2020/07/04 のログ
ご案内:「大時計塔」に神樹椎苗さんが現れました。<補足:名簿必読お願いします。黒基調の衣服、スカート。怪我だらけの自殺癖。時間や細かいシチュはお任せ。後入歓迎 ~朝6:00までRP可>
神樹椎苗 >  
 時計塔は立ち入り禁止である。
 しかし、ほんとか疑わしい程度には侵入者が絶えない場所になっていた。

「警備を置いたり取り締まる気がねーなら、せめて柵の一つくらいつけろってんです」

 と、ぼやく侵入者筆頭。
 ほぼ毎日のように時計塔に訪れては、ぼんやりと時間を潰しているのだ。

「にしても、どーしたもんですかね」

 柱の陰に腰を下ろし、手元のノートにさらさらと文字や数字を書き込んでいく。
 その内容は、いわゆる、初等教育四年相当の算数問題だった。

神樹椎苗 >  
 同じ寮に住む少女に泣き付かれたため、試験勉強を見ることになってしまったのだ。
 得意不得意を聞き出して一通りの学力を見たところ、おおよその方針は出来たものの。
 他人に勉強を教えるなんて初めての事だ。

「とりあえず、及第点を採れるくらいにはしてやらねーとですからね。
 効率よく教えてやるにはどーするのがいいんですかね」

 ノートと、小学生向けの計算ドリルを見比べながら、より身に着くように練習問題を作っていた。

ご案内:「大時計塔」にさんが現れました。<補足:幼女、勉強中>
> 「しーいーなーちゃーん」

いつもの声、そして階段を駆け上がってくる声

「しゅくだい、おわったよー」
作ってくれた問題集をやり終えたのか、見せに来て

神樹椎苗 >  
「だーかーらー、なんでここまで持ってくるんですか。
 寮でおとなしく待ってるってことは出来ねーんですか」

 またもや嬉しそうに扉を開けてやってきた少女の姿に、眉間を押さえた。

「仕方ねーから見せてみやがれです。
 間違ってたら今度は倍の量用意してやるです」

> 「え、しーなちゃん、ここのがはやいよね?」

真顔で聞いてくる、確かにそうかも知れないが

「はーい」
地頭がいいのか要点さえ掴めば覚えられるので、作ったテストの評価は悪くはないと言う所か

神樹椎苗 >  
「二三時間くらいの違いじゃねーですか。
 帰って明日の予習でもしてろってんです」

 はあ、と呆れたように息を吐きながらも問題集を受け取った。

「……お前、ちゃんと要点は理解できてんじゃねーですか。
 間違いも意味は分かってるみてーですし。
 なんでこれまでできなかったんですか」

 問題集をパラパラと捲り、少女の解答を確認すると、意外にも正答が多い。
 苦手と言っていた割には出来がよく、椎苗は首を傾げた。

> 「え?しーなちゃんにはやくあいたくて」

無邪気な笑みでのたまってくる幼女

「がっこー、いけてなかったから?」

くきと、くびを捻って

神樹椎苗 >  
「しいは別に後で構わねーんですけどね」

 無邪気な笑みには、無気力な視線を返した。

「しいも学校はここにきて初めて通ってるですけど。
 まあお前、勉強できないわけじゃねーですよ。
 むしろ、昨日教えたところは全部できてるじゃねーですか」

> 「えー、しーなちゃんあそぼ?」

遊んでいるわけではないのだが、交流が楽しいのだろう

「出来てる?良かったー」
嬉しそうに笑いながら、また抱きつこうと

神樹椎苗 >  
「遊ばねーです。
 遊びたいならほかの人間探しやがれですよ」

 そっぽを向いて、少女の笑顔から目を背ける。

「あーもー、調子乗るんじゃねーです。
 抱きつくんじゃねーです」

 少女に抱きつかれ、細い腕で押し返す。
 ふと比べてみれば、少女の腕よりも細く色が薄いだろう。

「理解はできてても、計算ミスと書き間違いが多いです。
 集中力が足りてねーですから、宿題は三倍にしてやるのです」

> 「えー、しけんおわったらあそぼー」

甘える様に抱きつきながら、押し返されて

「むー、つんでれだなあ」

離されながら、ぶーぶーと不満そうに

「えー、しーなちゃんおうぼー、まあがんばる、けどー」

出された宿題はきっちりやって来るのだ

神樹椎苗 >  
「試験が終わったらしいは旅に出るのです。
 人に見つからねー場所を探しにいくのですよ」

 不満そうに膨れる頬を人差し指でつついて、気だるげな眼を向けた。

「横暴じゃねーです。
 こんなくだらねー間違いされたら教える甲斐がねーってやつです。
 時間はかかってもいーですから、しっかり間違えないように終わらせやがれですよ」

 そう言いながら、途中まで作っていた問題集になる予定のノートを開く。
 各問題が見やすいように感覚を程よく開けて、解答欄も大きく取ってある、親切装丁だ。
 書き途中だった問題を書き上げて、さらに新しい問題を次々と書き足していく。

