2015/06/09 - 22:44~02:56 のログ
ご案内:「第三訓練場」に遠条寺菖蒲さんが現れました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。生徒会幹部候補生>
遠条寺菖蒲 > 白い道着に紺色の袴姿で円上寺菖蒲は訓練場で一人普段は常に刀袋に仕舞っている小太刀『霧切』を出している。それも抜身だ。芸術的なまでの鋼の美しさは素人が見ても名のある刀だと理解出来そうな程である。
それを上段に構える。
視線は眼前の虚空へと注がれている。その目には油断も隙も存在しはしない。

まるで、別人だ。

ここ数日の遠条寺菖蒲と言う少女とは別人のような、そんな顔の少女がそこにはいる。
少女は微動だにしない。
まるで目の前に敵がいて睨み合っているかのようである。
油断なく、隙もなく。
ただ目の前に現れた敵を殺す、ただそれだけの為に構え伺っている。
相手の一瞬の隙を見つける為にただ睨む。対面には誰も居ないはずだ。
けれど、彼女は想定している。
かつて退魔師として修行してきた時の剣術の師を。幾多もの魑魅魍魎を。そうして越えて、討滅してきた相手を想像して戦っている。
動いていないわけではない。
既に少女の脳内では戦いは始まっていた。
既に少女は想像の中で想定した相手と想像の中で斬り合い、斬り捨てて、受け流し、避けて後退する。
感覚は常に研ぎ澄ませておくべきものであり、鍛え続けるべきものである。
それは師の言葉であったが、実家にいた頃の菖蒲の全てであった。
退魔師として魑魅魍魎を殲滅するためだけにそういう風に作られていた菖蒲のすべてである。

ご案内:「第三訓練場」に岡部 吹雪さんが現れました。<補足:まだら髪の教師。灰色のスーツ姿>
遠条寺菖蒲 > 不意に、菖蒲が構えを解いた。
いつの間にか全身に汗をかいており、激しい運動の後を思わせるが道着に乱れはない。
上段の構えをし続けてどれほどそれを続けていたのか。
どれほどの集中力にてその状況に至っていたのか。常人では到底辿りつけないだろう集中力を感じさせていた先程とは違い深呼吸をする彼女はどこかいつものような色が見える。

「少し鈍ってるかも……」

そう呟いて、再び上段に構えるとゆっくりと刀を振るい体の動きを確認する。
足の運びと身体の動き、それらが最適であるか確認する。
本来であれば目にも留まらぬ太刀筋であるが、今は早さを求めてはいないし訓練であって実戦ではなく自分の動きが狂っていないかと言うことを確かめるのが大切である。

「やっぱり……」

常世学園に来てから実戦経験が皆無なのが問題なのだろうか。

ご案内:「第三訓練場」に蒼穹さんが現れました。<補足:PCNo:53/気紛れな邪神様。>
岡部 吹雪 > 離れの訓練場といえど公共の場。備品のチェックなどは教師の仕事である。
持ち回りとはいうものの、くじ引きに負けて僻地にまではるばるやってきたのは男、岡部吹雪。
さあ何から手をつけるかなとチェックリストを広げながら、がらりとその扉を開けた。
目の前には凛とした少女が一人。さてどうしたものかと顎先を撫で、まあやましいこともないしなと言葉を発す。
「お、やってるじゃない。調子はどう?」

遠条寺菖蒲 > 声をかけられて構えていた腕から力を抜く。
袖で汗を拭き、足元においていた鞘を拾い納刀する。

「どうも、こんばんわ。調子は……少し問題があると言ったところでしょうか」

挨拶と共に会釈して相手を確認する。
確か岡部先生だったかと彼に親しげに話しかけに行く生徒がいたような気がしてそうだと認識する。

蒼穹 > (―――狂気は惹かれあう。人の世には、そんな言葉があるのだとか。では、覇気であったらどうだろう?こんな人気のない所に、どうして腐っても邪神たる己が足を運んだのか。)
…いやぁ、やっぱりさ。和服って良いよね。
(己の趣味は、和装である。成程。そこで刀を抜き、訓練している彼女にはとても似合っている。黒い長髪、和風美人たる見た目で。)

…でもねー、そうじゃなんだよねー。
(そう…それ故、己が足を運んだわけではない。確かに和風美人たる彼女も良いものだが。そして、彼女の携えていた刀もまた美しい。)

…やっほ、…こんばんは。素敵な夜だね。
(珍しく、"わざと"己の邪気を、ここぞとばかりに周囲にぶちまけながら、手を振って、彼女に笑いかけて、挨拶をしてみる。敵意のない、屈託のない笑顔で。そう…精神統一の言葉が似合いそうな、"覇気"というものに満ち溢れた彼女が、腐っても邪神たる己の邪気に触れた時、一体どんな反応をしてくれるのか、とても気になる。だから、そう…こんな、少しばかり、悪戯めいたことを、やってみた。)

岡部 吹雪 > 「オッ 何、思春期? あんまり思い詰めてると寝不足になっちまうぜ。」
「俺も昔彼女にフラレたときよお、二徹ぐらいしてテストの結果がボロックソだったときあるわ。」
「ありゃー災難だったなあ。」
「……って何だよ横から! こっええよ!」

ぞわりと肌が沸き立つ錯覚。
少々オーバー気味のリアクションで蒼穹に振り返れば、ぽろりとチェックリストを床に落とす。
「あーあー……ったく。」
ひょいと拾い上げ、改めて二人の少女に手を振った。

「よ。二人とも、待ち合わせ中だったか?」

蒼穹 > …ああ、ええと…岡やんじゃん。やっほ。こんばんは。
いやいや、違うよ。ただただ、暇つぶしに来ただけ。
(見えるは、気さくな国語の教師。手を振り返してくれたことには嬉し気で。己が珍しく真面目に授業に参加している、嫌いじゃない先生の一人だ。しかし、彼に己の邪気を感じさせる気はなかったのだが…誤算だった。)

遠条寺菖蒲 > 教師が来たのか今日の訓練はここまでとも思っているともう一人の声が聞こえた。

「……ッ!!」

思わず身が強張った。
無邪気とも言えるその気の濁流に思わず刀の柄に手を置いた。
当てられたのは普通の人ならばありえないだろう気で、固唾をのむ。敵、のようにも思えてしまったがそれに殺意は乗っていない。それにこれだけのチカラがあれば恐らく菖蒲が存在に気付く前に一撃で殺れているはずだ。
そう考えて少女の身体から余計な力は抜ける。僅かに発光していたように見えたかも知れない瞳はなんともなかったかのようである。

遠条寺菖蒲 > 少し言葉をなくしていたがどうやら二人は知り合いのようだ。
二人を知らない菖蒲からすれば一人置いてけぼりである。少し脱力する。

「よく分かりませんが、特に待ち合わせとかそういうのではないです」

岡部にはハッキリとそう答えておく。
全く何なのだろうか……この状況は、と少し嘆息する。

蒼穹 > おおう。…二人ともオーバーリアクション。
(やっぱり、腐っても己は己である。チェックリストを落とす教師も、刀を携えようとした和風美人も…。)
良い目だね。
(彼女と己、蒼い瞳と蒼い瞳がかちあっただろう。その際、刹那に和風美人な彼女からまごうことなき"覇気"を汲み取った。けれど、何ともなくなってしまったのは…少しばかり、残念だった。だが、人の身でありながらもこうも己に"覇気"を感じさせる彼女は、一体何者だろうか。)

