2015/06/12 - 23:13~02:08 のログ
ご案内:「転移荒野」に桜井 雄二さんが現れました。<補足:不燃不凍のスーツに身を包んでいる。>
桜井 雄二 > (灰色の外套を着込んで転移荒野を歩く)
(どこまでも、どこまでも歩く)
(男が通信機器を取り出し、どこかと連絡を取る)
こちら桜井雄二。異世界と繋がるゲートの発生予測地点に到着した。
これから先、ゲートから出現した存在が友好的であれば元の世界に帰るよう忠告する。
……敵対的であれば。(桜井の目つきが鋭くなる)
桜井 雄二 > ……今回もゲートの先が蟻人(ギジン)の世界に繋がるとは限らない。
(外套が風に靡く)だが、ギジンが姿を現すようなら殲滅する。
ギジンは人類の敵だ。倒さなければならない敵だ。
(通信機器の向こうから笑い声が聞こえてくる)
ああ、そうだな……切るぞ、川添孝一。
(通信機器を胸ポケットに仕舞いこむ)
……魔導バイクで来るべきだったな。次までに防塵加工をしておかないと。
桜井 雄二 > (その時、転移荒野の中にゲートが口を開く)
……今度のゲートは大きいな………
(その中から、黒蟻と人が混ざったような亜人が姿を現してくる)
「ギィィィィィィィィッ!! ギィィィィ!!!」
「ギシャアアアアアアアアアアアァァ!!」
(ハチの巣を突いたかのような、いや)
(アリの巣を突いたかのような騒ぎと共に大量の蟻人――――ギジンが、武装した姿で歩いてくる)
やれやれ、やはりギジンか。
巣に帰る気がないのであれば、掃除させてもらうぞ……生活委員会らしくな!!
桜井 雄二 > (ギジンは相手に先手を取る時はまず弓矢を使う)
(遠方から弓なりに矢が放たれ、雨霰と金属の鏃が降り注ぐ)
フン、セオリー通りか。まるで面白みがないな!!
(左足で地面を蹴ると、氷の壁が突き出して矢を防ぐ)
うおおおぉ!!(右半身から炎が噴出し、左半身が凍り付いていく)
燃えろぉ!!(右手から炎を放射線状に放ち、前列のギジンを焼き払う)
ご案内:「転移荒野」に岡部 吹雪さんが現れました。<補足:まだら髪の教師。灰色のスーツ姿>
岡部 吹雪 > 冗談のようなバカデカいバイクをブン回し、教師はこの地へやってきた。
財団から学園側へ提供された"特別授業"が参加者ゼロという結果に終わり、後始末として派遣されたのだ。
とはいえ、彼の目的だった大型のワームの姿はない。
代わりといってはなんだが、奮闘する桜井の姿と、戦争でも始めようかと言わんばかりのギジンの群れであった。
「うっわあ、大量だなおい。」
思わず口走る。
桜井 雄二 > ………!(燃えた外套を投げ捨てる)
岡部先生……!? どうしてここに!!
(左手から巨大な氷の大鎌を作り出し)
こんなところで授業ですか!!(無表情にギジンを切り裂きながら語りかける)
……戦争中ですよ、人類とギジンの!(桜井に向けて白兵武器を構え、一斉にギジンが飛び掛る)
岡部 吹雪 > 「俺だって来たくて来たワケじゃねーよ!」
「クライアントからの要望でよ……後始末しねえと、俺の休暇がねえんだとさ。」
大型バイクの後部コンテナには、冗談のように重火器が敷き詰められていた。
ギジンが群れで戦争を仕掛けるならば、岡部はさながらワンマンアーミー。
醜悪なオークの群れから翼竜から、なんでもござれだ。
アクセルを再び吹かせば、加速度的にその巨大な影はかっ飛んでいく。
遥か後方にいたはずの岡部が、桜井の前に躍り出たその刹那、無数のギジンが肉へと変わった。
彼らが持つ弓矢とは対照的に、岡部が奮うのは近代兵器。
片腕に握った機関銃が白煙を上げる。
「折角だ、サービスしてやっから後でちょいと手伝ってくれ。」
「どうもミミズのバケモンが潜伏してるらしい。」
桜井 雄二 > (大型バイクが加速すれば襲い掛かってくるギジンたちが物言わぬ肉に成り果てる)
なるほど……休暇は大事ですから、ねえ!!
(大鎌を振るって次々とギジンの命を刈り取っていく)
ええ、いいですよ! ミミズだろうとアリだろうと!
(両腕を広げる)掃除するのが生活委員会だ!!
