう語ることあんまないすねー」
「何もかもストンと切って落とすような鮮やかさがあるはずなのに」
「なんとなくあかねさんのことが気に入らない……みたいな…」
顔をしかめて自分の顔を殴る。
「同僚陰口風紀不覚悟ッ! 制裁!」
「あとリーチす」
点棒を置いた。
幌川 最中 > 「もうお前二度と服脱ぐな!!!!
英治ちゃんが仕事したのはわかる。わかってるよ幌川さんもね。
でもね、幌川さんも脱げよみたいなハラスメントが発生してるの。
英治ちゃんほど俺そんな全裸安くねーーよ!! わかるか!!!」
後輩にあまりにどうしようもない八つ当たりをした。
侠気溢れる全裸アフロと比べられると、そろそろお腹の出てきた気がする、
齢28の男にはどうしても見せられないものがあるのをわかってほしい。
わかってくれるね、グッド風紀委員会。
「ま~~~あかねちゃんのこと気にいるような奴ァな。
趣味悪いから大丈夫だろ。英治ちゃんは女見る目がある。安心していい。
幌川印の女を見る目ポイントをあげよう」
点棒が置かれた。
「英治ちゃんは接待って言葉しらない?」
悪口がしれっと二連打された。
もうこれ中も白も切れねえじゃん。おい。山本。
お前やっていいこととやってよくないことわかってないな。おい。
「英治ちゃんさ。あかねちゃんが『何やったか』知ってる?」
山本 英治 >
「オ、俺だって安く脱いでるわけじゃないすよ!!」
「豚で言ったらバラ肉すよ! ちょっぴりお高いすよ!!」
指先をわなわなと震えさせながら唸る。
「全裸アフロの噂のせいで女子からは汚れた換気扇のヒモを見るような目で見られるし!」
「事情を知ってる風紀の女子にすらなんか切ってベタベタしたハサミのような扱いを受けるし!」
まぁ、脱いだんだけど。
事実イエーイ。真実イエーイ。
「幌川印の女を見る目ポイント……伝説の…」
「ポイントカードいっぱい貯まったら新しいポイントカードがもらえるという、あの」
ブチャアとケチャップを絞り出すような擬音が鳴りそうな笑顔を見せて。
「セッタイ……切腹する鯛焼きの略かな…」
お腹のアンコを見せるは今。
「ああいや……知らないす………」
一発はなかった。あとは裏ドラが乗ればいいなぁ。
幌川 最中 >
「ロンっすそれ」
横から対々和の呼び声が聞こえた。コールオブ対々和。
避けられぬ一撃が幌川のあんこが詰まってそうな腹にぶち当たった。
なんで? と言う間もなくなんもかんもめちゃくちゃになる。
「ポイント貯めると昇進できるという噂の」
「山本サン、それ全部ウソなんで無視していいっすよ」
全てが直撃した。なんやねんと言う間もなく。
慣れた調子でまた牌を戻して、洗牌。
「聞いてみたらいいんじゃねえ?
気に入らないんなら、相手のことをちゃんと見た上で、
ああ、こういうのが気に入らなかったんだな、って思ったほうが精神にいいっしょ」
俺はコイツの対々和を平気で放り投げてなんすか? 麻雀ヘタっすね、
みたいな顔してるのが心の底から気に入らないよ。許せん。
「あとなあ。経験則だけどさ。
あかねちゃんを『強い女』みたいに思ってると気に食わねえかもなあ。
カワイイ後輩だと思って、人に懐いてる割に餌食ったらどっか行く猫みたいな。
そんな感じだとおもったら、結構可愛がれそうじゃねえ? どう?」
そして、真剣な表情で。
「首輪ついてるしな」
あまりに。この場にいない同僚に対して、あまりにひどいハラスメントが行われた。
山本 英治 >
「あがー! 俺のメンタンピンがッ!!」
「トイトイかー……鳴いて加速させてでも打つって感じの…」
ぶつぶつ呟きながら再び牌を洗う。
「エ、じゃあ幌川ポイント無意味説?」
そして聞いてみたら、という言葉に真面目な顔で頷く。
あの場で俺は何一つ喋っていない。
彼女と言葉を交わしていないのだ。
あの場で一番アンフェアだったのは、俺かも知れない。
「あかねさんが……カワイイ後輩…………猫…」
頭の中で猫耳をつけた日ノ岡あかねが思い浮かんだ。
カ、カワイイ~~~~~~~~~ッ。
「あのチョーカー、確か旧名ブラックギアスとかでしょ…長ったらしい名前がついてる異能封印装置」
二向聴から伸びない。全く。手が進んでくれない。
流れが変わったか……
幌川 最中 >
「だろ~~~!?!?
