2020/07/24 のログ
ご案内:「大時計塔」に227番さんが現れました。<補足:白い髪、青い瞳。探偵風ロリータファッション。ケープ無し。タイに227のバッジ。大きめの帽子。[待ち合わせ]>
227番 > 大時計塔。入ってはいけないと教えられたが、
街を展望できる場所はここしか知らないため、
時折覚えた道の確認のために登ってくる。
もちろん、頻度は控えめにしているつもりだ。

テラス部分から、街を見下ろす。
真下を見ると足がすくむので、見ないように気を付けながら。

ご案内:「大時計塔」に神樹椎苗さんが現れました。<補足:黒基調の衣服、スカート。怪我だらけの自殺癖。>
神樹椎苗 >  
 一先ずの目的は達成して、急ぎ落第街に向かう理由もなくなると。
 やはりおのずと足が向かうのはこの場所だった。

 しかし、この日は――いや最近はこの日も、だろうか。
 時計塔には先客が登っていたようだ。

「ん、先客ですか。
 こんなところに珍し――くもないですね、最近は」

 そんなことを言いながら、左手で扉を開けて現れた。
 先客は椎苗とそう大差のない小柄な子供だ。

「ここは一応立ち入り禁止ですよ。
 まあしいは風紀でもなんでもねーので、知ったこっちゃないのですが」

 動かない右腕を首から吊るし、左肩からバッグを提げながら、全身至る所に包帯を巻いた小娘が言う。
 

227番 > 「……ぁ」

声をかけられて振り向く。
見つかってしまった。
どうしよう、と思いながら相手を見れば、ぐるぐる巻の、同じぐらいの背格好。
"表"に来てから、初めて見る同じぐらいの人。
そして、それは怒る気配はない。

「うん……知ってる」

立入禁止。文字は読めないが概念は知っている。
その対象範囲をよく分かってないので、来る人もそれを破っているとは思っていない。

神樹椎苗 >  
「そうですか、知ってましたか」

 振り向いた顔を見れば、相手は子供らしい子供。
 先日喧嘩のような事をしてしまった少女とは、また違うタイプの子供だ。

「とりあえず、景色は悪くないですが、端っこにいると危ねーですよ。
 うっかり落ちるとぺしゃんこですから。
 もう少しこっちに来るといいです」

 そう言って、左手で手招きして、時計塔の縁から離れるように誘導するだろう。

227番 >  
「ぅ」

見ないようにしていた真下を意識させられる発言に、少し怖じける。

「……そうする」

招かれる方へゆっくりと歩く。
少女に対しては警戒はしていないようだ。
悪く言えば、子供だと思って油断している。

しかし、年上相手に話すときと変わらず、声は気弱そうな少女のものである。
素でこんな話し方なのだろう。

神樹椎苗 >  
 またも素直な子供だ。
 なんでこう――自分の周りには素直だったり純粋だったりする人間が多いのだろう。

「そうですそうです、こっちですよ。
 そして、なんとここにお菓子があります。
 こっちに来たら分けてあげますよ」

 そうして、左手だけでバッグから引っ張り出したのは、色とりどりの砂糖菓子。
 異邦人街で売っている、甘さと酸味の丁度良い金平糖のようなお菓子だ。

「転んだらあぶねーですからね。
 そのままゆっくりでいいですよ」

 餌をちらつかせながらも、焦らせないように声を掛ける――なにやら、猫でも相手にしているような気分だった。

227番 >  
「……お菓子?」

真下が見えない位置まで来ると歩き方が変わる。
しかしゆっくりである。

少女は食い意地が張っているが、見ず知らずの人の餌に釣られるほどではない。
今度は少し警戒しているように見えることだろう。
お菓子を見せられなければ、普通に寄っていたかもしれない。

ともあれ、近くまで来ると、青い瞳が猫のようになっているのがわかる。
もちろん227にそうさせている自覚は無いが、猫相手の気分が補強されていくことだろう。

神樹椎苗 >  
(おお、警戒されましたね。
 ますます動物っぽいです)