(ブリザードブレス―――――――極低温の吹雪と雹がギジンたちに叩きつけられる)
(凍りつき、その命を散らすギジンたち)
(次にやってきたのは、隊列)
(大盾に槍を構えたギジンが横並びに迫ってくる)
岡部 吹雪 > 「ああ、そうかいッ!」
モンスターマシンが唸りを上げて、大盾の壁に貪りついた。
如何に銃弾を通さぬ強固な防壁も、質量兵器ともなれば話は別だ。
機械仕掛けの猛牛は、一匹二匹と犠牲者を増やす。
それでも陣形の一角が崩れただけ。あとどれだけの兵士がいることか、皆目見当もつかない。
「増援、あると思うか?」
腰に下げたグレネードを放りながら、猛ターンで矢の嵐を掻い潜る。
こういったドンパチはここでは日常で、おかげで地図の記録など意味をなさない。
地形が頻繁に変わるのだから、観測係も気苦労絶えないことだろう。
これで島の秩序が崩壊しないのだから、各委員の努力が伺える。
桜井 雄二 > わかりません、それでも……(放たれた矢が額を掠めて血が流れる)
……っ! それでも殺す!! 全員殺す!!
(血に塗れたまま叫ぶ)
(その叫び声は、意味こそ伝わらないまでも抗戦の意思をギジンに知らしめる)
(走りながら左掌を口元に当てて)
フッ………(息を吹きかけると岡部が開けた防壁の隙間から氷の息吹が襲い掛かる)
(内部から、そして外部からも徹底した低温攻撃)
岡部先生!! 空気は冷え切った!!
あとは火力が足りない……敵陣の中央に大きな熱を叩き込めれば!!
岡部 吹雪 > ハンドル部中央からテバイス端末が競りあがる。
女性を抱くようにしなやかな手付きで操作を終えた。
突如としてバイクの側面からコンテナがスライドし、夥しい数のミサイルが天へと昇る!
デバイスのモニタに表示されるのは、"ナパーム"のアイコンと"致死圏内"のやかましい注意書き。
「行くぜッ!」
桜井の横に乗り付けて、その手を強引に取った。
僅かでも操作を誤れば、車体ごとスピンして命はない。
点在する瓦礫をスラロームで抜ける。咽ぶような熱風が、一帯に吹き荒れる!
熱量の広がりは一瞬。断続的な"死が"空から注ぐ。
方々で広がる爆炎を背に、重なる影が戦場を駆ける!
「イエーッ! やったぜ。」
機関銃を片手に、勝鬨を上げる。
「さあて、次はボス退治といこうか。」
大規模破壊兵器による振動が、ワームへの呼び声となったのだろう。
地殻変動でも起きたのかと思わんばかりの地鳴りが響く。
横たわるビルの瓦礫から突き出たのは、当初から聞いていた5m級などではない。
30mは軽々と超えそうな、正真正銘の化け物であった。
桜井 雄二 > (冷えた熱は一気に膨張し、ナパームと相俟ってギジンたちに死を齎す)
(ゲートが閉じ、増援はない)
はぁ………はぁ……(額を拭い、傷口を凍らせて止血する)
やりましたね、先生……それじゃ次は。
(巨大なワームを前に血を舐めて)
あいつだ。(見上げるそれを見て小首を傾げる)
……いくらなんでも、巨大すぎやしませんか岡部先生。
岡部 吹雪 > 「おいおいおいおい! 俺だって聞いてねーよ!」
「クッソ、人が下手に出てりゃ財団のジジイ共が!」
「これで死んだら末代まで祟ってやるぜ……クソッタレ!」
ミサイル残量は0。機関銃程度じゃ表皮をえぐれるかどうかも怪しいところ。
他に積まれている装備と言えば、スペアの機関銃と拳銃ぐらい。
どの道あのサイズの化け物相手には、通用しそうもなかった。
「わりぃな。傷薬は積んでねえんだわ。」
「それでどうするよ、あいつ……こんなに育ってるなんて聞いてねえぞ。」
桜井 雄二 > 岡部先生も苦労しますね。
(無表情に同情してふぅ、と深いため息をした)
……3分あれば勝つ芽もありますよ。
本当、今のコンディションだと3分集中しないと俺の最終能力(ファイネストアーツ)は出せそうにない。
要は頭部を潰せばいいんでしょう。
……炎熱エネルギーと氷雪エネルギーをぶつけて消滅エネルギーを作り出し…
相手の頭部を消す。(怪異対策室三課の意地、それは最後の一手を使うこと)
……このプラン、乗ります?
ご案内:「転移荒野」に朝霧保健医さんが現れました。
朝霧保健医 > うひゃ~!大きい!なんですかあれ?大みみず?
(突然現れた血塗れの女性が、緊張感も何もない声で問いかける)
岡部 吹雪 > 「お前、えっげつねえ隠し芸持ってンのな……。」
「……まあいいさ。今度うめえ肉奢ってやるよ。」
「ただ、きっかり3分な。時間は守れよ。……正直俺も、それ以上はしんどい。」
瓦礫の裏にバイクを停め、備えた一振りの刀を抜く。
抜き身の刃は、向こう側が透けて見えそうなほどに研鑽されている。
されどただの刀。現代火器が生み出す破壊力よりは遥かに劣る代物だ。
だがしかし、ただの一点において遥かに勝る利点があった。
文字通り、切り札足りえる理由があった。
「男の約束だぜッ!」
瓦礫の山を飛び出して、機関銃による一斉射。
当然致命傷など期待はしてないが、案の定ダメージは浅く、注意を引き付けるだけで精一杯だ。
だがしかし、ワームが岡部に意識をやれば、そこには既に姿がない。
手品かそれとも魔術の類か、死角から腹への一撃!ワームは徐に身悶える!
