2020/07/25 のログ
ご案内:「とある宗教施設跡地」にトゥルーバイツ構成員さんが現れました。<補足:金髪碧眼の少女/149cm。白くて金装飾の服。頭に光輪、背には真っ白な翼。>
トゥルーバイツ構成員 >   


私は、普通の、ごくごくフツーの人生を送れると、思ってたんだ。

 

『わたしの夢はね! かんごしさんになるの!』

そうみーなとカナと、3人で、笑い合って、
フツーに女子高生して、フツーに大人になって、フツーに結婚して……。

そうやっておばあちゃんになって死ぬんだと、思ってた。
 
 

トゥルーバイツ構成員 >  
ここはもう誰も居ない、"天使様"を祀ってた場所。

誰も居ない…じゃないか、私がいる。
背中から生えた真っ白な翼で、頭に輪っかを付けて、
誰からどうみても『天使様』な私が1人だけいる。

飛ぶことが出来て、誰かを癒すことが出来て、
ずーっと長い時を生きる時が出来て、
なんか分からないけど悪とか闇とかそういうのを払うことが出来て…。

そういうのと戦わされて来た、私がいる。

「……もうすぐかな…みーな、カナ……。」

「もうすぐ会えるよね……。」

もう顔も声も思いだせない、友達の名前を呼んだ。

手元のデバイスに縋るように頬を寄せて、眼を閉じる。
涙なんて出なかった。

ご案内:「とある宗教施設跡地」に持流 童男(イビルフォーム)さんが現れました。<補足: なかから冷ややかな赤い目をしつつ涙を流し片目が潰れており、そして底冷えするかのような気配を携えた 視ていると深淵を視ている気分になるような。そんな異形>
持流 童男(イビルフォーム) > 「ひゃっはっははっはっは!!!!!!!」

そんな願いを嘲笑うかのように、空から、悪意が降ってくる。

「ひゃっはっはっは!!!おいおい!!ここで死なれちゃ迷惑だぜぇ!?・・・お前を止めに来た。」

嘲笑いながらも、構成員をヴィラン(英雄)が見据える。

「こっちを見ろよ!!天使様!!!俺がここに来たぞッ」

嘲笑いながらも近づいてく。

トゥルーバイツ構成員 >  
――誰かが邪魔しにくるって、そんなこと、考えてもいなかった。

デバイスに縋るのやめる。
わたしの、邪魔しないで欲しかった。


「………。」

《私に何か御用ですか。》


私は、頭に直接響く声で、『啓示』のように、相対するよくわからないモノと喋る。
表情は石像みたいに張り付けた笑みで。

いつもの、ように。


どうして邪魔をするのだろう。

私はこれまで何度も何度も、皆を天使様として救って来たのに。

わたしは救われちゃいけないって、そういうの? カミサマ。

持流 童男(イビルフォーム) > 「あぁ~~そのデバイスは、危険だからなぁ。風紀委員として止めに来たぁ」

げっひゃっひゃっひゃと下卑た笑いで、天使をあざ笑いながら、
すっと構成員を見つつ

「た・し・か真理だっけかそれにすがらないと行けないっていう・・確かにな、それほどの願いだろう。・・・くだらないとは言わねぇよだけどな」
心底冷えるような声で言いつつ。