岡部 吹雪 > 「んな時間に暇してて大丈夫かー? 宿題忘れっと、俺があとで叱られるんだからな。マジで。意味わかんねーよな。」
ぽりぽりと首を掻きながら、まあとりあえずは竹刀からかなっと本数のチェックを始める。
横目に映るのは趣が変わった菖蒲の顔。はてさて、蒼穹の悪戯の結果かな、と。

「となるとアレだな。修練の邪魔しちまったかな。」
「遠条寺は確か生徒会だったろ? 多忙の最中でよくやるなあ。」
「他に部活とか入ってたっけ?」

蒼穹 > 大丈夫大丈夫。こちとらサボリには慣れてるから。
(ぐ、と親指を立てて笑いかけてみる。会話になっていないやも知れない。)
あっはは、それは災難だね。え、ちょ。宿題?…あったっけ?
(今更だった。今からやったとしても間に合わなさそうだし…まぁ、この際彼には後で叱られてもらうとしよう。と、実に腐った邪神の有様であった。)

岡部 吹雪 > 「読書感想文。何でもいいから本読んどけっつったろー。」
「別に漫画でも小説でも何でもいいぜ。」
「今回は中南米の気分なんで、インカ、マヤ史に関する本ならポイント追加。」
歴史の授業も兼任しているせいか、彼はこうして時たまに複合的な宿題を出す。
より覚えやすいようにと対外的には説明してはいるが、その意味合いの大部分は個人的な趣味が占めていた。

遠条寺菖蒲 > 「あなたは珍しい眼の色ですね」

自分の顔を見ている少女に取り敢えず思ったことを口にする。
不躾な気を当てられたのだが、戦う為ではないなら問題はないし手を出す必要もないので思ったことを口にする。

少女を見つつも岡部の言葉には答えておこう。
「いえ、丁度自分のなまった所が理解できたタイミングでしたので問題はありませんよ」
そう答える声はやや不満気だ。
菖蒲としてはこの後に暫く使ってなかった異能の操作をしようとしていた所だけに。
「今年から幹部候補生になりまして、正直執行役員の頃よりはだいぶ暇を持てるように成りましたので寧ろようやくこちらに精が出せるというところです。部活動はする余裕が無いというところですね」
そう言って少し苦笑した。

岡部 吹雪 > 「はー、幹部候補生。」
思わず感嘆の声を上げる。ぽんと手のひらに拳を打ちつけ、思わずすげえなあと口を続けた。
「こりゃ教師として言うことはねえなあ。ハハ。俺よか優秀じゃんね。」
こりゃ勝てねえなあと苦笑に苦笑で返す。

「まあでも、適度に気抜きはしとくといいよ。」
「後からアレしときゃよかったなー、だなんて、後悔ってのは山のように積みあがってくからさ。」

蒼穹 > …うわ。このタイミングで読書感想文とか岡やんまじでないよー…。
(ジト目である。落胆気味に溜息。)
歴史は良く知らないけど漫画でいいなら書けるかな。
…なんでそう歴史推してくるの?
(因みに、歴史は取っていないためさっぱりである。手短に水増しした文章でも提出しようか、なんてたくらむ為体。)

…珍しい?そーかな。普通くらいだと思うけど。
(それに、そういう彼女とて同じような目の色ではないだろうか。)
あらら、キミの修練は…もうお終いかな。是非あの凛々しい姿を目に焼き付けておきたかったんだけどなー…。
(何だかんだで、あくまでも「訓練所」に野次馬に来た故、誰かの訓練の様子を伺いたかった訳で。良いものが見れそうだったのに、と少々拍子抜けした様相だった。)

岡部 吹雪 > 「あ、それ俺も見たい。」と蒼穹の意見に続く岡部。
遠条寺菖蒲 > 「いえ、教師(大人)あっての生徒(子供)ですので私が先生にかなうことは生徒である限りないかと思います」
さも当然のようにそう返す。
あまり冗談を上手く理解は出来ないようだ。>岡部

「そういうものでしょうか」
自分のことは棚に上げてそう納得するのだった。>蒼穹

見たいと言われて少し困った顔をする。
「余り自衛の手段を他人に見せるのはよくないのと、私の剣術は『魔を殺す』為のものですので余り対人を想定したものではないのです」
困ったと言うかのように少し眉を下げる。

岡部 吹雪 > 「別に俺らが取って喰うわけじゃあるめえし……なあ?」
蒼穹に同意を求めるが、どちらかというと魔に連なる側かと思うと、聞く相手を間違えたなあとも思うわけで。
「……まあ、喰わんだろ。流石に。同級生は。」と自信なさげに零す。
「ちなみにだ、魔を殺すのと人を殺すの、実際にはどう違うんだ?」

蒼穹 > そうそう。っていうか、ここ変な人一杯だからねー…。
(己もまた、変な人ではあるけれど。)>遠条寺

あらら、ダメか…。ふーん…"魔"…ねー。確かに、自衛手段を他人に見せるのは良くない。道理だね。
あわよくばこのまま手合せしてみたいなぁ、なんて思ってたけど、素敵な和風美人さんは思った以上に御カタいね。残念。
(ふぅ、と一息。その表情は言葉通り残念そうだった。「魔を殺す」…それは、どういう意味だろうか。魔狩人の家系?…いや、彼女の今の巫女っぽい見た目からすれば―――。)
差し詰め妖狩り、かな?
(―――答えが出た。)

あっはは、岡やん。…何だか私を魔物扱いしてない?
私に食人《カニバリズム》の趣味は無いから安心してね。うん。
同級生に限らず人間を食べることは無いからね。
(苦笑い気味に手を振って、頷く。ああ、そういえば、彼は己が何者か知っていたんだっけ。)

遠条寺菖蒲 > よく分からないが割りと軽いと感じるノリの人たちだな、と思った。

「すみません。流石に何処から情報が流れるかも分からないと先日知り合いに忠告されたばかりなので」

以前の彼女ならば見ても面白くはないと言って型を見せていただろうが、ここ数日で知り合いやら知り合った人に行動や情報については割りと厳しく言われたのが記憶に新しいのだ。

「大きく分類すればそうですね。妖かしの類のものになります」

これくらいは答え合わせをさせても大丈夫であろうと少女の問いに対してはほぼ正解と返す。

「それと遅れましたが、高等部一年の遠条寺菖蒲(えんじょうじあやめ)です」

と少女に会釈する。

蒼穹 > ああ、そう…残念だね。
んじゃ、例えばここで私がキミに襲いかかったりしたら、どーする?
(仮定での話を一つ。にんまりと遣ってみる。不穏だろうか。)

ほー、やっぱり。巫女さんか何かだったりするのかな。
(和装には少なくとも、興味がある故彼女の服装をまじまじと見遣りながら。)

