2015/06/08 - 19:02~14:57 のログ
ご案内:「商店街」に遠条寺菖蒲さんが現れました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。護身に小太刀を携帯している生徒会幹部候補生>
遠条寺菖蒲
> 「これで、今日の仕事は終わりね」
生徒会の本来ならば外出する執行役員の仕事をなんとか貰って菖蒲は商店街に店を出している部活動からの計画表の写しを回収していた。
肩掛けの鞄にクリアファイルに挟んだ各部活動の年間予定と右手にはこの地区の地図を持っている。
菖蒲がここに来るのは初めてであり、近くの通り――カフェテラスのある道は昨日少し下見していたが、少し逸れるだけで別世界のようだと感じていた。
遠条寺菖蒲
> 書類の処理は明日にでも、遅くとも今週中にまとめておけば問題がない。
そして今日の菖蒲の生徒会役員としての業務は終了したと言っていい。
いつもの菖蒲ならば翌日も書類の山が待っていただろうが幹部候補生となってからはそれもないので心に余裕を持ち、この通りにもどんな場所があるのか色々と見てみようと言う気にさせた。
遠条寺菖蒲
> コンビニに八百屋、本屋、軽食店など様々な店舗が立ち並ぶそこは菖蒲にとっては玩具箱のように綺羅びやかに見える場所である新鮮なものである。
何よりも、学園地区――校舎の周辺以外にも人が大勢いるというのは先日移動に利用した鉄道も含めてもそれほど見たことがなかった。
目に入るものの殆どが菖蒲にとっては気になるものであった。
ご案内:「商店街」に焔誼玖杜さんが現れました。<補足:長袖にマフラー、目が隠れる黒髪。小柄、軽度の人見知り>
焔誼玖杜 > 【昼間の商店街、まだ学生も多くない時間だろうか。
八百屋の前で悩んでいる少女がいる】
「こっちの方が安いけど……でもこっちの方が色は……」
【この季節にマフラーと長袖の制服、そんな格好で八百屋の前にいれば、多少なりとも目立つだろう。
生徒会に所属しているものなら、その少女が異世界との交流のために寄越された留学生だと知っているかもしれない】
遠条寺菖蒲
> 少女の声が僅かに耳を掠めそちらを確認する。
八百屋の前で冬服姿の少女、と言う季節を考えれば奇妙な少女がいる事に気がついた。
少し眺めてどこかで見覚えがあるような気がしてどこだろうかと考え、書類の写真であることを思い出す。
「確か、短期の留学っていう話の……」
子だったかしら?と余り気に留めてもいなかった情報だけに少し自信はない。
しかし、何をしているのだろうか?
菖蒲には何を悩んでいるのかがよく分からない。
ならば、聞いてみるのもいいかもしれないと考えた。
「こんにちわ、何を悩んでいるのかしら?」
取り敢えず、聞いてみることにする。
焔誼玖杜
> 「はえっ!?」
【声をかけられれば、びくっっと震えて僅か飛びのく。
まさかこんな場所で声をかけられるとは、考えてもおらず】
「あ、え、ええと、そのっ」
【あわあわと、見るからにうろたえてる少女の手には、レタスの玉が両の手に一つずつ。
それを見れば、どちらを買おうかと悩んでいたのだろうかと、察しが着くだろうか】
遠条寺菖蒲
> 「驚かせてごめんなさい。私は遠条寺菖蒲と申します」
半歩引いてから名を名乗り軽く会釈をする。
「言葉が足りなかったのかも知れませんね。レタスを二玉持っているのは分かるのですが、悩むくらいならば2つ買えばよろしいのではないかと思いまして何を悩んでらっしゃるのかと思いましてお声がけさせていただきました。驚かせてしまったのは本意ではないのでお許し頂ければと思います」
これまで買い物というのもまともに経験したことのない菖蒲には少女が悩んでいる理由が2つ買うだけの金銭的余裕が無いのだろう程度のことしか分からない。手に持っていて何を確かめ悩んでいるかなど理解出来ていない。
焔誼玖杜
> 「あっ、はいっ! はじめまして!