 その瞳孔、光彩の形を見れば、異邦人なのだろうかと思いつつ。
 途中で足を止められても、十分縁から離れたのなら、軽く子供に向けて砂糖菓子を袋ごと放り投げ。

「あげますよ。
 ふつうに売ってるお菓子です。
 疑わしければ捨ててもいいですよ」

 そう言いながら、自分はその場に腰を下ろした。

「こんなところに、何しに来たんですか。
 ここは景色はいいですけど、ほかにはなにもねーですよ」

 そうたずねながら、自分のバッグから片腕で器用に本を取り出した。
 本の表紙には『セミとまなぶ こだいぶんめい』と平仮名と片仮名で書いてある

227番 > 「っとと」

投げられた袋を見て、反射的に両手でキャッチする。猫。
それから、袋を一度みて、相手を一度見て。

分けるのと全部貰うのは違う。
流石に悪い気がしたのか、二つだけ取ると、そちらまで持ってくる。

「……まち、どこまで、覚えたか、見ようと、思って」

まさしく景色が目的である。

取り出す本には目線をやるが、ひらがなさえ勉強中で、
まだ何の本なのかは読み取れないのであった。

神樹椎苗 >  
 近づいてきてくれるなら、謎の本は膝の上において大人しく返却されるだろう。
 そして改めて、少し考えてからバッグを探り出し。
 もう一袋、砂糖菓子を取り出した。

「なんと、二つあったのです。
 だから、こっちはお前の分です。
 きっちり、綺麗に半分こですね」

 そう言ってまた、返却された袋を猫のような子供へ向けて差し出した。

「お前は、この街に来て日が浅いんですか。
 ああ――最近きたのですか?」

 そうしながら、相手に合わせた言い回しを考えつつ、言葉を変えて。
 膝の本の表紙には、幾何学模様のセミがやたら大きく描かれており、その背景には歪んだ形の神殿が描かれている。

227番 > 「……ぇ、うん」

少しぽかんとして、それから受け取る。
要らないとは言わないようだ。食い意地が張っている。
それから、形はどうであれ、227は一度食べ物を貰うと警戒しなくなる。

「……さいきん。そう。」

落第街のある方角を指差す。

「あっちの……夜、暗いとこ、から」

227はセミの実物を見たことがないので、
うるさく鳴いている物がこれだとは知らないし、変な生き物だなと思っている。

神樹椎苗 >  
「素直なやつは嫌いじゃねーですよ。
 子供はそれでいいのです」

 などと、自分も子供だというのに偉そうに言った。
 警戒を解いてくれた様子を見て、ほんのり口元が緩むだろうか。
 本当に、子供らしくもあり、動物っぽい子供だった。

「――なるほど、向こうからですか」

 最近やけに縁が深くなってしまった、落第街という吹き溜まりのような街。
 自分と同世代であの場所にいたとすれば、ろくにモノを学ぶ事も出来なかっただろう。
 このやけに動物的な仕草にも、納得いくものがある。

