2015/06/05 - 19:43~20:15 のログ
ご案内:「校舎棟最上階へと続く階段の踊場」に遠条寺菖蒲さんが現れました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。生徒会幹部候補生>
遠条寺菖蒲 > 先程、生徒会の幹部等による定期連絡会が行われた。
そこでは『常世学園』―――『常世島』全体についての報告がされた。
二級学生などの報告は昔からあるものだが話題に上がったのは『違法薬物』についての報告であった。
この事件には今現在、風紀委員会と公安委員会がそれぞれ対処しているとの事で基本的に我々生徒会は状況を俯瞰し両委員会からの報告を受けると共に独自の調査等を行い報告された情報との齟齬を修正する。
我々は現場に出ず、現状を維持し必要に応じて協力や要請に応じる形を取ると言うことになる。生徒会としては今回の事件で誰が何を企み何を行おうと最終的には『処理』してしまえばいいと言う認識であり公安委員会も風紀委員会も未だ正常に活動しているのならば生徒会は傍観していればいい。
最後の後処理の書類仕事などは巡り巡って生徒会に来るのだから、と幹部たちは言っていた。

遠条寺菖蒲 > 議事録の作製を教わっていた菖蒲は自然と生徒会室に残っていた最後の一人となってしまった。

「今回の騒動なんだか話だけだけれど、相当な規模になっているのね」

菖蒲はこれまで完全に事務雑用の執行役員であり今年から幹部候補生としてこうして会議などにも顔を出すようになって常日頃により自分が思っていたよりも様々なことが学園で起きているのだとはじめて知ることになった。

遠条寺菖蒲 > 「ここが特殊な環境だって事は私だって認識していたけれどね……」

異能絡み違法薬物――そんなものが出て来るだなんていうのは二級学生が何かしたなんて言う話題よりも非現実的に感じるものだった。
今回の話で存在自体は知っても未だ見知らぬそれは菖蒲にとっては幻想の産物のようにも思える。

「……なんだかこういうのってカタギじゃない人たちがやるってイメージです」

菖蒲の想像したのはヤのつく自由業な方々であったり大陸のマフィアであったりした訳だが、この学園での二級学生や違法部がそことイコールで繋がらないのは生徒会や学園の組織の人間としては未だ認識が甘いのかも知れない。

遠条寺菖蒲 > 「今のところ調査中だとかなんだとかで……」

生徒会には最新と言うほど速報の情報はない。大体が事後報告ですべてが片付いてからの処理の願書と言って差し支えない。
ならば今のうちからコツコツと自身で調査してみるのはいいのかもしれないと菖蒲は考える。
けれど、その場合は生徒会としては未だ動くわけには行かないので遠条寺菖蒲個人としての活動となる。

「後で調査する手間を考えたら悪くないかも知れないかな」

自分がそう活動することで後の事後処理から外して貰えるのではないかという淡い夢を見ているのもあり、僅かに夢見がちな少女のような顔を浮かべている。

遠条寺菖蒲 > 「そうと決まれば色々と歩いたりする必要性があるのかも……」

会議の報告例では様々な場所で今回の『違法薬物』に関する問題が発生したりしている。
菖蒲一人では時間がかかり過ぎる可能性が頭によぎり少し首を傾げ思案する。

「こういうのはやっぱり、現場の人に聞くのが一番になるよね」

現場の人、つまり公安委員会と風紀委員会の人だ。

遠条寺菖蒲 > しかし菖蒲には少し不安があった。

「でも、現場の人ってそういうの教えてはくれないよね」

それは自分が個人として活動しようというのもあるが、
菖蒲の知識として『現場の人間は他組織の人を嫌う』などというテレビドラマに影響された知識の影響でそんな不安を抱いた。

遠条寺菖蒲 > 「でも、一度は聞いてみようかな……」

不安は消えないが、聞かなければ始まらない。
手のひらを頬に当てて不安で落ち込む思考を支えるようにして菖蒲は階段を降りだした。

ご案内:「校舎棟最上階へと続く階段の踊場」から遠条寺菖蒲さんが去りました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。生徒会幹部候補生>