わ、私は、ほ、焔誼、焔誼玖杜ですっ!」
【うわぁ、綺麗な人だなあ、って思いつつも。
だからこそ普段以上に緊張してしまい、名乗る声も裏返っている】
「え、ええと、ですね。一人暮らし、なので、二つ買っても、使い切れない、ですから……」
【なんだか難しい言葉遣いをされてる! と、思いつつ、同じように丁寧な言葉遣いなどできるはずもないので、途切れ途切れになんとか答える。
良く見れば、手にあるレタスは、一方は色味が良く、もう一方はそれと比べると若干、瑞々しさが物足りなく感じられるだろうか】
遠条寺菖蒲 > 「はい、はじめまして焔誼玖杜さん」
緊張してはいるが声をちゃんと出せている玖杜に元気がいい子だな、なんて感想を抱いて軽く微笑む。
「では、2つも持っている意味は無いのでは?」
それはそうだろうひとり暮らしの女の子なら一玉でも大変だろうし玖杜が健啖家なのかとも思ったがそうは思えない小柄な身体つきであると思い否定していた。
菖蒲にとって目の前の2つはそんな差のあるものには思えないのである。
焔誼玖杜
> 「それは、そう、なんですけど……、えっと」
【何て説明しようか、と思い、両手のレタスを見る。
……が、長い時間持ち上げているのも良くないので、一端もとの棚にもどした】
「その、遠条寺さん、は。
これと、これだと、どっちが美味しそうに見えます、か?」
【そう言いながら、値段の違う二種類のレタスを示す。
一方はやや値が張るが瑞々しい色合い、一方は値段こそ安いが色味が違う。
ただ言葉で説明するのは、あまり上手く出来る自信がない。
なら、何となく感じ取ってもらうほか無いだろうと思ったのだ】
ご案内:「商店街」に雪城 氷架さんが現れました。<補足:地面まで届くような銀髪ツインテールの少女、背が低くて細すぎるくらいには華奢、制服姿>
遠条寺菖蒲
> どちらが美味しそうか、実物の素材のままの姿をみるのは見るのははじめてであるが写真やテレビでは見たことはある。
で、あれば。
「そちらの値段の高いものの方が美味しそうよね?」
自分にそういうものの見極めが出来ないのは理解しているのでパッと見の印象でしか答えられない。
雪城 氷架 > 授業を終えて、ちょっと本屋に寄った帰り
「(ん…うちの生徒…だな)」
同じ格好の女生徒を見つけて思わず視線を送る
若かりし女生徒が八百屋の前で並んで真剣な顔をしているなど珍しいとしか言いようがなかった
焔誼玖杜
> 【高い方のが美味しそう、といわれれば、ほっとしたように頷く】
「そう、なんです。けど、ちょっと高くて……。
でも美味しいものの方が、やっぱりいいなあ、って」
【詰まるところ、美味しくて高い方にするのか、味はともかく安い方にするのか、と。
そういう至極庶民的な部分で悩んでいたようだ】
雪城 氷架
> なるほどキャベツを品定めしていたようだ
キャベツか、寮の調理場を借りてロールキャベツなんか作ってもいいな、と思い描いた
すたすたと八百屋に向けて歩いていく
遠条寺菖蒲 > 「では、美味しいものを買えばいいのではないかしら?何か他に悩むことがあるのかしら?」
と玖杜の答えに更に疑問をぶつける。
ふと自分たちを見ている視線が少し増えたような気がして横目に周囲を見る。
すると近づいてくる目立つ容姿の少女がいることに気がつく。
知らない子だが、玖杜の知り合いなのだろうか等と考える。それともただの八百屋の客かといったところか。
雪城 氷架
> 「何さっきからキャベツとにらめっこしてるんだ?」
ぶっきらぼうな物言いで二人に近づく
焔誼玖杜
> 「うう、ですから、その、こっちの方が、高いので……」
【ああ、何となく思っていたけどこの人はどこかお金持ちのお嬢様だったりするのかなあ、と伝わらない事にもどかしさを感じつつ】
「あ、う……」
【さらにまた別の声が聞えると、萎縮したように声を詰まらせた。
キャベツじゃなくてレタスです、とツッコミを入れたくはなったのだが】
雪城 氷架
> 「はっ」
値札を見てようやくレタスとキャベツを間違えていたことに気づく
「と、遠目にはわからないものだよな」
目をそらした、なんともバツが悪い顔だ
遠条寺菖蒲
> やはり玖杜の知り合いなのだろうかと砕けたような言葉から想像する。
玖杜の解答はよくわからないが高いと何かいけないのだろうか?
……法外な値段を要求しているわけでもなく一般的な相場の範囲内の値段だ。
一旦、ここは第三者にも協力を仰ぐのがいいのかと氷架の方を向く。
「はじめまして、こちらの焔誼さんが何に悩んでいるのか気になったのでお聞きしていたんですよ」
と挨拶と現状の自分たちの行動を軽く説明する。
雪城 氷架 > 「え?あぁ、はじめまして。…ガクセーだよな?制服同じだもんな」
ぢー、菖蒲の服装を見る
………これが格差か
視線を戻す
「いやぁ女学生が二人して八百屋の前で真剣な顔してるからさ」
と苦笑するのだった
焔誼玖杜
> 「えっと、どっちにするか、迷ってて……」
【自分と同じくらい小柄な少女に、どこかおどおどとしながらも、悩んでいた二つのレタスを見せる】
雪城 氷架
> 「んー?レタスなら見た目とかより軽い方選べばいいんだぞ。
軽いほうが葉が柔らかくて美味しい良いレタスだ」
ちょっと貸してみ、と両手に持ってポンポンっと重さ比べをしてみる
「んー、こっちかな」
値段が安い方のレタスを焔誼のほうに返して、もう片方は台に戻す
雪城 氷架
> 「他の野菜は重いほうが良いこと多いから、レタスも重いほうが高い値段つきがちだけどな」
そう言いつつ自分も他のレタスを見始める