…あー、失礼。こっちも遅れたね。同じく高等部一年、蒼穹《ソラ》だよ。宜しくっ。
(自分指差しながらの自己紹介を。)

岡部 吹雪 > 「そう言ってお前結構暴れてるらしいじゃん。」
「訓練場の維持費もタダじゃないワケよ蒼穹ちゃんさあ……。」
職業柄、生徒の情報は嫌でも耳に入ってくる。それが事実かどうかは別として。
自由奔放な蒼穹については、普段の不遜な性格からか、そういった声は目立つ方だ。
以前別の訓練場が壊れた際には、姿を見ただとかあいつがやっただとか。まあ色々と聞こえてきたものである。

「それじゃ先生は先に帰るから戸締り頼んだぜ。」
普段から人のあまり入らない場所だ。備品のチェックはすぐに終わった。
二人の少女を残して帰っていく。

ご案内:「第三訓練場」から岡部 吹雪さんが去りました。<補足:まだら髪の教師。灰色のスーツ姿>
蒼穹 > あれれ…最近は結構抑えてるんだけどなぁ?
(ああでも、そういえばこの間保健室に穴二つ開けたっけ。思い起こすと結構壊してる気がする。さすが私。)
…はーい、お疲れ様。
りょーかいっ。
(びし、と敬礼して出て行った彼を見送って、手を振った。)

遠条寺菖蒲 > 「仮に、ですか……」
不穏な事を言うなと思った。
だが、仮に襲われたならば、
「その場合は切り捨てる他ないでしょうね」
と蒼穹に真面目な顔で答えた。僅かに先程一人でいた時のような眼の色が覗いている。
「巫女ではないですね。退魔師と言って分かるでしょうか?」

「岡部先生もこんな時間までお疲れ様です」
と会釈して見送った。

蒼穹 > おー…そう。いいねいいね。…素敵だなぁ。
(にんまりと、彼女の己の仮定への答えには、満足そうに、そうして素敵と言い放つ。何が素敵、とは言わないが。少なくとも、その目に籠る"覇気"は…己の破壊衝動を擽る、素敵なものだ。)
…んん、巫女さんじゃないの。
退魔師?…そりゃーまた伝統ある職業だね。

遠条寺菖蒲 > 楽しそうにいいねと繰り返し素敵と笑う蒼穹の事を少し変な子だなと思う。
「余り物騒な言動には注意したほうがいいですよ?」
何も言わないと襲われるのではないか、なんて少し思ったので懸念を言葉にしておく。

「確かに巫女に近しい事も習得しますが、違います。
まあ、その、この学園に来てからは退魔師として活動することもなくなりましたが」
生徒会執行役員となってまともに訓練する時間もなく、このままでは『元・退魔師』と名乗るべきなのではないかとすら思えてきてはいる菖蒲であった。

蒼穹 > …あらら。ダメ?
そっか、…キミは、そんな風貌だけど、普通の人間の女子高生なのかな?道理で。…あー、さっきのは冗談。別に襲ったりしないよ?
(改めて、顎に手を宛がいつつ凛々しいその全貌を捉えながら。何やらそんな懸念を察してか後付しておいて。)

…巫女と退魔師って何が違うんだろーね。
そう、現役引退ってとこなんだ。
(それとなく、ふとした疑問を溢しつつ。)

遠条寺菖蒲 > 「?」
『普通の人間の女子高生なのか?』普通はそうではないのだろうか?
少なくとも目の前の蒼穹は普通の女子高生には思えないのは確かだと菖蒲の直感は告げているが。
「私は生徒会の幹部候補生という以外は普通の女子高生ではないでしょうか?
よくは存じませんが風紀委員会や公安委員会の方々の異能や魔術はとても強力であり一般の生徒では為す術もないと聞きます」
客観的に他人の能力と自分の能力を比べたことのない菖蒲にとっては先の2つの委員会に所属する生徒が所謂『普通の学生』ではない訳であり、自分は普通の学生だろうと考える。

「詳しくは私にも分かりかねます。私はその名を背負い化物を討ち滅ぼすことしか教えられてませんでしたので……。
現役引退、確かにそうかも知れませんね。実戦をしなくなるとここまで感覚が鈍るものだとは正直予想外でしたが」

蒼穹 > ああうん、それ十分普通じゃないと思うんだ。へー!幹部候補生…ってことは賢いんだね。
(関心模様。因みに、己が意図したところはそこではない。「普通の」より「人間」と言う点においてだった。…が、彼女は多分人間で間違いなかろう。)
あ、そういえば、私風紀委員だったりするよー。幽霊風紀委員だけど。確かに、風紀委員はちょいと強力な異能者多いよね。…んじゃ、私はどっちよ?普通?普通じゃない?
(あれだけ邪気を放っておきながらよくもまぁこんな質問をしたわけだが。)

…ああうん、壮大な家庭だったんだね。ふーん、現職から離れて長いんだね、それじゃあ。
あ、それと。御名前、何て呼ぼうかな?…アヤメでいい?

遠条寺菖蒲 > 「確かに生徒会は優等生しか入れなかったりと敷居が高いのでそう言われると普通では無いかも知れせんね」
確かに、と。
「それと蒼穹さんは普通じゃないでしょう。どちらかと言えばきっと異常と言われる類なのでは?」
キッパリとそう断言する瞳はジト目だ。
あんな無邪気な気当てをしてくる女子高生が普通であったら世の中の普通の女子高生に失礼なのではないかと菖蒲は思った。

「そうですね、三年ほど実戦からは遠のいているといったところでしょうか……」
幼い日々からの厳しい修行の日々を思うとありえないようなことだと思った。どこか遠くを見つめてそう呟いた。
「好きに呼んでくれて構いませんよ。呼びやすければそれで構いません」

蒼穹 > いや、普通じゃないのがスタンダードだと思うよー?優等生なんだね。
(サボリの私とは違って。)
…ああそう。酷い言われ様だね。見たまんま普通に振る舞ってるんだけどな。…でも、今日はちょっと悪戯しちゃったかも。
(軽い笑みを浮かべながら、ジト目に当てられたといえど、それでも無反省な様相にて。)

三年…かぁ、長いようで短いよね。んで、何で今日は鍛錬してたの?
(職から離れて、今から力を取り戻す理由…とは、何だろう。)
おっけー。…卒のない返事だ事で。アヤメと呼ばせてもらうよ。

遠条寺菖蒲 > 「あれで悪戯ですか……」
つまりは指向性をもたせられるし持たせた場合は更に悪質だといえるのではないかと想像して少し嫌な顔をした。
「恐らく異常であることを普通にしてしまっているのでしょう。個人定義の普通と大衆定義の普通が違うようなものではないでしょうか?」
またも自分を棚に上げてそんなことを言う。

「最近は物騒なので最低限、自分の身は自分で守れるようにならなければ危険かと思いまして」
風紀委員でならば、ここ最近起きた事件の数々が思い浮かぶことだろう。
「幹部候補生になってしまったのもあり、それなりに狙われる可能性があると知り合いに言われたものですから」