抉れた傷跡は合計4つ。岡部の動きは、物理法則の箍から外れていた。
ただ一振りの刀は、銃撃をも超越する岡部の動きに、唯一応えることができる得物なのだ。
「さあ、いっちょやろうぜ。タイマンってやつをな!」
桜井 雄二 > 朝霧さん!? 何故ここに! …あれはワームです…
ここは危険です、早く逃げてください!
(慌ててポケットから手帳を取り出して)
俺は怪異対策室三課の人間ですから、逃げません!
(隠し芸と言われると肩を竦めて)
とっておきたいとっておきですよ。そう何度も使いたい技じゃない。
ええ、約束してください。美味い肉、期待してます。
……三分、いや、二分三十秒で仕上げてみせます!!
(両手の指を絡めるように組み、その先をワームに向ける)
男の約束か………兄さん…
(兄のことを思い出しながら、意識を集中させていく)
うおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!
(消滅エネルギーが収束していく)
(必死の形相、それだけの危険があり精緻なコントロールが求められていた)
朝霧保健医 > いえいえ!私にも秘密兵器がありますので!
(そう言いながら大きな薄汚れた本をぱんぱんと叩く)
岡部さん!離れてください!ひしゃげちゃいますよ!
(そう言うと本を開き、何処の言語とも分からない言葉を呟き出す。魔術や神話に詳しい者なら、それが気が遠くなるようなほどに古い時代の呪文だと理解できるはずだ)
岡部 吹雪 > ワームの大口から溶解液が噴出し、辺り一帯を水浸しにする。
濡れそぼった瓦礫や残骸は瞬く間に失敗したゼリー菓子めいて、地面と混ざって溶け出した。
財団が討伐対象に認定するだけのことはある。街へ抜ければ大惨事だ。
下手すれば島の廃棄も視野に入ることだろう。
しかし財団がそれを良しとしないが故に、彼らは苦労に見舞われている。
「ちっ! 何しに来たんだよあの女!」
朝霧を一瞥し悪態を付く。
元より得体の知れない女だ。何をしにきたのかも岡部には検討付かない。
返す刀で斬り返そうとした矢先、ワームの巨体が彼に襲い掛かった!
「ぐっ! 間に合わな……ッ!」
集中力の乱れか異能の発現が遅い!
刀身を盾にしたものの、流しきれぬ衝撃が、岡部の身体を容易く吹き飛ばした!
立ち上る土煙に視界を遮られ、最早自身が何処に位置しているのかもわからない。
ただ一つ確かなのは、ワームの射程距離圏内に変わりないということだけだ。
桜井 雄二 > 朝霧さん……!?(しかし火力が増えるのであれば)
(確かにワームを仕留める可能性が増えるということ)
……どうなっても知りませんよ、俺は!!
(両手を絡めたまま叫ぶ)
くっ!? 人類の敵め……こんなところで死ぬ気はないぞ、俺は!!
(溶解液は確かに自分には届かない、岡部先生は約束を守っていた)
お、岡部先生!!(岡部吹雪の危機、それは明白)
(それでも意識を集中させる)
(失敗したら少なくとも、今すぐに自分を信じてくれた教師が死ぬ)
いけえええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!
(絶叫と共にワームに向けて極大消滅波を放つ)
(光の奔流がワームの頭部、その周辺の空間を削り取ろうと向かう)
(放った姿勢のまま、膝を地面につく)
(もう火の粉一つ、氷片一個たりともコントロールできない)
朝霧保健医 > 『───深淵より出でて、その力を顕せ!』
(詠唱が終わり、その直後に、ワームの身体が"何かに上から押さえつけられた"かのように地面に叩きつけられる。不可視のものを見る能力に長けた者ならば、その力の正体が鱗に覆われ、ぶよぶよした巨大な腕であると分かる)
朝霧保健医 > (バラバラになったワームの死体を前に、朝霧はどこか狂気を孕んだ笑みを浮かべる)
・・・ふふふッ・・・!あッはははは!!これがッ!これが旧支配者の力なのよ!!あんたみたいな!偶然長生きできた程度の虫程度には理解できないでしょうねェ!!
(普段のひどく温厚で、ひどく緩慢な保健医ではなく、まるで別人のように興奮し、恍惚の表情を浮かべている・・・)
ご案内:「転移荒野」から岡部 吹雪さんが去りました。<補足:まだら髪の教師。いつもの灰色のスーツ姿ではなく、装甲付きのレンジャースーツである>
ご案内:「転移荒野」から桜井 雄二さんが去りました。<補足:不燃不凍のスーツに身を包んでいる。>
ご案内:「転移荒野」から朝霧保健医さんが去りました。