2015/06/12 - 16:05~18:29 のログ
ご案内:「学生通り」にサヤさんが現れました。<補足:黒髪に巫女装束の少女、右手に持つのは抜身の刀【乱入歓迎】>
サヤ > サヤ、いやかつてサヤと名乗っていた少女は、行くあてもなくふらふらとさまよっていた。
もはや一日のうちに自分の意識がある時間のほうが少なく、その間も半分眠ったような状態なのだ。
「喉……乾いたな……」もうずっと飲まず食わずな気がする、でも気がするだけでどれくらい時間が経ったのかわからない。今日は何日だろう…今日ってなんだっけ……。
覚束ない足取りで自販機へ向かう、確かこれには飲み物が入っているはずだ。

サヤ > 「ええ……っと……。」でもどうやって取り出すのか、忘れてしまった。誰かが教えてくれた気がするのに。
とりあえず押したり引いたり、揺らしてみる。出てこない。軽く叩いてみる。出てこない。
段々イライラしてきた、私は喉が乾いてるのに、この機械は何もしてくれない。
私は悩んでるのに、誰も何もしてくれない。私は辛いのに、誰も助けてくれない。

サヤ > 心のうちに怒りが湧いてくる。怒り、激しい怒り、自分の無力さへの怒り、周囲の無理解への怒り、この世界への怒り、生きとし生けるものすべてへの怒り。
「ああああぁぁぁぁ!!!!」八つ当たりめいた衝動のままに、右手の刀で自販機を横薙ぎに斬りつける。
振りぬいた姿勢のまま、2秒経過。自販機に斜めに分割線が入り、上部が自重でずれて、地面に落ちる。
自販機ごと切られた缶やペットボトルから、色とりどりの液体がこぼれ、地面を染める。

サヤ > 「そっか……。」これで飲み物が取れる、多分これでいいんだ。
切れていないものの中から、ペットボトルのお茶を探し出して拾う。
そして振り向き、何事かと様子を伺っている人々を焦点の定まらない瞳で見やり。「なんでしょう…?」と問いかける。
関わりあいになるのはまずいと判断したか、皆目をそらして、足早に立ち去っていった。

ご案内:「学生通り」に白崎玲刃さんが現れました。<補足:自由人な、なんでも屋。>
白崎玲刃 > ………なんだこれは?
【講義が終わり学生通りと通り開拓街にある隠れ家へと帰ろうとしていた玲刃は、
目の前の壮絶な光景を目にし、驚き唖然とする。
いくら普通に疎い方の自分とはいえ、自動販売機を切るという発想は思い浮かばない。】

って、あの時の…たしか、サヤだったか?
【切断された自動販売機の前でペットボトルのお茶を飲んでいる少女は、
以前、第一教室棟のロビーで出会った少女だと気がつき、
あの時、この少女は確か、サヤと言っていたと思いだす。】

サヤ > 「……まっずい……」今まで何回か飲んだことがあるが、今回は飲むに耐えない味に感じる。ほとんど飲まないうちに、ペットボトルから手を離した。地面に落ち、お茶がばらまかれる。

声をかけられている、ような気がする。声の主を見て、周囲を見て、どうやら話しかけられているのは自分らしい。私はサヤなんて名前だったかな?そもそも名前なんか、あったかな?
「さや……私ですか?」首をかしげて、聞き返す。

白崎玲刃 > ………更に捨てるのかよ。
【自動販売機を壊すほどに欲しかったのではないのか?と心の中で突っ込みを入れる玲刃。】

ああ、お前だが?……どうした?
【首を傾げるサヤの様子がどうもおかしい事に気が付き、
玲刃は訝しむ。勿論、玲刃はサヤの現状も詳しい事を知らない為、
サヤの身に何が起こっているのか見当もつかない。】

サヤ > 「私はきっとサヤじゃない、ですよ。」首を振って、否定する。「前はそうだったかもしれないけど、今は違います。」色々なくしちゃったんです、と虚ろな顔で笑う。