遠条寺菖蒲
> 「ええ、高等部一年の遠条寺菖蒲です。よろしくお願いします」
なにやら妙な視線を感じたが初対面の人間相手なのだから当然なのだろうと納得する。
「そういう判断基準もあるんですか」
なるほど、と氷架の語る判断情報に感心する。
焔誼玖杜 > 「そ、そう、なんだ?」
【なるほど、知らなかった、と感心しながらレタスを受け取る。
値段と見た目は気にしていたけれど、重さを気にした事はあまりなかったのだ】
「……あ、ありが、とう、ございます」
【貰ったレタスを抱えたまま、小さく頭を下げた】
雪城 氷架
> 「一年!!?」
レタスを品定めしていた氷架がガバッと振り返る
「……一年…16歳?」
わなわな
「お、おう…礼を言われるほどのことじゃないぞ」
冷静さを欠きながら玖杜に気にするなと手をひらひら振る
焔誼玖杜 > 「一年生……」
【高等部という事は、編入でないかぎり16歳なのだろう。
一度遠条寺を見、そして自分を何となく見下ろす。
……二年でああは、きっとなれないだろうなあ、と思いつつ】
遠条寺菖蒲
> 「はい、一年ですよ?」
何にそんなに驚いているのかよく理解出来ていない。
何よりも自分のことを知っているわけでもないようだし、名前に対して反応したわけでもなく初めてされる反応であった。
「もしかして、貴方も一年なのでしょうか?」
と問いかける。
また何やら玖杜も反応を示しているがどうにも氷架の視線と言葉に呼応して気がついたかのような気がする。
「焔誼さんは確か14歳でしたか?」
記憶頼りに確認を取る。
雪城 氷架
> 「………」
なんということか、この一見してお嬢様
自分がそこかしこの16歳とどれほど違うかがわかっていない
「そ、そうだよ、一年…雪城、雪城氷架(ゆきしろひょうか)」
同じ年月を成長しているのに何食ったらそんなにデカくなるんだよ…という言葉は飲み込む、飲み込んだ
焔誼玖杜 > 「は、はい。編入、なので……」
【14歳だが一年生なのだ。
しかし、なぜこの遠条寺という人は自分の年齢を知っていたのだろうかと、首を傾げる】
「雪城さん、も、一年生……」
【つい、目の前の16歳二人を見比べてしまう。
……雪城の姿を見て、どことなく安心感を覚えた】
遠条寺菖蒲 > 「雪城、氷架さん……?」
その名前には覚えがある。というよりもつい最近報告書にて見た名前だ。
つまり、この少女は先日の。いや、今はその件を考えるのはやめよう今は個人の時間で生徒会の一員としている訳ではないのだから。とは思いつつも好奇心はあった。
「……えっと、よろしくお願いしますね」
色々と直接聞いてみたいことはあるが終わった事件のことで被害者に話を聞こうとするのはよくないとテレビドラマで刑事さんも言っていた。
それとは別に二人の出す雰囲気からなんとなくだが、自分に抱かれているだろう印象を想像した。
「……なんでしょう。もしかして私って一年生には見えないのでしょうか?」
ご案内:「商店街」に槙壌 結雅さんが現れました。<補足:PCNo:151/ゲスを体現化したようなメイドさん。一応神様らしいが…?>
焔誼玖杜 > 「一年生に、見えない……という、より、その」
【二つしか違うようには見えない、そのスタイルが羨ましいだけである。
いや、その発育の差をなんとなく、認めたくないだけでもあるのだが】
「……すごく、綺麗、なので」
【とりあえず、俯きながら。いろいろなもので包んで、最小限の発言にとどめた】
雪城 氷架 > 「あぁ、よろしく」
一瞬、菖蒲の表情に変化があったのを見逃さなかったが、
広報もあってある程度学内で有名になってしまったのだ、仕方ないと納得する
「……そうだな、美人だ」
口をついて発育がと言いそうになったのを、直前の玖杜の言葉で思い直すのだった
槙壌 結雅 > (神出鬼没。それが己を顕わす言葉であるけれど。ぶらり、紅茶の茶葉でも買いに行った折の事。今回ばっかりは神出鬼没たる己とあれど、普通の用事である。普通の用事であっても、メイド服は欠かさないのが己の在り方で。)
…あら。
(知った顔が、二人。知らぬ顔が一人。炎の巨人の件での有名人と、例の御嬢様。もう一人、小柄な、日本人っぽい少女は…誰だろうか。)
どうも。
(取り敢えず、誰へとでもなく会釈しておこう。)
焔誼玖杜 > 【そういえば、と。
雪城氷架、その名前をどこかで聞いた……見た覚えがある。
先日の事件、炎の巨人……それに直接関係のあった異能を持っているらしい、とだけ認識していた。
それなのにどうも……炎の気配が希薄に感じる。
そんな疑問を浮かべつつ、不思議そうに横目で見ているだろう】
焔誼玖杜 > 【会釈をされたことに気付けば、声は出さないものの、小さく頭を下げるだろう】>槙壌
遠条寺菖蒲 > 「それをいうならお二人ともとても可愛いではないですか!」
と羨ましそうに笑顔で言った。
「雪城さんはお世辞抜きで可愛いし、その髪の毛も綺麗じゃないですか」
「焔誼さんもこれからですよ。私も14くらいにこの学園に来てから言われるようにに成りましたから」
と笑顔で自分の容姿について評価されたことは少ない菖蒲にとってそれは珍しい評価を貰ったと少し照れていた。
遠条寺菖蒲 > ちらりと視界の端に先日見たメイド――結雅がいることに気がついて丁度会釈されたのを見て少しだけそちらを向いて笑みを浮かべ会釈し返しておく。>結雅
雪城 氷架 > 「(メイド…?)」
あんまり見ない格好だな、と思いつつ会釈をされたのでついつられるように頭を軽く下げる
どちらかの知り合いだろうか…?