「俺はヴィラン(英雄)だ、そんな願い、俺が砕いて壊してやる・・なんせ、ヴィラン(英雄)だからな、相手の希望を、夢を、願いを、壊してこそヴィランだろぉ?」

嘲笑いつつ

「お前の願いは叶わないよ。なんせ、俺が今ここで壊すんだからなぁ。」

「『伽藍堂のヴィラン』がなぁ!!!」

と言って構成員を狙わずデバイスを狙う攻撃、悪意をまとわせた、攻撃を放つ。今回の悪意(思い)は<諦め> 相手を諦めさせる悪意(思い)だ

トゥルーバイツ構成員 >  
ある日突然だった、

       私
わたしは、『天使』になったの。

学校の帰り道、空から光が差して、もうよく覚えてないけど、
カミサマが私の所に来て、言ったの。


  アナタ ハ エラバレマシタ


最初はぜんっぜん意味がわかんなかった。
仲良しの2人と別れて、買い食いして、メロンパンに齧りついてた。
そんなわたしの所にカミサマが降りて来るんだもん。

気が付いたら髪も眼も変わってて、頭には輪っかあるし翼生えてるしで。


まるで、別人に、なってた。

トゥルーバイツ構成員 >  
そんな私に迫る悪意。悪いモノ。それを私は静かに見やる。

隻手を掲げ、手の平の上に小さな光の玉を作る。
そのまま、粉でも撒くみたいにぱっと振れば、悪意は掻き消える。

悪などと言うモノは、私には効かない。


そういう風に出来ている。そういう風になっている。

私は、天使様だから。

トゥルーバイツ構成員 >  

《申し訳ありませんが、お引き取りください。》

張り付けた笑みで、張り付けた凛と響く声で、そう告げる。

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・っ!(悪意を消されたか)」
言いつつも、少しだけ距離を取り嘲笑う。

「けっけっっけ、嫌だね。そんな貼り付けた笑みと貼り付けた凛とした声で、・・泣いてるのはお前自身の心だろぉ・・」
「それにな、おせっかいは、ヴィランの嗜みなんだよ」

嘲笑いつつも、今度は、更に濃度の瘴気を強くした、悪意を打ち込もうとする。

これは、ブラフだ、悪意が相手に伝わることはない。そういう風にできてるからだ、だけど、

人間の手なら、助けたいと思う願いなら善意なら届くはずだ。
一部分を限定解除して、その瞬間にデバイスを奪い取る。
と、思案しつつ打ち込もうとする。

「ひゃっっはあ!!!関係ねぇよ!!!お前の願いを止めに来たつったろぉ!?」

トゥルーバイツ構成員 >  
どうして今になって来るのだろう。

何故今まで来てくれなかったんだろう。

心が固まってから来られても、もう何もかもが遅いのに。

わたしは、もう疲れただけなのに。


天使になってから、わたしの状況は一変した。
仲良しの2人は最初は変わっちゃったわたしにも全然態度変えずに、優しくしてくれたけど…。

それも時が経ったら、変わっちゃった。

わたし、歳取らなくなっちゃったんだ。天使になっちゃったせいで。
仲良しの2人はどんどん歳を取っていく。変わらないわたし。

2人は本当にただの人間だったんだよ。
わたしだけがベツモノになっちゃったんだよ。

カミサマは、残酷だよ。

仲良しの2人を、見送っても、わたしは、あの時メロンパンを齧ってたわたしのまま。

トゥルーバイツ構成員 >  
《…………。》

助けたいという願いが何だというのだろう。
善意など今更見せられてもなんとも思わない。

悪意は掻き消す。助けたいという善意は受け止めても、暖簾に腕押しだった。

もう関係が無い。

興味が無い。

現実に興味は無い。


《願いを止めてどうなさるおつもりですか。》

《煩わしい。》

泣いてる? 違う。泣いてなどいない。
涙はもう枯れ果てたのだから。

《お引き取りくださいと、私は申し上げました。》

そう言って、手の平を掲げる。

手の平の上で光が生まれて円になる。
それを人差し指でくるりと回して、そのままぴっと相手に向けて飛ばす。
手と足に向かって。枷をはめるように。

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・っち!!」
光のカセを見つつも、
舌打ちをしつつこちらも避けようとする。
ニットわらいつつ


「・・・悔しくはないのかよ。お前をそんな目に合わせた。神様ってやつがよ・・!!」

「今までの経験した世界で、お前みたいな天使を見てきたけど、人間が天使になるなんざ、それこそ、クソッタレだ、あぁそうだ!天使の分量なんざ人間が耐えられるわけがねぇ!!!」

「そしてそれを決めた神様はもっとくそったれだッ!!!!」

「だったら、天使だったら、『真理』を頼るんじゃなくて、カミサマをぶっ飛ばしにいけ!!!!!この野郎!!!!!」

「楽な方法で!!!楽を選ぶんじゃねぇ!!!!カミサマに食らいつくくらいしてみやがれ!!!バイツってついてんなら!!!」

「そのためだったら俺はいくらでもお前の手伝いをしてやる!!!!神様をぶっ飛ばしてぶん殴るぐらいわけねぇよ!!!」

悪魔が吠えた。

トゥルーバイツ構成員 >  
避けた光の輪は、相手を追いかける。地の果てだって追いかける。

あれは悪いモノだから。
わたしはそう決めた。私がそう制定した。

『啓示』の声を辞めて、わたしは喋った。




 「あのさ、もうそんなことやり尽くしたに決まってんじゃん。」




楽を選ぶ???