蒼穹 > …気に入らなかった?
(彼女の表情や言葉からして、多分そうだろう。けれど、彼女も相当な使い手であろうし、もしかしたら…と思ったけど。)
争いは好まないタイプなんだね、アヤメ。
(今更だった。)
…むむ、よく分からないけど、常世に普通なんてないない。
(受け流し口調にて手を左右にぶんぶんと、言い訳めいた言葉。)

ああ、なるほど。…いやーな時代になったものだよね。
(炎の巨人、指名手配の一件…頭に過るだけでもかなりある。)
あっはは、そっかそっか、殊勝な心がけだね。幹部になったらもっと、かな?…でも、その鍛錬は見せてくれない…と。

遠条寺菖蒲 > 「無用な争いは避けるのが生徒会役員としての姿勢というのもありますから」
そういうのを止めるのがあなた方風紀委員の仕事でしょうに、と心の中で思ったが彼女は自分を幽霊委員と言っていたのだからそこまで熱心ではないのだろう。
「私の目からみて普通じゃない方がそう言うとそんな気がしてきますね、フフ」
少しおかしくて笑い声も少しこぼれてしまう。

嫌な時代になった。確かにそうだと頷く。自分がデスクワークで忙殺されていた過去が嘘のようだ。
「……その、鍛錬は武芸や舞踊ではないのですけども」
やたらと興味を示されると悪い気はしないのだが、そういう人に見せるものではないのだけれどと苦笑する。

蒼穹 > ああ、そういえば、中立組織だもんね。気楽でいいねぇ、私なんかどうしてか仕事強要されてるんだよ。何でかなぁ。
(半分自業自得なのだが。)
…酷いね?さっきから。私は普通だよ、ふ・つ・う!
(頬膨らませながら。どうしてか不満気である。少なくとも、私以上に異常な人もいる筈なのだが。)

ああ、そう。…んじゃ、舞踏なら見せてくれたりするのかな?
(何ともむちゃぶりであったけれど、和装の似合う、彼女であるなら或いは…との期待も仄かにこめて。)

遠条寺菖蒲 > 「生徒会が動く時は、同しようもない時に、ですから。風紀委員会と公安委員会には頑張ってもらいませんと困ります」
「では仕方ありませんから、普通ということにしておきましょう」
残念なことに菖蒲は未だに直接その目で二級学生や問題を起こして悪名を轟かしているような学生と遭遇してはいないのだ。
だから、こうして目の前でいきなり巨大な気をぶつけてくるような相手を異常と判断している。
が、話してみれば可愛らしいものだと笑ってしまっている。

「ぶ、舞踏というよりただの舞なら……と言うよりどうしてそこまで何かさせて見ようと?」
なんだかやたらと行動を促されているような気がしてそんな疑問を菖蒲は口にする。

蒼穹 > あっはは、まぁまぁ、風紀委員には優秀な異能者さん達がいるし、大丈夫大丈夫。
(楽観的な思想で、親指をぐっと立てて見せる。)
…あらら、仕方ないって何さー?…まぁ、いいけど。
(少なくとも、己は不良でも二級学生でもなく、ただの一介の学生である。ただ、少しばかり、半ば都市伝説的に己の事は学園内に噂されているかもしれないけれど、その程度。)

良いかなアヤメ…私は野次馬に来たんだ。
所が、ここには人が少ない…どころか私とキミしかいないんだよね。
これじゃ、野次馬しようにもできないからさ…まぁ、嫌ならいいんだけど。
(相手に向き直って、何故か神妙な諭し口調だった。)

遠条寺菖蒲 > 「頼りにしてますから」
でないと大変困ったことになってしまうから、と心の中で思う。

「堂々と野次馬に来たって言うことなのかな……」
そうぼやいていると蒼穹がなにやら言うのを聞いて、
「う?うん?」
なんだか頭が混乱する言い回しだ。
考えるのが少し億劫になるような言い方だ。
「……はぁ……じゃあ、簡単な舞を少しだけならいいよ。なんかそうしないと蒼穹さん拗ねそうですし」
とその根気に妥協する。

蒼穹 > うん、そう伝えておくねっ。
(あくまで己が積極的にかかわるつもりはないそうで。)

ん?あっはは、なら私も鍛錬していこっかな?
(軽く準備体操の真似事をしながら悪戯に笑み。)
え、いや…別に拗ねたりしないけど…ね?…魅せてくれるなら…うん。
(何か己の事を勘違いされている気がする。)

遠条寺菖蒲 > 「蒼穹さんもね」
がんばってくださいね、と念を押す。

「小さいころに軽くやった舞でそんなに上手く出来るとは思いませんので魅せられるものかと言われると困りますね」
実家にいた時に練習して本番は一度だけやった舞であるが、剣の腕よりも錆びついてそうだと菖蒲は思う。
蒼穹が訓練するのならば逆にこちらが見学してしまおうかなどと考える。

蒼穹 > …やだ♪
(ぼそりと呟き、首を横に振った。ついに、腐った邪神の本性を見えた瞬間であった。)

でも、似合いそうだけどな。扇二つ持ってやる奴とか。…謙遜?
(取り敢えず、和風美人であれば、そう言うのが出来そうなものだと思うわけで。)
…んん、訓練…見てく?
(それとなく察した。)

遠条寺菖蒲 > 「…………」
呆れたようなきっとそうだろうなとも予想した返答の一つでジト目で少し眺めてからため息を吐いた。

「どうでしょうね。当時は五歳くらいでしたし褒められた記憶はありませんのでなんとも……」
小さな子供でも持てるような短刀を使う舞であったが扇などでも多少は問題はないだろうなとさほど難しくもない舞の事を思い出す。
「見せてくれるならば、私は見学させてもらいたいですね」
なんてニコリと微笑んで言った。

蒼穹 > あっはは、冗談だってば。善処します♪
(びし、と悪びれず一笑を馳せればきりりと敬礼をば。)

ありゃ、やっぱりああいうの難しいんだね。…っていうかアヤメ、訳あり家庭だったり?
(今更だったが、彼女…御嬢様っぽい?)
ありゃ、そこ、共闘とは行かないんだね?やれやれ、一人でやれって言うの?
(ゲーム的に言うならば、寂しそうに、そちらを見ている。別に一人でもいいが、先刻の彼女の"覇気"…また見たいものだ。)

遠条寺菖蒲 > 「退魔師の家系ですから色々とあるのは当たり前ではないのでしょうか?」
他の退魔の家がどうしているのかは知らないが、自分はそれくらいは普通だったと言えた。
「……軽く合わせるくらいなら、いいですよ?」
悩んでからそう口にした。
「ただ何も言わずいきなり全力でとかはやめてくださいよ」
妥協点を一つ設けると次の妥協点までは行くのは案外早かった。
それに菖蒲自身も自分の身体の衰え具合には僅かな危機感もある。

蒼穹 > …あのねぇ、人に異常とか言っといて自分はそれで当たり前ってどーなの。
(今こそ返さんとばかりのジト目だった。)
…おっ!いーねっ!あっはは、勿論。
最初から全力は私の美学に反するしね。
さて、どうしよっか?異能、魔術、剣術…何でもござれ。
好きなのどーれだ?それとも、全部やっちゃう?
(にぱぁっと、晴れやかに屈託なく、純粋に嬉し気に笑い顔を浮かべた。ウキウキと言わんばかりの様相で波状攻撃の如き問を投げて。)