「可愛いは言われ慣れてるけど菖蒲みたいに大人っぽい雰囲気は羨ましいぞ。
多分学年聞かなきゃ、普通に菖蒲センパイって呼んでたとこだ」
何よりこう並んでいると、同じ年齢の菖蒲よりもむしろ14歳の玖杜 のほうにスペック的には近い現実
ぐぬぬである
焔誼玖杜 > 「これから、ですか……」
【改めて自分を見る。
可愛いといわれたのは素直に嬉しい。けれども。
……どうかんがえても、そんな明るい未来は見えない。
ほんのちょっぴり、泣きたい気持ちになった】
「雪城、さん……」
【きっと、彼女ならこのなんとも言えない気持ちを共有できるだろう、と。
前髪の隙間から覗く、ちょっとだけ哀しみの色を持った目を向けてみた】
槙壌 結雅 > どうも。ええっと。
…御二人の、お知り合いでしょうかしら。
(ちら、ちら、と目配せしつつ。何となく、こっちからしゃべらないと喋ってくれなさそうな、人見知りっぽいイメージを、他の二人との会話にて察した。)>焔誼
先日ぶりで御座いますわね、菖蒲お嬢様。
本日は、如何なさいましてこちらに?(にっこり、こちらは屈託なく笑い返して。無駄に畏まった態度にて一礼すれば、これまたずけずけと、問。)>菖蒲
ああどうも。雪城さんだったかしら。
…例の件はお疲れ様でございました。
(ぼそり、と。他の二人に聞こえ無いように…といっても、他の二人も知っているだろうが、何となく労ったような言葉を一つ。)>雪城
遠条寺菖蒲 > 「大人っぽい……そう言われるのも初めてですね。なるほど」
知り合いは多いが友人などはおらず、そのように自分の容姿を評する相手ははじめてで嬉しくあった。
「ですが、私はまだまだ小娘ですから雪城さんや焔誼さんと同じように見て欲しいですね」
まだまだ子供なのだから大人のようには見てほしくはない。と言う思いがあるのだが聞き手次第ではとても嫌味に聞こえるだろう。そういう意図がないことは声色と表情から察しがつく可能性はあるが。
雪城 氷架 > 玖杜に向けられた目に、氷架は小さく首を振った
せんしはレベルが上がればちからとHPが上がっていく
でも私達はまほうつかいなんだ
レベルが上がってもちからとHPなんてほとんど上がらないんだ
それはもって生まれた才能なんだ
そう語りかける悲しげな目を、玖杜と合わせるのだった
「"大変だったね"とか"災難だったね"ならわかるけど、お疲れ様でした…ね。
アンタ、もしかしなくても公安か風紀のヤツ?」
彼女自身に嫌な思いをしたわけではないが、もう公安委員会にも風紀委員会にも嫌気がさしてしまっていた
槙壌 結雅 > お、大人っぽい…何ですのこれ…。
(メイド服に身を纏う者の睨みのような一瞥がじっとりと横槍として菖蒲に向けられた。己の貧相な体格は…コンプレックスである。)
雪城 氷架 > あ、このお嬢様は完全に悪気がないな
声色ではっきりわかんだね、でもそういうのこそが刺さる
「お、同じように…ね…頑張るよ……」
しかしでかい。いくつあるんだ。
聞くわけにもいかないので、黙る
槙壌 結雅 > 「お疲れ様でございました。」ですわ。
私の持ちたる、最大限の敬意を御払い申しております。何か、御不満でしょうかしら?
んふふふ、御想像に御任せいたしますが、御想像通りでございます。
(飄々とした態度で、それでも上品にくすくすと一笑しながら。)
雪城 氷架 > 「……別に。
西園寺偲がアンタの直接の上役とかなら文句の一つも言いたいけどな」
そんなわけでもないだろう。
公安委員会が一枚岩じゃないのは今回の件でよくわかった
焔誼玖杜 > 「うう……」
【がっくりと肩を落とす。
雪城とのアイコンタクトで共感しつつ、遠条寺の悪意ない追討ちにダメージを受けるのだった】
「その、はじめまして、です」
【メイド服……?
と気にはするものの、それ以上は言葉にしない】>槙壌
【あまり得意ではない会話をしつつ、徐々にじりじりと後退していく。
八百屋のカウンターに向け動きながら、輪から離れようとしているのだろう】
槙壌 結雅 > ああ、それは、そうかもしれませんわね。
…それで、聞きたいのですけれど、巨人となって暴れた感想は如何でしたかしら。楽しかったですの?
(相変わらず、周りに聞こえない様な小声でほそぼそと問。)
遠条寺菖蒲 > 「私は社会見学……とでも言いましょうか?えっと、そういう感じです」
と結雅の問いに答える。
「雪城さんと同じように歳相応に扱ってもらえると嬉しいですよ、槙壌さん」
なんて大人っぽいとか呟かれたのに返す。
氷架の頑張るという言葉には花を咲かせたような笑顔を見せる。
「はい!仲良くして頂けれると嬉しいです!」
なんだか犬の尻尾が見えそうな程に舞い上がっているように見える。
槙壌 結雅 > …えぇ、初めまして。
見たところ、随分幼いですけれど、おいくつか、聞いてもよろしいかしら?
