2020/08/25 のログ
ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」にヨキさんが現れました。<補足:29歳+α/191cm/黒髪、金砂の散る深い碧眼、黒スクエアフレームの伊達眼鏡、目尻に紅、手足に黒ネイル/白Tシャツ、黒アンクルパンツ、黒スニーカー、黒リュック、右手人差し指に魔力触媒の金属製リング、バングル、腕時計>
ヨキ > 夜。常世渋谷がいよいよ賑わいを増す時刻。

「今夜はだいぶ涼しいな」

蒸す夜にも風さえあればそう思えるのだから、島の気候によく慣らされている証拠だ。
常夜街の店で一杯ひっかけた後、路地の隅で煙草を吸うヨキの姿があった。

曲がり角の向こうから、酔っていると思しき青年らの明るい声が聞こえる。
野良猫がヨキの様子をじっと見て、つんと澄まして駆け去ってゆく。
物陰に、抱き合って睦むしか時間の過ごし方を知らない男女がある。

ヨキはそれらを横目に見ながら、ぷか、と煙を吐き出した。

近所の明るい公園で、のんびりと一息つくかのように。

ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」に持流 童男さんが現れました。<補足:私服姿の童男>
ヨキ > ヨキはこの街でも変わり者、あるいは鼻つまみ者だ。
店があれば顔を出し、金を落とし、二級学生の話を聞き、喧嘩とあらば見守った。

“教師なのに”。その評は、よくも悪くもこの街を静かに流れている。

ヨキは己が相手に知られていようといまいと、表の街と同じように笑った。
この島に居る限り、どこに居たって教え子にあることには変わりなかった。

持流 童男 > 「はぁ…はぁ…やっと見つけたでござるヨキ殿。渋谷、広いでござるなうん。全部の箇所を走り回ってたでござるよ。変なところにはいかなかったでござるが」

そう言ってからあたりを駆けずり回ったのだろう疲労している
男が一人ふらりとヨキさんに話しかける

快活に笑いながらも、ヨキさんの近くに近寄ろうとする

「いやー!件のメールありがとうでござる!!!お礼言いたくて探し回ってたでござるよ」

そうヨキさんにはきはきといった。

ヨキ > 「おや、持流君。こんばんは」

見知った姿に、手を挙げて笑い掛ける。

「何だ、ヨキを捜していてくれたのかい? それはそれは、苦労を掛けたな。
夏休みとあらば、ヨキはどこまでも遠くへ遊びに出かけてしまうから」

疲れた様子の相手に、わはは、と明るく笑ってみせる。

「どういたしまして、君の助けになったならよかったよ。

他にも何か困りごとがあれば、いつでも相談してくれ。
一般教師の枠組みこそ出ないが、最大限協力するから」

持流 童男 > 「もちろんでござるよ。・・・落第街で保護した女の子、無事正規学生になったでござるよ。ただここからでござる。ここからいろんな人たちに出会ってあの子は飛び立っていくでござる」

そう少しだけ、笑ってから友人に話しかけるように

「・・なぁヨキ殿。異能を使わないで、この図体とただの腕力で
できることって何かあるでござるか。こう人助け見たいな感じのことを。いや変なことを聞いてるのはわかってるんでござるが」

そう少しだけ悩んでいる。

「・・・・ああいや凛霞殿っていう同じ風紀委員に教えられたでござる。異能なんて使わなくても、誰かを助けられると、この年で情けないでござるがね。まぁ!時と場所によっては使わざる得ない時もあるんでござろうが。」

そう冗談めかして笑った

ヨキ > 「よかった。落第街から急に表の街へ出れば、困難や戸惑いも多かろう。
君もしっかりとその娘を支えてやりながら、見守ってあげるといい。
いつかどこかで、ヨキが彼女の“先生”になることもあるやも知れんな」