「みんな私をいじめるので、怒ってしまいました。私は悪くないんですが、誰も聞いてくれないので……斬りました。」見れば、着ている巫女装束には返り血らしき血痕がつき、刀も血に濡れて妖しく輝いている。最近、人を斬ったようだ。

白崎玲刃 > …斬ったか。ああ、なるほどな。風紀委員を斬りつけた少女というのはお前か。
【斬ったという言葉に、落第街で得た情報の中の一つを思い出して納得した様に呟く
そして、玲刃は気付く、目の前の少女が以前遭った時と違い、様子がおかしいという事を。】

ふむ……誰も聞いてくれないから斬った、な。
確かに、自分の意見を通したいなら力に訴えるというのは有効な手段と言えるだろうな。
【サヤの話を聞き、納得した様に頷きながらも、玲刃のその表情に納得した様子は無い。】

しかし、だ。力に訴え意見を通せば、無駄に敵を生むだろうさ。
【玲刃は、なんでも屋として何人も殺してきた自分だってきっと多くの敵作ってるだろうさと心の中で思い苦笑いを浮かべながらも、目の前の少女に言葉をかける。
しながら、ここはまず、目の前の少女を、気絶させるなりなんなりして、大人しくさせる必要があるだろうと考え、異能と魔術の両方で身体強化を発動し、重ね掛けして身構える。】

サヤ > 「……あなたも、私をいじめに来たんですか……。」相手が構えれば、悲しみと諦観を混ぜたため息をつく。

「ええと…私の流派……忘れちゃった……。」刀を振るって血を落とし、左掌に力場を展開、気だるげに構える。距離は、2、3mほどか。

「まぁ、行きますね。」いうが早いか、力場で地面を叩き、その反動で一気に白兵戦の間合いに突っ込もうとする!入り込むことに成功すれば、足元を刀で薙ぎ、左手の反発力場付きの掌底が襲いかかるだろう。

白崎玲刃 > 別にいじめに来たわけでは無いんだがな…
【サヤの言葉に苦笑いで呟く。】

ふむ、サヤの流派か…たしか、人と剣が一体になる事だったか?
だとしたら…一体になりすぎたって事か…?
しかしな…手ごと刀を切り落とすってわけにもいかないしな…
【以前会った時にサヤが語っていた言葉を思い出しながら、呟いて一つの可能性に考えが至る。
だが、対処法として手を切り落とすのでは駄目だ、サヤは自分とは違って再生能力を持たない。
そう考えて、苦笑いと共に、思いついた対処を頭を振って否定した。】

ああ…来い…!
【玲刃は、身体強化による動体視力でサヤの動きを読みとりかわそうととするも、サヤが速い!】

………っ!
【玲刃は足元を数センチ切り裂かれるも、
サヤの掌底に対し、自身も身体強化の重ね掛けによる力を得たを右手を握り上からカウンターとしてぶつけた。】

サヤ > 力場と白崎の右手が反発し、サヤの体が大きく弾かれる。空中でひらりと体勢を整え、軽やかに着地する。
「そっか、体重……少し不利ですね…。」

素手で反撃してきたということは、相手も白兵型だろうか「だったら……ええと…」頭がふわふわしてうまく考えられない。
一瞬、棒立ちになって隙を晒してしまう。

白崎玲刃 > …ぐっ……!
【玲刃も、カウンターの反動で、小さく弾かれる、
しかし、右腕の骨に少しのびびが入っただろう。】

……隙が出来たか、ならば!
【棒立ちになっているサヤに向けて、
身体強化で得た脚力で走り突撃してゆく、その姿は傍から見れば隙のあるように見えるだろう。】

サヤ > 「あ……」いけない、ぼーっとしていた。相手が走ってくる。私を痛い目にあわせようとしているんだ、怖い。
「来ないで…!!」散乱するジュースを白崎に向けて蹴る、同時に力場を使って加速させれば、それは一瞬で時速数十kmまでに加速して襲いかかる。
しかし攻撃に力場を使っている最中は防御に回せない、大きなチャンスとなりえるだろう。