(少々腰を落としながら、何やらお姉さんな風を纏って振る舞う。…この子になら…勝ってる!)>焔誼
槙壌 結雅 > んん、そういえば、以前も世間話に食い気味でしたし。
菖蒲お嬢様は生粋のお嬢様、箱入り娘だったということですのね。
…然様で御座いますの。承知いたしました。―――でかいですわ。
(何だか、目線が刺々しく。…大人っぽい…!勝てない。と、今更ながら思って。ついつい溢してしまったり)
雪城 氷架 > 「………知らない。私の力を使って巨人とやらを生み出したのは西園寺だろ。
私はあの事件のことは何一つ覚えてないんだよ。そのうち公安からも呼び出しありそうだけど、多分意味ないぞ」
公安からも、風紀からも聞き込みはされそうだ、まったく面倒な話だと肩を竦める
「…なんだよ、そういうところはあんまり大人っぽくないな」
菖蒲の反応に思わず破顔してしまった。
こういう完璧美人がこういうギャップを見せるのは正直卑怯だ
焔誼玖杜 > 「え、えっと、14歳、です……」
【多少屈みながら振舞われても、幼いといわれても、特別敗北感的な何かはない。
が、単純に初対面の相手に感じる緊張から、ますます俯いて肩を丸めて小さくなってしまう】>槙壌
【戦術的撤退とばかりに、一歩、微笑ましく見守る店主の居るカウンターへ向け後退】
槙壌 結雅 > …あー、そうで御座いましたか。
圧倒的な力、あんな巨体を得て、人間共を蹂躙する気分、正直私には羨ましく…ああこほん、失礼。
残念で御座いますわ。
(むー、と口をとんがらせながら落胆の息を。)
槙壌 結雅 > まぁ然様で御座いますの、随分若いのですわね。私は"自称"17歳ですの。
…ええっと、その、よろしければ、御紅茶でも如何でしょうかしら。
(そう引っ込み気味ではこちらとて何時もの慇懃無礼メイド口調が出来ない。無理に顔を上げさせるのも何だろう、とお飲み物の御誘い。)>焔誼
遠条寺菖蒲 > 「箱入り娘って……」
最近、よく言われるような気がする。そんなに自分は「箱入り娘」に見えるのだろうか?
確かに、今まで理解は指定なかったが『そういう』のは少し認識しはじめたが複数人からその言葉が漏れるとやはりそうなのだろうかと思う。
「でかいって……?」
確かに皆に比べて背は少し大きいかな、とそれぞれの頭の頂点あたりを見て思うのだった。
「大人っぽいと言ったりそうでないとだったりで意見がハッキリしないものなのですね」
なんてクスクスと笑う。
出会ったばかりならばそれも仕方ないこととは思う菖蒲である。
雪城 氷架 > 「公安委員会の例に漏れずアンタもクセモノっぽいなぁ……。
そんなことどうでもいいから、私ら一般生徒の安全守ってくれよな。
こうもあちこちで事件ばっかり起きてるとおちおち散歩もできないぞ」
折角公安の人間にあったんだ、不平不満も漏らしておこうとばかりに言い放つ
喋りながらレタスの品定めを終え、キャベツを選定、さっさと決めて買う野菜を選んでいく…
「見た目が大人っぽかったからさ、中身は私くらいの女の子と同じだなって少し安心したんだよ」
話してみないとわからないものである
なんだか菖蒲とは仲良くなれそうな気がした
焔誼玖杜 > 「い、いえ、だいじょうぶ、です」
【と、困ったようにまた一歩後退。
そろそろマフラーに顔が埋もれそうなほど俯き、縮んでしまっている。
亀かなにかだろうか】>槙壌
「そ、そのっ、レタス、買ってきます」
【そう言って、もう一歩下がりながら、レタスを抱えて店主の下へ】
槙壌 結雅 > あら。そうではございませんの?
少なくとも、このメイドたる私には箱入り娘の様に見えますわ。
…この間会ったばかりでこう申し上げるのも何ですけれど。
(商店街に社会見学なんて、自分が箱入り娘だと言っているようなものだと思うけれど、なんて心中でぼそり。)
…でかい…おっ…お嬢様の…お嬢様の…お嬢様のバカー!
(魂の叫びだった。己のコンプレックスを、一切解していない。)
公安委員会なんてみんな曲者ですわよ。
んふふふ、気が向いたらそうさせて頂きましょう。私、働くのは性分に合いませんもの。
(神出鬼没。して、慇懃無礼たる己の在り方。)
…ああもう。…そんなに不気味なのかしらね。
(何だか逃げられた気がして。そして、そのままレタス買いにいった彼女を見送って。…成程、確かにメイド服って怪しいかもしれない。)>焔誼
遠条寺菖蒲 > レタスを買いに行く玖杜を見て、最初の疑問を思い出す。
「そう言えば、選び方をよく知らなかったとはいえ焔誼さんはどうしてあんなに安いほうか高くて美味しそうな方かと選んでいたんでしょうか?私でしたらどちらでも瑣末な問題と思うのですが……」
雪城 氷架 > 「一般庶民にとっては安くて良いものを選んで買い物をするのが常だからな。
高くて良いものは当たり前、でも安くて不味いものはなるべく引きたくない、ってところだよ、多分な」
雪城の家も比較的裕福ではあるが、多分このお嬢様とはレベルが違うのだろうな、
そもそも遠条寺って名前からして金持ち感がスゴい
「せめて勤勉にやってくれよな。
一般生徒はアンタらとか風紀委員に頼るしかできないんだからさ」
異能を持っていても一般生徒は一般生徒
氷架のような力があったとしても身を守って戦えるかどうかは別の問題なのだ
槙壌 結雅 > だったら雪城お嬢様?
あなたが風紀委員なり公安委員なりをすればいいでしょう?