マジでカワイイだろ!?!?
昼はあんなにナマイキなあかねちゃんがさあ~~~~。猫耳で~~~」
「マジ最低っスね」みたいな視線が突き刺さった。
10代と20代の感性は結構違うらしい。いやはや困ったね。困ってしまうよ。
それはそれとして、自分の手牌はいっそ国士でも狙ったほうがよくないか? と。
もうこの麻雀とかいうクソゲーそろそろやめるべきじゃないか? というレベル。
「噛んだりしねえさ。案外人懐っこいぜあかねちゃん。
こないだもロビーんとこで報告書整理してたら構ってくれ~ってさ。
カワイイ後輩だよ。だから、そうビビるこたねえし、」
「例えば」
目を細めてから、小首を小さく傾げて。
女子だったら映えたかもしれない。残念ながらいるのは28歳男性。
「カワイイ後輩が『頑張ってる』らしいから。
それが『どういうもの』でも応援したくなるのは先輩のサガさ」
煙草に火をつける。パッケージは、学生街で買えるものではない。
落第街でしか買えない『校則違反』の、違反部活製の一品だ。
「『思想犯』なんて、校則じゃ縛れねえからな。
俺たち風紀委員ができるのは対症療法だけ。
予防できるんなら、この島から校則違反なんてもんはなくなってるぜ」
山本 英治 >
「猫耳で……あ、いい。すごくいい。今の妄想を形にしたい…」
「土下座して頼んだら猫耳つけてくんないかな……」
南家の同僚(年下の先輩)から『お前山本…マジ山本だな』という類の暴言が飛んだ。
どうやら俺の名前は悪口として認識されることもあるらしい。
俺のようになるな!!
「可愛い……頑張ってる………」
思えば。俺は彼女の一面しか見ていない。
なんとなく、どこかの誰かから聞いたイメージで決めつけていないか?
それは相互理解からかなり遠いように思えて。
「幌川先輩ってかなりかっこいい思考してますね……」
そう呟いて切った牌は。
北家の当たり牌だった。
「ウッソぉ!? メンゼンでホンイツぅ!? 染め手暴力反対すよぉ!!」
ハコった。そのあとシャワー浴びた。
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁/貸出会議室」から山本 英治さんが去りました。<補足:汗だらけのツナギ。>
幌川 最中 > 「だろ~~???
後輩なんてずっと見てたらみんな可愛くなってくるから。
山本も今度撫でてみ。あかねちゃん、カワイイから」
遠慮一つなく、この場にいない後輩の話をしながら。
名前が悪口になるって、それ、お前。じきにお前、俺みたいに。
……俺みたいになるぞ。英治ちゃん。
――そう。
人は、誰もその「全て」を見ることなんて叶わない。
全てを詳らかにしても、本人も気付かない裏側があることもある。
「だろ~? 年の功だよ年の功。
もう8年したら英治ちゃんもこうなるよ。
刑事の基本は足だからな。百聞はこう、こう……こうな」
思いっきり暴力を後輩から振るわれる山本を見て笑う。
カワイイ後輩を見ながら、そこで会はお開きとなる。
「とかいいながら、幌川サンなんもわかってませんよね。俺のこと。
俺がいい加減『ソレ』、チクってるとか思わないんスか?」
「……わかんねえことばっかりだからなあ。
ほら、そりゃあ……『当たったら負け』なのは麻雀と同じだろ。
それなら、『当たらねえ』うちは、続けるさ」
幌川 最中 >
「ほら。見えない手に当たるほうが、よっぽど怖いだろ?」
ご案内:「委員会街・風紀委員会本庁/貸出会議室」から幌川 最中さんが去りました。<補足:誰にも言ってないんだから。>