> 「ふみゃ、むー、ひいなひゃんあそぼふよう」

突かれたまま反応し、何を言ってるかわからないけど、大体わかる。

「むー、わかったー、おぼえるー、ちゃんとできたらおでかけしてくれる?」

真面目にやってくれているのは理解して、ちょこんと目の前に座って、じーと作業を眺めながら

神樹椎苗 >  
「遊ばねーです」

 離れて座られたら、すぐにノートへと視線を落とす。
 が、わずかにペンを止めて考えるような素振りを見せた。

「……そうですね。
 お前が算数の試験で満点取ったら、一つだけ褒美に頼み聞いてやるですよ」

 そう言いながら、またペンを動かし淀むことなくペン先を滑らせていく。

> 「むー」
また瞬間沸騰するヤカンのように膨れ顔になりながら

「満点!わかったー、頑張って勉強する」

むん、と分かりやすくやる気を出して笑顔になって

「満点取って、テスト終わったらいっぱいあそぶ!」

いい笑顔で答えた

神樹椎苗 >  
「はいはい、せいぜい頑張りやがれですよ。
 その代わり、しいより点数低かったら……まあ祈っとくといーです」

 点数が低かったらどうするのか。
 わざと不安にさせるつもりで、ぼかすように言った。

「……まあ、こんなとこですかね。
 ほら、次の分です。
 ここからここまでを、明日の晩御飯までにやっておくのですよ」

 そう言って、問題を書き込んだノートを差し出した。
 ページ数なら十数ページ、問題数は百問程度と言ったところだろうか。

> 「むぐぐ、が、がんばる」
不安そうな顔になりながら

「あしたのばんごはんまで?ん、ありがとうしーなちゃん」

ノートを受け取り抱きしめてからカバンにしまってからもう一度抱きつこうと

神樹椎苗 >  
「ええい、いちいち抱き着かなくていーです。
 それと、もう一つ宿題があるから覚悟しやがれですよ」

 抱きつかれながら、諦めたようになすがままになりつつ。

「お前、夏休みまでにちゃんと友達作って来やがれです。
 夏休みは友達と遊んだり出かけたりするもんらしーのです。
 お前みたいに友達がいねーやつは、一人寂しい夏を過ごすはめになるみてーですよ」

> 「んー、しーなちゃーん」

ぎゅ、すりすりと甘えながら

「んー、しーなちゃん!」
びっと指差して出来てるよ?と答えて

神樹椎苗 >  
「しいは友達になった覚えはねーです。
 というか、友達とか別にいらねーですし」

 甘えてきたら軽く、頭をぽんぽんと撫で、指してくる指はやんわりと押し戻した。

「お前はたくさん友達を作って、いろんな人間を知らねーとだめです。
 それがきっと、お前にとって一番、夢に近づく方法に間違いねーのですよ」

 そう、じっと目をのぞき込むようにしながら、ゆっくりと言い聞かせるように。

> 「むー、わたしにいろいろいってくれるのは、しーなちゃんがはじめてだもん」

怯える大人、無関心な大人に囲まれて過ごした幼女の素朴な発言であり、不満げに指を下げられ、頭を撫でられながら

「むー、よくわかんないけど、しーなちゃんがいうなら、うん、わかった」

信頼してる友達が言うならと、うなづいて

神樹椎苗 >  
「それは、お前がしい以外を知らねーからです。
 この島でなら、お前を受け入れてくれる人間はちゃんといるのですよ」

 不満げな少女の額を軽くはじいて。

「安心していーです。
 お前はたくさん友達を作れるのですよ。
 大事にしてくれる人にも、大切にしたい人にも出会えるのです。
 だから思い切っていろんな人に会いに行ってくればいーんですよ」

 「しいにいきなり声を掛けたみてーにです」と、言って少しだけ優しい視線を向けながら。

> 「あうっ、そーかなあ」
小突かれて頭をあうーと抑えながら

「そうかなあ、みんなこわがったりにげたりしないかなあ」

不安そうに瞳を向けて

「ん、わかった、がんばる」
ちょっとむん、とやる気を出したようだ

「でも、さいしょのおともだちは、しーなちゃん」

手を差し出して、握手をせがむようで

神樹椎苗 >  
「だから友達じゃねーですって……はあ」

 仕方なさそうに手を伸ばし、手を握って。

「ほんと、ばかみてーです。
 しいみてーなやつに、何言ってやがるのですか」

 そして手を握ったまま引っ張り上げるように立ち上がる。

「問題も作ったし、日が暮れる前に帰るのです。
 宿題ちゃんと終わらせやがったので、またお菓子買ってやるのですよ」

 バッグを拾い上げながら、いつものように一歩先に扉へと向かいだす。

> 「えへへ」

にっこりと笑って手を繋いでくれる友達に笑顔で答え

「おかし!やったー、しーなちゃんとおかしー」

ウキウキと笑いながら、案外満点なんか取ってしまいそうな気がする、そんな笑顔

神樹椎苗 >  
「お菓子ですけど、夜に食べたりするんじゃねーですよ。
 あと、歯を磨くのは忘れねーようにです」

 そんな保護者のような事を言いながら、扉を開けて階段を下りていく。
 まるでそれが当たり前のように、小さな手を繋ぎあいながら。

> 「はーい、わかりましたー」

えへへと笑いながら、体を寄せて、甘える様に影が近づいて

ご案内:「大時計塔」から神樹椎苗さんが去りました。<補足:名簿必読お願いします。黒基調の衣服、スカート。怪我だらけの自殺癖。時間や細かいシチュはお任せ。後入歓迎 ~朝6:00までRP可>
ご案内:「大時計塔」からさんが去りました。<補足:幼女、勉強中>