持流から齎された“相談事”の顛末を聞くと、まるで自分のことのように嬉しそうに笑った。
けれど、次なる悩みごとの内容には、ふむ、と頷いて。

「出来るよ」

その言葉は真っ直ぐだった。

「かつてこの世界には、異能も魔術も存在しなかった。
それでも人は支え合い、助けながら暮らしてきた。
そこには『知恵』や『言葉』、『努力』があったからだ。

今は強い力にばかり目が行ってしまうが、この常世島でもその基本は変わりない。
人の話をよく聞き、『自分がそれを言えば相手がどう思うか』を想像し、最後まで諦めずに向き合うこと。

そこに君の体格や腕力が加わるなら、これほどヒーローに向いた人物は居ないと思うね」

両手を軽く広げつつ、笑ってみせる。

「現にヨキは今、異能も魔術もなく君の助けになりたいと思っているよ」

持流 童男 > 「はは・・・今まで、人を避けてきた某にできるんでござるね
なら、やらないわけにはいかないでござるな」

そう少しだけヨキさんに笑って

「ありがとう、ヨキ殿。某、未だまだ未熟者でござるが。
今まで人を避けてきて、相手のことを想像できなくて、あきらめてきたでござるが。それでもやってみるでござる。前に進んでみるでござるよ。前を向いて人を頼って。人と向き合って」

にっとわらってヨキさんを見つめる
ヒーロー仲間に元気づけられたんだやってみる価値はある
そう思いつつもふとヨキ殿って教師だったよなって思いつつも
少しだけ聞いてみる

「・・・ところでヨキ殿。ちょっと人探ししてるんでござるが
水城九重殿って知ってるでござるか?風紀委員の腕章をしてて、金髪で女の子だと思うんでござるが。ここ5日間見つかってないので、もしわずかでも何か知ってたら教えてほしいでござる。」

そうヨキさんに少しだけ真剣に言った

ヨキ > 「そうだとも。
人はみな、ヨキや持流君には想像もつかないような悩みを持っている。
自分にとっては別世界のような悩みで、共感することが難しい内容だってあるだろう。
それでも、人との対話には想像力が不可欠だ。

持流君が『自分にないもの』を求めてヨキを頼るのと同じで……。
他の誰かにとっては、持流君こそが『自分にないもの』の持ち主ということもあるのだから」

だから挑戦することを止めてはいけないよ、と。
童男を力づけるように、笑い掛ける。

それから、“人探し”の話を聞いて。

「……水城君? いいや、聞き覚えのない名前だな。

ふふ。それにしたって、女の子『だと思う』とは、どういうことだい? 手掛かりにしては曖昧だな。
もし男の子だったら、見過ごしてしまうやも知れんぞ。

探しものをするときの鉄則だ。『だと思う』をなくすこと。
強い思い込みは、視野が狭まってしまうからね」

持流 童男 > 「だと思うをなくすことでござるか・・!うーん!!ちょっと風紀委員の資料室に行ってみて事件を調べるでござる。
強い思い込みは本当に視野が狭くなるでござるからな。経験・・あるでござるから」

すこしためらいがちに言いつつも

そうしっかりといってから。

「うーんしかし事件の資料残ってるでござるかなぁ。ちょっと探しに行かねば・・・!あ、ヨキ殿新しい情報を入手したら、ヨキ殿のメールに送信してもよいでござるかな。いや、もし、何か人探し関連であったら教えて欲しいんでござるよ」