遠条寺菖蒲 > 「あはは……」
そう言われると厳しいな、と笑って誤魔化そうする。

「蒼穹さんがかなり強いっていうのは分かりますので胸を貸すつもりでお願いしたいです……」
菖蒲の偏見だが手加減とか出来そうにないな、とか密かに思っている。
なので一気に全部とかされるとよくて重症、最悪死亡なんて未来もあるのではないだろうかと考える。
彼女の中での風紀委員や公安委員という存在どこぞの戦闘民族のスーパー化に等しいイメージだ。

蒼穹 > どーなの?ねぇ?ねぇってばっ!
(こればっかりは凄く不満そうだった。がしりと相手の両肩掴んで問い質そうと。)

んん、そう。おっけー…分かった。
…で、何の訓練するのかって聞いてるのー!じゃーさ、アヤメは何したいの?
(凄いうずうずしているみたいで。今か今かと相手の表情を何度も何度もうかがって。ともあれ、暴れられるなら、何でもよさそうだ。)

遠条寺菖蒲 > 「それはまたの機会でいいじゃないですか、訓練しましょうよ」
肩を掴まれつつ、どうにか話題を逸そうする。

「……総合的な戦闘訓練でいいんじゃないでしょうか?」
そもそも蒼穹の訓練ではなかったかと思いだして苦渋の選択であったがその選択を選ぶ。
この選択が間違いでないことを願うばかりだ。

蒼穹 > …ちぇー。
(ぶつくさと小声で何か言いながらも、おずおずと引き下がった。)

んん、良いの?分かった。
じゃ、5分だけ総合戦闘訓練しよっか。…好きなタイミングで、初めてね。本気で来ても良いよーっ。
(ちらり、時計に視線を遣ってみる。5分…妥当な時間だろうか?それだけでも、総合戦闘訓練なら…そして、まして彼女が相手であれば、体が温まりそうだ。)

遠条寺菖蒲 > 「ふぅ……」
引いてくれたのは幸いだ。

「一応、竹刀で行きましょう。多分、私の剣では届かないでしょうが万が一があってはいけませんし」
と先ほど岡部がチェックしていた竹刀のうちの一本を無造作に持つ。
「五分ですか、分かりました」
生徒会の一人である自分がこと戦闘において風紀委員の人にかなうはずがないだろうとは思いつつも少しはいいところを見せたかった。

蒼穹 > んん、竹刀…かぁ。お気遣いありがと!
(何だか、手加減された気がするけれど、己の身を案じて故の行いなら、逆に嬉しい訳で。)
負けちゃいそうだけど…ん、どうぞ。好きなタイミングで。
ああそれとも。「始め」と叫んだ方が良いかな?いずれにしても、もう構わないよ。準備おっけー。
(自身も竹刀を…なんて思ったが持ち方さえ知らない。ので、手ぶら。また、ここで己の武器を抜くのは…竹刀の彼女相手に、容赦なさすぎるし。)

遠条寺菖蒲 > 「では、いきましょうか……」

そう言って、最初見た時と同じように上段に竹刀を持っていく。
一瞬瞳が腕に隠れて再び出てきた瞳は戦うことだけに集中した瞳であった。そこに感動の色はない。
そして僅かに足が動くと菖蒲自身も一気に加速し動き始める。歩法の一つであり異能でも魔術でもなく技術の肉体能力だけで瞬間的に加速するその動き、戦闘経験のないものや運動神経の悪い者では見失ってしまうだろう。
その早さで蒼穹の側面に周り込み上段からの一撃を狙う!

蒼穹 > いいねいいね。やっぱり…そうこなくっちゃね。良い目。
(見えるのはまた、あの目。そして、己に過る衝動。自然に体が動いてしまいそうなほどの愉悦を内に秘め。今、来るであろう彼女の凛々しくも勇ましいその姿を嬉々として、待つ。一歩、彼女が踏み出した音を聞けば、口角を歪に歪めて。)
…おっと。
(成程早い。だが、彼女のあの"覇気"からすれば予想の範囲内ではある。寧ろ、まだ本気ではなさそうな、まだ彼女の中には何かが内在していそうな気もする。っていうか、竹刀を使っている点と言い、どうにも手加減してくれている気がしてならない。当たっても回復魔法あるし大丈夫なのに。して、邪神たる己なら、戦闘経験も、或いは運動神経も悪いと言えるものではあるまい。一般人男性とて、この一撃は中々鋭いものだと感じるかもしれない、が…その早い動き、己は捉えて。)
…ええっと…。こっちだねッ…!
(上段攻撃。そこまでは見切る。あとは伏せて躱すか、強引に横っ飛びして竹刀の流れに沿って回避するか。選択肢は二つに一つと言ったところ。だが、伏せて躱すのは些かリスキーと思う。故に、躊躇なく、向こう見ずにも強引に竹刀の流れた方向に沿って、跳んだ。)
えと…て、手加減無用で構わないよ?竹刀だし…。
(とん、と着地して、振り返れば。己の思う所を述べてみる。総合訓練なのだから、竹刀以外に使っても構わないし、色々と策を弄する事も出来る筈…なのに、竹刀をそのまま振ってくるというのは…手加減としか、思えない。仮にあの加速運動が全力だとしても、彼女の全力はこんなものではきっとない筈で。そして、相手にナチュラルに全力を求めるのは、腐っても邪神たる己の悪い癖、と言ったところ。)

遠条寺菖蒲 > なるほど、素早い。
「流石ですね」
この程度でどうこうなる相手なら最初から負けを予感したりはしない。
しかし、少しは自身の身体の状態を確認もしたかった。故に何も強化もせずにでの純粋な技術と肉体能力での行動であった。確かな自身の衰えはある。
あるが、戦えない訳ではなさそうだ。
避けられるのは確認済みだがどうやら距離を置かれるようでもあり空振りをしつつ腕の動きを確認する素振りをする。
手加減無用で構わないとまで言われ、確かにその通りなのだろうと予測する。

「魔術は言葉と意志によって顕現する――《我を強化せよ》」

白い魔術発光が一瞬菖蒲を包み込み幻想的な燐光が舞い散る。
そして、高められた身体能力は爆発する。蒼穹に向けて弾丸のように菖蒲は疾走する!
相手の戦闘技能は未知数だが対人経験は圧倒的に相手が有利なはずだ。
ならばこそ、初手は先程のように様子見をしてくれるだろうが二手目からそうは行かない可能性が大きい。彼女はよくわからないが自分に期待している節があるような気がする。
ならば失望させるべきではない。
身体能力の強化だけではなく、僅かに思考速度も強化されているその魔術は消費が大きいというのはその身を包んでいる光の強さで察することは出来る。
五分。
その制限時間があるからこそ出来る燃費の悪い魔術と言える。
そして竹刀を左から右への横薙ぎを仕掛けようとする。
前進する勢いと合わさり、菖蒲のやろうとしているのは切り抜けだ。