ラストステージの異能者サマっ。
(何処か皮肉った口調で、笑いかけてみる。けど、彼女が風紀なり公安なりに入ったら、多分安泰だとは思うが。)
雪城 氷架 > 「………」
じぃ、っと槙壌を見る
「ラストステージってのがなんなのかいまいち私はわかってないけど、
西園寺が作り上げたのが炎の巨人"だけ"なら…多分ラストステージには至れてなかったんだと思うぞ
………あと私は異能の実習講義で制御バランスの判定Eランクだ、とてもじゃないけど公安にも風紀にもなれないよ」
すっぱりと切り捨てるように、そう言い切った
遠条寺菖蒲 > 「いえ、率直な感想は私にはありがたいものです。ありがとう槙壌さん。
――けれど、ドラマの受け売りですけれどバカという方がバカになってしまうのですよ?気をつけたほうがいいわ」
世間知らずの自分が知っているのだから自分を『箱入り』と評する結雅が知らないはずもないだろうが、いつか言ってみたかった菖蒲であった。
ようやく得られた解答は今この場だけでしか考えていなかった菖蒲には目からうろこが落ちるようなモノであった。
今まで買い物も食事の用意もすべて家の者や学園では学園側が用意した家政婦がやってくれていたのだから考えたこともなかった。
「なるほど、そういうこともあるんですね……」
世界は広いというのはこういうことなのでは、と世間の広さを少しだけ氷架の出した答えから垣間見た気がした。
槙壌 結雅 > ああ、そうですの?
…ま、だけでないことを祈っておきますわよ。
え、何ですのあなた、それは異能が一切使えない私に対する当てつけでしょうかしら。
よろしいでしょう、表へ出なさい。
(既に表である。)
どういたしまして。
…あ、ええと…その。お嬢様。
…んふ、くすくす…ええ、私めはバカでございます…ん。くすくす…。
(ぽかーんと、敬語も忘れて「気を付けた方が良いわ」という忠告に少々沈黙。しかし、そんな事を言い切った彼女は、見た目よりも、可愛くて。ついうっかり、笑ってしまった。確かに、バカかもしれないけれど「それは幼稚園でしか通用しないルールですわよ。」と、言いかけた言葉を笑いながら必死で抑え込んで。それにしても、このメイド、今更ながら失礼なヤツである。)
雪城 氷架 > 「菖蒲はいっそ寮とかに入って生活したほうが、世界広がって楽しいかもしれないな」
想像以上に、完璧に箱入りのお嬢様だった少女に苦笑する
「だーから、私には魔術の素養もないし、異能の講義の成績も悪い。
わかるかな、所謂落ちこぼれなんだよ、落ちこぼれ。風紀や公安何て入れるわけないだろ……」
格闘や護身術の経験すらない、入ったところで何の貢献もできないのは目に見えている。
焔誼玖杜 > 【店主の下で会計を追え、戻ってくる。
手にはレタスと……ほかにも玉葱や人参なんかも追加された袋を提げていた】
「わ、私はこれで……。
他にもお買い物、あるので」
【失礼します、と。
三人に向けて頭を下げつつ、店から出ようとする】
雪城 氷架 > 「ん、あぁ…じゃあなー」
結雅にむけてぱたぱたと手を振る
なんというか、物怖じしちゃう感じのやつだなーなどと考えて
遠条寺菖蒲 > 「時間を取らせてしまってごめんなさいね焔誼さん。まだ明るいけれど物騒な事件があったばかりだから帰りは気をつけてね」
前半は個人として、後半は一応は生徒会の一員としての気持ちで告げる。
槙壌 結雅 > あの、私は現に公安委員会ですけれど?
それに、例の件を吟味すれば、楽々入れると思いますわ。
どうかしら。…ダメですの?
(仕事をさぼりたいのが半心であるが。)
然様で。えぇ、お気を付けて。
(ぺこ、と深々と一礼して、彼女の出て行く様を見送って。)
雪城 氷架 > 「魔術が使えるとか、戦闘技能があるとか、そういうんじゃないの?
……ていうか、私が?公安委員に?本気で言ってるのか……?」
怪訝な目を向ける
つい先日、その公安委員のお偉いさんに拉致されてあんな事件があったばかりなのだ
遠条寺菖蒲 > 「ぇ、あの、槙壌さん……?」
堪えるようにして笑い出した結雅を見て少しだけ困惑する。
何か気に障るようなことを言ってしまっただろうか?人は時として笑いながら怒る事があるとテレビドラマで見たことがある菖蒲としては少し不安であった。
「寮、ですか…」
確かに楽しそうだ。同性で同年代の子が多くいるのだろうから楽しいのだろう。
けれど、先日大きな事件があり元上司に生徒会の一員を狙う輩がいないとも限らないと言われた手前、一般生徒の多くいる女子寮に行くのはよくないのではと考える。
「少しだけ考えておきます」
それは叶わない夢なのだけれど夢想するのは自由だから、そう答えた。
焔誼玖杜 > 「はい、また……。気をつけて帰ります」
【三人へ頭を下げつつ、ゆっくり背を向ける。
が、完全に背を向けるまで、ずっとなにか気にかかるものがあるかのように、雪城へ視線を向けていた。
しかしそれも背を向ければなくなり、次はお肉屋さんだ、と意気込んで離れていくのだった】
ご案内:「商店街」から焔誼玖杜さんが去りました。<補足:長袖にマフラー、目が隠れる黒髪。小柄、軽度の人見知り>
槙壌 結雅 > えぇ、宜しかったら、いいんじゃないですの?