何が楽だというのだ、わたしの今までやってきたこと、何もしらない癖に。
わたしが何人見送って来たのか知らない癖に。
わたしと一緒にカミサマに抗って、一緒に抗ったヒトは死んだ。
誰も彼も死んじゃった。死んじゃったんだよ。
天使のわたしと友達になってくれた笑顔が下手な男の子も、
わたしより小さな手で撫でてくれた女の子も、

何もかも、何もかも、わたしを置いていっちゃった。


相手の言葉は、わたしの、私の、天使の怒りに触れるに十分だ。


《神に抗い、何度堕天使と呼ばれたことでしょう。》


これはわたしの最後の祈り。最後の賭け。

死んじゃうならそれはそれで構わない。

わたしがみんなに逢える、それだけなのだから。


《無知は罪です。断罪されるでしょう。》

持流 童男(イビルフォーム) > 「やっと本音が出たな」
ニットわらいっつう

「だったら、ここにカードがあるだろ!!!諦めてんじゃねぇ!!!!!」
自分を指す、英雄らしく

「ていうか!!!あるじゃん!!!お前の怒り!!!お前自身の魂が!!!!叫んでんだろうが!!!!神様に復讐しろって!!!!!!」

今度は笑わず。

「だったら、天使なら神様に何回も反抗してるなら堕天使って呼ばれてんだよな!だったら俺がお前の・・・・お前と一緒に堕天くらいしてやるぜ!!!!そして神様をぶん殴る!!!!」

言い放った。

「確かに、俺はお前がしてきたこと、辛いこと、それを知ることはないけど、それでも!!」

「必ず、かみさまっていうクソ野郎を俺がぶん殴ってやる!!!!!!」

はっきりと吠えるように。

「空に居て、御大層にくつろいでるクソ野郎をぶん殴りに行こうぜ」
「散々、やったんだ、だったらもう一度やってみようぜ。今度は違うカードで。相手のことをしっかり知って、それで、やってみようぜ。・・・堕天使!!」

「ここに、超悪魔(英雄)がいるだろうが!!!!!!」 

快活に真摯に言い放った。

トゥルーバイツ構成員 >  
ああ、煩い。本当にうるさい。
諦めた? どうして目の前のコレは私の神経をそうも煽るのだ。

最早私は彼の言葉を聞く気は失せた。

 諦めていないからこの手にデバイスがあるのだ。

 諦めていないからこの天使の装束の腕に『トゥルーバイツ』の腕章があるのだ。


《…私は神託しました、無知は罪だと。》


光の輪は止まらない。

それは私の制定通りに相手を追いかけ続ける。
相手をここから追いやるまで。

カードはまだある? そんなカードは "いらない"



 わたしは、もう、他人の手は取らない。

 わたしは、もう、誰も見送らない。

 わたしが、逢いに行く。



《貴方様に最後に祈りましょう、幸福を》

張り付けた笑みのまま、相手に背を向ける。

『真理』が過去に戻る方法をくれる。
『真理』が皆に逢わせてくれる。

どちらでも、構わない。

持流 童男(イビルフォーム) > 「笑わせんな!!!!!」

「無知だ?罪だ!?信託だの!なんだの!知るかボケえぇえ!!!!!!!」

「諦めてるから、そのデバイス取ったんだろうが!!!すがるしか無いから!」

「諦めて慰め合いたいから!!!その腕章を取ったんだろうが!!!!協調性がほしいから!!死ににいく理由が!!」

「死んであって!!!!それでお前は、願いに胸はれんのか!!!!!あと、何回も堕天使してるならそう簡単に会えないだろうが!!!!くそったれな神様の傀儡に本当に成り落ちる気かよ!!!!」


背を向ける背中を追いつつ叫びつつ、デバイスを奪い取ろうとする。光輪を避けながら

「・・・!!俺が居続けてやる!!!!!!!」

はっきりと言い切った。

「俺が、俺達が、一緒に居てやる!!!この世界ならどうにかなる!!」

「じっとしててもどうにもならない!!運命・・・いや天命・・いや宿命を塗り替えるくらいやってのけてみせる!!!」
しっかりと堕天使を見つつ。

トゥルーバイツ構成員 >  






     も う 声 は  届 か な い 。







 