蒼穹 > …わー。しまった。
(ここで魔術の発動か。こっちの異能を発動して封殺してやろうか、何て考えたがもう遅い。あれは最初から発動しておかないと、すでにエンチャントされてしまったならもはや手遅れで。…少し、相手の事を低く見過ぎてしまったのか、それとも、単にうっかりしていたのか。言い訳を一つするのであれば、刀を携える退魔師が魔術を使うなどと誰が想像するだろうか?否、己とて想像しないのだから誰も想像できないだろう、だなんて勝手な自己完結。)
…んん。
(悔し気に、そして何やら言い訳めいた眼差しにて、真っ白な光に当てられる。瞬き一つせずに。その眩い光にを見据える。やられた。魔術を発動されることは全く持って予想外だった。そして、こんな人間にしては馬鹿でかい魔力を使うだろうか?)
…ああでも、嬉しいね。それでこそ…楽しいのさ…!
(強大にして、迅速といえる彼女の前進。先程横っ飛びにて開けた距離などすぐに詰めてこられるだろう。段違いと言っていい速度。人間離れした踏み込みと、そうして、繰り出されるであろう横への薙ぎ払い。もしも、一連の動作が全て上手くいくのであれば、先程の様に横っ飛びでの回避は、不可能だ。何故って?あのまま繰り出されるだろう横薙ぎを食い止められないなら、"横"という方向が大きく災いして、きっと横に飛んでるうちに撃ち落とされるだろうから。なら、来る前に止めなければならない。縦しんば、止められなかったとしても、ある程度勢いを殺しておかないと、あの一撃は、一本取られるに違いない。もし、あれが本物の刀を携えた退魔師であったなら…?成程、妖怪を狩る、その姿も実に似つかわしい。となると、今の己は差し詰め妖怪か。そう思うと、少々可笑しい気分だ。…さて、御託は並べたが、何にしても、彼女の迫る勢いを止めよう。姿勢からして横薙ぎに違いはない。あの速度だ、寸でのところで斬り方を変える等、不可能。もし、可能であっても、そんな無理矢理変えた斬り方など己に通用するものではあるまい。)
ちょっとだけ抵抗するよ…。破壊魔法・第一術式「滅の矢」
(横っ飛びにて開いた距離、それを詰める、その早い、僅かな、ほんのわずかな刹那に、人差し指を人らしからぬ速度で迫る、彼女に向ける。殆ど同期に、真っ黒な、破壊の魔力によって生み出された「矢」がそちらに飛来するだろう。だが、今の速度を得た彼女だ。回避しようと思ったら100%可能に違いない。だが、それでいい。狙いは当てることではなく、回避させることによって、少しでも、あのスピードを衰えさせ、時間を稼ぐことにある。これにより、どれくらいの時間が稼げるかは分からない。最悪、ストレートに一本取られるかもしれない。…彼女に意図せず魔法の発動を許してしまったことと、相手を見縊っていたかもしれない事。これらが産んだ敗北であるなら、以後の己への戒めとして、甘んじて受け入れようか。)

遠条寺菖蒲 > 菖蒲が学園から強要されたことはいくつかあったが、その一つは魔術を習得し鍛えることであった。
幾つかの魔導書を貸し与えられある程度、使えるようにすること。それがこの退魔師の少女がそれなりの魔術を行使するという状況を作り出している。それも魔術の使用に媒介をしようしない言霊短縮詠唱と言うある意味では無詠唱よりも稀有な手法による魔術行使だ。
それが功を成したのか蒼穹は少し驚いたような反応をした。
手応えは感じる。ならば、このまま――
そう思考しようとした直後蒼穹の手からその魔術が顔を覗かせた。
その瞬間、背筋に悪寒が走る。
直感的に、あの真っ黒の矢は当たってはいけないと理解する。
ただの矢なら多少貰う覚悟でも一本を取りに行くところだが、本能がそれを否決し否定し拒否する。
故に、矢を避ける事を再優先にする他ない。
今までこの感覚を戦闘中に信じて損したことはない。
どんなになにもないように見えてもそこには確かな『死』や『致命的ミス』があるのだ。
この『矢』は防げない。

「くっ!!」

矢が放たれると同時に足元で魔力を暴発させ無理矢理に進行方向を変える。
いくら肉体を強化してようと勢いを殺すのは容易ではない。それを無視して魔力爆発の勢いによる方向転換による横飛は強化されているとは言え内蔵を揺さぶるだけの速度エネルギーがある。

「……っ!」

最初の一撃とは違い今度はこちらが横へと飛ばされることになるなんて、と思うのだが無傷と目には分からないが内蔵が揺さぶられ自滅ダメージとも言えるダメージを負った菖蒲と蒼穹ではどちらが優勢かは分かりやすい。
左手を床に軽く滑り回転し蒼穹の方を向いて停止する。大袈裟だが確実に矢を避けた。

蒼穹 > …や、やるねー。
(二つの意味での賞賛。一つは「あの矢を防ごうとせず、回避するという判断」をしたこと。もう一つは「その回避行動自体」に対して。智慧のない愚者は「矢」と侮り、死滅する。無論、彼女はきっとこの攻撃を回避すべきと判断するだろうと思っていたし、絶対に回避できると思っていた。訓練故、一切合切の悪意はない…少なくとも、自身としてはそのつもりだ。)

それに…しても。
(器用な魔法の使い方だ。あのスピードを殺した上で横っ飛び。そして回避に転じる。そして、それが咄嗟の判断で出来るという事。更に付け加えれば、「矢」を受けるか、多少の運動エネルギーでのダメージを受けるかの損得勘定。どれをとっても、一流と言って間違いなかろう。3年前、彼女がどうあったかは分からない。けれど、強大な妖魔に立ち向かっていたであろうことは、それとなく、理解できた。)

…残り時間、半分以下…かな。
うん、良いよ。すっごく良い動き。ちょっとだけ、こっちからも仕掛けて良いかな?
(胸を貸す心算、と言われたわけで、出来る限り狙った攻撃はしない防戦一方にしようかと思ったけれど、やっぱり、相手が一流で、そして、全力でかかってきているとなれば、何か、本能的な"何か"が昂ぶる。例え二分少しであっても、白い光の祝福を纏った彼女ともっと遊べるなら、それはとても、うれしい。無理に横に飛んで、体勢が崩れたやも知れぬ相手に目を向けて。そうして、視線が合うのを待ちながら。)

遠条寺菖蒲 > 「……すーっ」

なるべく呼吸は見せない、と言うのが剣士……いや呼吸で攻撃のタイミングを測るすべての戦いに携わる者の基本だが流石に呼吸が乱れる。
蒼穹からの賛辞はありがたいものだが、感動も賛辞への礼も後回しだ。

そしてそんな彼女からの提案を断ることは菖蒲には出来ない。
そもそもこれは彼女の訓練であり、自分は付き合いなのだから残り時間半分を切ったこのタイミングでなんとか彼女がその気になれたことを喜ぶべきことだろう。