白崎玲刃 > ……右腕はくれてやる!
【サヤへ向かって走りながら、体を左に傾け回避動作を行う、
しかし、時速数十kmの速さの物をかわしきる事は出来ない、
飛来する巻が、何本か玲刃の右腕や右肩に当たり、右腕の骨や右半身の骨が何本か砕け、内臓も損傷する。】

……っ!……ごほっ!
【しかし、玲刃は、左足を強く踏み込んでいた為、そこを軸に、右半身に受けた衝撃を使い、
サヤの後ろへと周り込みながら、そのまま延髄へと手刀を叩きこみ気絶させようとする。】

サヤ > 「…ひっ」缶が当たってるのに、普通なら倒れるはずなのに、どうして向かってくるんだろう、そんなに私が嫌いなんだろうか。そんなに私を殺したいんだろうか。

「……!」近づいてきた相手に、刀で左下からの逆袈裟!しかし回りこむ動きに対応できず、力場も攻撃に使った直後だ。そのまま手刀をまともに食らう。玲刃の手に、金属のように冷たい体温が伝わる。
「がっ!」延髄への衝撃に肺はら息が漏れる。常人なら確実に意識を失う一撃だが。サヤは倒れることなく、前のめりになった姿勢から、後ろ蹴りを玲刃の胴めがけて放つ!あまり体重が乗っていないが、当たれば距離を離すぐらいの効果はあるだろう。

白崎玲刃 > …そうじゃない、と言いたいが。
まあ、そう思われるのも仕方ないか。
【どれだけダメージを与えても向かって来る敵というのか怖いだろうな、と
相手から見る自分の様相を想像して戦闘中だというのに苦笑いしながら呟く。】

……がっ!
【サヤの逆袈裟によって、右腕が切断される玲刃、
そして、後ろ蹴りをくらい、距離を離されそうになるも】

………!
【咄嗟に左手でサヤの服の後ろ襟を掴み、そのまま、左手に力を込めて引き、
その勢いでサヤの蹴りで浮いていた体をサヤにぶつけ、後ろからのタックルを仕掛ける。】

サヤ > 「あああぁぁ!!!」全力で投げた缶をぶつけた、腕を斬った、蹴りを食らわせた、痛いはずなのに、死ぬほど痛いはずなのに!わからない、どうしてまだ戦う?アドレナリンで加速した思考で疑問を繰り返す。

襟をつかまれ、背後からのタックル、このまま倒れたらまずい、必死で左手に力場を展開、地面を打って反動で相手ごと飛び上がる。
多分この程度で相手は手を離さないだろう、なら、私の後ろに居るなら、私にくっついて来てるなら!
一瞬のためらいもなく、刀を逆手に持ち替え、自分ごと相手を串刺しにしようと、自らの腹に刀を振り下ろす!

白崎玲刃 > ………!?
【サヤが自分の腹を刺そうとしているのに気付き、
玲刃はサヤが飛び上がった衝撃に耐えながら咄嗟に後ろ襟を離して左手でサヤの肩を掴み、
サヤの体を支点に動き、サヤの体に刺さろうとする刀をサヤに刺さる前に自分の腹で受けて止めようとする。】

サヤ > 怖くはない、きっと痛くもない、私は人をやめたから、鞘を捨てたから。
肩を掴まれた、まだ後ろに居る、早く刺さないと!
肉を刺す感覚が手に伝わる、痛くない、でも……何かおかしい、手元を見れば、突き刺さっているのは相手の腹で……