「どうですか。
 こっちの生活にはなれましたか」

 それでも、あの街から出られたのなら、幸いというべきなのだろう。
 あの場所でしか生きられない人間もいるが――この子供はそうではなさそうだ。

 本の表紙を変な生き物だと思ってみていると、表紙に描かれたセミがわさわさと蠢いているように見えてくるだろう。

227番 > 「こどもは、それでいい」

自分の保護者も似たようなことを言っていたなと、ぼんやり思う。
偉そうだとは、思わない。
自分より物を知らない人など、今の段階では居ないと思っているから。

「ん……慣れてきた、と、思う」

久々にあった人も、同じことを聞く。だから、返事は用意されている。
生活ががらっとかわるのは誰しもが知っている事のようだ。
思ったことを素直に続ける。

「こっちは、明るい」

表紙の変な生き物が動いたような気がして、びくっとして、二度見する。

神樹椎苗 >  
「そうですか。
 不自由をしていないなら、いいんでしょうね」

 子供は子供らしく在ればいい。
 椎苗はただ、そう思うが故に、子供らしい表情を見せる目の前の子供に和らいだ表情を見せたのだ。

「そうですね、向こうに比べれば随分と明るいでしょう。
 まあ少しばかり――眩しすぎるモノも多いですが」

 そう一瞬どこか遠くへと視線をやり、子供が肩を震わせれば、自分の膝の上を見た。

「ああ、これですか?
 見たことありませんか、セミって言う虫ですよ。
 これはちょっと変な模様をしてますがね」

 そう言って左手で本を持ち上げれば、やはり、表紙のセミは紙の中で蠢いていた。
 わさわさと、うぞうぞと。

227番 >  
「眩しい?」

比喩だとは思わず、太陽のように眩しいものが
いっぱいあるのだろうか、などと思う。

「……せみ。みたこと、ない」

絵が動いているのも初めて見る。
どうなっているんだろう。その視線は好奇心に満ちている。
気持ち悪い、とは思わないようだ。

神樹椎苗 >  
「そうです、眩しいのです。
 そうですね――お前も少し、眩しく見えますね」

 伝わっていないのが分かったうえで、ふっと、吐息のように微かに笑う。

「セミは、うるさく鳴くんですよ。
 ほら、耳を澄ませてみるといいです。
 じりじり、みんみん、そう鳴いているのがセミですよ」

 時計塔は高いが、音が届かないほどではない。
 耳を済ませれば遠くから、セミの鳴き声は聞こえてくる。

 ついでに。
 本の表紙ではついにセミが歩き出し、表紙の中を動き回っている。

227番 > 「??」

髪の色のせい?だとか見当違いなことを考えている。

「うるさい、虫……」

あまりにうるさいので、意識から外していた夏の音。
耳を済ませてみろと言われれば、そうしてみるが、
227の耳は帽子に遮られているので、あまり聞こえない。

「きこえた」

手を帽子に添えて、隙間を作ってようやく聞こえる。
普通の人ならしないであろう、不自然な所作である。

なお視線は動き回るセミを追っている。

神樹椎苗 >  
「聞こえましたか。
 それがセミですよ。
 夏がうるさい、主な原因ですね」

 その帽子に隙間を作る動作を見て、やっぱり異邦人の類かと一人納得する。
 より深く『解析』しようとすれば過去の来歴までわかるだろうが――不必要にしたい事でもない。

「ちなみに、この本のセミみたいに、走り回るような事はしねーです。
 どちらかというと、こう」

 本を片手で、少々不便そうにページを捲っていき、あるページを開く。
 そこには、今は沈んだとされる巨大な大陸の図があるのだが、なぜかその見開いたページをセミが羽を広げて飛び回っていた。
 しかも『これはあとらんてぃすたいりく!』などと、音声付きで繰り返し吹き出しを出しながら。