「ええ……どうぞ。そもそもこれは蒼穹さんの訓練では、ないですか」

言葉を吐きながら呼吸を整えた。言い終える頃には準備は整っているように見えた。

蒼穹 > (深呼吸、その様を一通り見終わるまで、精神統一を阻害せぬよう口を閉じ。して、言葉を言い終わり、準備完了と言わんばかりの彼女を認めれば、とりつけるかのように、ようやく口を開き、先の話に応える。)
あ、そうだったそうだった。ありがと。
ごめんごめん。…さて、と。じゃ、行くよ…ッ。
訓練っぽいことしてみるね!
発展破壊魔法・第一術式「神速滅矢」
(すっと、彼女に指を向けて。じりり、と焦らすように先程の発展魔術の術式を編む。けれどそれは習得したての、不慣れな魔術だ。先程の「矢」をより早く飛ばす、簡単な魔術。だが、不慣れと言うものは、大きなディスアドバンテージを産む。それは、彼女も己も知っているところだろう。さて、先程も言った様にこの術式は不慣れ。それが故に…。)
…あ、あー…。
駄目だね…やっぱり。…と、まぁその…これを乱射するって感じで、ね?
(その「矢」は全く以って、予想もしない天井の方向に飛んでいった。スピードこそ早かったが、コントロールは話になっていないようで。要は、魔術制御の訓練がしたいらしい。何処か気恥ずかし気に言葉をほそぼそと連ねて。因みに、こんな事をしている間にも、魔術失敗と言う大きな隙があったりするわけだが。)

遠条寺菖蒲 > 「……厄介な魔術を考えるものですね」

菖蒲としては顔の引きつる案件であった。
先程自身が『危険』と判断した『矢』が今度は速度が上昇しその上乱射だ。
例え精度が甘くとも先程よりも高速で迫るそれを接近しながら躱すのはいくら命中精度が悪いと言っても恐ろしいし確率上でだけなら可能ではあるが現実的に考えれば、不可能だ。

「実戦、相当の訓練になれれば幸いです」

だが、引き受けたのは自分だ。
やりきってみせよう。
彼女から仕掛けるというのだ失敗による隙をつくのは少し菖蒲としては訓練にならない気がして少し整うのを待つ。そうしている間にも少し立ち位置を整え身体の状況を確認する。
今最もダメージを受けていたのは魔力を暴発させその爆風に乘った左足であった。
しかし、我慢して無視できない痛みではない。

蒼穹 > …厄介。かぁ。
アヤメのソレなら避けるくらい大丈夫だって思う。万が一にも当たったら…その時は…ええと…責任はとるよ。
(どこまで本気かは分からないが、何だか当てる前から申し訳なさそうである。)

あっはは、何だかんだ言って、優しいね!
御言葉に、甘えるよ。まずは4本…!
(ば、と広げた右手を彼女に向ける。己に魔力の限界はなく。縦しんばあったにしても、この魔術をいくら連射しても、残った時間のうちに使い尽くしてしまうことは、まずあるまい。宣言通りきっちりと、真っ黒な矢を放つ。して、先程の話に戻すが、彼女が鍛錬の時、敵がいることを想定して、かの様な凛々しく、何処か"覇気"を感じさせる振る舞いを見せたのなら。仮に己が、妖怪だとしたら、一体彼女は己をどんな妖怪と見立てるだろうか?だが、想像したとして―――一つ一つ、我儘勝手な意思を宿したかのように、思い思いの方向へ散って行く矢。4本の矢は、どれもこれも狙った方向には行かずおかしな方向に逸れて行く。―――放った矢のように、それはいくら想像したとして当たるまい。そして、そんな己の抱くふとした疑問に、言葉の代わりに、或いは"矢"を超越した"弾"の速度にて疾風すらも貫き先駆する、彼女の竹刀が下るだろうか。)

遠条寺菖蒲 > 「あのタイミングで仕掛けても何にも成りませんから」

残り半分は切っていた時間の終わりが近いだろう。
少し待ってダメならば危機感を持って完成に近づけるべきだろう。

「残り時間が惜しいですから、行きますよ!」

その言葉と共に精度の悪い乱射とはいえ制御が効かないが故に予想外な射線の矢がある。
一歩踏み出すと更に強化魔術に使う出力を上げたのか菖蒲の周囲に青白い魔術光が散る。
仮に矢の乱射魔術が完成していればこの突撃に勝算はない。
蒼穹が慣れ親しんだ魔術を行使していれば万が一の勝機も恐らくなかっただろう。
それに時間だ。
その問題もある。
乱射と言う手前、小刻みに矢の射線を気にしながら接近するしかない。
竹刀を握る手に力がこもる。

蒼穹 > おっけー…全力で、ねッ!!
(白い光に、更なるエネルギーが加わる。だが、今更だ、魔力封殺などもう間に合う事もないし、するつもりもない。寧ろ、より回避率が上がるならそれに越したことは無かろう。矢を越えて、弾をも越えた彼女の持つ速度は、宛ら"爆進"―――そんな形容が相応しいか。)

次、27本!!
(なれば、己はそれを退ける、旧世代の質の悪い"機関銃"とでも言ったところだろう。文字通り腐った命中精度。数だけ寄せ集めた早いだけの弾丸―――否、今は矢であるが―――を、一気に、ほぼ同期に撃ち放つ。して、二桁に到達する数を撃ち放ったとしても、射線は、どれひとつとして、彼女に向くことは無く。ただただザクザクという痛々しく、刺々しい刺突の音を伴う、真っ黒な矢が人の少ない…というか、彼女と己のみの訓練所の床を、天井を、設備を破壊しつくし、蹂躙する。それだけだろう。)

遠条寺菖蒲 > 意思の疎通をしつつもこんな危険な事を楽しんでいる自分が居ることに今気がついた。
彼女に、蒼穹に感化されてしまったのだろうか。
竹刀を手にさながら舞うように近づいていたが、一気に増えた矢を見て絶句する。

27本ってなんだ!と言いたくなったが呼吸も動きも乱す訳にはいかない。
しかし、行くしかない。
目に見える範囲にある 矢は こちらを向いてはいない。
跳ぶようにして駆ける。
左足での跳躍には激痛が伴うが

今は、駆け抜ける時。

後一度踏み込めば恐らく竹刀の届く距離になる。
ここまで来たら躊躇うことはない。

蒼穹 > (飛んで行く矢、尻上がりの上げ調子で、体内を巡る魔力は、己の破壊衝動を擽り、無尽蔵たる魔力は、己にもっと破壊しろと言わんが如く、魔力の使用を囁きかける。それの、異常ともいえる様な"愉悦"に、口角を吊り上げて、笑う。だがその反面、どんなにやったって、どんなに数を増やしたって、思い通りの射線に入って行かない己の術式には、悔しいながらも無力さを痛感させられ、"忸怩"の念も沸き起こる。けれど、その二つの感情は結局、同じで。もっと、もっと、己に魔術の行使をと、強要するが如く、働きかける。さて、祭りも贐。これにて閉幕としよう。さぁ…)
次!256ほ―――あっ。
(それこそ、今更ながら気付いたかのように、刹那に大きく視界に映る、彼女を認める。文字通り、彼女は己の眼前まで迫っていた。残念ながら、256という脅威的な数値の矢は放たれる、その寸でのところで静止して。ひんやりと、右の頬に何かが流れた気がした―――負けた。彼女が一歩踏み込み、竹刀を振り下ろすにしろ、そうでないにしろ。神速の如き速度であれば、それに抵抗などできないままに、己は術式を折りたたんで、次には降伏宣言でもするだろう。時間は、4分53秒。終幕にも、丁度良い時間だ。)