多分は入れると思いますわ、異能がないこんな私でも入っているので御座いますから。
…あ、公安委員会がいやなら風紀委員でもいいんじゃないですの?
(多分、どっちかといったら入りたいって思うのは…そっちだろうか。)
ああいえ、その。なんでもありませんのよ、お嬢様。
強いて言うなら、お嬢様の仰る通り、大人扱いをしてはならないと改めて認識いたしましたの。
可愛らしいと思いますわ♪んっふふふ…。
(仄かに不安そうな表情を認めるなら、それもまた可笑しい。大丈夫だと言わんばかりに首を左右に揺らして、にっこりと笑いかけながら。)
雪城 氷架
> 「こんなしょっちゅう事件があるトコの治安維持組織だから、とーぜんある程度の戦闘技能がいると勝手に思ってたよ」
会話しながら、買う野菜をぱっぱと品定めしていく。
いつの間にかカゴにいっぱいの野菜が
「うん、楽しいよ、寮。
もしかしたら菖蒲には窮屈かもしれないけど」
クスリと笑って
「じゃ、私もそろそろ行くよ。またなーお二人」
結局終始ぶっきらぼうな語り口で、
大量の野菜を買い込んで店から出て行くのだった───
ご案内:「商店街」から雪城 氷架さんが去りました。<補足:地面まで届くような銀髪ツインテールの少女、背が低くて細すぎるくらいには華奢、制服姿>
槙壌 結雅 > …まぁ、異能が使えないだけで魔術も剣術もありますけれどね。
お疲れ様でございました。
またの機会をお待ちしております。
(負け惜しみに、彼女の背中へと呟けば。深々と一礼して見送った。)
遠条寺菖蒲 > 「ふふ、本当ですか?」
どこか嬉しそうに僅かに体を捻って照れ隠しなのか片手を頬に当てた。
窮屈かもという言葉を受けて寮の間取りは図面として知っているのでそうかも知れないし私物が少ないのでそうでもないかもしれない、と苦笑した。
「ええ、雪城さんもお気をつけて。またお話しましょう」
と軽く手を振って見送った。
槙壌 結雅 > えぇ、それはもうっ。…やっぱりお嬢様はお嬢様ですわねぇ。
(上品だなぁ、なんて思いつつ。こくり。)
あー、それで、社会見学でしたっけ…これから如何なさいますの?
(話題の原点回帰をば。)
遠条寺菖蒲 > そう言われるとこれからどうするかと考える。
「そうですね……」
しかし、気になっていたことは玖杜がどうしてあのように悩んでいたかということでそれは氷架から解答得られて満足した。
で、あれば当初の目的は完璧に達成している。
「知りたかったことは知れましたので、後は少しだけ歩き回ってお夕飯の時間には帰ろうかと思ってます」
つまりは暇を持て余していますと言うことであった。
槙壌 結雅 > …ふむ、然様で御座いますの。
御夕飯は、いつになさるの?あ、それと何処で済ませるご予定でしょうかしら?
(ちら、と時計に目を遣れば、御飯時にはまだ早いだろうか?少しだけ歩き回る…のなら、己もそれとなくそれについて行き、世間話と洒落込むのも一興。ついて行かずに彷徨するも一興。流れに身を任せる心づもりなようだが、取り敢えず、己も晩御飯だけはしっかり取らねば、と。)
遠条寺菖蒲 > 「お夕飯は自宅で恐らく家政婦さんが今日も用意してくれてるでしょうから」
そう告げてから、それで、と切り出す。
「少し、本屋に興味があるんです!……あ、そう言えば槙壌さんは買い物の途中のようでしたが大丈夫なのでしょうか?」
本屋に抱く興奮とは別に結雅と遭遇した先程の状況を思い出して尋ねた。
槙壌 結雅 > …あら、然様でしたの。お嬢様はやっぱりお嬢様ですのねぇ…。
(あわよくば共に晩御飯に寄れるだろうかと思ったが、残念と言えば残念である。)
本屋?図書館ではダメですの?…ああいえ、紅茶の葉の買い足しですわよ。概ね終わったので大丈夫ですわ。…行ってみます?
(白い袋、マシゲンとでも綴られたそれを見せて。)
遠条寺菖蒲 > 「だって図書館の本は自分のものに出来ないでしょう?
本屋で買ったものは私の所有物になるじゃないですか。」
買って自分のモノだからこそいいのではないか、と菖蒲は笑みを浮かべて言う。
余り私物を多く持たない彼女にとっては娯楽のものを買える場所というのはそれだけで特別なように思えた。
「私の分しかお夕飯の用意がないのが悲しいところです。あれば先日の世間話をしましょうという約束も丁度良かったかもしれませんね」
マシゲン、知らない名称ではある。
しかし茶葉を売っているお店というのにも興味が無い訳ではない。
「ちょっと気になります」
と袋を凝視して答えた。
槙壌 結雅 > んー、確かにそうで御座いますわ。
貸出しかありません。…結構独占欲が強いのでございますね。
…どういった本を御所望で?
(この御嬢様が、自分のものとして、そして娯楽のものとして欲する本とは…一体何のことだろうか。)
そうですわね…でも、追々出来ますでしょう。
…それにしても、本当に私の世間話に乗って下さるお嬢様なんて久々ですわ。
(しみじみと感傷に浸るゲスなメイドさん。でも、本物の御嬢様の前では迂闊な口は滑らせない模様。)
然様で。それでは、こちらに参りましょう。…本屋は後でも大丈夫ですの?