「え、な……なんで?」驚きと、疑問。どうして、私を助けた…?なぜ?
落ちながら、なんで、どうしてと繰り返す。
力場を広く張って、着地の衝撃を殺す。どうすればいいんだろう、トドメを刺せばいいの?でもこの人は私を助けた、助けなくちゃ?でも……。
思考がループして、何をすればいいのかわからなくなる。

白崎玲刃 > ……っっ!……がっ……ぁ……!
【腹に刀が刺さった痛みに耐えながらも着地の衝撃にも耐えようとする、
刺さった刀が、着地の衝撃で腹の傷を広げた
玲刃の腹からは多量の血が流れ出す。】

…でも、このまま…!
【激痛を耐えながらも、玲刃は、力を振り絞り、左手でサヤの刀を掴み、
そのまま、自分の体に刺さったまま、自分の体重と身体強化によるの力を使い、左腕で奪い取ろうとする。】

サヤ > 「あ、ああ……わ、私が……こんなこと……」自らの腹を躊躇なく貫こうとした覚悟とは一転、まるで子供のように慌てふためくばかり。
そして刀を奪われそうになれば「あ、あぁ、やだ……やめて!私を、奪わないで……!私が…いなくなっちゃう……やだ…!!」
渾身の力で刀に縋り付き、力場も展開して引っ張る。

常識を遥かに超えた引っ張り合いに、刀はねじれ曲がり、ついにその剛性と展性の限界を迎え……
バツン、と致命的な音を立て、半ばから折れてしまう。
「あう!」尻もちをついて、手の中の折れた刀を見る。「あ……ああ……私、私が……!」がたがたと震える、私が壊れてしまった。

「あ……うあ……嫌ぁぁああああ!!」目の前の現実に耐え切れず、拒絶と絶望の叫びをあげながら、逃げ出そうとする。

白崎玲刃 > ……っ!だが!
【サヤの引っ張る力に対し、玲刃も残ってる力を振り絞り対抗する。そして、】

っ………!?
【刀が半ばから折れて玲刃の、腹から抜ける。血がごぼっと腹から零れる。
玲刃は、それを気にした風も無く、折れた刀の片方を掴むと。】

…とりあえ、ず…これは…没収だ…。
【負傷に息を絶え絶えに苦々しい表情でそう言うと
収納の魔術を発動し手に掴んだ折れた刀の片方を、
収納用の小規模の異界に収納しようとする。】

…待て……っ…!
【そして、逃げ出そうとするサヤを追い掛けようとするも、
切断された右腕と、刺された腹の痛みで、玲刃は追い掛ける事が出来ない。】

サヤ > 折れた先のほうは意に介さない、もはやそれどころではないのだ。
ただこの場から、現実から逃げ出したくて、遮二無二に走り続け、玲刃の視界から消えた。

刀の破片を魔術的に調べれば、付喪神のように、魂が宿りかけている存在だということがわかることだろう。

ご案内:「学生通り」からサヤさんが去りました。<補足:黒髪に巫女装束の少女、右手に持つのは抜身の刀【乱入歓迎】>
白崎玲刃 > ……ぐ……ぅ……!
【折れた刀の片方を収納し終えると、
ついに、玲刃は、痛みに耐えかねその場へとへたれこんだ。】

…ははは…音音に…無茶、するな…って言われてたのにな…また無茶しちゃったよ…。
【苦笑いを浮かべながら痛みを堪えて呟くと。
そのまま、這いずる様に切断された右腕の元へと行き、
左手で拾い上げ、右肩へと抑え込む。】

まあ、現物が…無いより…は再生の速度も…幾分か早いだろうさ…………―――――――――
【腹から伝わる激痛に耐えながら苦しそうな表情で呟いた後、
激痛に耐えかね、そのまま玲刃は路地に倒れ込み、気絶した。
倒れ伏した玲刃に周囲には、凄惨な戦闘の後が血の跡として、痛々しく残っていた。】

ご案内:「学生通り」から白崎玲刃さんが去りました。<補足:自由人な、なんでも屋。>