そして、力づけるように笑いかけるのに対して

「・・おう!!!!もちろんでござるよ!やれるだけやってみるでござる!!挑戦をあきらめないでござるよ!」

そう快活にニッと笑っていった

ヨキ > 「はは、経験済みだったか。思い込みをなくすことは、誰にとっても難しいからな。
『想像力』が大事なのは、探しものも同じことさ。

『だと思う』ではなく、『だとしたらどうなるか?』。
常に一手先を考えることだ」

情報共有が持ちかけられると、もちろん、と快諾する。

「何か新しいことが分かったら、また教えておくれ。ヨキの方でも積極的に捜すようにしよう。

あとは……その『水城君』を捜している者に、もう一度話を聞いてみるのもいいかもしれないね。
手掛かりは、ひとつでも多い方がいい。

君に人捜しの話を持ち掛けたのも、風紀委員なのかい?
もしも風紀委員の仕事が失踪に関わっていたりすれば、ヨキでは力になれないこともあるだろうからね」

持流 童男 > 「おお、そうでござるな。同じ風紀委員で一般委員でござる、名前は、葛木 一郎殿っていう・・子でござる。
あの子は・・・一人で探してた様子でござった・・!
気づけてやれなかった、某が一番悔しい。だからどんな顛末であれ・・知らせるでござる。もう一回あってちょっと話して、手掛かりを増やすでござるよ。」

拳を震わせる

「風紀委員の仕事が失踪にかかわって・・るでござるなうん。
だけど、ヨキ殿は某の知ってないことを知ってることがあるかもしれないでござるけど。うむむ」

悩む・・!

ヨキ > 「葛木君か。ああ、その名前も覚えておこう。もしも会ったときには、ヨキからも話を聞いてみる。

それを誰かに話して協力を仰ぐときには、必ず正確な内容を伝えることだ。
みんながばらばらな手掛かりで捜していては、見つかるものも見つからなくなるからね。

あとは――『口外してもいい内容かどうか』を、きちんと確認すること。
誰にだって事情はある。人に言えることも、言えないことも」

悩む様子の童男へ、穏やかに笑いながら。

「よく考えてもごらん。
『風紀委員会の資料室でわかった事実』は、すなわち『風紀委員会の内部事情』だ。
それをヨキのような『委員会と無関係の一般教師』に漏らすことは、重大な罪にもなり得る。
情報漏洩を咎められて、委員を辞めなければいけない可能性さえあるんだ。

だからこそ、君には『同じ委員会の仲間』が居る。
同じ風紀委員であれば、内部事情を共有しても許されるからね。

バランスを取るのがとても難しいだろう?
人助けというのは、そういうものだ」

持流 童男 > 「・・・うおおお!?それもそうでござるな!?
ヨキ殿なら信頼できるかなって思ってたでござるけど
そのことをうっかりしてたでござる・・!!ありがとうでござる
ヨキ殿!危うく風紀委員をやめるところだったでござる!」

そう驚いてから、

「『同じ委員会の仲間』でござるか・・うーむ・・!!うーむ・・!!わかったでござる。頼ってみるでござるよ。ただいまちょっといろいろとあって頼るのしばらく後になりそうでござるが。だけどやってみせるでござる」

そうしっかりと苦笑しながらヨキさんにいってから
踵を返す!

「善は急げでござる!!うおおおおおおお!!」

このままだと突っ走ろうとするだろう!!!

ヨキ > 「ははは! よかった、危ういところだったな。
くれぐれも気を付けたまえよ。『それをやったらどうなるか』だ。

委員は誰しも、常に『風紀委員会の看板』を背負っているのだ。
それに泥を塗るような真似は、あってはならないことだ。

逆に言えば――誰かが風紀委員会を貶めるような行いを、決して見過ごしてはいけないよ。
それがたとえ、君の大事な仲間であったとしてもね」

童男の目を真っ直ぐに見ながら、確かな口調で口にする。

「君はまだまだ、成長の途中にある。
慌てぬことだ。猪突猛進してしまいそうなときには、一旦立ち止まること。
勢いづけばつくほど、転んだときのダメージは大きい」

そうして。
突っ走ろうとする童男を、止めることもなく見送る。

「慌てすぎるなよ!」

最後に一言、そう投げ掛けて。

ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」から持流 童男さんが去りました。<補足:私服姿の童男>
ご案内:「常世渋谷 黒街(ブラック・ストリート)」からヨキさんが去りました。<補足:29歳+α/191cm/黒髪、金砂の散る深い碧眼、黒スクエアフレームの伊達眼鏡、目尻に紅、手足に黒ネイル/白Tシャツ、黒アンクルパンツ、黒スニーカー、黒リュック、右手人差し指に魔力触媒の金属製リング、バングル、腕時計>