2020/08/15 のログ
ご案内:「どこかのビルの小ホール」に織機 雪兎さんが現れました。<補足:制服、黒タイツ、伊達メガネ。>
織機 雪兎 >
常世島のどこかにあるビル。
そこのワンフロアをまるまる使った小さめのホールに、それなりの人数が集まっている。
ざわざわと何かを期待するようにざわめきながら、周囲の知り合いと雑談を交わす。
「あ、あー――うっるさ」
スピーカーから響く声と、ハウリング。
ざわめきが止み、皆が壇上へと注目する。
そこに立つ少女――織機雪兎は、スピーカーの音量が思ったより大きかったのか、PAに向けて音量を下げるように身振り手振り。
ハウリングは収まった。
織機 雪兎 >
「あー、――諸君、今日は僕の呼びかけに応え、こうして集まってくれて感謝する。
今日と言う日を迎えられたことを本当に嬉しく思う。
しかし今日と言う日はゴールではない。
ここから始まるのだ。
きっとここに居る皆は僕と同じ思いの元に集ってくれたのだろう。
僕は常々思っていた。
何故、と。
何故彼らは誰にも目を向けられないのかと。
誰かのためにその身を犠牲にする人がいる。
困っている人に手を差し伸べる人がいる。
愛する人を助けたいと心から願う人がいる。
そんな彼らは、あまりに報われない。
彼らのために我々が出来ることはなんだ。
立ち上がることだ!
誰かのためにその身を犠牲にするのなら、我々が彼らのためにその身を犠牲にしよう。
困っている人に手を差し伸べる人に、我々が手を差し伸べよう。
愛する人を助けたいと心から願う人に、我々が愛し助けよう。
今こそ立ち上がる時だ!
我々が彼らのために立ち上がる時だ!!
だからこそ僕はここに――」
織機 雪兎 >
「常世統一ファンクラ部(非公式)の設立を宣言する!!!!!」
織機 雪兎 >
「事前に通達した通り、規則は以下の四つ!
一つ!
推しに迷惑を掛けない!!
我々は推しに対して何の権限も持たない!
自宅に押し掛けたり付きまとったり、推しに迷惑を掛けるやつはファンを名乗る資格なし!!
一つ!
推しの周囲に迷惑を掛けない!!
推しにだって家族や友人はいる!
推しが誰と付き合おうがそれは推しの勝手!
それら全部ひっくるめて推せ!!
一つ!
その他あらゆる個人、組織、団体等々に対し絶対に迷惑を掛けない!!
我々はただ推しを推しているだけの集団に過ぎない!
ファンクラ部会員と言うことを理由にした一方的な価値観の押し付けや非ファンクラ部会員に対する見下した態度・言動、強引な勧誘など、ありとあらゆる迷惑行為は絶対にやめろ!!
自分の行動に対する周囲の評価がそのまま推しに対する評価になると心得ろ!!
一つ!
「良いこと」は積極的に行え!!
繰り返す!!
我々はただ推しを推しているだけの集団に過ぎない!
だが、推しを推している集団であるが故に、先に述べた通り我々の行動は常に推しの評価へと繋がる!
つまり我々が良いことをすることで推しの評価を上げることにも繋がるのだ!
自分の行動は推しに見られていると思って行動しろ!
ただし善意の押し付けは絶対にやめろよ!!」
織機 雪兎 >
「部(同好会)内で特定の個人を推すファンクラブを立ち上げることは自由に行って構わない!
ただし申請はするように!
申請されれば大抵許可するから!
その場合自動的に僕がファンクラブ会員No.0となるからそのつもりで!」
上がる声 > 「うわっせっけぇ!!」
「職権乱用だー!」
「会長の横暴を許すな―!!」
織機 雪兎 >
「うるっせぇええええええ!!
悔しかったら自分で別のファンクラブ立ち上げればいいだろ!!
その時は菓子折り持ってご挨拶に行ってやるよ!!!」
織機 雪兎 >
「尚この部活(同好会)は部活動としての認可を得られたなかったので同好会扱いである!
活動に際し部費は出ないのでそこんとこヨロシク!!
有志によるカンパを募ってなんか適当にイベントするのは自由だけど、推しやその周囲の人物やとにかく不特定多数の誰かに迷惑を掛けるようなイベントは絶対に禁止だからな!!
規則破ったやつはこの僕がしょっ引いてやるからな!!!!
風紀舐めんな!!!」
織機 雪兎 >
「と言うわけでハイ! 以上!! 解散!!
不明な点は事前に配布したメールアドレスへ質問するように!!
変なメールとか送ってくんなよ!!
特にホラー動画とか画像とかやめろよ!!
規則その四に抵触するからな!!」
織機 雪兎 >
そうして胡乱な空間での胡乱な集会はあっさり終了する。
とにかく「常世統一ファンクラ部(非公式)」なる、特に統一もしていない胡乱な集団としてこの世に爆誕した。
爆誕したからと言って別にこの社会になんらかの影響を与えるわけでもない。
なんならこの集団に属する人間にすら何の影響も及ぼさないかもしれない。
それでもとにかく爆誕したのだ。
「常世統一ファンクラ部(非公式)」。
「(非公式)」までが正式名称のため注意されたし――
ご案内:「どこかのビルの小ホール」から織機 雪兎さんが去りました。<補足:制服、黒タイツ、伊達メガネ。>