「――まあ間違っても言葉はしゃべらねーですが。
 こんなふうに空を飛ぶ虫です」

 自分でもなんでこんな本を読んでるのかと思いつつも、古書街で著者買いをしてしまったのだから仕方なかった。
 なお、著者は『羽柴哲也』何者なんだこの著者。

227番 >  
「うん、うるさい……」

渋い顔をして、帽子の隙間を戻す。
聞こえなくなって、表情はもとに戻る。

「飛ぶ虫……」

飛ぶ姿を見て、印象がアップデートされる。
先程の動き回る姿は、さながら黒光りするアイツを彷彿とさせていたから。
アイツは落第街ではよく見た……。

しかしこの本は何なのだろう。魔術の類なのだろうか。
相変わらず視線は動き回るセミを見ている。
本の中身は全く頭に入っていない。

神樹椎苗 >  
「――この本もうるさいですね」

 『これはあとらんてぃすた――』パタン、と閉じる。
 今度は裏表紙を上にしておくと、後ろ二本の足で立ち上がったセミが、反復横跳びしていた。

「まあ、色んな初めてがあると思いますが。
 気になるモノは、たくさん見て聞いて、教えてもらうといいですよ」

 そう言いながら、ゆっくり立ち上がろうとする。

227番 >  
明らかに虫の動きではないそれをちょっとみて、なんとか視線を外した。

「……うん。教えてもらう」

もとより、そのつもりである。
もっと知識をつけて、自分のことにたどり着くために。

そして、立ち上がる様子を見れば。

「……あなたは、何しに、きたの?」

邪魔をしてしまったのなら悪いと思って、聞いてみる。

神樹椎苗 >  
「しいは、本を読みに来たんですが――その本が思った以上にやべえブツでした」

 と、立ち上がって、反復横跳びするセミを見せる。

「読んでると疲れそうですから、帰って別の本でも読みますよ。
 ああ――なんだったらこれ、読んでみますか?
 内容自体は絵本みたいなもんですから、文字を読む練習にもならなくはねーと思います」

 「おすすめはしませんが」と付け加えつつ、本を差し出してみるが。
 いつの間にか裏表紙のセミが増えてカバディを始めていた。

 なおこの本、大変容以前に書かれているらしく、内容は失われた文明や大陸について非常にわかりやすく『セミ』が音声ガイド付きで解説してくれる本のようだ。
 厚さは二センチ程度のはずなのだが、最後のページには二千五百と書かれている、謎物質である。

227番 > 「……ああ」

納得する。静かに読めない変わった本。
世の中には音が出る絵本などもあるが、まぁそれは知らない。

「文字の練習……」

人に頼らずに覚えられるのは確かにいいかもしれない。
少なくとも227はそう思った。
分かる人なら、アトランティス大陸やらメソポタミアやら
ルルイエやらハイパーボリアやらに詳しくなってどうするんだと突っ込むところだろうが……。

「貰ってばかり、ちょっと悪い」

しかし、返答はこう。
お菓子を貰ったばかりである。変な所で遠慮する227であった。

神樹椎苗 >  
「なるほど、律義ですね」

 確かに与えてばかりだと、少し考えて。

「――なら、ちょっと手伝いをしてくれねーですかね」

 そう提案を一つ。
 自由に動く左腕で、自分の吊り下げた右腕を示した。

「つい最近、腕が動かなくなっちまいまして。
 利き腕がダメになったから、色々不便なんですよ。
 なのでこの後、少し買い物を手伝ってくれるとありがたいのですが」

 そういいながら、本を見せて。

「これとお菓子は、そのお礼にって事でどうですかね。
 荷物を持ってくれるだけでも、割とありがたいのですよ」

 と、思い付きというよりは、昨日今日と過ごして感じた不便さに肩を落として、困っているように。

227番 > 「手伝い……?」

首を傾げて、続く言葉を聞く。

「買い物の、手伝い」

一人では入れない店の中まで行けるのも、魅力的だ。
すでに本よりもそっちの興味が強いかも知れない。

「わかった」

故に素直に頷いた。
力にはすこしだけ自信がある。体力には全く自信はないが。
人の助けになれるのも、すこし嬉しい。
ここの所ずっと、誰かに助けられてばっかりだったのだ。

「けど、なにか、あったの……?」

他に気を取られて話していなかったが、相手はぐるぐる巻である。
けが人であることは流石にわかる。
これについては適当に流しても良い。すんなり引き下がるだろう。
人には色々事情があると、向こう側にいた少女は知っている。

神樹椎苗 >  
「ありがたいですね。
 お前は優しいやつみたいです」

 ならば先払い、とばかりに本を差し出した。

「んー、もともと昔にできた傷が多いんですがね。
 この腕はそう、ちょっとばかり、無茶しちまったんですよ。
 その時は必死だったもんで、利き腕がどうとか、その後の事まで考えてなかったんですよね」