トゥルーバイツ構成員 >  
デバイスを奪い取ろうとするのを知っていて、私は羽ばたいた。

遥か空の上、舞い落ちる羽根。
ああ、私は最後まで天使だった。

最初からこうすれば良かったのだろうか。

最後の最後に人間の自分に縋りついて、地の上に居たいなんて思うからいけないのだ。

デバイスを両手で掲げ、青空を見上げる。
まるで聖杯を賜るかのように。


「……ふふ、逢えたら何しよ……みんなで、カラオケ、行きたいなぁ……。」

「みーなとカナに言うんだ、わたし頑張ったんだよって、褒めて、くれるかなぁ…?
 怒られても、いいや……みんなに逢えるなら…。」


ぽろぽろと涙が零れ落ちる。
あはは、わたしの涙、まだ枯れてなかったんだ…。

デバイスを耳にあてがう。


「わたしはアニエル=エンジェラスじゃない……ハナだもの…。」

トゥルーバイツ構成員 >  
涙を流すのを厭わぬまま。

  私、アニエル=エンジェラスは

わたし、佐藤 花 は




  『真理』を 聞いた。



 

持流 童男(イビルフォーム) > 「もうだめなのか・・・!!!」

・・・・・!!!

違         う!!!!!!

トゥルーバイツ構成員 >  


   違わない。


 

持流 童男(イビルフォーム) > 「畜生・・・!!!誰か・・・・・!!!」

「死んじまってる・・!!!!」

「何もできなかった・・・!!!!!」

「何もしてやれなかった・・・!!!!」


悪魔がなき吠える。

トゥルーバイツ構成員 >  
彼女の悲鳴は夏の青空に紛れて掻き消された。

そうして、空から天使だった生き物が堕ちていく。

地面にぶつかり、鈍い音を立てて、
いつもの少女ならばすぐに治るであろうそんな音も、
もう何の反応も示さない。

綺麗な金髪もぐしゃぐしゃに、
そうして、彼女は平等な『死』を受け取ったのだ。


いいや、受け取る事が、"やっと出来た"のだ。

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・・すまねぇ。すまねぇハナさん・・・!!!」

本気でボロボロ泣きつつも、救えなかった命を抱えつつ

「某は、なんにもできなかった・・・」

本気で守れなかったものを見つつ。

「某は、無力だ・・・・」
「なぜこんなちっさい女の子も守れないのだ・・!!!」
「なぜ俺は・・!!!弱いのだ・・・!!!!」

泣き崩れながらも、いいつつ少女を思う。

トゥルーバイツ構成員 >  
童男は、他のモノは彼女を愚かと思うだろう。

だが彼女の選択を否定しないで欲しい。


そうして『死』を受け取った彼女の表情は、涙で濡れながらも、

ひどく、ひどく、"満足げ"だったのだから。







  "みーな! カナぁー"

  "あ、ハナやっときた! おっそーい"

  "あはは! まーまー、ほら、みんな待ってるよ"



願わくば、彼女の来世が、"普通"でありますように。


 

ご案内:「とある宗教施設跡地」からトゥルーバイツ構成員さんが去りました。<補足:金髪碧眼の少女/149cm。白くて金装飾の服。頭に光輪、背には真っ白な翼。>
持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・なぁ、悪魔でも、怪異の神様でもいい。俺の魂を命をこの子にあげるから、だから・・・・」
持流 童男(イビルフォーム) > ここで神に祈るのは違うだろう・・・
この子をこんな目に合わせた奴らだ

「おい、神様どっかで御大層に見てんだろ」

「いつかぶん殴りに行くから待ってろ」

持流 童男(イビルフォーム) > 「・・・・・よく頑張った、ハナ殿」


「某は・・・・ッ・・・!!!!!」

崩れ落ちる中、悪魔は吠えた。

「無価値で伽藍堂でござる・・・!!!!!!」


天に仇なすモノの咆哮を吠えるように。デバイスを砕きつつ

持流は、人間として泣いた。

ご案内:「とある宗教施設跡地」から持流 童男(イビルフォーム)さんが去りました。<補足: なかから冷ややかな赤い目をしつつ涙を流し片目が潰れており、そして底冷えするかのような気配を携えた 視ていると深淵を視ている気分になるような。そんな異形>