2015/06/11 - 03:10~03:01 のログ
ご案内:「落第街 某所」に遠条寺菖蒲さんが現れました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。生徒会幹部候補生>
ご案内:「落第街 某所」に五代 基一郎さんが現れました。<補足:特殊警備一課の制服。出動中。>
遠条寺菖蒲 > 《影》に導かれて、眩い光の中を越えていく。
いつの間にか自分の両手両足は元通りでまるでこれまでの事は夢だったようにも感じる。

光の中をよく見ると自分がいた。
それは今選ばれず私の中から消している《過去》なのだと理解すると頭が痛くなってきた。
そして、辿り着いたのは見覚えのある路地であった。
先ほどまでなかった腕に逆に違和感を抱えながら立つと言う行為を忘れてしまったのか足が存在するのにいうことを利かない。

「ここって……」

思い出すのは蟲の化け物と最初に戦った時に《影》を使ったことだった。
つまりー―、

認識しようとした瞬間にプツリと思考が途絶えてそのまま菖蒲は地面に倒れた。
あの戦いから数時間かはたまた何日経っているのか分からないが、こうして遠条寺菖蒲は《やり直す》。

五代 基一郎 > その一帯は既に情報的にも物理的にも封鎖されている場所だった。
特殊案件の令が下され、公安のとある部署と特殊一課の第一小隊が突入準備を整え
既に方々から下水道に突入し始めていた。
五代が現場指揮の補佐として配属された正面からの突入地点。
落第街が最も危険な場所とも言われるその場所では外套により姿を隠された巨躯の者らが控え、タイミングの時間を待っていた。

自身もまた、折り畳み式の散弾銃に12ゲージの特殊弾を装填して
今、突入の指示を出すところだった。

ところだったが、それは現れた。
人質か、下手人の手に渡ったと思われていた彼女が突如現れたのだ。

「……」

何かの罠かと思う。事実、待機している第一小隊の三班が同様している。
彼らを横目に近づき、その姿と呼吸を確かめると一応生命的な無事が確認できた。

「こちら五代、対象を確保。あぁ、それが突然現れた。」

上の方もはっきりしない対応だが、当初より使うかも不明で一応と予定されていた偽装の救護車両に姿を隠されつつ運ばれていく。

遠条寺菖蒲 > 遠条寺菖蒲の状態は一見すると極めて良好のようにも見える多少激しく動いたのか着衣に乱れはあったものの怪我などをしている様子もない。
しかし、いつも持っているはずの小太刀を持っていなかった。

周辺を調査すれば小太刀が鞘に収まった状態でここより更に下水の近くに落ちているのを発見するだろう。

五代 基一郎 > 彼女の身に何が起きたかはわからない。
多少何か動いた形跡はあるが、着衣から暴行を受けた形跡が見えないのだ。
だが生命はさておき意識が確認できなかった今、ここで問うことはできない。
故に職務を続ける。
公安のとある部署にもその報告は送られたことを個人的に確認しつつ。

「突入する、続け!」

黒い外套で姿を隠した巨躯を静かに動かす第三班と共に下水道に突入していく。
その折に、この落第街に相応しくない小太刀を発見する。
確保した際に見えなかったものが、ここにあった。
第三班が”それ”を拾う五代を伺いつつ、指示を待つ。
なぜ離れた場所にあるのか……しかも、下水の近くに。菖蒲の側ではなく。

五代 基一郎 > 時間は迫っている。
その小太刀をジャケットのユーティリティ・スペースへ
ナイフの代わりに差し込み収納すれば。
第三班に頷き返し、下水道に突入していった。

そこから先、公安のとある部署と特殊一課という組織された公的な武力による
掃討戦が行われていくのだがここでは別の話となる。

後日、遠条寺が病室で目覚めればコンビニで買ったカップのスイーツと拾われた小太刀をテーブルに置いて
寝息を立ててる男がいたというのもまた別の話である。

ご案内:「落第街 某所」から遠条寺菖蒲さんが去りました。<補足:長い黒髪を結い上げてポニーテールにした青い瞳の女生徒。生徒会幹部候補生>
ご案内:「落第街 某所」から五代 基一郎さんが去りました。<補足:特殊警備一課の制服。出動中。>