 はあ、と自分に呆れたように、がっくりとため息を吐く。
 全身の傷はともかく、腕については誤魔化すこともなく答える。

「お前も、あんまり無茶なことはするんじゃねーですよ。
 ああでも子供のうちは、怪我をするのもいい勉強になるんですかね」

 そう言いながら首を傾げ、眉をしかめた。
 なにぶん、知識量は膨大だが、経験が伴わない。
 どうするのが良いとはっきり言えず、悔し気に唸った。

「――とりあえず、初仕事ということで、扉を開けてもらってもいいですかね。
 時計塔を下りたら、一緒に買い物に行きましょう」

 そう言って、頼めるかと促すように聞く。

227番 > 「……あ、えっと、ありがとう」

本を受け取って小さなポーチには……入らないので、
手提げ袋――わかりやすく言えばエコバッグ――を広げて入れる。

「……そう、なんだ」

必死になって何も考えられなくなる。つい最近あった。

「無茶……」

そして、返答に困ってしまった。
結果としては、難なく成してしまったのだが。

「痛い目、みて、学ぶ……ってこと?」

本で見た知識、といった言い方だが、227は疑問に思わない。
聞いたままに受け取ったようだ。

「あ、うん。大丈夫」

すでに荷物があるなら持つ、など言いながら扉を開ける。

神樹椎苗 >  
「そうですね、痛い目にあえば、嫌だなって思います。
 そうすると、また同じことはしないようにしよう、って気持ちになりますね。
 怪我をしたり、大変な思いをするのも勉強になるっていうのは、そういう事です」

 そう尤もらしくいいながら、その最初の怪我で取り返しが付かなくなった椎苗が言う。
 残念ながら怪我の要因がトンデモのため、復元医療も効果がないだろう。

「つまり、無茶をしても、ちゃんと生きていればいいのですよ。
 そして、それを次に活かすのです。
 それが『人間』ってやつですからね」

 扉を開けてもらえば、「ありがとうですよ」とお礼を言って、さすがにバッグは自分でもって時計塔の中へ入っていく。
 さすがに歩きなれた階段は、手を借りなくとも問題はないようで、すんなりと下りていくだろう。
 背丈も近ければ、その歩幅もあまり変わりなく。

227番 > 「……わかる、気がする」

落第街に居た頃はそうやって学んだものである。
怒鳴られ、ぶたれ、毒を飲んで苦しんだり、ゴミの中の針に手を刺されたり。
相手の利かなくなった腕も、そのためなのだろうか、と思いながらも、触れなかった。

「……生きていれば、次が……うん。」

殺さなければ、相手にも次がある。
改めて、それができるようにならなければ、と思った。
自分も、相手も、次がつかめるように。

後ろに続いて、ちゃんと扉を締める。
対する227は下りの階段はまだ慣れていないようだが、
そちらが意識する必要がない程度にはペースは合わせられているだろう。

神樹椎苗 >  
「そうです、今も大切ですが、『人間』は『生きていれば』次がありますからね。
 お前はそうやって、少しずつ学んでいけばいいのです」

 そう答えながら、時計塔を降りると。

「それじゃ、店に案内しますね。
 ちょっとしたドラッグストアですが、広い店だからしいからはぐれないようにするんですよ、猫娘」

 そう言って、椎苗は一歩先を歩くように、けれど置いていくこともないように歩む。
 到着したドラッグストアは、品ぞろえも多く、人も多い。
 初めて入店すれば、きっと驚いたことだろう。

227番 > 「……?」

自分はそうじゃないといった言いぶりに首をかしげるが、
一瞬降りるペースが遅くなって、慌ててついていく。

「どらっぐすとあ……。猫娘?」

変わった呼び方だなとも思いつつ、文句は特に言わない。
227は自分を指して居るのが分かってればいいのである。

ついてみれば、あの建物か、などと頷いたり、手広さには当然驚いたり。
ただでさえおとなしい性格だが、知らない場所であるので
借りてきた猫のようにさらにおとなしい等、また猫を彷彿とさせるのだろう。

ご案内:「大時計塔」から神樹椎苗さんが去りました。<補足:黒基調の衣服、スカート。怪我だらけの自殺癖。>
ご案内:「大時計塔」から227番さんが去りました。<補足:白い髪、青い瞳。探偵風ロリータファッション。ケープ無し。タイに227のバッジ。大きめの帽子。[待ち合わせ]>