(そんな事を言いながらも、ちゃっかり我先にとマシゲンにてくてくと歩みを運び。)
遠条寺菖蒲 > 「本は絶版しなければ手に入る機会はいくらでもありますから」
そう言って笑顔でマシゲンへの案内を促す。
「私が欲しいのは、刑事さんと探偵さんが度々事件現場で会って仲悪く見えてもなんだかんだで協力して事件を解決するっていう水曜夜九時にやってるテレビドラマの原作の小説です」
この島での中等部時代から見続けている連続テレビドラマで既に結構な長期シリーズものと化した作品である。原作小説はそんなに長くなく、完結している。今テレビでやっているのはオリジナルストーリーという訳である。
槙壌 結雅 > 然様で。承知いたしました。ふむ、こちらをこう行きまして、…ああ、ありましたか。
信号の向こうにあります「増」の文字の赤い看板のスーパーマーケット。あれがマシゲンで御座いますわ。
(歩くこと、数分。案内は普通に完結し、目的地に指を指した。)
あー…何でしたっけ、それ。
映画化された奴でしたでしょうかしら。…んー。覚えて居りませんわ。
…意外ですわね、えぇ。
(目をパチパチ。あれ?と、予想外な答えだった様子で。)
遠条寺菖蒲 > 道のりを覚えてなんとも分かりやすい看板にこれなら迷うこともないだろうと苦笑する。
「なるほど、ここがマシゲンですか」
うんうん、と頷いてみせる。
「『刑事x探偵(デカとたんてい)』通称デカタンですよ。今のシリーズは『真の仲間編』ですね。
映画はその頃行く暇がなかったので見てないんですよね……」
中等部時代、生徒会の仕事に忙殺されて帰宅するのが八時過ぎて夕飯を食べ終わるとはじまったそのドラマをなんとなく見始めて習慣となったのだった。そしてそれしか娯楽がなかったが故に妙に詳しい。だが、テレビドラマとCMで得た情報しか作品については知らないのだ。
槙壌 結雅 > えぇ、大体日用品はなんでも揃ってますので、こちらで…といいましても、御嬢様には必要ないかもしれませんけれどね。
青になりましたよ。折角で御座いますし、入ってみますか?
(ふと信号待ちの時間が終わったことに目を遣れば、人の流れがダムの解放の如く動き始めて。)
ふむ…ごめんなさい。何を言っているかさっぱりで御座いますわ。
デカタンというのですか…一応覚えておきましょう。
何ですの、もっとこう…可愛らしいものかと思っていたのですけれど…。
(可愛らしい見た目にそぐわぬものである。彼女の中学時代は知る由もない故、ほそぼそと紡ぐのみ。)
遠条寺菖蒲 > 「気になります――」
と言いながら制服の袖に隠れて見えていなかった腕時計をちらりと見て、
「ですが、そろそろ帰ったほうがよさそうな時間になってきましたので今日は場所の確認くらいで」
それにすっかり忘れているが一度この商店街に出店している部活動から回収した書類を生徒会室にも置きに行かなければならないということを思い出した。
「平日の午後の三時から五時頃まで再放送をやったりもしているらしいのでご興味があれば少しみてみるのもいいかと思います。
可愛らしいものですか?実は他の番組などについてはよく知らないので……」
少し言葉を濁して笑う。たまたま疲れていた菖蒲の心に程よい刺激と癒やしを与えたがゆえに初めてみたテレビドラマにドハマりしてしまった為に他の作品には興味がなかったのだった。
槙壌 結雅 > …あら、然様で。残念で御座います。
では、後日お会い致しましたら、またお話し下さいませね。
(では己も引き返そうか、と二つの足踏みにて先程まで侵攻してきた道に踵を返した。)
…私、"こう見えても"メイドです故なかなかテレビを見る機会がありませんの。ですけれど、今後機会がありましたら、拝見いたしましょう。
…然様でしたか。あ、そうですわ!ドラゴンえもんは良いですわよ。あれは至高ですわ。夢を失った子供に夢を与えて下さる番組ですので。アニメですけれど。金曜夜七時からですわ。
(何かもう、張り合っているかのような、己の一押しの番組の述べ方であった。腐った神様。ゲスなメイドは落ちるところまで落ちたらしい。)
遠条寺菖蒲 > 「金曜の夜七時ですね。覚えておきます」
と言葉を反復し記憶する。
そして可愛らしく笑みを浮かべて
「今日はありがとうございました。
今度会う時はお茶でも世間話でも楽しみにしてますから」
とても晴やかで綺麗な笑顔を見せて軽く頭を下げるとその場から離れていく。
ご案内:「商店街」から遠条寺菖蒲さんが去りました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。護身に小太刀を携帯している生徒会幹部候補生>
槙壌 結雅 > まぁ…。
(少々、見入った。御嬢様って素敵な表情をなさるのですね。なんて思って。)
えぇ、またの機会。どういたしまして。光栄で御座いますわ。私も楽しみにしております。
それでは、御機嫌よう。
(別れ際、深々と一礼して。そうして己も、何処へなりと歩き、歩行者の水流へと散って行く。)
ご案内:「商店街」から槙壌 結雅さんが去りました。<補足:PCNo:151/ゲスを体現化したようなメイドさん。一応神様らしいが…?>