2020/08/07 のログ
ご案内:「【イベント】海水浴場 浜辺」に武楽夢 十架さんが現れました。<補足:黒髪赤目/橙色のツナギの上半身を腰に巻いてるシャツ姿/細身の青年>
武楽夢 十架 >  
畑仕事も落ち着いた。
時間に余裕も出てきた。

そんな折に、部活動の先輩から「釣り大会で勝負だ」などという話が出てきた。
この手のバカ話には先輩後輩の枠組みを超えて仲良くしようぜという意味があるので参加するのは問題ないし、
海産系部活動との交流で度々海や川に引っ張り回されたことあるので忌避感もないし、釣りのための餌である虫なら馴れた。 畑の害虫は死ねばいいと思う。

とはいえ、仲間たちと日時を合わせるのも面倒だったのでSNSグループでこれから行ってきますとか唐突に書き込んでソロプロイだ。

「餌用もルアー用のロッドも持ってきてる。 忘れ物はない」
 

武楽夢 十架 > 今年度に入ってからは初めての釣りとなるので、ちょっと久しぶりだ。
最後に釣りに行ったのは……昨年の秋頃に、海産系部活動の先輩とうちの先輩が絡んできて行った船上での釣りか、などと思い出す。

二つ釣り竿を使うのも悪くはないが、大会と銘打ってるがありなんだろうか。

「一人一本だろ」

大会だし、大会運営の貸し出しも基本一本みたいな感じだ。
なら、買ってから未だそんなに使ってない餌用としたロッド(実際は餌もルアーも使える)で行こう。

今日は釣れるだろうか。
釣れたらここで捌いて持ってきたキャンプ用のミニコンロで焼いて食べよう。
[1d8→7=7]
武楽夢 十架 >  
人があまり居ない場所というのもあったのだろうか。
のんびりとネットラジオでも聞きながら呆けていようと思っていた矢先だった。

竿が早速反応を見せた。
そんなに大きくはない。

「よっと……」

そんなに苦労をすることなく、釣り上げると――カマスだ。
小さめのサイズだが、これはこれで一夜干しにすると美味しかったりする。
取り敢えず、写真だけ取って記録しリリース。
小型は基本リリースとしよう。
 
もしかすると今日は幸先がいいかも知れないな……。

武楽夢 十架 >  
幸先がいいかも、と構えていたのもあってまたすぐに竿が、今度は大きく反応したのにはニヤつかざるを得ない。
もしかするとここはいいスポットなのかも知れない。

これは先輩談ではあるが、色々な魚が釣れるこの常世島周辺において浅場と深場がいい感じに絡む場所を探すと面白いくらいにヒットするといつだか言ってたのを思い出す。
普段、付き合いで行く釣り超人釣りバトル過ぎて白い目でいるが、こうして静かに熱くなれる釣りもいいな。

「あ、キスだっけか……刺し身も美味いんだよな」

フフフと笑いながらこれはいいぞと釣れた。
30cm超とはキスの中じゃ結構大物だ。

これはキープして食べよう。

武楽夢 十架 >  
なんというか、小物はそれからもちょいちょい続いたけど流石になーと逃したのが数匹。
それでも一尾、いい感じに釣れたのは良かったかも知れないと思っていた。


「ん?……これは」

グッと来た。
ここに来て、グッと来た。

今日一番の感触だ。
これは美味い! 絶 対 食 え る !


「よっと……!」

脇に用意してた網で水面まで引っ張ってこれてたそいつを釣り上げた。

武楽夢 十架 >  
イサキ。
割と年中釣れる魚ではあるけど、普通に美味い。
それといい感じにデカイ。

サビキ釣りのイメージがあるけど釣れるんだなぁ、なんて感心する。

40cm強の大物だ。
これは今回、先輩方にも勝ったのではないか、と超人異能釣り大戦に巻き込まれなければザッとこんなもんだ。

イサキが釣れたからキスは焼いちゃおうかなぁなんてプラン変更を考える。
今日はいいな、というかこの釣り場は今後も機会があれば使っていこうかなぁとホクホクしてしまう。

「でも、イサキは捌いたことないな……後で調べよう」

武楽夢 十架 >  
しかし、割と底の方にいそうな魚が釣れるもんだなぁとか
考えていると少し遠目で水底にタコが離れて行くのがぼんやり視えた。

あーなるほど、今のイサキは、逃げてきてってパターンで運が良かったって感じか。

携帯端末のスピーカーから流れるネットラジオは、番組切り替えごろで星座占い。

―――本日の最下位は、ごめんなさい。 蟹座です。 今日も上司の茶番に付き合わされるかも。 ラッキーアイテムは事務員のお姉さん。 持ち歩いてくださーい。

なんて内容を聞き流しながら釣りを楽しむ。
釣れるとやはり楽しい。 毎秒釣ってるような人は釣りではなく漁かなんかをしているんだ。 そうだ、そうに違いない。 先輩たちのは釣りじゃないんだよ、今わかった。

武楽夢 十架 >  
それから、
キスキスキス、キスキスキス
ってそんなに釣れちゃいないが最初に連れた時のキスの群れが回遊してきたようで
最初のほどではないがよくある20cmちょいのキスが釣れる。
今日はキスパーティーか。

と盛り上がるけど、そんなに一人じゃなぁ……持ち帰るとしたらご近所さんとかにお裾分けするか?
なんて考えだした。

「えーと、最初のカマス1点、イサキで2点、キスが最初の一尾プラスの三尾で4点?
 同じ種類の魚ってカウントしていいのか? ルール的にはオーケーっぽいか」

思ってたより釣れた。

イサキを持ち帰って捌いて晩飯にして、キスをここで焼いて食べようか。
ご飯プランは想定より多い釣果で揺れる。

武楽夢 十架 >  
ここで、今日持ってきたキャンプ用品のミニ炭火焼きコンロ。
捌いたりするようにとか色々持ってきていたがこれがあるなら、今日はキスを焼いて食べようか。

簡単に塩焼き。

川魚もそうだけど、塩焼きって美味いよね。

処理は至ってシンプルに包丁で鱗を取り除いて、内臓を取り出す。
これを一尾一尾やっていく。

はじめての頃は内臓の処理に苦手意識持ってたなぁなんて懐かしく思う。
数やらされていくうちに苦手なんて感覚は麻痺したけれど。

武楽夢 十架 >  
内蔵処理までしたキスに塩をこれでもかと振りかける。
焼いてるうちに落ちたりもしちゃうから割とまんべんなく振りかける。

そこまで出来たら鉄串で刺していく。
バーベキュー用の串だが使えるので問題はないだろう。
こういう美味しく食べるための手間が楽しかったりする。


そうこうしているうちに火もいい感じになってきた。

「さあ、焼くぞ……」

脳内じゃ、火刑じゃ聖魚キスヌ・ダルクの処刑だ、みたいにテンションがおかしくなりつつある。

武楽夢 十架 >  
塩っ気はそれほどないかと思ったが釣れたてっていうのもあったかそれなりにあってヨシ。
一本目はちょっと焼きすぎてしまったが、
二本目からはいい感じの焼き加減。

よし、この美味しそうに出来たのも釣果報告の写真として上げよう。

熱い中で食べる塩焼き。

これもまた悪くないなぁと満足した。
イサキはお持ち帰りして刺し身にするぞ、と自炊も捗りそうで満足ある結果だった。

ご案内:「【イベント】海水浴場 浜辺」から武楽夢 十架さんが去りました。<補足:黒髪赤目/橙色のツナギの上半身を腰に巻いてるシャツ姿/細身の青年>