遠条寺菖蒲 > 踏み込んだ瞬間に展開されかけた魔術痕跡を垣間見てゾッとする。
今のは、なんだ…と視認しきれなかった程の量のように思えた。

しかし踏み込んだ勢いのまま彼女の眼前にやってくる。
が、どうにもそのまま竹刀を向ける気に慣れなかったのは心の何処かで敗北を認めているからか、先程の視界に収まりきらない魔術を見て恐怖を抱いたからか。

多分格好としては菖蒲が竹刀を彼女に向けるべきなんだろうけれど、
菖蒲は困ったように笑って、

「……どうしましょう?」

と言った。
そして終幕の時は訪れる。

蒼穹 > (カタン、と。分を示す長い針が、跳ねるように動き、時を刻んだ。終幕。して、彼女の困り半分な笑顔の前に、こちらも困った様相で言葉を失って、沈黙。少々静止した後。意を決して誰に向けるでもなく頷けば。)
…あ…え、えっと。その。ま、参りましたーっ!!
(静寂を元気にぶち壊して。その竹刀が振り下ろされることもないのであれば、両手を上に上げて降参のポーズ。ここは真面目に言いたかったけれど、やっぱり柄ではないために、半笑いと言った表情で。敗北宣言でありながら、そんな半笑いは無邪気な楽し気を含んで。)

(ああだこうだ、色々と敗因について言い訳しようと思ったけど、それは御相手してくれた彼女に失礼だろうし…。)
ああ…でもね、次はもう絶対負けないからね。うん。
(ぼそっとだけ、負け惜しみを溢しながらも屈託なく、元気に笑って。そうして、己の言いたいことだけ一気に口走った後、彼女の言葉も聞こうか、なんて。)

遠条寺菖蒲 > 彼女の言葉を聞いて一瞬だけ驚いたように目を点にしたけれど、最後の言葉を聞いて実際そうなのだろうと考えた。

「正直、今回は負けか引き分けかなって思ってたんだけど」

笑う蒼穹の顔を見て、

「じゃあ、今回は勝ったことにしておきます」

少し誇るようにしてそう返す事にした。

「次は勝てそうにないから今のうちに勝ち星をね」

なんて笑って言って。

蒼穹 > ああもう。そうそう、勝者は胸を張ってるといーよ。
お察しの通り、そうやって笑ってられるのも今のうちだからね。
覚悟しときなよ。…あっはは。
(びし、と相手指差しながら。それでも、不満そうな様相はなく。)
…そゆことで。御相手、ありがとね。良い運動になったよ。で、アヤメはこの後どうするの?帰っちゃう?
(んー、と疲れを払う様な伸びをすれば。)

遠条寺菖蒲 > 「うん、そうしておくね蒼穹さん」
彼女もそれで納得したようでよかったと頷いた。

「久しぶりに全力で体動かしせたし私こそ感謝したいくらいだよ蒼穹さん。
この後……汗もかいちゃったしね。帰ってお風呂したいかな…」

そして先程の5分間の事を僅かに反復する。

「あ、蒼穹さん。一応私が魔術使えるっていうのは内緒だよ」

だなんて口元で人差し指を立てて可愛らしい仕草で言う。

蒼穹 > …あのさ、アヤメってその…真面目だよね。
(ここは頷くところだろうか、と何だか素直すぎる反応に苦笑い気味。)

あっはは、そういってくれたら何より。
んー、そっか、帰っちゃうんだ。女子寮かな?
…おっけー、ヒミツ、だね。
(ふふ、と小さく笑み溢しながら微笑まし気に見遣って。ふと、己もそんな可愛らしい仕草を真似てみたり。)

…何時かリベンジマッチするし!
(今度は魔術を使わせまい…そんな事を意気込む腐った邪神の在り方だった。)

遠条寺菖蒲 > 「よく言われるよ」
真面目だとかそれに類する言葉は何故か最近良く耳にする。

「私の住んでるところはすぐそこのマンションだから割りとすぐ帰れるんだよ」
委員会棟を出て学生街方面に向かう途中に存在する高級マンションに菖蒲は住んでいる。
生徒会の役員だとか色々理由をこじつけられてそこに住まされていると言った方がいいが。

「一応私の奥の手の一つなので」

と真似して可愛らしい蒼穹を見てクスリと笑う。


「リベンジマッチは多分来る筋肉痛とかがなおって生徒会のお仕事が暇だったら受け付けますね」

そう言ってまた次がある事にも嬉しさを覚える。

蒼穹 > ああ、うん。そう。認めるのね。…あは、あはは…。
(やっぱり、苦笑い気味であった。)

あ、マンションなんだね。そっか。
(深入りすることもなければ、己はその事実も知らぬまま。)

…えー、そんな奥の手私に使っちゃったんだ。へー♪
(あれ、でも一つってことは…まだあるのか、成程、面白い。)

あっはは、そう。うん、それでいいよ。
負けたままじゃあ蒼穹ちゃんの名折れだしね。今度は…武器も使おうかなぁ…なーんて。
(戦闘に関しては、揺るぎない自尊心がある。だから、負けを認めぬ事は潔しとしないながらも、負けたままであることを許しておけない…そんな性質だった。)

遠条寺菖蒲 > 「だから、この時間に学園に残っててもすぐ帰れるから平気なんですよ」
などと主張して、面白そうにへー♪なんていう蒼穹に念を押す。
「絶対秘密ですからね?」

「……蒼穹さんに武器かぁ……。
ちょっとこわいなぁ……でも私も武器ありだからそれで対当ってところよね」
と言葉にして自己完結しはじめた。

「あー、うん。それで、私、先帰るけど、蒼穹さん大変かもしれないけど頑張ってね」

と目をそらしているこの第三訓練場の様子をみて苦笑いしつつ手を振って立ち去ろうとする。

蒼穹 > あー…そういうね。便利だよね、近場だと。
転移魔法使えたら遠くっても問題ないけど。
…りょーかいっ。
(びしりと敬礼をば。)

あっはは、まだ未完成品だけどね。
対等と言っても竹刀でしょ?今度は本当にあの美しいそれを…ああでも、本気で切り合うのもなんだかなぁ。
戦場で敵として居合せたならまだしも。
(色々躊躇気味な模様。)

…え、私に、後片付けをしろと言うのかアヤメっ!
…はーい、お疲れ様ー。
(渋々、立ち去って行くであろう彼女に手を振って見送る。)

ご案内:「第三訓練場」から遠条寺菖蒲さんが去りました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。生徒会幹部候補生>
ご案内:「第三訓練場」に遠条寺菖蒲さんが現れました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。生徒会幹部候補生>
遠条寺菖蒲 > 「それじゃあ、またー」
と菖蒲は立ち去る

ご案内:「第三訓練場」から遠条寺菖蒲さんが去りました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。生徒会幹部候補生>
ご案内:「第三訓練場」から蒼穹さんが去りました。<補足:PCNo:53/気紛れな邪神様。>